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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2017年6月】

06/30 改良版耐熱包材採用製品に栄誉/高温レンジ食材にも対応――DNP
 大日本印刷(以下DNP)の耐熱仕様「DNP電子レンジ包材(自動蒸通タイプ)アンタッチスルー」を採用したポッカサッポロフード&ビバレッジ(本社・名古屋)の製品「じっくりコトコトご褒美ダイニング」がこのほど、日本包装技術協会主催「第41回木下賞」の改善合理化部門で受賞の栄誉に輝いた。耐熱性や耐衝撃性の改善により、中味が塩分や油分の多い濃厚なスープでも飛散しないことが評価された。「アンタッチスルー」はDNPが10年以上前に開発、2005年にも「第29回木下賞」の研究開発部門で受賞している。ただ、食材が高温になり過ぎ包材に穴の開くこともあり、食材によっては採用の困難な場合もあった。DNPではこの課題の解消に取組み、塩分や油分などが多く高温となる食材でも飛散しない耐熱仕様の「アンタッチスルー」の開発に漕ぎ付けた。(6月30日9:40 包装タイムス6月26日号に詳報)

受賞した「じっくりコトコトご褒美ダイニング」
06/29 「第41回木下賞」受賞/温水洗浄便座の新仕様で――TOTO
 TOTO(北九州市小倉北区)は、温水洗浄便座「ウォシュレット」の補修部品包装用ダンボール箱「内容物にフィットする緩衝機能付き包装箱」で、日本包装技術協会が主催する「第41回木下賞」において「新規創出部門」を受賞した。受賞したパッケージは、多種多様な形状がある補修部品のために開発したもの。段ボール製の緩衝部がフレキシブルに変化するため、内容物を入れるだけでフィットさせることができる。多種多様な形状の内容物が一種類の箱で収納可能なため、従来の仕様では気泡入りフィルムシート製の緩衝袋が不要になるなど、包装材の部品点数約80パーセント削減(176種類→36種類)を見込んでいる。また、内容物毎に包装作業を習得する手間が軽減され、作業者も簡単に収納することができる。〔写真参照=従来仕様と新仕様の比較〕(6月29日16:55 包装タイムス6月23日号に詳報)
06/28 史上最高業績で配当金/パッケージ印刷で業績成長期待――KBA
 独・KBAは5月19日に開催された株主総会で、2016年度が創業199年以来、過去最高の業績だったとして、1株当たり0.5ユーロ(※約62.5円)の配当金を支払うことで了承を得た。この席で、KBAホールディングのクラウス・ボルツァ=シューネマンCEOは「当社は2021年までに全社の収益成長率で年間4%を目標としている」と語った。KBAはデジタル印刷、消費者直結型印刷アプリケーション市場やパッケージ印刷に業績成長のチャンスがあると見ている。世界最大の包装展「インターパック」で同社は、飲料缶への印刷市場へ新商品も投入した。本社があるヴュルツブルグに建設中のフレキソ印刷機およびデジタル印刷機のデモンストレーションセンターでは、軟包装および段ボール市場で成長を促していくとしている。(※1ユーロ=125円で計算)(6月28日9:50 包装タイムス6月23日号に詳報)
06/28 木下賞包装技術賞をW受賞/通販包装システムなど2技術で――レンゴー
 レンゴー(大阪市北区)はこのほど、日本包装技術協会が主催する「第41回木下賞」で、二つの技術が「包装技術賞」を受賞したと発表した。受賞対象の一つは「通信販売向け包装システム(ジェミニ、ジェミニS)の開発」。内容品の高さに合わせてケースの高さを自在に変えられるシステムが『ジェミニ』で、これをベースに機能を簡略化して省スペース・低価格を実現したのが『ジェミニS』だ。もう一つは「吸湿したラップアラウンド段ボール箱の変形防止の研究(CAEの活用)」で、ハウス食品グループ本社(東京都千代田区)との共同受賞。ラップアラウンド段ボール箱での保管時に高湿度状態が続くと、いわゆる胴膨れ(外側に向かって膨らんだり折れ曲がったりする変形)が発生する。これを抑制するため、共同でコンピュータシミュレーション解析(CAE)を用いて荷重に対する応力分布を解明した。変形を防止するための的確な方法を開発したことが評価された。(6月28日09:50 包装タイムス6月23日号に詳報)

