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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2018年8月】

08/31 パワードウェアが環境分野へ/食品リサイクルの作業現場に導入――浜田化学/ATOUN
 “着る”ロボットなどパワーアシスト機器の開発を行うATOUN(奈良市)は8月8日、パワードウェアの代理店契約を廃食油・食品リサイクル事業を行う浜田化学(兵庫県尼崎市)と締結した。物流業界での実績豊富なATOUNのパワードウェアがこれにより資源循環産業へと進出し、さらなる販路拡大が見込まれている。浜田化学は、7月に発売となったパワードウェア「ATOUN MODEL Y」を油脂の収集・運搬・処分の現場などへ導入を開始している。作業環境の改善を目指し導入を決めた。着脱のもたつきもなく、「中腰の作業が楽になった」という声も現場から上がっている。(8月31日10:35 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/31 パラリンアートを共催/創立50周年の取組みの一環――ユポ・コーポレーション
 ユポ・コーポレーション(東京都千代田区)は、2019年5月10日で創立50周年を迎えることを記念し、「夢と歩いて50年−感謝を込めて−」をスローガンに、各種取り組みを実施している。今回はその一環として障がい者自立推進機構(以下「パラリンアート」)と共同で「50人のパラリンアート展」を開催する。同展示会は、「パラリンアート」にアーティスト登録者を対象に「50年後の夢」をテーマに作品を募集し、入賞した50作品のポスター展を行う。展示に際し、印刷媒体として水に強く、破れにくい合成紙「ユポ」を使用し、「ユポ」のそれら特性を活かした屋外ポスター展を予定。(8月31日10:35 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/30 人手不足の現場に貢献/工場向け監視システムを展開――桜井

「e‐無線巡回」の親機
 日本製紙グループの桜井(東京都台東区)は、設備監視システム「e‐無線巡回」を展開しており、工場内の設備を無線で監視し、設備点検における省人化に貢献している。
 製紙工場などの規模が大きい現場では、人手不足により設備確認に人員を割り当てる余裕がないのが現状だ。同製品は回転機械やコンプレッサーなどを、3軸の加速度センサーと温度センサーを用いて設備の状態を計測。920MHz帯の無線を使用し、半径100mから見通しが良ければ1Km圏内で設備を監視する。2017年11月にリリースしてから、製紙工場だけでなくフィルム製造の現場などにも導入されており、今後もさまざまな業界に対して広く展開していく方針だ。(8月30日10:35 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/30 食品加工用PVC手袋発売/非フタル酸エステル系可塑剤使用――尚美堂

米飯加工での使用に最適
 尚美堂(東京都台東区)はこのほど、「フジ調理用ビニールグローブ 粉なし」の販売を開始した。PVC素材で柔らかく、食品調理・加工で使用できる非フタル酸エステル系可塑剤を使用しているのが特徴で、食品衛生規格にも合格している。ラテックスグローブやニトリルグローブではアレルギー反応などにより、体質によってはかゆみ・かぶれ・発疹等を起こすことがあるが調理用ビニールグローブではアレルギー反応が出にくく耐油性にも優れている。また米飯がくっつきにくいので、おにぎりなどの加工現場での使用にも最適なグローブである。サイズはS・M・Lの3種類で、いずれも全長240mm。カラーは半透明、入り数はいずれも2400枚(100枚×24箱)。左右兼用で、小箱は手首側から取り出せる幅広の取り出し口で作業効率もよく、指先に触れず衛生的に取り出せる。(8月30日10:35 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/29 食品包装機械の製造移管/飲料充填機など子会社に継承――三菱重工
 三菱重工業(東京都港区)はこのほど、食品包装機械にかかわる製造機能を完全子会社の三菱重工機械システム(神戸市兵庫区)に移管すると発表した。食品包装機械事業のサプライチェーンを一元管理し、事業体制の強化を図ることなどが狙い。
 三菱重工業の「インダストリー&社会基盤ドメイン」が岩塚地区(名古屋市)で所掌する飲料用充填機などの製造業務とこれに付随する事業を、吸収分割により三菱重工機械システムに継承させる。7月31日に両社で契約を締結した。分割・継承する資産は1億4000万円。実行予定日は10月1日を予定。(8月29日10:30 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/29 グローバル戦略を加速/ベトナムに差異化製品の生産拠点――グンゼ

