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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2018年12月】

12/28 上海で5-in-1の包装・印刷展開催/箱創りの“いま”を体感――SinoCorrugated 2019

日替わりで国・地域をフォーカスした
イベントを開催し、国際色も豊か
 4月8日から11日まで、中国・上海で段ボール機材の国際的イベントSinoCorrugatedが上海新国際展示場で開催される。世界的な技術トレンドとなっている生産の自動化・効率化は、この数年中国市場でも急速にニーズが高まっている。理想の生産現場の実現を可能にする最先端の技術が集結すると期待されている。同展は包装・印刷分野の四つの展示会と同時開催されることで、相乗効果が期待されている。包装分野の専門展としては、SinoFoldingCarton(中国国際紙器製造機器展)、PACKCON(中国包装容器展)、関連産業をフォローするイベントとして、紙パルプの展示会SinoPaper、軟包装を中心としたフレキソ印刷の展示会SinoFlexPackが開催される。五つの展示会を合わせた展示規模は、110万m2以上の展示エリアに1100以上の生産機械、周辺機器、消耗品が集結する。http://www.sino-corrugated.com/en(12月28日10:25)
12/28 OPPフィルム生産設備刷新/犬山工場に約70億円を投資――東洋紡
 東洋紡は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)の生産設備を刷新する。犬山工場に約70億円を投資し、年産2万トン規模の生産設備を新設するとともに、既存の生産設備を休止する。新設備は2022年春ごろから稼動を開始する予定。
 食品包装用フィルムの国内市場は、共働きや単身世帯の増加に伴う個食化・個包装化を背景に堅調に推移している。一方で食の安全意識の高まりを受け、OPPフィルムに求められる性能や品質はますます高くなっている。
 同社では今後、OPPフィルムの性能・品質に対する要求はますます高くなると見込んでいる。市場ニーズに応えるとともに、環境負荷の軽減に貢献する高性能なフィルム製品などを開発、生産していく構えだ。(12月28日10:25)
12/27 角丸加工機の販売開始/フィルムスタッカーに連結可能――グンゼ

独自技術でフィルム角部を自動カット
 グンゼのメカトロ事業部は、計数集積装置のフィルムスタッカーに連結可能な角丸加工機「インラインコーナーカット装置」を12月から販売を開始する。
 新装置は、独自の技術でフィルム製袋品の角部を自動カット、バリやツノのない安定した角丸加工をインラインで実現する。切りくずは確実に除去されるので商品への混入もない。オプションとして画像検査装置を組み込むことも可能で、角丸加工のさらなる品質向上を実現する。
 またフィルムスタッカーと連結することで、製袋品の角丸加工と計数・集積作業の自動化を可能にし、製袋機の生産能力向上と商品品質の安定化を図れる。(12月27日11:05)
12/26 タイにアルミ缶新工場/30億缶の生産能力に拡大――昭和電工
 昭和電工および連結子会社である昭和アルミニウム缶は、タイの大手飲料メーカーCarabao Group Public(以下、カラバオ)とのアルミ缶製造・販売会社「Asia Can Manufacturing(以下、ACM)」の新工場が完成した。これによりベトナム・ハナキャン社の缶体生産体制とあわせ、東南アジア地域全体では30億缶の生産能力までに拡大する。
 新工場稼動後は、主にカラバオの輸出製品用のアルミ缶を製造する。カラバオは東南アジア諸国や中国、英国を中心とした海外事業の拡大を目指している。一方でACMは昭和アルミニウム缶が培った生産技術と品質管理体制で高品質なアルミ缶を安定的に供給し、カラバオの海外展開をバックアップする構えだ。(12月26日15:00)
12/26 ABS樹脂生産能力増強/2020年11月から稼動開始――東レ
 東レは、マレーシア子会社のToray Plastics (Malaysia) Sdn. Berhad(以下「TPM」)で製造・販売するABS樹脂トヨラックの生産能力増強を決定した。透明グレードの拡販に向けて、年産7万5000トンの生産設備を増設し、2020年11月から稼働を開始する予定。TPMの生産能力は年産42万5000トンとなり、既存の東レ千葉工場とあわせて東レグループ全体の生産能力は年産49万7000トンまで拡大する。
 東レグループのABS樹脂トヨラックは、汎用グレード、透明グレード、制電グレード、耐薬品性向上グレード、耐傷性向上グレードなどの高機能グレードを取りそろえている。マザー工場である千葉工場では、医療用透明ABS樹脂などの一層の高機能ABS樹脂主体の品種構成へシフトするともに、今回の増産により、主な販売先である中国、ASEAN市場に加えて欧米やインド市場への参入と用途拡大を加速する。(12月26日15:00)
12/25 耐熱性を付与した硫化水素フィルム/高機能フィルムで初披露――共同印刷

