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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2020年3月】

03/31 高速IJPの導入を決定/段ボール専用、11月に稼働へ――岡山製紙
 段ボール中芯や紙管原紙を製造し、美粧段ボール事業も展開する岡山製紙(加工本部営業部=岡山市南区)は、中国HANWAY社の段ボール用高速デジタル印刷機「GLORY1604」の導入を決定した。本社敷地内に新工場を建設し、今年11月の稼働を目指す。
 同機は、オーシャンテクノロジー(東京都中央区)が日本総代理店を務めており、国内導入2号機となる。プリントヘッドが固定されたシングルパス方式のインクジェットプリンタ(IJP)で、最大印刷速度は毎分150m。京セラ製ヘッドを搭載し、オフセット印刷水準の美しい印刷を実現する。直接印刷のため印版レスで、小ロットかつ短納期で供給できる。
 同社は19年春ごろからデジタル印刷機の本格的な導入検討を開始。マシンの能力や国内外における導入実績を比較検討し、今回の選定に至ったという。(3月31日10:10 包装タイムス3月30日号4面に詳報)
03/31 養命酒製造が最優秀賞/第16回ガラスびんアワード結果発表――日本ガラスびん協会

最優秀賞の「香の森」(養命酒製造)
 日本ガラスびん協会(石塚久継会長)の「第16回ガラスびんアワード」で、養命酒製造のクラフトジン「香の森」が見事に最優秀賞を受賞した。シンボルロゴも刷新した令和初のガラスびんアワードには、昨年を上回る297(403本)のエントリーが集まった。養命酒製造の「香の森」に対しては「見た瞬間に透き通った森が広がってくる美しい印象。四角い底部から上に向かって円形に変化するボトル形状、枝をモチーフにした彫刻、山の稜線を型抜きしたラベルと木製のキャップが相まって、ガラスびんの可能性が出し尽くされた商品」という点が高く評価された。
 続く優秀賞には、京屋酒造の「京屋 雫ル」とクラシエ ホームプロダクツの「ディアボーテ プレミアムトリートメントオイル(サラサラ)」と「同(モイスト)」が選ばれた。このほか機能・環境賞には中野酒造の「ちえびじん レモンティーリキュール 720ml」、審査委員長のリリー・フランキー賞には油長酒造の「橘花 KIKKA GIN」、富永美樹賞には白鷹の「大吟醸古酒 白鷹 長期熟成十五年」、日本ガラスびん協会特別賞には三和酒類の「いいちこシリーズ(全11点)」とMizkanの「味ぽん」が、それぞれ選出された。(3月31日10:10 包装タイムス3月30日号1面に詳報)
03/30 液体だしカテゴリーで初採用/屋根型の無菌充填紙容器――マルハチ村松
 マルハチ村松(静岡県焼津市)は、2月4日発売の新商品に日本テトラパック(東京都千代田区)の屋根型無菌充填紙容器「テトラ・ジェミーナ アセプティック(以下テトラジェミーナ)」を採用した。液体だしカテゴリーでは初の採用例となる。
 テトラジェミーナは世界初のキャップ付き屋根型連続無菌充填の紙容器で、キャップの開口部が広く、天面に適度な傾斜を持たせているため脈動せずに注ぐことが可能。液切れが良いのが特徴で、注ぎ口付近に内容物が付着しにくく衛生的に使用できる。
 マルハチ村松が採用したのは市販用500mlの「だしプレッソ 鰹節/昆布」と業務用1000mlの「ハンディブロス かつお/あわせ」。化学調味料無添加、食塩無添加にこだわっている。煮出しただしは時間の経過とともに味や香りが落ちてくるが、テトラジェミーナ採用によりいつでも安定したおいしさのだしを楽しめる。賞味期限は常温で18カ月保存可能となっている。(3月30日15:00 包装タイムス3月23日号8面に詳報)

市販用500mlの「だしプレッソ」各種

業務用1000mlの「ハンディブロス」各種
03/30 災害時の段ボール調達に関する協定/千葉県と締結――東段工
 東日本段ボール工業組合(=東段工、齋藤英男理事長)は3月9日、千葉県と「災害時における段ボール製品の調達に関する協定」を締結した。これで東段工としての地方自治体との災害協力協定の締結は22件、4段工全体で51件となる。
 同協定は災害発生時、各地方自治体が段ボール製品の供給について東段工に協力を要請できるというもの。要請を受けた東段工は、段ボール製品が供給可能な組合員を選定し、その同意を得て各地方自治体に連絡する。物資の種類は段ボール製簡易ベッド、段ボール製シート、段ボール製間仕切り、その他組合員の取扱品目。(3月30日15:00 包装タイムス3月23日号4面に詳報)
03/27 ドレッシング外装に再生プラ/2月中旬出荷分から採用――キユーピー