ジェミニ・
パッケージングシステム

共同研究の対象になった
ラップアラウンド段ボール箱
06/27 段ボ関連事業が拡充/「ペーパーワールド」を傘下に――メイワパックスグループ
 メイワパックス(大阪府柏原市)は、総合包装資材メーカーとして事業拡充に積極的に取り組んでいる。このほどグループ企業の「タマパック」が6月5日、「ペーパーワールド」(大阪市中央区)の全株式を取得し経営を継承したことを明らかにした。取得金額は明らかにしていない。今後、グループの持つ総合力が一段と発揮されるものと注目されている。(6月27日00:00 包装タイムス6月26日号に詳報)
06/26 新型自動梱包機を発売/省エネ化、高速梱包を実現――ストラパック

発泡スチロールなどの梱包にも最適
 ストラパック(東京都中央区)は、省エネ化や高速梱包を実現した新型自動梱包機「SQ‐800」の販売を開始した。FOOMAでの展示を皮切りに、本格的な拡販に乗り出す構えだ。従来比約20%の省エネ化は、ブラシレスDCモーターの採用によって実現した。スタンバイ中はモーターが止まって駆動音がしない構造で、作業場に静かな環境をもたらす。梱包速度が選択でき、毎分54結束の標準モード、毎分63結束の高速モードに切り替えられる。発泡スチロールなどの梱包に最適な2段引き締め機能など、さまざまな作業現場で役立つ制御システムを搭載する。梱包可能寸法は、最大で幅620×高さ480mm、最小で幅80×高さ30mmとなっている。(6月26日13:30 包装タイムス6月26日号に詳報)
06/26 レーザー印字の18ℓ缶/特殊塗料を擬似ラベルに――生野金属

レーザー印字した18ℓ缶サンプル(左)
印字前の18ℓ缶(右)
 18ℓ(一斗)缶や美術印刷缶を製造販売している生野金属(大阪府高石市)はこのほど、ラベルを使わずに、特殊な塗料を塗布して、その部分にCO2レーザーでラベル情報を印字する食油・食品業界向け18ℓ缶「ラベレス」を開発、2018年4月から販売を開始する。ラベレスは、18ℓ缶にCO2レーザーを照射すると黒色に変色する特殊な感熱顔料を含有した塗料を疑似ラベルとして塗布したもので、グラフィックや文字、バーコードやQRコードなどの可変情報をCO2レーザーで描画することができる。生野金属は、ラベレスの量産ラインの構築を進め、食油・食品分野をメインターゲットに展開していく。(6月26日13:30 包装タイムス6月26日号に詳報)
06/23 自動貼機、ブランド化へ/電子管理の最新モデル追加――岩田レーベル

VPP用包装機「YOROI」。
VPPT・U両方のラベリングが可能。
 岩田レーベル(愛知県一宮市)はバイアルプロテクトパック(以下VPP)専用自動貼機の名称を「YOROI」とし、ブランド化の構築を目指す。ブランド名を統一することで認知度の向上を図る。「YOROI」では、機能性において進化を遂げている。なかでも「FDAPart11」対応のコンピュータープログラムが注目の新機能だ。FDAPart11とは米国食品医薬品局が定めた電子記録の取扱いに関する法規則のこと。電子記録・電子署名の管理を可能としたコンピュータープログラムを搭載し、適切な処理を行うという。
 VPPとは、バイアル瓶と樹脂コップをシュリンクラベルで一体化させた同社独自の高機能製品。破瓶や内容物の飛散リスクを低減させる新たな包材として、国内外の製薬メーカーからも高い評価を得ている。ラインアップとしては「VPPT・U」の二種で展開。樹脂コップのセットからシュリンク包装、最終仕上げまでを専用の自動貼機で行う。操作方法としてはAUTO(全自動)とSEMI(半自動)の2タイプを用意し、各作業現場に合わせた設計を可能としている。(6月23日16:30 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/22 トラック用緩衝材が好調/機能とデザインの追求で――マルイチ

