デイリーニュース


DAILY NEWS 包装・環境分野の情報を毎日掲載しております!

 
 ニュース一覧に戻る
【ニュース分類】
包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2018年7月】

07/31 ガラス瓶容器を全廃へ/家庭用ドレ――キユーピー
 キユーピーは先頃、家庭用「キユーピー ドレッシング」の全面刷新を発表した。150㎖ガラス瓶容器を、パウチ状のスティックタイプ180㎖プラスチックボトルに変更・集約化する。ニュースリリースに明確に記載はされていないものの、ガラス瓶容器は事実上、同社の家庭用ドレッシングから全廃となる。
 今回の刷新は、ユーザビリティの向上を最大の目的に行われるもの。シリーズ最小容量の150㎖ガラス瓶容器に対して、顧客からは従来から「重い」「割れる心配がある」といったガラス瓶ならではの不満が寄せられていた。またキャップ(注ぎ口)部分についても、液だれの点で改良を求める意見があったという。これらを解消すべく、同容量について単身世帯や使いきり・持ち運び向けに8㎖×6包のスティックタイプと、2〜3人世帯向け180㎖容量のプラボトルに再展開する。(7月31日10:45 包装タイムス7月30日号に詳報)
07/30 自動化需要の取込みに本腰/梱包機を核にシステム受注へ――信越ファインテック
 信越ファインテックは、青果物の出荷包装ラインなど自動化需要の取り込みに本腰を入れる。同社はマーケティング活動のかたわら製品強化や設計・サービス体制の整備を進めてきた。本格展開への基盤が整ったことから昨年4月、自社ブランドのバンド梱包機を上市。青果物包装の後工程で使われるバンド梱包機「SF-R」シリーズを発売するとともに、これを核とする出荷包装システムの受注を開始。積極的な営業活動に乗り出している。(7月30日14:50 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/27 検証型のデザイン作成サービス/視線分析、A/Bテストを駆使――タカヨシ
 デザイン、印刷業務を中心に手掛けるタカヨシは7月9日、科学的な視線分析と「A/Bテスト」を組み合わせた、検証型パッケージデザイン作成サービス「i-Design service」を開始した。アイトラッキングで収集した情報をもとに、消費者行動を分析。その後、A/Bテストを得て、最適なパッケージデザインの制作に結び付ける。パッケージデザインの開発期間を短縮させ、より効果的なデザイン提供を目指す。(7月27日10:30 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/26 CC大阪ついにオープン/最新の物流システム提案――トヨタL&F
 豊田自動織機の物流システム事業と産業車両機器事業を主力とするトヨタL&Fカンパニーは6月26日、物流コンサルティング型ショールーム「トヨタL&Fカスタマーズセンター大阪(=CC大阪)を大阪府吹田市にオープンした。西日本では初となるCC開設としており、販路拡大とともに全国カバーを目指す。
 CC大阪では、最新の物流システムをはじめ、多数の機器や技術などを展示している。「ロボット・トラックアンローダー」はトラックの荷台から自動で荷降ろしを行う最新ロボットだ。4回の撮影で積込状態や形状を把握。ばら積みされた段ボール箱をアームが支え、隣接するベルトコンベヤに移動させる。(7月26日11:40 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/25 液体ミドル機の第3世代/さらに小型化、操作性向上へ――大成ラミック
 大成ラミックは、液体・粘体自動充填機のミドルレンジモデル「DANGAN ASTRON(ダンガン アストロン)」で第3世代となる「同 MARKV」を先のFOOMAに参考出品した。従来機からさらにコンパクト化を図り、操作性の向上に結び付けた。発売は10月を予定している。機械に埋め込んだ操作パネルについては女性オペレーターを意識し、低位置化させた。公表値によると本体寸法は幅1150×奥行き720×高さ209ミリ、重量は820キロ。前モデルから設置面積を3分の2に縮小させ、100キロの重量軽減を実現した。(7月25日13:40 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/25 使い捨てストロー全廃へ/吸い口機能付きの新蓋材を順次導入――スターバックス・コーヒー