外装のスタンディングパウチに
再生プラを15%使用した「キユーピー
 ドレッシング スティックタイプ」
 キユーピー(東京都渋谷区)は、家庭用商品「キユーピー ドレッシング スティックタイプ」の外装のスタンディングパウチに、再生プラスチックを約15%使用した包材を導入した。環境配慮型包材の取り組みの一環として2月中旬出荷分から採用している。再生プラの原料は使用済みPETで、メカニカルリサイクルで再生している。
 採用商品は8mlのスティックタイプドレッシングを6本封入したもの。全国のスーパーなどで購入が可能だ。
 同社は2018年に主力の家庭用ドレッシングの容器をびんからプラ製ボトルに変更するなど、ユーザビリティ、保存性の向上、環境配慮などの観点から容器包装開発・改善を行っている。また、家庭用卵商品の包装やグループ企業が販売している中食惣菜のトレーに再生プラを用いた実績を持つ。(3月27日10:10 包装タイムス3月23日号10面に詳報)
03/26 アシスト台車の新モデル発売/従来製品の約半分の重量――花岡車輌

国際物流総合展で展示された
ダンディアシスター(左)と
プラタイプのDANDY(右)
 台車ブランド「DANDY(ダンディ)」を販売する花岡車輌(東京都江東区)は3月1日、アシスト台車「DANDY ASSISTOR(ダンディアシスター)」を発売した。従来製品では鉛電池を使用していたのに対し、ダンディアシスターではリチウムイオン電池を採用。これにより、大幅な軽量化と動力の小型化を実現した。ハンドルのセンサーで、作業者の押す、引くという動作に合わせて自動で電動アシストが作動。空荷で押しているような操作感を得られる。
 今回発売されたのは最大荷重300kgのタイプで、使用シーンに合わせて折りたたみ式、固定ハンドル式、二段式、カゴ台車、高カゴ台車の5種から選べる。(3月26日10:10 包装タイムス3月23日号2面に詳報)
03/25 兵庫に工場用地取得を発表/年2万tの再生PET原料生産――エフピコ
 食品容器製造大手のエフピコ(広島県福山市)は10日、兵庫県小野市に新工場用地を取得すると発表した。再生PET原料および同原料を使用したエコAPET製品の生産能力を高めるべく、新工場の建設を予定している。新工場用地には物流拠点も併設し、近畿エリアにおける物流能力の増強を図る。
 新工場の再生PET原料生産能力は、年間約2万tを計画している。これにより、同社グループにおける再生PET原料生産能力は、年間約8万tまで引き上げられる見込み。(3月25日10:20 包装タイムス3月23日号1面に詳報)
03/25 貼箱の量産をスタート/「段ボール巻き貼箱」も開発――FUJIDAN