トラック輸送用緩衝材「ロジボード」
 自社ブランド「物流魂シリーズ」を展開する、マルイチ(神奈川県厚木市)はトラック輸送用緩衝材「LoGi‐Board ロジボード」の販売が好調に推移している。トラックボードのマーケットで「ロジボード」が大手企業に伍して一定の存在感を発揮できている理由について兵頭一孝社長は「一つはマーケットが着実に拡大していること。もう一つはデザインよりも機能性が優先されがちな物流資材であっても、機能性とデザインを両立すれば評価されるため」と語る。(6月22日9:40 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/21 詰め替え用容器が完成/メール便対応、拡販図る――天真堂

完成したエコ容器の記念品
 医薬部外品OEMや通販販促事業を行っている天真堂(東京都江東区)は、このほどメール便に対応したカートリッジ式詰め替え用「エコ容器」を完成させ、拡販を図る。同製品は、容器にカートリッジを詰め替えることで繰り返し使える。これにより一度購入すれば、中身のカートリッジだけの配送で済むため、配送効率や廃棄物の削減に貢献できる。カートリッジの高さは27ミリの設計で、同社で提案しているメール便対応の「CH便(コネクトハピネス便)」で配送が可能だ。(6月21日9:50 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/20 7月からネット通販を開設/BtoBからBtoCを構築――進和ラベル印刷
 進和ラベル印刷(山形県上山市)はさらなる業績拡大を目指し、7月からネット通販事業「ラベルパワー」を開設する。これにより企業間取引であるBtoBから一般消費者と取引を行うBtoCを構築することで、多様化するニーズに迅速、的確に応えていく構えだ。ネット通販では、さまざまな用途で使用できるオリジナルラベルの製造を基本としている。ラベルデザインも簡易に利用できるシステムにしており、誰でも自分だけのオリジナルラベルを作成できる。晋道純一社長もネット通販には大きな期待を寄せており「新たなビジネスモデルが構築できた」と述べている。5年後には売上高3億円を目指している。(6月20日13:40 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/20 軟包材の一貫工場完成/差別化製品の提供で存在感示す――佐川印刷