生産拠点をベトナムに設置する
(イメージ図)
 グンゼ(大阪市北区)はグローバル戦略を加速する。プラスチックフィルムの成長著しいASEANエリアを中心とするグローバル需要に対応するため、ベトナム社会主義共和国に新会社設立を発表した。差異化製品と位置付けるハイブリッドスチレンフィルムなど独自性の高い製品を海外市場でも今後、積極的に展開を図っていく考え。
 新会社は、ASEANエリアでプラスチックフィルムの生産設備を増設することで地産地消体制を確立し、トイレタリー用途を中心に伸長する同社ハイブリッドスチレンフィルムなど差異化製品の生産能力を増強し海外展開の一層の拡大を図るのが狙い。
 設立は、2018年7月23日で、工場の操業開始日は20年1月を予定している。20年度 の売上高を約15億円と見込んでいる。(8月29日10:30 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/28 新工場は自動倉庫併設/『15年ライバルの先を行く』――岩田レーベル

新愛知工場「イノベーションパーク」の全景
 岩田レーベル(愛知県一ノ宮市)は8月8日、本社の近接地(愛知県一ノ宮市千秋町佐野字清水10)で建設を進めていた医薬品ラベルを手掛ける自動倉庫併設の新愛知工場「イノベーションパーク」が竣工し、来賓ら約180人を招き工場見学会を実施。見学会後、愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルで記念式典も開いた。新愛知工場は『激変するお客様の要求に対応し、15年ライバルの先を行く』をコンセプトに、グローバルな品質要求への対応、生産性の大幅な向上、リスクマネジメントの強化をテーマに掲げ、工場建設に着手した。
 1万2480m2の敷地に、自動倉庫を配置した鉄骨3階建ての事務所・工場棟を建設した。その延べ床面積は6867m2で、総工費は約25億円。(8月28日10:00 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/28 ロボットを無償でレンタル/自社物流施設でサービス開始――オリックス

7月31日に竣工した
「厚木Uロジスティクスセンター」
 オリックス(東京都港区)は、同社物流施設においてロボットを6カ月間無償でレンタルできるサービスの運用を開始した。搬送重量1tのAGVなど6社7機種の製品をレンタルし、活用方法や効果を検証できる。8月7〜9日には新設した物流施設「厚木Uロジスティクスセンター」(神奈川県厚木市)の内覧会とロボット見学会を開催。合計200人の3PL業者など物流事業者が来場し、担当者の説明やロボットの実演に耳目を注いだ。
 今後はユーザーの要望に応じてレンタル可能なロボットのラインアップ拡充も検討する。今後は東京、名古屋、大阪を中心に物流施設の投資を行い、来年春には「蓮田Uロジスティクスセンター」(埼玉県蓮田市)などの竣工を予定する。ロボットのレンタルは竣工予定の物流施設でも可能。(8月28日10:00 包装タイムス8月27日号に詳報)
08/27 新提案の除湿剤が登場/スタンドパックでスリムに設置――エステー