額縁部分の付いた「段ボール巻き貼箱」
 FUJIDAN(=フジダン、香川県東かがわ市)は、従来の段ボール製品に加え、貼箱の量産に乗り出した。県の助成金などの活用により設備を整え、付加価値を高めた新製品も提案する。
 貼箱については、旧本社の白鳥工場で2018年秋から生産をスタートさせている。以前は全てを外注していたが、一時期に注文が集中した際に対応できない可能性もあり、一部を内製化することに。外注先の協力の下で社員が研修に出向き、量産機も導入して生産体制を整えた。
 独自性を発揮した製品開発も進めている。芯となるボール紙の内側に段ボールを挟み、貼り紙で一緒に折り込む「段ボール巻き貼箱」は、身箱だけでなく蓋箱にも額縁部分を作ることができ、見た目の良さや高級感が出せるほか、緩衝性能も向上する。(3月25日10:20 包装タイムス3月23日号10面に詳報)
03/24 アサヒHDと共同開発/パッケージデザイン、自動生成へ――コージェントラボ
 人工知能(AI)の開発・提供に取り組むコージェントラボ(東京都港区)は9日、アサヒグループホールディングスと共同で、世界初の「AIクリエーターシステム」(特許出願中)を開発したことを発表した。パッケージデザインの自動生成から評価までをAIが一貫して行う。試験運用の開始は、今年4月を予定しており、経験や勘を頼らず、独創的なパッケージデザインをスピーディーに提案する。
 AIクリエーターシステムは「デザイン生成システム」と「デザイン評価システム」の2つのシステムで構成されている。デザイン生成システムでは、インプットされた画像素材やコンセプトをもとに、多数のデザイン案を制作。デザイン評価システムでは、自動生成されたデザイン案の良し悪しをディープラーニングを用いて点数付けする。(3月24日14:40 包装タイムス3月23日号1面に詳報)
03/24 ステーキ肉に板紙スキン/LL化、プラ約15%削減――スターゼン
 食肉大手のスターゼン(東京都港区)は、ステーキ肉などにスキンパックを導入する。底材にバリア素材フィルムをラミネートした板紙を使っているのが特徴。精肉のロングライフ化(=LL化)につながるだけでなく、プラトレーを板紙に置き換えることでプラスチック使用量を従来比約15%減らせるという。生産体制が整い次第、本格的な販売を始める方針。スキンパックフィルムには酸素バリア性のある素材を採用。ステーキ肉の消費期限は約10日間に伸びるという。店頭で陳列できる期間が増えるだけでなく、生産ラインや物流体制の改善にも役立つ。(3月24日14:40 包装タイムス3月23日号1面に詳報)

カラー印刷、壁に立て掛けて
陳列するなどして差別化を実現

板紙裏面にも調理方法などを
掲載してスペースを有効活用
03/23 データサイエンスで連携/ビッグデータの利活用に向けて――サカタインクス/滋賀大学

協定書を手に握手する
位田学長(左)と森田社長
 サカタインクス(大阪市西区)と滋賀大学(滋賀県彦根市)は3月2日、データサイエンス分野での連携・協力に関する協定を結んだ。同日にはサカタインクス大阪本社で締結式が行われた。
 この協定は、ビジネスにおける同分野の向上を目的としたもの。サカタインクスでは、これまで培ってきたコア技術を基に、地球環境保護、インクジェット技術、モビリティ、エネルギー、光学ディスプレイなどの各分野で製品開発を行っている。
 しかし、世界的課題が顕在化する中で、従来の発想にとらわれない創造性に富んだ人材を育成し、ビッグデータ・オープンデータを利活用していくことが重要との認識に至った同社。まずは、4月からサカタインクスの研究開発部門の社員を修士課程へ派遣し、基礎学力を高めながら社内データを活用した解析を始めていく。(3月23日15:30 包装タイムス3月16日号4面に詳報)
03/19 大阪・枚方にLCを竣工/内覧会を実施、物流ロボ実演も――オリックス不動産

立地に優れた
「枚方Uロジスティクスセンター」
 オリックス不動産(東京都港区)は2月27日、開発を進めていた大阪府枚方市のマルチテナント型物流施設「枚方Uロジスティクスセンター(LC)」の報道関係者向け現地内覧会を開催した。
 地上4階建ての延べ床面積約5万7300平方m。大阪の中心部から30km圏内の国道1号沿いに位置し、第二京阪道路の枚方東と新名神高速道路の八幡京田辺の両インターチェンジが利用可能。最寄りバス停から徒歩1分の立地。
 清田物流事業部長は「現在、関西の空室率は低い状況が続き、特に内陸部の需要が著しい。荷物の多様化で非港湾ニーズが高まり、高速道路網の整備によりアクセスも向上、雇用確保やBCP(事業継続計画)対策の面からも注目されている」と分析し、グループネットワークなどを活用しつつ、引き続き内陸部を中心に開発を進める意向を示した。(3月19日10:10 包装タイムス3月16日号2面に詳報)
03/18 国産原材料の紙ストロー発売/熊本工場で本格生産開始――日本ストロー