ベース素材をPEからPPに
 共同印刷は、硫化水素ガス吸収フィルムに耐熱性を付与した「耐熱硫化水素ガス吸収フィルム」を開発し、12月5日から幕張メッセで開催された高機能フィルム展で初披露した。
 同フィルムは悪臭や毒性、腐食性を有する硫化水素ガスを吸着する。硫化水素ガスのみを吸収し、一度吸収したガスを再放出しない点が特徴だ。ベース素材を従来のPEからPP樹脂に変更し、独自の樹脂混練技術や分散技術により製膜した。
 単体フィルムはもちろんのこと、シーラントとしてアルミ袋などにも加工できる。2013年の開発以来、高い評価を受けていた一方で電池や機械内部など温度条件が厳しい環境下でも使用したいといったニーズも高まっていた。顧客ニーズに対応する形で開発に取り組んだ。(12月25日17:00)
12/25 輸送容器の再利用、クリーン化へ/工業薬品などの薬液の内袋に――DNP
 大日本印刷(DNP)は、工業薬品などの薬液を輸送する各種輸送容器の内袋用として「DNPケミカルキャリアバッグ」の販売を開始する。容器の再利用やクリーン化を可能とし、2021年までに約15億円の売り上げを目指す。
 同バッグは、薬液などを輸送するコンテナやドラム缶など各種輸送容器と組み合わせて使用する「クリーン内袋」だ。内袋を使用することで、容器の内面が汚れて廃棄されることの多いプラスチック容器の再利用を可能とすることで廃棄プラスチック量の削減にも寄与する。薬液が直接輸送容器に接しないため、使用後の洗浄を必要とせず洗浄廃液の低減にもつながる。外装フィルムには高いバリア性を有するDNP透明蒸着フィルムを採用し、内容液の保護や容器への匂い移りを防止する。(12月25日17:00)
12/25 川崎事業所内に工場を建設/約200億円の設備投資――味の素
 味の素(東京都中央区)は、川崎事業所(鈴木町)内にスープなどの製造・包装工場の建設を発表した。約200億円の設備投資により新工場を建設し、クノール食品の川崎事業所(川崎市高津区)を移管する。これによりフレキシブルな生産対応力とICT・自動化など先端技術の活用による高い生産性(現行比約2倍)を実現。顧客の需要に柔軟かつスピーディーに応える世界トップレベルの生産を目指す。
 2017-2019中期経営計画において、重点戦略として日本食品バリューチェーンの再編を掲げ、新会社の発足および総額約400億円の設備投資を行い、日本食品生産体制の集約・再編を進めてきた。現在、東海事業所内での調味料等の製造・包装一貫生産を行う新工場建設と同工場への味の素パッケージング関西工場の機能の集約に着手しており、2018年9月に発表した「味の素グループ、国内調味料・加工食品の製造・包装を担う新会社『味の素食品株式会社』を2019年4月に発足」で発表した内容に沿い、新会社の発足に向けて取り組んできた。(12月25日11:15)
12/21 プラ代替素材のレジ袋/販売開始予定は19年春ごろ――TBM
 TBM(東京都中央区)は石灰石を主原料とし、石油由来樹脂の使用量を抑えたプラスチック代替の新素材である「LIMEX(ライメックス)」を使用したレジ袋、ごみ袋、ショッピングバッグの製品化に成功したことを発表した。販売開始日時は2019年の春ごろを予定している。
 レジ袋、ごみ袋、ショッピングバッグなどのプラスチック包装は、産業別のプラスチック生産量では大きなシェアを占めている。レジ袋は、スーパーやコンビニなどの小売業を対象に有料化が検討されている状況。同社では深刻化するプラスチックの廃棄問題、世界的に強化される使い捨てプラスチック製品の規制、温室効果ガスの排出量の側面から考えても環境に配慮された素材への引き合いは強まると推測し、製品化に取り組んだ。(12月21日14:40)
12/20 多彩な製品群を訴求/新ものづくり・新サービス展に出展――群馬デスコ