ドライペット クリア
 エステー(東京都新宿区)は、新開発のスタンドパック容器を採用した、次世代の除湿剤を提案する。8月10日に発売の「ドライペット クリア」は、収納空間の“湿気スッキリ・気持ちスッキリ”をコンセプトにした、「ドライペット」シリーズの新商品。ニーズに応えた新たなスタイルで、若年層女性の取り込みを狙う。同社によれば、従来の使いきりタイプの除湿剤に対し、昔から変わらない見た目や、ゴミがかさばる、水捨てが面倒、といった不満が確認されているという。それらの課題解消を図ると共に、クローゼットでもスタイリッシュかつすっきりと使用できる新提案として、このほどスタンドパック容器を採用した。
 使用方法は容易で、スタンドパック容器を、そのまま湿気が気になる場所に立てて置くだけ。青を基調としたクリアなグラデーションカラーの容器は、幅約16.8cm、高さ約24.5cm、奥行き約5cmとスリムな設計で、見た目もすっきりと設置できる。使用後は溜まった液体を捨てれば、かさばらずにゴミを処理できる。使用後のゴミの重量は、タンクタイプの従来品「ドライペット スキット」と比較し、1個当たり約6割軽減。また、樹脂量は約5割削減されるという。(8月27日11:35 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/27 手作りサラダキット発売/薄型トレーと具材別包装で鮮度感PR――ロック・フィールド

薄型トレーに彩りよく
 ロック・フィールドはこのほど、具材のカットや下ごしらえ済みのサラダキット「作るを楽しむSALAD」を同社が展開する「RF1」と「グリーン・グルメ」の限定店舗で発売した。従来の量り売りサラダとは異なり、薄型トレーを採用し、食材の鮮度を分かりやすく伝えると同時に、持ち帰りやすさやごみの少量化も図った。同商品は「単に時間短縮という利便性だけでなく、出来立てのおいしさや作る楽しさを実感できる商品設計」をコンセプトに、他社商品との差別化を狙ったという。容器には透明の薄型トレーを採用し、レタスなど生のカット野菜にはピロー包装、加熱・調理済みの具材は深絞り包装を採用するなど、各具材に合わせた包装形態で、彩りよくコンパクトに並べたものを三方シール袋に封入した。トレーの中央に配したスリーブの表面には、調理の完成イメージのシズル感あふれる写真をデザイン。裏面にはセット内容やイラスト付きのレシピ、完成までの所要時間の目安などを分かりやすく表記し、おいしく食べるためのワンポイントも記載している。(8月27日11:35 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/24 育児用ミルクをリニューアル/入れ替えタイプの専用ケースを見直し――森永乳業

3種類で展開
 森永乳業は入れ替えタイプの育児用ミルク「森永エコらくパックはじめてセット」を9月3日より全国でリニューアル発売する。今回のリニューアルポイントは「もっと『エコ』に!」「もっと『らく』に!」「もっと『コンパクト』に!」の3点。「エコ」の面ではケースの設計を見直し、樹脂量の約22%の軽量化に成功した。また、缶タイプの製造時と比較してCO2排出量を約62%削減した。「らく」さでは、耐熱性のある素材に変更し、煮沸や電子レンジでの消毒も対応可能にしたほか、ミルクのすくいやすさ、ケースの洗いやすさも改良。ミルクをすりきりしやすく、最後まですくいやすいように設計しており、使用後は袋だけを捨てればいいのでごみ捨ても簡単だ。「コンパクト」さでは、ケースの形状とサイズを見直し、キッチンなどにもストレスなくすっきり収納できるようにした。使用方法はアルミパックを手で開封し、そのまま専用ケースに入れ、上蓋をセットするという簡単3ステップ。800g入り(400g×2)で、ドラッグストア、ベビー専門店、GMSなどで販売する。(8月24日10:45 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/24 地域の風景を届けるギフト/デザイン賞で準グランプリ――川中醤油

