MARS Company(=マーズカンパニー、群馬県高崎市)は水に高電圧を印加すると凍結点が0℃以下に下がる熱力学を応用した冷蔵装置「KuraBan(クラバン)」を、冷蔵車両などに搭載することで、生産から消費まで途切れることのないコールドチェーン物流の構築を支援している。
KuraBanは、庫内を0〜マイナス5℃に冷やした状態でも、非熱電場エネルギーの応用により、0℃以下でも凍結しない過冷却状態を作りだすことができる。これにより食材の旨みを引き出し、冷蔵よりも長期間の保存が可能なのに多くの解凍時間を必要としない保存が可能になった。また非熱電場エネルギーを食品に印加することで、今まで相反する効果と言われていた、「鮮度」と「熟成」の両立も実現。
先のスーパーマーケットトレードショーでは、サンデン・リテールシステム(東京都千代田区)のブースで、軽トラックにKuraBanを装備し、輸送中も食材の鮮度保持や熟成を両立させるシステムソリューションとして提案した。(3月11日11:30 包装タイムス3月4日号に詳報)