新発売の紙ストロー
 日本ストロー(東京都品川区)は、「国産紙ストロー」の販売を開始する。紙や接着剤などの原材料は全て日本製で、生産も自社の熊本工場で行うなど、メイド・イン・ジャパンの品質や安心感を訴求し、海外製品との差別化を図る。
 まずは規格品として、白色無地の1種類を用意する。長時間水に浸しても、十分な強度を維持できる耐水性を備えているのが特徴。また、口当たりの良さや臭いに関して使い心地にもこだわっており、今後は口径や長さのバリエーション展開も検討している。(3月18日10:15 包装タイムス3月16日号1面に詳報)
03/18 特別キャンペーン実施/「玉シール」の認知拡大へ――イデグチ製袋
 イデグチ製袋(大阪市西淀川区)は、ドラム缶、フレコンの内袋などで出荷実績を持つ「玉シール」の認知拡大へ“キャンペーン”を開始した。
 同社の主力製品「玉シール」は、平袋加工した後、製袋品の底部分を約50mm幅の帯フィルムで絞り結束し丸く熱溶着した特殊製袋品だ。ドラム缶、フレコンの内袋などで多くの出荷実績を持つ。今回、ゴム付きタイプの特殊仕様でサンプル製品3000枚の無償提供キャンペーンを行う。
 「ゴム付き仕様なので製品の簡易カバーなど用途はいろいろ。新型肺炎感染の防止対策など作業者の衛生保全意識向上の一助になれば」(塩見俊子社長)とした。(3月18日10:15 包装タイムス3月16日号1面に詳報)
03/17 包装・結束テープ用ユポ/極薄と手切れ性の2種発売――ユポ・コーポレーション
 ユポ・コーポレーション(東京都千代田区)は、合成紙「ユポ」として最薄となる45マイクロm厚の「SKS45」と、横方向に手で切れる「STS50」の2種類の新製品を発売した。
 いずれの製品も優れた耐久性や耐水性、印刷適性というユポの基本特性を備えながら、従来は厚みの制約上難しいとされてきたテープ用原紙といった分野での展開を可能した。「SKS45」は、強度が必要で意匠性の求められるテープ、薄さ・軽量性が求められるコンパクトなテープやラベルなど。「STS50」は手で切って貼ることが求められる現場用の粘着テープや封緘ラベルに適している。(3月17日10:45 包装タイムス3月16日号1面に詳報)
03/17 ピロー包装機で新自立パウチ/ライン変えずにスピード生産――カルビー

片側ガゼット袋で3センチのマ
チがつき、未開封時も自立する
 カルビー(東京都千代田区)は、片側ガゼット袋で自立する「ポテリッチ 香るバター醤油味/うま塩味」を発売した。商品の回転が速いコンビニエンスストア戦線への対応を目的とした。
 同社の主要チャネルであるコンビニの菓子棚は商品の回転が速く、常に新しい商品が求められている。新商品に敏感な客層に向け、同じブランドの商品でも包装形態や中身をブラッシュアップしたものをリリースしてきた。開封後も自立し、片手でも食べやすい形態で"ながら食べ"も想定したつくりになった。(3月17日10:45 包装タイムス3月16日号1面に詳報)
03/16 AIで把持後きれいに整列/透明度高い瓶などの検知も――イノテック

さまざまな透明・反射素材の
ワークを整列させることが可能
 イノテック(横浜市港北区)は、ピッキング専用AIビジョンシステムの「OSARO Vision」の新機能を提案している。方向確認機能(オリエンテーションチェッカー)により、ワークの上下方向をAIで検出し、把持後に整列させることができる。
 AIが物体をつかみやすいピッキングポイントを算出することでさまざまなワークに対応。透明なボトル、アルミ蒸着フィルムなどの反射・光沢素材のほか、形が不統一な揚げ物や青果物なども安定してピッキングする。
 同社は先の「2019国際ロボット展」のデンソーウェーブ(愛知県刈谷市)ブースに出展。小型協働ロボット「COBOTTA」を使い、チューブ容器や小瓶といったワークをピッキングし、きれいに整列する作業のデモを行った。(3月16日14:50 包装タイムス3月9日号3面に詳報)
03/16 路線バスで客貨混載/埼玉県内で初の取り組み――ヤマト運輸/国際興業
 ヤマト運輸(東京都中央区)と国際興業(東京都中央区)は2月25日から、埼玉県飯能市内を運行する路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始した。ヤマト運輸では客貨混載の取り組みを全国16都道府県で運用しているが、埼玉県内で客貨混載を行うのは初となる。
 飯能市内を運行する国際興業の路線バスは人口減などにより乗車人数が減り、将来の路線維持が難しくなるという課題がある。一方ヤマト運輸は、飯能支店から名栗地区(片道約30km)と中藤・原市場地区(片道約10km)の顧客に午後到着分の宅急便を配達する際、計3台のトラックが支店へ宅急便を取りに戻る必要があった。こうした背景から2社は今回の客貨混載に踏み切った。客貨混載により国際興業は宅急便の輸送による収入を、ヤマト運輸はサービスドライバーの運転時間とCO2排出量の削減を実現する。(3月16日14:50 包装タイムス3月9日号2面に詳報)
03/13 スティック包装の明太子発売/弁当や屋外レジャーにも――ふくや
 明太子などを販売するふくやはこのほど、スティック包装の「どこでも明太子」を発売した。持ち運びや小分けに適した形状で、常温保存も可能。1箱10本入りで、弁当や屋外レジャーシーンなど場所を選ばずに使えるほか、手軽な土産としても提案する。外箱の取り出しやすさにも配慮した。(3月13日10:15 包装タイムス3月9日号4面に詳報)