 コーヒーチェーンのスターバックスは7月9日、新たな蓋材(=ストローレス・リッド)や再生可能素材の導入を打ち出した。世界2万8千店舗以上で使われる年間10億本程度の使い捨てストローの代替え品とする。
 ストローレス・リッドとは同社が独自でデザイン、製造を手掛ける蓋材だ。現在、米国とカナダの限定8千店舗では、一部のコールド飲料商品への適用に向け、準備が進められている。将来的にはスタバ店舗で販売される全てのコールド飲料に適用する方針だが、スターバックス コーヒー ジャパン広報部によれば「各国・地域によって取り組みが異なるため、日本における具体的な代替の時になどは未定」とコメントしている。
 ストローレス・リッドが向かないコールド飲料については、紙や生分解性プラスチック素材の製品提供に取り組む。(7月25日13:40 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/24 AIで弁当詰めを自動化/不定形なワークに対応――Osaro
 ソフトウェア開発を手掛けるOsaroの「Osaro Food Pick」はAI技術によって弁当詰め作業の自動化を実現するシステムだ。ばら積みされた唐揚げなど、従来のロボット技術では難しかったとされる不定形なワークの移載に対応する。ブリスター包装といった多種多様な形状の商品にも対応。光の反射条件が悪く、ワークの認識が難しい環境においても安定的に稼働するという。ロボットにカメラと専用PCをつなぐだけで使用できる点も特徴としている。(7月24日11:40 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/24 再生PETの蒸着ラベル発売/化粧品、家電製品など幅広く提案――リンテック
 リンテックは再生PETフィルムを用いたアルミ蒸着タイプのラベル素材「KP5010」を開発した。7月17日から全国発売。主に日用品、化粧品、家電製品をはじめとするPOP・アイキャッチラベル、表示用ラベルなどの用途で幅広く提案していく。
 「KP5010」で用いるPETフィルムの原料は、メカニカルリサイクルによる再生処理方法で作られている。リサイクル原料を主成分としつつも、従来の非再生蒸着PETフィルム基材のラベル素材と同等の特性と光沢感をキープ。店頭などでも非常に際立つシルバーとしている。
 近年、パッケージ・ラベル業界において、環境配慮製品への関心は高まりを見せている。これらの動向に沿った新たなラベル素材として、提案に取り組む。(7月24日11:40 包装タイムス7月23日号に詳報)
07/23 嵌合容器でMAP実現/蓋を容器にヒートシール―――東京食品機械
 東京食品機械(東京都中央区)は、フードロス削減の観点から注目度が高まっているガス置換包装(MAP)を惣菜などの嵌合容器で実現した「嵌合MAP」を先のFOOMAで発表した。容器に蓋をヒートシールすることで気密性などを確保した。
 嵌合MAPはガスバリア性を持つトレー容器内に混合ガスを充填し、透明の内嵌合蓋をはめてヒートシールする。トレーのフランジには全周にわたって線状に小さな隆起が設けられており、この部分を接着することで確実に密封。蓋とトレーのそれぞれに大き目の取っ手を付けることで、開封性も確保した。包装には独ムルチバッグ社のトレーシーラーを使用する。(7月23日16:40 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/23 包装用PS回復傾向か/18年5月度実績概況―――日本スチレン工業会
 日本スチレン工業会(森幸博会長)の発表によると、包装用ポリスチレンの国内需要が回復傾向にある。ポリスチレン(PS)およびスチレンモノマー(SM)の2018年5月度実績概況で明らかになった。
 PS生産は5万7800トンで前月比、前年同月比ともに3%減少となり、国内出荷では5万4400トンと前月比2%増、前年同月比13%増となった。用途別では包装用は前月比3%増で、前年同月比では12%増の2万3900トンだった。
 SM生産は18万4800トンで前月比16%増、前年同月比13%と、ともに2桁増を達成した。国内出荷は12万5600トンと前月比3%減、前年同月比では3%増加した。(7月23日16:40 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/20 大台の200億缶は維持/ビール缶需要13年連続減少―――アルミ缶リサイクル協会
