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■環境・自動車リサイクル事典
 
天明 茂 著
978-4-89086-255-9
定価2,160円(本体2,000円+税) 送料350円
 
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【序】
 
自動車の誕生以来、内燃機関を動力とした自動車はめざましい発展を遂げてきた一方で、自動車に関わる地球規模での大気汚染や水質汚染などの環境問題やエネルギー問題が顕著に表れてきた。このような観点から、日本だけでも年間約500万台発生する使用済自動車:ELV(End of Life Vehicle)のリユースやリサイクルは、これらの問題への有効な手段として国際的にも注目を集めている。


自動車産業は、これまでの生産第一主義を見直し、自動車メーカーはもとより、自動車販売業者やリサイクル業者、製鉄業者そしてカーユーザーや国、地方自治体を含めた自動車産業の循環システム構築が求められている。つまり、自動車メーカーを軸とした動脈産業と自動車を再資源化する静脈産業との連携がこれまで以上に重要なのである。


このような背景から、自動車リサイクルに関する用語の統一と正確な意味を明らかにすることの必要性が求められてきた。しかしながら、自動車リサイクルに関わる用語は、自動車製造分野と同様に、機械や電気、化学、材料素材などはもちろん、リサイクル部品やリビルト部品などのプロダクトリサイクルにおける生産や管理、流通など自動車保険業界や自動車板金・整備業界も含めた見地も必要とされる。また、マテリアルリサイクルとしての鉄鋼や銅、アルミニウム、希少金属などの国際相場や中古部品の輸出などを含めた国際的な観点も必要である。 


そこで、この環境・自動車リサイクル辞典は、自動車リサイクル業界の必須用語は勿論、自動車リサイクルと直接・間接的に関わる環境分野の用語、さらには諸先輩が築いてこられた自動車リサイクル業界の歴史的背景を読み取れる用語や将来の自動車リサイクル業界に必要と思われる知識や技術、機器などの用語も含め、出来るだけジャンルを広く捕らえて収集にあたった。


本辞典は、自動車リサイクルの実務者はもちろん、自動車リサイクルと関わる行政や製造業、板金塗装業、整備業、販売業、学術機関の方々、さらには自動車の環境問題に関心ある環境団体や消費者の方々にも有用となるよう配慮し、座右の書として利用度の高い実用辞典であると確信している。
最後に、この度の辞典作成において、その有用性を理解し協賛いただいた自動車リサイクル業界のリーダー企業各位には、心より御礼申し上げる次第である。
平成22 年4 月吉日
JARA 特定非営利活動法人 全日本自動車リサイクル事業連合
理事長 天明 茂
 
【発刊にあたって】
 
20 世紀初頭に走り始めた内燃機関の自動車は、生活必需品としてめざましい発展を遂げてきたが、内燃機関自動車とほぼ同時期に生まれた電気自動車やハイブリッド自動車も21世紀の低炭素社会構築に向け、新たな技術を伴い活躍の場を見出そうとしている。このように、自動車産業の大きな変革の波が関係者の予想を超えた勢いで押し寄せる中、自動車産業は、動脈産業である自動車製造業界と静脈産業である自動車リサイクル業界、さらには自動車と関わるあらゆる産業と連携して、国際規模での「持続可能な循環型自動車産業」を構築することが求められている。このような時代の流れから「リサイクルの優等生」と称されてきた使用済自動車(ELV)を源とする自動車リサイクル産業は、静脈側の担い手として大きな期待が寄せられている。


この期待に応えるためには、自動車リサイクルの関係者が使用済自動車の再資源化とリサイクル部品化への高度な知識や技術の遂行において、正しい用語を理解することが必要不可欠である。さらに、近年の自動車リサイクル産業はコンピュータネットワークを駆使したグローバルなIT 産業へと変貌を遂げつつあり、国際商品であるリサイクル部品やリサイクル資材を扱う産業においてはアメリカやヨーロッパ、オーストラリアのほか、わが国に近いアジアの国々の自動車リサイクルに関わる知識も必要性を増している。そこで本辞典は、毎年日本から多くの中古車が輸出され、使用済自動車の適正処理に課題を残す開発途上国の状況も考慮して用語の収集にあたった。


本辞典は自動車リサイクルに関わる基礎用語や環境用語、技術用語、学術用語、さらに海外の用語も含めて2,000 語以上を収録することができた。必ずや自動車リサイクル実務に携わる皆様方のお役に立つものと確信している。

本辞典の刊行にあたり、循環型自動車産業の担い手として自動車リサイクルの仕事に誇りを持ち、実務者の見地から協力していただいた株式会社三森コーポレーション代表取締役守屋隆之氏はじめスタッフの皆さん、そして自動車リサイクル業界の諸先輩、研究者の方々には感謝申し上げる次第である。最後に、出版にあたり尽力を戴いた日報アイ・ビー編集部には心より御礼申し上げる。
編集委員一同
郷古 実、竹内 啓介、貫 真英、劉 庭秀、車 佳、高橋 敏、
川崎 敏彦、北島 真紀子、牧野 まみ、末永 澄子、他
※本文より一部抜粋
 
1997年12月9日発信開始 株式会社日報
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