展示ブースの様子
 折箱を中心に食品容器の企画・製造を行っている群馬デスコ(群馬県桐生市)は、12月11日から東京ビッグサイトで開催された中小企業 新ものづくり・新サービス展に出展し多彩な製品群を訴求した。同展では紙底折箱や小さいサイズの折箱、六角折から細かい仕切をふんだんに使用した食品用折箱などを多数展示し、ブースを彩った。
 取り扱っている折箱は、中身製品に合わせて製造できるため、高級仕出し・会席弁当用から低価格帯まで幅広い用途で使用できる商品をラインアップしている。数年前から製造工程効率化を図ることで多様化するニーズに応える生産体制を構築している。例えば、六角折は製造機械の改良・刷新、従業員の技術向上を図ったことで大量生産を実現している。(12月20日10:35)
12/19 王子ホールディングスと合弁会社/段ボール事業設立で合意――エイピーピー・ジャパン
 アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)のPT Purinusa Ekapersada社と王子ホールディングスは、投資額3500万ドルの合弁会社を設立し、インドネシアに新工場を建設することで合意した。新合弁会社は、PT Oji Sinar Mas Packaging。今後も成長が見込まれるインドネシア国内の需要を満たすため、段ボール製品を生産していく。
 新工場は西ジャワ州ブカシ県に位置し、2020年1月に営業を開始する予定だ。同工場は古紙を原料とする段ボール製品を月間5000トンで生産する予定。PT Oji Sinar Mas Packagingのパートナーシップにより効率的で持続可能な高品質製品を生産し、新たな市場開拓と顧客との関係を強化していく構えだ。(12月19日10:00)
12/19 絆深める社友懇親会/12月6日に盛大に開催――アロン・トレーディング

あいさつする三浦社長
 アロン・トレーディング(東京都千代田区)は12月6日、東京・両国の第一ホテル両国で「第23回アロン社友懇親会」を盛大に開催した。年末恒例のイベントで、今回も仕入れ先からデリバリーなどに携わる関係者らが多数集まり、絆を深めた。
 開会の辞、アロン・トレーディング社員紹介後に、アロン・トレーディング代表取締役社長の三浦光昭氏のあいさつに移った。三浦社長は、18年の業界事情として原料価格、物流費の高騰による値上げを振り返り、「当社は皆様のご協力のもと値上げを実施できた」と改めて関係者に感謝を述べた。続けて海洋プラ問題、天皇陛下譲位によるGW10連休、消費増税が業界に及ぼす影響は大きいと説きながらも「本日、お集まりの皆様と共に絆を築き、進歩・成長していきたい」と結んだ。続いて参加者を代表して、リスパック(取締役 専務執行役員)の早川光宏氏が主賓あいさつを行い、乾杯のあいさつには、デンカポリマー(取締役 営業本部 営業本部長)の江波戸利幸氏。中締めまでの約2時間の歓談の輪が繰り広げられた。(12月19日10:00)
12/18 スマートカメラの新製品/多品種生産の現場に柔軟対応――オムロン