瀬戸内の海と島々を表現したデザイン
 広島市で創業113年目を迎える川中醤油が2016年、110周年を機に発売したギフトセット「瀬戸内之景」は、広島をはじめ、瀬戸内海沿岸地域の素材を活用した5種類の調味料の詰め合わせ。ガラス瓶のラベルや梱包用の箱はもちろん、包装紙や紙袋まで「トータルでデザインを統一したのは当社では初の試み」という同商品は、昨年「第15回ひろしまグッドデザイン賞」(選定・広島市、実施・広島市産業振興センター)のパッケージ部門で、準グランプリを受賞した。パッケージデザインは、瀬戸内の穏やかな海と、その合間に多くの島々が浮かぶ景色を表現。厳島神社や村上水軍など、各島をイメージさせるモチーフもさりげなくあしらった。波をイメージした形状のラベルは広島産の紙を初めて採用し、すだちのグリーン、レモンの黄色など、各商品のイメージに合わせた色で味わいを表現している。箱の底にはそれぞれの味の特徴や、おすすめの使い方を記載したしおりを封入するなど、細やかな遊び心も採り入れた。同社では「『なぜ川中醤油がこれを作るのか』というストーリー性が伝わる商品作りで、他社との差別化を図っていきたい」としている。(8月24日10:45 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/23 PE製応援グッズ拡販へ/昨年8月に専用サイト開設――森田エンタープライズ

印刷方法もさまざま
 特殊変形製袋加工を企業の柱とし、創業50年を超えた森田エンタープライズ(さいたま市見沼区)は、2020年東京五輪・パラリンピック開催に向けてポリエチレン製応援グッズ「バンバンスティック」のさらなる拡販を図る。昨年の8月には、バンバンスティック専用サイトを開設し積極的な訴求活動を行っている。サイト内では、バンバンスティックに関するさまざまな情報を発信している。スポーツ応援の定番アイテムで日本国内の先駆けとして開発、製品化したバンバンスティックは、PEフィルムをスティック状に加工している。フィルムの端から出ている弁にストローを差し込み膨らませるだけ。空気が入ったら弁を指で押さえながらストローを抜けば完成。製品同士で叩くと金属のような高い音が鳴る。(8月23日10:20 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/23 段取り替えの自動化を無線で制御/包装現場の煩雑な調整作業を解消――鍋屋バイテック会社
 鍋屋バイテック会社(岐阜県関市)は、生産ラインの段取り替えの自動化を簡単かつ低価格で行える「無線位置決めユニット」の拡販を加速する。コンベヤに同ユニットを取り付けることで、コンベヤガイドや各種センサの位置調整といった段取り作業の自動化を実現。従来のハンドル操作による煩雑な一連の調整作業を効果的に回避し生産性向上に貢献する。「無線位置決めユニット」は、人による一連のハンドル操作に代わり、無線制御によってユニット内のモーターを回転させることで、位置決めを自動で一括して行う。1日に何度も行う位置決め作業の設定数値管理や、手間がかかる複数箇所のハンドル操作等の調整作業を簡単かつリーズナブルなコストで自動化できる。1台の送受信機で最大32台の位置決めユニットを一括で制御が可能。数値制御により複数の位置決めを一括で正確に行い、作業時間を大幅に短縮し、生産性の向上に貢献する。(8月23日10:20 包装タイムス8月20日号に詳報)

コンベヤに位置決めユニットを取り付けることで段取り作業の自動化を実現
08/22 包材から販促まで多角的に/“トータルパッケージ”で実績――チヨダパック

主力の円筒クリアケース
 チヨダパック(広島県北広島町)は、トータルパッケージ事業の展開を加速する。商品企画に当たっての包材選定から販売什器まで、独自のネットワークを生かした提案を行い、ユーザーを全面的にサポートする。すでに食品や化粧品分野で採用実績があり、さらに裾野を広げたい考えだ。近年力を注ぐ“トータルパッケージプロデュース”は、多角的な事業展開を生かした新たな取り組み。同社が手掛ける製品に限らず、あらゆる包装資材や包装機械の調達、デザイン・加飾の提案まで、商品のイメージや売価、ターゲットに合わせたパッケージ制作を行う。さらに展示什器の手配など、販売促進までの一貫したコーディネートで顧客の要望を的確に反映できるのが、同社ならではの強みだ。(8月22日11:20 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/22 おかしプリント、売上2倍に/法人向けの提案強化で――森永製菓