常温保存可能で携帯しやすい

さまざまな食シーンに
03/12 協働ロボ用グリッパ3機種/空気圧式、UR+の認証を取得――CKD
 CKD(愛知県小牧市)は先ごろ、協働ロボット用の空気圧式グリッパ「RLSHシリーズ」など3機種を発表した。ユニバーサルロボット社(以下UR社)の協働ロボット向けにカスタマイズしたもので、空気圧式グリッパは日本企業で初めてUR社の認定製品プラットフォーム「UNIVERASAL ROBOTS+」の認証を取得した。
 新製品は、簡単にロボットへの取り付けができる点が大きな特徴。ロボットに専用フランジ、クランプリング、配線コネクタをそれぞれ接続する3ステップで取り付けが可能となっている。また動作設定は、製品付属の専用ソフト「CKD Pneumatic Gripper」で行うことができるほか、同社グリッパの段取り替えも専用フランジの採用により工具を使用せず交換が可能となっている。(3月12日10:20 包装タイムス3月9日号3面に詳報)
03/11 成長著しい中食市場に展開/レンジ調理可の断熱紙カップ――大日本印刷

DNP 断熱紙カップ HI-CUP
電子レンジ対応
 大日本印刷(東京都新宿区)は、電子レンジで調理可能な「DNP 断熱紙カップ HI-CUP電子レンジ対応」を開発した。紙カップの底部をフラットな形状にすることで、電子レンジで加熱した際に底部に熱がこもりにくくなった。電子レンジで調理した後はそのまま食器として利用が可能。単身者や高齢世帯の増加による食生活の簡便化に対応する。冷凍食品やチルド惣菜を対象としている。
 紙カップに蒸通口のある蓋を使用することで、電子レンジでの加熱時に発生する蒸気を自動的に逃がす。自動蒸通の蓋はプラスチック素材だが、将来的には紙素材も視野に入れているという。(3月11日11:25 包装タイムス3月9日号2面に詳報)
03/11 ポスト投函できる紙箱/25mm幅を実現、改ざん防止も――中央製版
 中央製版(新潟県三条市)は、ポスト投函できる25mm幅の紙箱「ニャンタッチ」を開発した。箱の組み立て、配送といった業務の効率化に役立つ。底面にワンタッチで簡単に組み立てられる構造を採用。22〜24mm幅のタイプもラインアップする。蓋を開封口に差し込むと蓋がロックされて開かなくなる機能「エンジェルゲート」を取り入れることで、いたずらなどの防止に役立つ仕様にしている。
 ポストへの投函は、小さな荷物をポストに直接投函するサービス「ネコポス」(ヤマト運輸)を使うことで行える。配送業者は受け取り手が不在でも荷物を届けられるため再配達する必要がなく、作業負担の軽減につながる。(3月11日11:25 包装タイムス3月9日号1面に詳報)