カメラと照明、画像処理機能を一体化
 オムロン(京都市下京区)は、カメラと照明、画像処理機能を一体化した画像検査用スマートカメラ「FHV7シリーズ」を発表した。マルチカラー照明や1200万画素の高解像度カメラを搭載し、多品種生産の現場において1台で効果的に高精度の画像検査を実現する。検査対象物の色やサイズの変更に柔軟に対応。多品種変量生産の現場において、検査内容や対象物に応じたカメラの設置・調整といった高度な技能が不要となる。
 新製品は、マルチカラー照明により、1色の照明では安定しなかった計測を容易に実現。検査対象物のデザイン変更や品種追加があっても照明の色や照度をパラメーター1つで調整でき、照明の交換や煩雑な調整作業が不要になる。最大1200万画素の撮像素子で、広範囲の高精度検査が可能。オートフォーカスレンズを搭載し、サイズの異なる品種も、設置距離59〜2000ミリの範囲内でピントを合わせ、パラメーターで簡単に切替えて検査が行える。(12月18日15:30 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/18 開発研究所の新棟建設/創立50周年の記念事業の一環で――ユポ・コーポレーション
 ユポ・コーポレーション(東京都千代田区)は、国内唯一の生産拠点であり、国内外のユポグループ全体の研究開発を担う鹿島工場(茨城県神栖市東和田)の再構築の一環として、2019年秋の竣工を目指し、開発研究所の新棟を建設する。これは19年同社創立50周年の記念事業の一環でもある。
 新工場内に分散配置している各種パイロット・試作験設備は、新棟に集約するともに、新たに各種分析・検査機器を導入し、バイオマス由来樹脂を配合した製品「ユポグリーン」や、印刷工程での生産性向上を目指した「紙用油性インキで両面印刷が可能なユポ」などといった次代を担う画期的な新製品開発のスピードアップも図る。(12月18日15:30 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/17 新開発のたれ・からし袋導入/押すだけで中身が抽出できる――ミツカン

新開発のたれ・からし袋の使用方法
 ミツカンは12月1日、「なっとういち 押すだけプシュッ!と 超小粒3P」を京阪神・中国・四国・長野県ほか一部地域限定で新発売した。納豆のたれ袋の開けにくさを解決する添付品袋を新開発し、袋を切らずに押すだけで中身が抽出できるたれ袋・からし袋として導入する。
 今回開発した「押すだけプシュッ!と」は子どもや年配者でも押すだけでプシュッとはがれるシールを採用。たれ・からし袋を切って開ける手間がなく、簡単にたれ・からしをかけられる上、手も汚れにくい。袋を押したときに中身が飛び散らないよう、出口の形を工夫することで勢いを調整できるようにした。(12月17日14:55 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/14 パラリンアート展開催/KOTOさんの作品が最優秀賞に――ユポ・コーポレーション
 ユポ・コーポレーション(東京都千代田区、以下ユポ社)は、障がい者自立推進機構(東京都港区、中井亮代表理事)との共催で「50人のパラリンアート展」を開き、KOTOさんの作品『空飛ぶ列車で世界一周』が見事最優秀作品賞(ユポ・コーポレーション社長賞)に輝いた。
 「50人のパラリンアート展」は、2019年5月で創立50周年を迎えるユポ社の記念事業の一環で行われた。共催の障がい者自立推進機構は障がい者の社会参加と経済的な自立推進を目的に「パラリンアート」を運営している。ユポ社はこの理念に賛同し、創立記念事業の一環で、同機構に登録するアーティストを中心に「50年後の夢」をテーマに作品を募集し、コンペ形式でアート展を開催した。(12月14日10:50 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/13 段ボ箱内側に折り目形成/きれいに小さく梱包する器具――日伸貿易