企業のオリジナリティを発揮できる点が強み
 森永製菓(東京都港区)のオリジナル菓子制作サービス「おかしプリント」が、2017年度の売上で前年対比2倍となるなど好調に推移している。法人向けの提案を強化し、ノベルティ需要を取り込んだ。4月にはウェブページを法人向け用途に絞った構成にリニューアルするなど「BtoB」に特化した展開を進めている。おかしプリントは16年1月、デジタル印刷を活用して始めたサービス。同社人気商品「ハイチュウ」「カレ・ド・ショコラ」で、スマートフォンなどで撮影した写真や、イラストレーターで手掛けたデザインなどを使ってオリジナルの菓子パッケージを作れる。事業の開始当初は、自作したパッケージの写真をインスタグラムなどのSNSにアップして友達と共有するといった「BtoC」の需要を見込んでいたが、法人からの問い合わせが多く舞い込んだことを受けて専用ウェブサイトを7月に開設。さらにウェブ広告の改善、企業の採用事例を多くウェブ上に掲載するなど法人向けサービスを強化したところ、利用率は法人が約90%を占めるようになり、売上の増加につながったという。(8月22日11:20 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/21 新・医薬品用保冷箱を発売/同時に温度トレースと個体管理――トッパン・フォームズ
 トッパン・フォームズ(東京都港区)は、医薬品等の輸送時に保冷箱内外の温度トレースとICタグを活用した個体管理が同時に可能な「温度トレース機能付医薬品用保冷パッケージ“Xシリーズ”」(以下Xシリーズ)の販売を開始する。「Xシリーズ」は、医薬品輸送に最適な2〜8度℃での運用に合わせて、保冷箱とメカクール保冷剤、温度ロガー「オントレイシス タグ」をパッケージ化。購入時から最適化された環境での医薬品輸送を温度トレースしながら行うことができる。さらに電波透過性が高い新素材生地を採用し、輸送する医薬品に貼付したICタグを一括で読み取れる。これまで保冷箱を開けて一つひとつバーコードなどの読み取りが必要だった入出庫時の検品作業などを、大幅に効率加することができる。(8月21日13:30 包装タイムス8月20日号に詳報)

「Xシリーズ」はICタグによる個体管理と、保冷箱内外の温度を同時にトレースすることが可能
08/21 国内ホテル業界では初/ワインの在庫管理にRFID――サトーHD

タグが装着された
ワインボトル
 サトー(東京都目黒区)は、リゾートトラスト(本社・名古屋市)が運営する東京都江東区の完全会員制のリゾートホテル「東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート」から、全てのワインの商品在庫管理向けにRFID(非接触ICタグ)のシステムを受注した。これにより現場作業の精度が向上し、棚卸し作業も大幅に効率化された。こうした事例は国内ホテル業界では初めて。今回のRFIDの導入より、複数のボトルを非接触で同時に読み取ることができ、読み取り結果は購買システムに自動記録できるため、大幅な時短効果をもたらした。ワインを多く提供する洋食レストランでは、月末の棚卸し作業に2人で8時間(計16時間※)を掛けていたところ、RFID導入後は1人2時間で作業を終え、これまでの8分の1の時間で済むようになった。(8月21日13:30 包装タイムス8月20日号に詳報)
08/20 伊製縦ピロー機の新型/間欠式で毎分140包を実現――DKSHジャパン

4種類の包装形態が可能な「R700」
 DKSHジャパン(東京都港区)は、新型多目的縦ピロー包装機「R700」(伊・PFM)の提案を進めている。間欠式でありながら、ピロー包装の場合で最大毎分140包に対応する点が特徴。フィルムのシワなどを防ぎつつ、従来機比1.5倍の高い生産能力を持つ。同機1台で4種類の包装形態が可能な点も大きなメリット。ピローのほか、ガゼット、ブロックボトム、「スティーロパック」を生産できる。(8月20日13:15 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/20 新たな手法で商品開発/パッケージも独自性高く――森永製菓