 アルミ缶リサイクル協会(富永泰夫理事長)は6月22日、東京都千代田区の如水会館で2017年度事業活動実績および18年度事業活動計画などを発表した。17年の飲料用アルミ缶の国内出荷缶数は前年比99%の約214億缶。16年の101%に比べると微減となったが、引き続き200億缶の大台は維持された。国内ビール系需要が13年連続前年割れの影響でビール缶の需要は依然減少傾向。15年に急増したアルミSOTコーヒー缶も微減となっており、これらのマイナス要因をRTD缶やボトル缶の伸びでカバーするに至らなかった。金属缶、PETボトル、紙容器など消費者の多様なニーズに応じた容器選択がさらに加速しているという。(7月20日10:20 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/20 「レポート2018年版」発行へ/「2017年版」反響拡大―――宇部情報システム
 宇部情報システム(本社・山口県宇部市)は「フィルム原反製造加工・コンバーティング業界システム化動向レポート2018年版」の刊行を決めた。「2017年版」が予想を上回る関心を集め、反響が広がったためで、「2018年版」発刊への要請に応える。
 「2017年版」は、製膜メーカー、コンバーティング企業を対象に「現在の経営環境」「IT化の現状と課題」「システムへの要望」に関する調査結果をA4版カラー印刷12ページの冊子にまとめており、業界各社の実勢・認識を映し出している。(7月20日10:20 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/19 “連続射出機”の優位性がカギ/2号機以降も視野に生産目前へ―――サントリー
 (7月9日号掲載の続き)新開発の「FtoPダイレクトリサイクル技術」の実現にあたり大きな役割を担ったのは、イタリア・SIPA社が2013年に開発した世界初のロータリー(連続式)射出コンプレッション成型機「XTREME」だ。サントリーは同設備の優位性を「1本1本連続的に成型するロータリー式ならば、溶融した再生原料を安定的に流し込める」と説明。2014年5月に立ち上げた検討プロジェクトには、協栄産業、SIPA社、オーストリアのリサイクル設備メーカー・ERMA社が参画。特に、前工程となるリサイクルPETフレーク処理機「VACUREMA」と成型機の直結にはSIPA社で実機を組み立て、長期間のシステム検証を行った。昨年10月に技術開発が成功したため、このほど設備を日本に移送し、本稼動に向けての調整を行っている。(7月19日16:00 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/19 特注でランダム製函機納入へ/850mm長の大型段ボールに対応―――大和エンジニアリング
 大和エンジニアリング(愛媛県松前町)のランダム製函機「CFR‐10T6M」が新たに特注サイズ使用で納入されることが決まった。1台で複数サイズの段ボールケースをランダムに組み立ててテープ貼りするシステムで、今回は長さ850mmまでの大型段ボールに対応した。
 同製品の規格品は1台で6種類のサイズの段ボールケースをランダムに組み立て、テープ貼りするランダム製函機。6台別々の製函機を導入するよりローコストで、設置スペースの削減にもなる。(7月19日16:00 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/18 デジタル印刷の展開加速/特殊機能袋で無限デザインを提案―――北四国グラビア印刷
 北四国グラビア印刷(香川県観音寺市)はデジタル印刷事業の展開を加速している。小ロット多品種生産を実現する印刷機を活用し、レンジ対応蒸気抜き機能付パッケージ「蒸らしてデリシャス」を用い、提案キャラクターの“無限バリエーション”が評価され採用に結びついている。「版を必要としない印刷で、デザインから商品化までの低コスト提案が好評」としており、今後受注を伸ばす公算は大きい。同社ではデジタル印刷機を活用し、2020年には特殊機能袋を売上高1億円へと事業育成を図る考え。(7月18日11:45 包装タイムス7月16日号に詳報)
07/17 食品用フィルムの需要獲得へ/CPPの販売を開始―――コスモフィルムズジャパン
 コスモフィルムズジャパン(東京都足立区)は食品包装用フィルムのさらなる需要拡大に乗り出す。主力のBOPPに加え、このほどCPPの販売を開始した。