アイデア商品として反響得る
 日伸貿易(東京都中央区)は今秋、市販されている段ボール箱の内側に回転刃で平行な折り目(ミシン目)を形成する器具「箱切り名人」を発売している。段ボール箱を誰でも簡単に、きれいに小さくするための器具として評価を高め、アイデア商品として反響を得ている。
 同商品には、回転刃と段ボール箱の縁に沿わせる移動式のガイドが付いている。回転刃を切り下げたい高さに合わせ、ガイドをセットして水平方向にスライドさせれば、平行で真っすぐな折り目が作れる。大・小2種類があり、前者は調整幅25〜275ミリで2000円、後者は調整幅25〜180ミリで1700円(いずれも税別価格)。白とピンクの各2色が用意されている。(12月13日10:10 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/12 東京オフィスを開設/パワードスーツ本格展開――German Bionic社

腰部への負担を和らげる
 独・German Bionic社(本社・アウクスブルグ)は今秋、東京オフィス(東京都中央区)を開設、ドイツ初の外骨格スケルトン(パワードスーツ)を日本で販売していく。
 同社はドイツの国家プロジェクト「インダストリー4・0」(第四次産業革命)において、人間に焦点を絞った世界で最も有力なロボット工学企業の一つ。今回、日本で本格販売していく外骨格スケルトン「Cray Xモデル」は、物と工具の取り扱いのために特別に設計され、腰部への負担を大幅に和らげ、重量物を持ち上げることができる動力仕様(アクティブ型)のパワードスーツだ。
 シーズンによって作業の量や質が異なる現場では、自動化やロボット化というより、人手でオペレーションする方がより柔軟で効率的である。現場によっては大小や重量の異なるアイテムの分類、棚からの出し入れといった作業に向いている。(12月12日10:05 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/12 19年版の衣玻璃を発表/隠れキャラをデザイン――東洋ガラス
 東洋ガラス(東京都品川区)はこのほど2019年版の衣玻璃(きぬはり)新デザインを発表、受注を開始した。新デザインは和を基本コンセプトに、季節限定製品、通年製品各2種の全4アイテムをそろえている。アイテムごとに異なる隠れキャラをデザインし、付加価値を高めた。季節限定製品は「さくら」「もみじ」の2種類をラインアップ。両製品とも手描き調でデザインされている。
 「さくら」は花見などの春イベントに向けた製品で従来のフロスト加工から透明びんに変更することで、背面の模様を見やすくしている。ピンクと白の桜や隠れキャラのメジロが描かれている。「もみじ」は茶びんに紅葉模様を線画やぼかしで印刷。隠れキャラはリスで、秋の味覚を楽しむ食事のシーンなどに向けたびんとなっている。両製品とも枝が描かれており、デザインのアクセントにしているという。通年製品は「涼(りょう)」と「寿(ことぶき)」の2種類をそろえている。(12月12日10:05 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/11 プラスチック循環宣言実施/PETボトル100%有効利用目標に――全清飲

意気込みを語る堀口会長
 全国清涼飲料連合会(=全清飲、堀口英樹会長)は11月29日都内で行われた記者発表会にて、PETボトルなどの容器包装を使用している事業者団体として、プラスチック資源循環や海洋プラスチック対策について「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を発表した。顧客や政府、自治体、関連団体などと連携しながら、2013年度までにPETボトルの100%有効利用を目指すことを宣言。「混ぜればごみ、分ければ資源」の考えのもと、資源循環型社会の形成を目指していくという。
 実施事項として、自動販売機での空容器の散乱防止として、回収ボックスを「自販機専用空容器リサイクルボックス」へ名称を統一するとともに、分別回収を促進するための実証実験を12月中旬より開始する。(12月11日10:05 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/11 業務用食品のUD化に注力/現場の作業効率アップに貢献――ケンコーマヨネーズ