折って食べるバータイプの
ミントチップ「TiMES」
 森永製菓(東京都港区)は、ミントチップ「TiMES」をTRINUSと共同で開発した。デザインやコンセプトを、4千人を超えるデザイナーに公募するなど新たな手法で商品開発を実施。菓子形状やパッケージに独自性が高いデザインを採用した。TiMESは、「折って喫食するバータイプの菓子」という新しいコンセプトの商品。粒ガムとタブレット菓子のメリットを兼ね備え、小さなサイズでありながら、一切れでメントールが40分間長持ちするという。菓子形状を訴求すべく、パッケージは透明感にこだわった。またターゲット層の男性オフィスワーカーがスマートに菓子を食べられるように、内容物に直接触れることなく分割できる仕様とし、再封性をもたせている。
今後はまずクラウドファンディングで先行予約販売を実施。その後、TRINUSのECや取引店舗で販売を行い、消費者の反応などを踏まえて全国展開を行うかを検討する。(8月20日13:15 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/10 景気の上昇感は感じられず/売上げ「好調」も予断を許さない――包材ディーラーアンケート
 本紙ではこのほど「第10回包材ディーラー実態調査」を実施した。景気の上昇感を感じないながらも、17年実績と比較して18年中決算の売上げ(見込み)に対して約4割以上の企業が「好調」となり、「低調」と回答する企業は無く、明るい見通しとなった。しかし業界を取り巻く環境は依然として油断は許されない状況である。人材確保や物流費の高騰から昨年の東日本での天候不順に続き今年は西日本を中心とした平成30年7月豪雨による被害、日本列島を襲う猛暑などはマイナス面の影響が大きいはずだ。(8月10日14:40 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/10 8月17日に社名を変更/「Koenig & Bauer JP株式会社」に――KBAジャパン
 KBAジャパン(東京都中央区)は、KBAが8月17日をもって同社100%子会社を全て「Koenig&Bauer」へと統一することに伴い、同じく8月17日に社名を「Koenig&Bauer JP株式会社に変更する。ドイツKBAは昨年9月に創業200年を迎え、3世紀目へと入ったのを機に、今年初めには原点復帰で創業者の名前を冠した「Koenig&Bauer AG」に社名を変更した。これを受けて、今回全世界にある同社100%子会社についても、社名をKoenig&Bauerに統一することとした。(8月10日14:40 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/09 「エコシップマーク」に選定/レンタルパレット業界で初――JPR
 日本パレットレンタル(=JPR)は「エコシップマーク」認定事業者に選定された。同マークは、国土交通省海事局が中心となって推進する「エコシップマーク認定制度」において、海上輸送を通じて環境負荷低減に貢献する企業に認定されるもので、レンタルパレット業界ではJPRが初めてという。
同社は、パレットの普及促進とレンタルサービスを提供することにより、物流パレットの共同利用や共同回収事業を全国展開し、これにより、環境負荷の低減に資する事業を行うとともに、使用パレットの再利用を行っており、CO2排出量の低減に積極的に取り組む。加えて、北海道からのレンタルパレットの回収の大半にフェリーによる無人航送を利用し、幹線経路においても大型トレーラーによる一括大量輸送を実施し、CO2削減に大きく貢献していることが評価された。(8月9日10:35 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/09 消耗品不要の薬包とじ機/加圧接合する紙工技術を応用――国際紙パルプ商事