「日野軟包材加工工場」に
設置した自動製袋機
 佐川印刷(京都府向日市)がかねて進めていた軟包材の最終仕上げまでを行う一貫生産体制が日野工場(滋賀県日野市)に完成し稼働を開始した。新型製袋機(トタニ技研工業社製)を4台設置し次期増設も計画している。原料からフィルム製膜、水性フレキソ印刷、ノンソルラミに加え、仕上げ工程をクリーンな同一環境で行うことを強みに今後、本格的な営業展開を進めていく考えだ。(6月20日13:40 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/19 製紙連に反対声明提出/印刷用紙等の値上げ要求に――日印産連
 製紙各社が印刷用紙について15円以上、情報用紙について10%以上の値上げをすると発表したことを受け、日本印刷産業連合会(山田雅義会長、以下日印産連)は6月5日、印刷用紙の値上げ要請に対する反対表明を所属10団体の連名で日本製紙連合会に提出した。(6月19日16:55 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/16 6月21日から「2017札幌パック」開催/道内最大級の産業イベント
 北海道最大級の産業イベント「2017札幌パック」が6月21〜23日の3日間、札幌市内のアクセスサッポロで開催される。「環境に適した包装と安全・安心の食生活」のテーマの下、パッケージングを中心に食品の製造・加工や小売流通、店舗販促などに関する最新の技術や情報、サービスが一堂に集結する。開催規模は2015年の前回から2割拡大の146社・321小間(前回132社・264小間)。フルレイアウトとなる会場内は商談やビジネスマッチングの場として例年以上の盛り上がりとなりそうだ。(6月16日10:35 包装タイムス6月19日号に詳報)
06/16 専門商社が新規参入/軟包材印刷加工用途に多彩な製品――ザ・ブルーボアハウス
 軟包材の印刷加工周辺機器を主力販売品とする新たな専門商社が、軟包装業界に向け、本格的に展開を開始した。それはザ・ブルーボアハウス(東京都港区)で、EPC(エッジ・ポジション・コントロール)の世界的メーカー出身者が2015年11月に立ち上げた企業。ラベルやビジネスフォームなど従来需要家分野に加え、今後は営業展開の軸足を軟包装業界にも傾け販促を強化、需要の取り込みを図る。同社は、グラビア軟包装用途に限っても、多彩な販売品が揃う。例えば英国本社のグローバル企業のMeech社の静電気及び紙粉除去装置、中国メーカーのドクターブレード、検査ストロボ業界のブランド企業であるユニラックス社(米国)の各種LED検査ライト、YULRIM社(韓国)の各種エアーシャフトなどをラインアップしている。(6月16日10:35 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/15 岡山県に工場を新設へ/2019年3月の操業を目指す――岐阜プラスチック工業
 岐阜プラスチック工業(岐阜市)は、岡山県倉敷市の水島港玉島地区(玉島ハーバーアイランド)に工業用地を取得して「岡山工場」を新設すると発表した。主な目的には、西日本地区での生産基盤の拡大を挙げている。6月末に同県と契約を結び9月に着工予定、2019年3月の操業を目指す。新工場では樹脂パレットをはじめ、雨水貯留槽や収納用品といった樹脂製品を幅広く製造する。射出成形機のほか、最新鋭のロボットやIoT(モノのインターネット)を導入し、従来より格段に省人化・省力化が進んだ最先端工場になるという。(6月15日09:50 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/14 共同開発の医療器具が話題/看護現場の声を取り入れ製品化――立花容器/近畿大学医学部附属病院
 立花容器(岡山県小田郡矢掛町)と近畿大学医学部附属病院(以下、近大病院、大阪府大阪狭山市)が共同開発した医療器具が脚光を浴びている。それは立花容器と近大病院が共同開発し昨年8月から販売を始めた「ディスポトレー700(膿盆)」だ。現場の声を取り入れ共同開発した医療器具で、膿盆と嘔吐物処理容器の2つの機能を併せ持ち、使い捨てにすることで清潔を保つという。現在、近大が持つ総合病院で使うほか医療機関向けにも販売している。(6月14日12:50 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/14 製函を1ラインに集約/大型フレキソ連結グルアを導入――神免紙器