 2009年に設立した同社は、インド・デリーに本社を構えるコスモフィルムズから、食品包装用フィルム、ラベル基材用フィルム、産業用ラミネートフィルムの輸入、販売を行っている日本法人。今年2月にはインド工場に2台目となるCPPラインを導入し、プレーン、ホワイト、蒸着、レトルトをラインアップし、拡販体制を構築した。(7月17日11:00 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/17 ベトナムで製紙会社を買収/段ボール原紙や家庭紙の大手―――双日
 双日(広報部=東京都千代田区)は6月26日、ベトナム製紙大手のサイゴン・ペーパー者(SGP)の発行済み普通株式の95.24%を取得し、同国での段ボール原紙および家庭紙製造事業に参入すると発表した。サイゴン・ペーパーは産業用紙分野で業界トップクラスの生産能力を誇り、ベトナムの段ボール箱メーカーなどに段ボール原紙を供給しているほか、ティッシュペーパーなどの家庭紙分野ではベトナム市場シェア1位を誇る。
 ベトナムでは過去5年間、1人当たりの国民総生産(GDP)成長率が平均6%を上回る水準で推移。経済成長による生活様式、流通、小売り形態の近代化により、段ボール原紙や家庭紙の需要が急増している。(7月17日11:00 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/13 ロボで開梱作業を自動化/多様な段ボールに対応―――エヌテック
 エヌテック(東京支店=東京都墨田区)はこのほど、「段ボール開梱装置」を開発し、提案を進めている。多軸ロボットのアラーム先端に取り付けた専用刃でテープをカットし、開梱作業を自動で行う。食品工場における原料の受け入れ工程などの省人化に役立つ。
 従来、ロボットを使った開梱作業を行うには、サイズの異なる段ボールごとに大きさなどを入力してプログラミングし、ロボットの動作を細かく指定する必要があったが、今回の装置では段ボールの大きさや高さをセンサーとカメラで認識し、特別な操作を加えずに、さまざまな段ボールの開梱作業が行える。(7月13日10:30 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/13 小型真空圧空機に脚光/内製化提案が奏功し需要増―――脇坂エンジニアリング
 脇坂エンジニアリング(大阪府東大阪市)は、真空圧空成形機の川下戦略が伸展している。原反台から完成品集積コンベヤーまで、機械全体のライン長9メートルという省スペース設計を実現。金型コストの低減、多品種少量製品への高精度な対応力が評価され、エンドユーザーに出荷実績が増加している。多品種少量、高付加価値化など多様化・複雑化するユーザーの要求に対応する真空圧空成形機「CFP-6SP型」を開発。搬送用トレーで成形容器を採用する工場や、食品加工工場内部で導入するユーザー企業も出ている。(7月13日10:30 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/12 “ペレットレス”の新製法/従来比25%のCO2削減が可能―――サントリー
 サントリーホールディングス(大阪市北区)などは「FtoPダイレクトリサイクル技術」の新型設備が6月に日本に到着したことで、稼働への調整に入った。再生PETフレーク(F)を溶融し、PETボトルの原型となるプリフォーム(P)を直接製造する画期的なシステムで、CO2排出量を、従来のBtoBプロセスと比較すると25%、石油由来PETを使用した場合と比較すると約64%削減できる見込み。また、生産・輸送における大幅なリードタイム短縮やコストの削減にもつながる。(7月12日10:00 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/11 最新のライナーレスモデル/印字量に合わせカットしラベリング―――寺岡精工
 寺岡精工(東京都大田区)は、最新型のライナーレス自動貼りラベルプリンター「HC‐800LL」を発表した。剥離ライナー(台紙)がないテープ状ラベルに印字し、印字量に合わせてラベルを最適な長さでカット。無駄な空白のないラベルを自動的に発行できる。同じ径の通常ラベルに比べ、1ロールあたりのラベル数は2倍以上で、作業中のラベル交換頻度は単純計算で半分以下になり、ラベルの在庫スペースも半減。ラベリング後の台紙ごみも発生せず、ラベルの使用量も削減できる。(7月11日10:25 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/10 富津工場・新棟が稼働/6月26日に開所式―――住友重機械モダン