複数の薬包が簡単にまとめられる
 国際紙パルプ商事(営業推進部機能商品課=東京都中央区)は、複数の薬包を簡単・安全・効率的にまとめる薬包とじ機「トジスト」を発売した。凸凹の歯型により加圧して接合するため、針やテープ、のりなどの消耗品は不要だ。医療現場では、複数の薬を服用する患者に対し、1回分の薬包を束ねて提供する。従来ステープラーやテープを使用する場合、針の誤飲や指先のけが、薬包の破損・脱落といったリスクが問題視されていた。トジストを使えば、こうした事故のリスクが回避でき、服用時にはきれいに剥がせて患者の満足度向上に有効といえる。連続加工が可能なので作業効率も高く、医療従事者の負担軽減につながる。(8月9日10:35 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/08 2020年秋に印刷工場設置/埼玉に8万m2超の土地取得――福助工業
 福助工業(愛媛県四国中央市)は、関東エリアに新工場を稼働させることを明らかにした。すでに「埼玉工場」(埼玉県美里町)近くに広大な土地を確保し準備を進めており、2年後となる2020年秋頃の完成稼働を予定している。
かねて合成樹脂製品、ラミネート製品で必要な印刷工場について、BCP(事業継続計画)対応を目的に関東エリアでの新たな生産拠点が検討されていた。合成樹脂製品の生産拠点・埼玉工場と同じエリアに6万8千平方メートルの用地取得に至り、新工場の建設を進める。向上規模および設備内容は計画段階にあり詳細について明かしていない。また納期的にも1年程度の期間を要することもあり、現在、準備を進めている。オペレーターの確保と育成にも時間が掛かることから、来年早々の着工、2020年秋の操業開始を目指す。(8月8日14:15 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/08 高断熱の射出成形カップ/独自技術でPP・PLA発泡――バンドー化学

断熱性・保温性など高い付加価値を持つ
 大手ゴム製品メーカー、バンドー化学(神戸市中央区)は「高発泡化プラスチック製飲料カップ」で市場開拓を狙う。表面はソリッド容器のように硬質だが、内面に発泡層を持ち、断熱性・保温性に優れるのが特徴。独自の超臨界発泡射出成形を用いた。開発品は一部にバイオマスポリマーを配合しており、環境対応の観点でも関心を集めている。
新開発の飲料カップは、高発泡化が難しい超臨界射出成形で作製される。材料中に多数の発泡起点を設計することで、高発泡状態の成形品を得ることに成功した。同様の成形方法は主に自動車部品などに用いられてきたが、同社の研究開発により、断熱性を有する飲料カップの成形に結び付けたという。真空成形に比べ、高さがある製品設計もできるのが大きな利点となる。
特筆すべきは、発泡構造による断熱性・保温性。同社によれば、開発品に熱湯を注いだ直後の表面温度は、無発泡状態に比べて約30度低く、また耐熱性を有する材料を使用しているため、手に持っても安全性が高い。中身が冷めるまでに掛かる時間も大幅に延長され、約32%の保温性アップが見込めるとしている。同技術を用いた飲料カップは、6月に東京ビッグサイトで開催された「ドリンクジャパン」展で初披露。大いに注目を浴び、要望や提案も多数得られたという。(8月8日14:15 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/07 経済産業大臣賞を受賞/審査会でも前例にない満点評価――シモクニ

大臣賞を受賞した焼酎のパッケージラベル
 全日本シール印刷協同組合連合会(田中祐会長、以下全日シール連)が主催する「第28回シール・ラベルコンテスト」で、シモクニ(札幌市中央区)の作品(No.209)が経済産業大臣賞を受賞した。同社にとって大臣賞は3年ぶり2度目の受賞となる。同連合会技術・技術委員会の鶴田龍士郎委員長によると「1次審査も過去には前例のない満点での評価、2次審査においても審査員全員がほぼ満点の評価だった」という。準グランプルに相当する経産省商務情報政策局長賞は本来2作品を選定し表彰するが、今回は異例の3作品を選定。北海シーリング(札幌市西区)、進和ラベル印刷(山形県上山市)、京都シールレーベル(京都市南区)の3社を表彰した。コンテスト入賞作品(企業)の結果発表ならびに表彰式は7月27日、東京・有明の東京ビッグサイトの会議棟で開催された「第60回年次大会・IGAS大会」の式典の中で行われた。(8月7日13:40 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/07 大盛況のうちに閉幕/前回の規模を上回る規模で――IGAS2018