視認性高いデザイン
 業務用加工食品メーカーのケンコーマヨネーズ(東京都杉並区)は、自社商品パッケージのユニバーサルデザイン化に力を注ぐ。外食・中食産業の作業効率化ニーズに応えるもので、ロングライフサラダでは識別しやすさ、ドレッシング類で易開封性などに配慮した包装仕様への改良を進めている。
 新パッケージでは、サラダの種類ごとに異なる色とイラストをデザインするとともに、商品名や食品表示などに識別しやすいUDフォントを使用し、不慣れな作業者でも容易に中身を区別できるよう工夫。急増する外国人労働者にも配慮し、商品名はなるべく平仮名・片仮名のみとし、漢字表記の場合は振り仮名を振る。さらにノッチに着色を施すことで、開封口の視認性を高めつつ、開封後の包装片の混入も防いでいる。(12月11日10:05 包装タイムス12月10日号に詳報)
12/10 包装用の板紙生産にシフト/三島工場の抄紙機を改造へ―――大王製紙
 大王製紙(東京本社=東京都千代田区)は11月19日、三島工場(愛媛県四国中央市)で洋紙を製造するN7号抄紙機を2019年10月に停機し、20年4月の予定で板紙マシンとして再稼働させる。同機は需要減少が続く印刷・情報用紙から、輸出も含めて需要が堅調な梱包・包装用途の板紙とクラフト紙に品種シフト(転抄)する。
 同社では、多様なパルプを活用して複数の紙・板紙が生産できる三島工場のスイングマシンの特性を生かし、これまで市場の需要動向の変化に対応してきた。今回、その一環としてN7号抄紙機の改造を行い、N1号抄紙機によるクラフト紙の増産にもつなげたい考えだ。(12月10日10:55 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/07 ロボによる省力化を提案/人手不足に悩む食品工場などに―――天野商事

協働ロボット「MOTOMAN‐HC10」
(安川電機製)
 天野商事(新潟市)は、新潟市で開催された先のフードメッセにFAMS(新潟県見附市)と共同出展し、協働ロボット「MOTOMAN‐HC10」(安川電機製)を展示した。従来人手で行っていた包装工程間のワークの搬送をロボットに置き換えるなど、人手不足に悩む食品工場などに向けて省人化・省力化につながるソリューションの訴求を推進する。
 同機は、人協働モードと通常モードの選択ができる。人協働モードを選ぶと、ロボットに加わる外力を検知してロボットが停止するようになり、安全柵なしで人とロボットが並んで作業できるようになる。通常モードの場合は安全柵が必要となるが、ロボットを高速で動作させられる。(12月7日10:30 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/06 上昇軌道さらに鮮明に/最大の背景は“現場多数の知悉”―――富士商興

展開拡充の起爆剤
 富士商興(埼玉県戸田市)の業績が上昇軌道をさらに鮮明にしている。平成31年3月期決算の売上も前期比2桁増を達成する見通しで、業績は数年来の健脚にさらに弾みが付いていることを映し出す。主力業務であるドクターブレード事業の好調に加え、商事部門の快調、さらに海外販売も高水準な推移を続けているからだ。背景には、各種ブレードを筆頭に開発製造品・販売品それぞれの高品質を前提に、ブレード事業で蓄積した印刷加工現場の知悉、構築した加工各社との信頼が大きい。茫々半世紀余にわたり現場に接し続けた「蓄積」がブレード開発はもちろん、商社活動を展開する上でも、比肩なき力量を発揮する事情は紛れもない。その限りで、同社の飛躍が今後さらに勢い付く可能性も高そうだ。(12月6日11:00 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/05 博多段ボールを子会社に/営業と生産の両面で連携強化へ―――日之出紙器工業
 レンゴー傘下の日之出紙器工業(鹿児島県日置市)はこのほど、博多段ボール(福岡県糟屋郡宇美町)の発行済み株式の70%を取得して子会社化した。
 1957年設立の博多段ボールは、段ボールケースの製造販売を行う福岡県の有力メーカー。資本金は1500万円、2018年1月期の売上高は5億7900万円、従業員数は19人。今回、経営基盤の強化を目的として、同社からレンゴーグループに資本参加の依頼があったという。(12月5日10:05 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/05 市場創出へ開発に力点/“鮮度保持”製品に脚光―――三笠産業
 三笠産業(奈良県北葛城郡広陵町)は、市場創出へ開発重視の企業姿勢を鮮明にしている。タイでは展示会出展、高付加価値提案など地道な営業活動が奏功し業績が伸長。日本国内は今春投入した開発製品が大手ユーザーの採用をきっかけに受注量が急増している。2020年へ5年毎に進める中期経営計画「Next100」の達成と収益構造強化へ事業展開を加速している。
 タイに製造と販売の拠点を設置。タイ国内、ASEAN地域へ営業活動を本格化し、「プロパックアジア」展への出展など提案活動を繰り広げている。一方、日本国内では多様化を極める市場ニーズに、開発に軸足を置きながらユーザーの要求に丁寧に対応。新開発品として開封後も風味を維持する“鮮度保持”機能を持つ製品提案が大手ユーザーで今春採用。(12月5日10:05 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/04 国内外で“加工”に積極投資/群馬に続き飯田に拠点設置―――積水化成品工業