 神免紙器(岡山県浅口市)は、3.3m幅のフレキソ連結グルアを導入し、段ボール印刷・製函ラインを一つに集約した。これまで、2.7m幅と2.1m幅のフレキソフォルダーグルア(FFG)、2.7m幅フレキソ印刷機、縦通しのNCスロッタの4台で9〜10人体制だったが、4人で行えるようになった。導入機は梅谷製作所の「EQOS(エクオス)」で、開閉式3色フレキソ印刷機「UPS―1.28×3.3M」と、フォルダーグルア「AFG―1.5×3.3M」の連結モデル。大型機ながら印刷速度は毎分170枚に設計され、耳付きヤッコ型ケースを生産できる「D9型ダイカッタ」も搭載する。今年1月に稼働し、当初は再版でも一から入力する必要があり残業が多くなったが、現在はティーチング機能でその手間が省け、定時内に大半の仕事が終わるという。(6月14日12:50 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/13 プラ包装で鮮度を維持/エダマメとホウレンソウで実証試験――プラ循環協
 プラスチック循環利用協会(浅野敏雄代表理事)は、フィルム包装が生鮮食品の品質劣化を無包装に比べ抑制するという調査結果をこのほどまとめた。同協会では、プラスチック製食品容器包装(以下、プラ製容器包装)の使用段階を含めた製品トータル(容器包装とその中身食品)のライフサイクル全体の環境負荷削減効果を解析する2回目となる調査を実施した。今回の調査ではエダマメとホウレンソウを対象に、フィルム包装された場合と、フィルム包装がされていない場合とでの鮮度状態を調査比較した結果、フィルム包装が生鮮食品の品質劣化を抑制し、鮮度を維持するということが明らかになった。(6月13日15:05 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/13 易開封のテープ発売へ/弁当容器の蓋をより開けやすく――スリーエム ジャパン
 スリーエム ジャパン(東京都品川区)は7月1日、スーパーや総菜店で販売する弁当の容器向けに、優れた手切れ性を持ち従来よりも開封しやすい「スコッチ 弁当容器テープ629」を発売する。スーパーや総菜店などがバックヤードで弁当や総菜の容器の蓋を固定する場合、従来は容器全体をラップで包んだり、透明なテープで蓋止めを行っていた。しかしラップには全てを剥がす手間があり、従来のテープでは手で切れにくい、あるいは全てを剥がす必要があったりと、さまざまな課題を抱えていた。今回発売の弁当容器テープはこれらの課題の解決に寄与する。(6月13日15:05 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/12 FSC認証を強化/東京五輪に向け展開加速――クラウン・パッケージ
 クラウン・パッケージ(愛知県小牧市)は、同社が提供する美粧段ボール用カラー素材全品種で森林認証制度「FSC認証」を完了させ、6月21日から提供を開始する。FSC認証を取得したのは、植林木を原料にした環境配慮型原紙「エフカラー」(全52色)と色ライナ(全29色)、ソフトカラー(全12色)。6月21〜23日の3日間、札幌市・アクセスサッポロで開催される「2017札幌パック」で正式に販売を開始する。(6月12日16:40 包装タイムス6月12日号に詳報)
06/09 「Micvac」事業拡充/「2室タイプ容器」開発――大日本印刷
 大日本印刷(東京都新宿区)は、冷蔵で長期保存できる調理済み食品(レディーミール)を製造する加熱調理殺菌システム「Micvac(ミックバック)」用に新たな容器を開発した。2種類の食品を1パックに収納できる容器で、従来から要望の高い「カレー+ご飯」「おかず+パスタ」などのメニュー対応が可能になる。栄養バランスの良い一食完結タイプの食品の開発・提供を容易にする。Micvacは、専用容器に食材や調味用ソースを充填し蓋材となるフィルムで密封、その後マイクロ波で過熱し、調理と殺菌を短時間で同時に行い、急速に冷却するシステム。蓋材のフィルムに添付されたバブル(ラベル)が、加熱による容器内圧の上昇で生じる蒸気を放出、冷却工程では外気流入を防ぐ密封機能を有し、容器内での加熱調理殺菌を可能にした。同社では、国内外の食品メーカーにMicvacの製造ラインと包装資材の販促を繰り広げ、2020年度に12億円の売上を目指す。(06月09日10:15 包装タイムス06月05日号に詳報)