関係者一同によるテープカット
 日本の印刷業界の祭典「IGAS2018」が7月26日〜31日の6日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、大盛況のうちに閉幕した。3年ぶりの開催となった今回のテーマは「Venture into the Next! 変わる印刷、変える未来」。出展規模は319社・2702小間と前回を上回り、来場者数は5万5863人を数えた。今回から初の試みとして、日本印刷産業連合会傘下10団体のパッケージやラベルなど、各種印刷物のコンテスト受賞作品を展示。次回は2022年に、東京ビッグサイトで開催する。(8月7日13:40 包装タイムス8月6日号に詳報)
08/03 規模拡大し10月開催へ/次回は21年2月下旬に決定――TOKYO PACK 2018
 日本包装技術協会(=JPI)は7月23日、都内で記者発表会を行い、今年10月に開催する「TOKYO PACK2018(2018東京国際包装展)」の概要を発表した。7月6日現在の出展者数は670(前回から1社増)、小間数は2626(同70小間増)。主催者では同日以降にも出展申込があるとしており、前回よりも規模を拡大して開催されることがほぼ確実になった。
なお、同展はこれまで隔年で開催されてきたが、2020年の東京オリンピック開催に伴う会場利用制限を受け、次回は21年2月下旬に東京ビッグサイトで開催することを決定。詳細な日程などについては後日発表するとしている。(8月3日10:50 包装タイムス7月30日号に詳報)
08/03 再資源化率が過去最高/EPSで90.4%を記録――JEPSA
 発泡スチロール協会(=JEPSA、酒井幸男会長)は7月10日、東京・霞ヶ関の霞山会館で記者発表会を行い、発泡スチロール(EPS)の出荷および再資源化実績(2017年)を発表した。EPS出荷実績が総合計で13万2970トンとなり、再資源化では回収対象率12万2940トンの90.4%に相当する11万1180トンを計上。EPSの出荷量が全体として微減するも、再資源化率では過去最高を記録した格好だ。
EPSは優れた製品特性により、生鮮食品の物流容器、家電製品の梱包材、建築用断熱材など幅広い用途で使われる。プラスチックの中でもトップクラスの再資源化率を誇り、今回過去最高を記録したことで、その優等生ぶりを改めて証明したと言えそうだ。(8月3日10:50 包装タイムス7月30日号に詳報)
08/02 新しい都市型市場でPR/石灰石主原料の新素材容器を配布――TBM
 石灰石を主原料とすることで石油由来原料の使用量を抑えたプラスチック代替の新素材「LIMEX(ライメックス)」の製造・販売を行うTBM(東京都中央区)は7月14日、東京都中央区で定期開催されている「太陽のマルシェ」で、繰り返し使用可能なLIMEX製のBOXと丸皿を配布し、同素材をPRした。BOXはテイクアウトの際に1回使い切りの紙箱やプラスチックトレーの代替として提案。皿は複数の出展店舗やワークショップエリアで配布され、食品などが盛り付けられた。(8月2日10:30 包装タイムス7月30日号に詳報)
08/01 開封後そのまま容器に袋上部が切り取れる構造――ユーキ
 ユーキ(埼玉県川口市)は開封後に容器としてつかえる四面体包装「カップリーパック」の開発を進めている。レーザーでハーフカット加工を施し、袋の上部をきれいに切り取れる構造にした。液体食品に使えるほか、レンジ加熱ができるなど高い利便性を備え、野菜サラダ、枝豆、スナック菓子などさまざまな食品に対応する。ユニークな形状で店頭でのアイキャッチ効果が高く、容器として使った後に廃棄しやすい点もメリット。コンビニなどでのニーズを見込む。(8月1日14:15 包装タイムス7月30日号に詳報)
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