 住友重機械モダン(横浜市港区)はかねて建設中だった富津工場(千葉県富津市)の増築工事をこのほど完了させ、6月26日に同工場内で開所式を行った。大型製造拠点として、製造能力の増強だけでなく、本社工場を営業・開発のサービス拠点に特化させる効果を生むなど、同社の事業機構の生産的な再構築も実現。機械メーカーとしてのハードとソフトの有機的な展開を拡充させる。
 増築は、富津工場に既存のA棟・B棟に加え、新たにC棟を建設する工事。耐久性や環境適性も含め、フィルム・シート製造装置の生産拠点として多くの優位性を持つ。(7月10日15:30 包装タイムス7月9日号に詳報)
07/09 木下賞7件が受賞の栄誉/定時総会後に表彰式を開催―――JPI

表彰式の模様(東洋製罐)
 日本包装技術協会(=JPI、藤重貞慶会長)は6月19日、都内で開催した定時総会終了後、「第42回木下賞」の選考結果を発表し、表彰式を行った。今年度は18件の候補の中から特別賞を合わせて7件が受賞の栄誉に輝いた。
 木下賞は「研究開発部門」「改善合理化部門」「新規創出部門」の三つの部門につき、その年度において顕著な業績をあげた事例を表彰する制度。入賞外の優れた事例には特別賞の「包装技術賞」が贈られる。
 今年度の研究開発部門は「立体成形「Cool Shock」を施したパウチ」(東洋製罐)の1件、改善合理化部門は「環境とユーザビリティに配慮した飲料用6缶パック」(アサヒビール、ウエストロック、レンゴーリバーウッドパッケージング)の1件、新規創出部門は「ロッテ キシリトールガム〈Xミント〉デジタル印刷活用による『パッケージ』を起点として大規模周年プロジェクト」(ロッテ、日本HP、凸版印刷)と「液体紙容器用、中栓同時開栓注出口の開発」(大日本印刷、メビウスパッケージング)の2件がそれぞれ受賞した。(7月9日13:05 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/06 ロボで蓋掛け作業を自動化/容器の位置などカメラで認識―――ニッピンエンジニアリング
 ニップンエンジニアリング(東京都渋谷区)は、弁当の蓋掛け作業を自動化するシステムの開発を進めている。食品加工現場の省人化に役立つ双腕型協働ロボット「ニトロン」を使ったサービス。専用カメラをアームに取り付けることで、容器の位置や傾きを認識し、もう一方のアームで蓋掛けを行う。コンビニ、スーパー、中食メーカーなどでの需要を見込む。
 ニトロンのサービスにはすでに、トッピング工程を自動化するシステムがある。パセリ、ソース、粉チーズなどさまざまな具材に対応する。同社グループ会社のパスタ製造ラインに導入し、現場の省力化、省人化につなげている。
 蓋掛け工程の自動化システムを新たに加えることで、トッピング工程、蓋掛け工程を自動化し、省人化に役立つソリューションを強化した。蓋掛けの作業能力は片腕で最大毎時1000食、両腕で2000食。(7月6日11:10 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/05 次世代型BOPSシート開発/惣菜・弁当向けワンウェイ容器―――サンディック

耐熱性と耐油性を向上
 サンディック(東京都中央区)は、2軸延伸ポリスチレンシート(BOPS)の差別化展開を強化している。このほど惣菜・弁当向けのワンウェイ容器用に新たな機能を付与した次世代型BOPSを開発し、販売に乗り出した。
 同社では容器メーカーに対して積極的に提案していく構えだ。新たに開発したのが、耐熱性と耐油性を向上させた汎用防曇グレード250タイプだ。250タイプは、汎用タイプに比べ耐熱性と耐油性を向上させつつ、シートから容器を生産加工する際に発生するスケルトンを汎用BOPSと同等に再利用できるという利点がある。BOPSの本来の特性である透明性・剛性・防曇性に加えて、耐熱性を向上させ、汎用BOPSの課題であった耐油性を大幅に高めている。(7月5日14:00 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/04 新型真空ポンプを上市/従来比20%の省エネを実現―――日本ブッシュ

新型真空ポンプ
 日本ブッシュ(神奈川県平塚市)はこのほど、新型真空ポンプ「R5RDシリーズ」を上市した。従来機と比べて最大20%の省エネ化を図り、食品包装のコスト削減を実現する。