1食完結タイプのメニュー提案が容易に
06/08 50周年式典を開催/包装の近代化と歩んだ半世紀――技術士包装物流会
 技術士包装物流会(田中好雄会長)は5月20日、東京・千代田区の日本教育会館・嘉山倶楽部で設立50周年の記念式典を開催した。同会は1967年、日本包装技術士会として発足。包装および物流分野の専門家集団として、日本の包装産業に貢献してきた。田中会長はあいさつの冒頭、「紆余曲折を経ながら、会員各位の並々ならぬ努力が実を結び、50周年の節目を迎えることができた」と謝辞を述べた。また、式典に先立ち、農林水産省の石川豊氏が「これからの農業・食品産業に求められる包装技術」と題する特別講演を行った。(06月08日11:00 包装タイムス06月05日号に詳報)
06/08 大幅刷新で変化に対応/PET容器採用し、サイズ拡充――エバラ食品工業

新たに拡充されたラインアップ
 エバラ食品工業(横浜市西区)は、主力商品「黄金の味」シリーズを、7月10日にリニューアルする。1978年の発売以来初めてとなる大幅刷新で、既存の顧客の満足度向上とともに、新たなニーズを開拓するのが狙い。今回の刷新では、持ち運びやすさや使い切りやすさに配慮した容器・容量へ変更。瓶入り400gを終売し、PET容器入り360g・480gを新たにラインアップに投入する。容量を細分化し、家族構成や利用シーンに合わせて選びやすくした。PET容器の採用により大幅に軽量化し、割れにくさ・持ちやすさが向上したことで、バーベキューなど屋外での利用拡大も期待される。(06月08日11:00 包装タイムス06月05日号に詳報)
06/07 通販用テープレス段ボール/作業時間短縮にJPC部門賞――マガシーク

環境にも配慮したテープレス段ボール
 ファッション通販サイト運営のマガシーク(東京都千代田区)と凸版印刷が開発した「テープレス段ボール」が第56回ジャパンパッケージングコンペティション(=2017JPC)で衣料品部門賞を受賞した。梱包の作業時間短縮と開けやすさが受賞の決め手となった。「テープレス段ボール」は、配送伝票が封緘テープを兼ねる仕様になっている。従来あった配送箱上部への封緘テープ貼り付けが不要となったことで工数および資材の削減に成功した。(06月07日10:00 包装タイムス06月05日号に詳報)
06/07 気泡型緩衝材を発売開始/ミシン目の切り分け容易に――ネクサスエアー

触覚的に切り分け作業を行える
「バブルタイプ ハーフ」
 ネクサスエアー(川崎市多摩区)は気泡型のエアー緩衝材「バブルタイプ ハーフ」(実用新案登録出願)の本格発売を開始した。ミシン目の感覚を約半分にし、触覚的に切り分け作業を行えるのが特徴の新製品で、従来品から順次切り替えていく方針だ。エアー緩衝材製造機にセッティングするだけで製造できる機械向けのロール状で供給するもので、厚みは20μm、25μm、3μmという3種類をラインアップしている。(06月07日10:00 包装タイムス06月05日号に詳報)
06/06 平テープで特許登録/内・外から取出し可能に――司化成工業

内側から紐が取れる
 司化成工業(東京都台東区)は、レコード巻の結束・手縛り用PE製平テープに、紙管が簡単に分解できる構造の平テープをリリースした。従来の製品は、テープの取り出しが製品の外側からだけなのに対し、内側からも簡単に取り出すことができるのが特長だ。容易に分解できる紙管の構造と、内・外兼用の取り出しについては特許として登録済み。(6月6日09:50 包装タイムス6月5日号に詳報)
06/06 ダンガンズスタジオが竣工/商談・支援・開発の場に――大成ラミック