群馬工場の外観
 積水化成品工業(大阪市北区)は、顧客目線のものづくりで、成形品に新たな価値を生み出す“加工”を重視し、国内外で経営資源を積極投資している。グループ会社の積水化成品群馬で倉庫兼加工が行える新工場を立ち上げたほか、積水化成品中部の飯田工場(長野県)でも建屋を新設。成形品の加工エリアを充実させ、細分化した顧客ニーズへの対応力を拡充した。近く台湾積水化成品でも同様の再構築を行うことを明らかにしており、今後の展開を一段と加速する考え。
 今年5月に竣工した積水化成品群馬の新工場では、主に自動車など工業製品の部材や梱包材で、EPSや「ピオセラン」(ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体)などの加工場と製品倉庫を併設している。10月には飯田工場に倉庫を新設。今後は積水化成品群馬と飯田工場の連携を強めていく。(12月4日10:35 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/04 通販向けシステム市場に参入/仏製の箱高さ可変封緘機を国内販売―――日本製紙/トーモク

海外で多くの導入実績
 日本製紙(東京都千代田区)とトーモク(東京都千代田区)が通販向けの包装システム市場に参入した。両社はこのほど、海外で多くの導入実績がある仏製のケース高さ可変自動調整封緘システム「e3neo」を共同で国内展開していくことで基本合意し、事業活動に乗り出した。EC市場の急拡大と人手不足を背景に強まる梱包現場の省力化、自動化ニーズを取り込む。
 同システムは、段ボールケースの組み立て、商品を挿入した後の固定・保護材の装填、ケース高さの自動調整および封緘の3ユニットで構成。キーとなるのは3つ目のユニットで、計測した内容物の高さに合わせてケースの4角をカットし、フラップを内側に折り込んで蓋で封緘する。ケース内の隙間を最小限にすることで緩衝材を詰める工程を効率化できるなど梱包ラインの省力化に貢献するほか、ケースサイズの縮小により配送効率アップなどの効果も見込める。(12月4日10:35 包装タイムス12月3日号に詳報)
12/03 TBMと業務提携/石灰石主原料のプラ代替素材で――凸版印刷
 凸版印刷(東京都千代田区)は、石灰石を主原料とし石油由来であるプラスチックの使用量を抑えたプラスチック代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発したTBM(東京都中央区)との間で11月2日に資本・業務提携を締結した。
 TBMが開発・製造・販売しているLIMEXは世界40か国以上で特許を出願し、日中欧米を含む20か国以上で登録済み。凸版印刷では本資本・業務提携に先立ち、TBMとLIMEXの用途拡大に向けた共同開発・ライセンス契約について2016年に基本合意し、共同事業開発を進めてきた。今後、LIMEXの特性を活かした新たな研究開発・用途開発を共同で進め、高付加価値マーケットの創出を目指す。(12月3日11:50 包装タイムス11月26日号に詳報)
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