 空気の逆流を防ぐ排気バルブの構造を変更するなど、各種構成要素を最適な形に改良。安定性と堅牢性を保ちつつ、消費電力を大幅に低減した。エネルギー消費量を最大20%減らすという。
 また新型は発熱量を削減し、施設内の温度を低く保ちやすい仕様となった。要因の一つは、平板状のラジエーター(液体や気体の熱を放熱する装置)を導入したこと。排熱方向を横、下向きに調整でき、機械冷却の効率化や深絞り包装機の食品品質向上に寄与する。(7月4日13:00 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/04 食品の輸出拡大に包装が貢献/“規制対応”や“鮮度保持”の高機能化事例を発表―――農水省
 農林水産省は6月20日、「農林水産物・食料等の輸出促進に資する容器包装の高機能化事例集」を発表した。日本の農林水産物・食品の輸出は2013年から5年連続で増加し、17年輸出実績は速報値で前年比7.6%増の8071億円だった。また20年の輸出額1兆円目標について、16年8月に閣議決定された「未来への投資を実現する経済対策」で19年への1年前倒しが盛り込まれている。
 同省はこれまでにも、食品ロスの削減につながる容器包装の高機能化に関する事例を集め公表しているが、今回はこの“スピンオフ”版。「容器包装の持つ機能が我が国の農産物や飲食良品の輸出に寄与する」との観点から、「輸出先の規制への対応や、国内とは異なる輸送条件への適応が求められる」とした上で、この2月中旬に食品・包装団体などを通じ各役割に貢献する実例を集めた。(7月4日13:00 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/03 高品質な印刷実現の技術開発/FTDを大幅改良など―――デュポン

表面に平坦なドットを作り出す
 デュポン エレクトロニクス&イメージング事業部・アドバンスドプリンティングは、印刷品質を大きく向上させる技術開発に成功、国内で同ビジネスユニットを包含するデュポン・スペシャルティ・プロダクツではさらなる需要獲得に乗り出す。「フラットトップドット(以下、FTD)」を大幅に改良し、より高い品質、より効率的な生産性での再現できるフレキソ印刷用樹脂版で高品質印刷を実現する。
 FTDは、表面に平坦なドットを作り出し、インクの転移量を増やすことで美粧性の高い印刷に仕上げられる。印面の表面部分に特殊なマイクロ加工を施すことで再現性を高められる。FTDを製造する上で重要な役割を果たすのが、新ポリマー技術を導入した装置「Cyrel EASYプレート」だ。フレキソ印刷用樹脂版の原料そのものから見直し、開発された。(7月3日15:25 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/03 オムニチャネル展開を強化/新ECサイト開設で、店舗を支援―――シモジマ
 包装資材・店舗用品の専門商社シモジマ(東京都台東区)はシモジマ型オムニチャネルの展開を開始する。包装資材専門サイト「商い支援」をリニューアルし、「シモジマオンラインショップ」として7月2日からオープンした。同社が運営する店舗「シモジマ」「パッケージプラザ」や営業部などとも連動させ、顧客サービスの向上を図る。同オムニチャネルは「商売繁盛、がっつり支援!」をコンセプトとし、EC市場の伸長で売り上げが低迷する飲食店、小売店などの支援を目的としている。
 新サイトは販売向上につながる情報提供を積極化し、顧客の売り上げ拡大をサポートする。現金割引やクーポンサービスも実施し、コストカットにも寄与。領収書、見積書の発行も可能で経理的なメリットも有す。BtoB向けだけでなくCtoC向けのネット通販資材もラインアップしており、個人間取引が増加する現況にも対応している。(7月3日15:25 包装タイムス7月2日号に詳報)
07/02 フィルム広幅部門で金賞/FTAフレキソ印刷アワード――レンゴー

「黒烏龍茶350㎖」ロールラベルで受賞
 レンゴー(大阪市北区)は、米国ニューヨークに本部を置くフレキソ技術協会(FTA)が主催する「The 2018 Excellence in Flexography Awards」でフィルム広幅部門(印刷幅1118mm以上)金賞に輝いた。受賞対象となったのは、サントリー食品インターナショナル(東京都中央区)の「黒烏龍茶350㎖」水性フレキソ印刷ロールラベル。(7月2日14:15 包装タイムス6月25日号に詳報)
 ニュース一覧に戻る