液体充填ソリューション
ビジネスの中核施設
 大成ラミック(埼玉県白岡市)が展開する液体充填ソリューションビジネスの中核施設が新たに稼働した。ショールーム、研修室、開発室などの機能を併せ持つ「星川DANGAN'S STUDIO(ダンガンズスタジオ)」が5月22日、本社工場の隣接地に竣工。商談・支援・開発の場として運用を開始した。星川ダンガンズスタジオは、敷地面積2601m2、延床面積3479m2の鉄筋コンクリート造り5階建て。昨年3月初めに着工し、約12億円を投じてこのほど完成した。(6月6日09:50 包装タイムス6月5日号に詳報)
06/05 容器包装のPL制度化へ/来年の通常国会に案を提出――厚労省
 厚生労働省は、器具および容器包装のさらなる安全性を確保・向上を図るため使用を認めた物質以外原則使用禁止とするポジティブリスト(PL)制度化を目指す。さる5月25日には「第8回食品用器具及び容器包装の規制に関する検討会」を開催。これまでに取りまとめた案を来年の通常国会に食品衛生法の改正案として提出する予定だ。PL制度化にあたり材質の特性や諸外国の状況を踏まえて優先順位をつけて段階的に制度を導入していく。今回、対象となる材質は容器包装で幅広く使用されている合成樹脂を対象としている。熱硬化性樹脂は、状況により導入時期や方策を配慮するとしている。金属、紙などは引き続き検討していく。(6月5日10:45 包装タイムス6月5日号に詳報)
06/05 小文字用IJPの新製品/新ヘッド搭載、ダウンタイム回避――ビデオジェット

インターパックで初公開
した「Videojet 1860」
 ビデオジェット(米)は、小文字用インクジェットプリンター(=IJP)の新製品「Videojet 1860」を開発、このほどドイツで開催されたインターパックで初公開した。使いやすさや安定稼働を追求している。
 同製品は、業界初のインク蓄積センサーを内蔵した新型プリントヘッドを搭載。独自のセンサーがプリントヘッドのインクの蓄積を検出し、目詰まりやEHPトリップなどが発生する前に警告する機能を備える。ダウンタイムを効果的に回避し生産性の最大化を実現する。
 45度傾斜プリントヘッド、10インチのカラータッチスクリーン、交換が容易なコンポーネントなどの特徴も擁する。
 従来機と比べ溶剤の使用量を最大20%効率化し、運用コストを効果的に削減。対応ライン速度は最大毎分293メートル。細かな文字や数字、二次元コードといった各種バーコードを高精細に印字する。(6月5日10:45 包装タイムス5月29日号に詳報)
06/02 超低温(-196℃)ラベル開発/結露状態で粘着剤の選択も可――シーレックス

-196℃の環境下でも剥がれ
ない耐低温性ICタグラベル
 シーレックス(東京都台東区)は、マイナス196℃の低温環境の中でも剥がれず、結露にも対応する耐低温性ICタグラベルを開発した。
 耐低温性ICタグラベルは、急速凍結によって検体を保管・管理するバイオやメディカル分野などで、検体情報をICタグに記録する識別用途として使用することができる。同社では常温、低温での結露状態などに合わせ、各種粘着材の選択にも対応するとしている。
 今回の耐低温性ICタグラベルは、先の「IoT/M2M展」に改ざん防止ICタグラベルやUHF帯センサータグなどと併せて出展した。(6月2日13:30 包装タイムス5月29日号に詳報)
06/01 宅配専用容器を提案/健康食、介護食弁当で受注獲得――積水ヒノマル
 積水ヒノマル(福岡本社=福岡市博多区)は、配食・宅配専用弁当容器として製品化した「宅BEN(たくべん)」シリーズのアイテム充実を図り、新たな需要を開拓する有力製品として健康食・介護食分野の受注獲得を目指す。
 「宅BEN」シリーズは宅配業界向けに、ユーザーが求める多くの課題を“解決”する機能を盛り込んで製品設計したオリジナル容器。例えば、配達時の中身の横移りを防ぐ仕切りや、汁漏れ防止に寄与する内嵌合式蓋など。幅広い温度域にも対応している。今回新発売の「ごはん専用容器」は“スカスカ”な感じを思わせない工夫を本体に施した。
 同社では各支店に開発専任スタッフを常駐させ、既存の容器では見つからないサイズ、形状を3Dでのイメージや試作にも対応。今後は宅配・配食専用容器としての製品認知拡大に力を注ぐ考え。(6月1日13:25 包装タイムス5月29日号に詳報)
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