ワンタッチで組み立て可能な「ニャン
タッチ」。22mm幅のタイプも用意

受け取り手が不在でも
荷物をポストに直接投函できる
03/10 無人航空機で貨物輸送実験/空港間の目視外輸送は日本初――JAL

実験に使用されたヤマハ発動機の
無人ヘリコプター「FAZER R G2」
 日本航空(=JAL、東京都品川区)は2月18、19日に無人ヘリコプターによる目視外飛行での貨物輸送実験を実施した。18日は長崎県内の往復約46kmの離島空港間での冷温輸送試験、19日は長崎県離島から都内レストランへの鮮魚の同日輸送を試みた。空港間の目視外飛行は国内初の実験だ。両実験では、海上飛行は静岡県のヤマハ発動機都田事業所より衛星通信経由で遠隔操作、離陸および着陸は現地にて操作した。
 JALは、今後の環境整備とより大型の無人航空機が開発されることを視野に、無人航空機輸送を既存の航空貨物輸送と組み合わせ、これまで旅客機が就航していない離島地域での物流ネットワーク構築を目指す。(3月10日11:00 包装タイムス3月9日号2面に詳報)
03/10 スキンパックトレーを板紙化/鮮度保持とプラ使用量削減に――凸版印刷

「グリーンフラット」で
パックしたステーキ肉
 凸版印刷(東京都千代田区)は、高い鮮度保持力を有する食品包装システム「グリーンフラット」の販売を開始する。食品を密封・真空包装できる「スキンパック」のトレーに、板紙を使うのが特徴。グリーンフラットシステムとして、専用トレーとフィルムの供給、充填システムも含んだ導入コンサルティングサービスを提供する。
 同社が独自開発した透明バリアフィルム「GL FILM」を専用紙トレーにラミネートすることで、内容物の鮮度保持に貢献する。内容物によるが、通常のPSPトレーと比較すると消費期限延長を見込めるという。台紙は両面印刷ができ、表には繊細なカラー印刷が可能。内容物のドリップを抑え、壁に立てかけたり、吊るしたりといった陳列が可能となる。今年2月からサンプル提供を実施、12月から本格販売を目指す。(3月10日11:00 包装タイムス3月9日号1面に詳報)
03/09 自律レベル高い生産支援ロボ/人が行っていた作業を代行――スキューズ

全方位走行が可能な「CONOID‐1」
 スキューズ(京都市南区)は、先の「2019国際ロボット展」で台車輸送AGV「CONOID‐1」と双腕生産支援ロボットの「CONOID‐3」を組み合わせたデモンストレーションを行い、来場者の耳目を集めた。
 全方位走行が特徴の「CONOID‐1」は、押す、引くなどの動作に加え、番重をラックに入れたり空箱を回収したりするなど、さまざまな作業を行う。「CONOID‐3」は、蓋掛けやワークの移載、仕分けなどにも対応。担当者は「操作性を見直し、より簡単な作業指示で、より難しい作業を行うことができるようにした」と説明した。(3月9日15:40 包装タイムス3月2日号4面に詳報)
03/06 “指センサー”開発、販売/包装開封時の触圧を計測――資生堂

開封時の触圧を測定
 資生堂(東京都港区)は、肌や物体と直接触れ合う時の指の力加減(触圧)と動きを同時に測定できる“指センサー”「HapLog(ハプログ)」をカトーテック(京都市南区)とテック技販(京都府宇治市)と共同開発し、販売を開始した。
 同機は、指紋部の圧力を測定するひずみゲージと指の動きを測定する加速度センサーを爪側から一体型で装着する。指先の運動量と接触力の個人差をデータで見ることができるので、官能評価との違いも比較できる。蓋やキャップなどパッケージの開封時に掛かる触圧も計測できるため、包装市場でも注目を集めそうだ。(3月6日11:00 包装タイムス3月2日号5面に詳報)
03/05 酸素系の新モデル発売/O2測定用など3機種を提案――飯島電子工業

ワンタッチ操作で測定可能
 国内初の酸素濃度計専門メーカーである飯島電子工業(愛知県蒲郡市)は、包装食品向け酸素計の新モデルを発売した。O2測定のみの廉価モデル「パックキーパー」、飲料の溶存酸素(DO)測定に対応できる「パックマスター」、O2とCO2の同時測定ができる上位モデル「パックリーダー」の3機種を提案する。
 新モデルでは減圧でも自動吸引を可能にし、短時間で誰が測定しても同じ測定結果が得られる。また、分かりやすい日本語での操作表示やメンテナンス動画へのリンク機能を搭載するなどユーザビリティも高い。(3月5日10:20 包装タイムス3月2日号6面に詳報)
03/04 レジ袋有料化に提案/デザインでエコ意識を訴求――ヘッズ

スーパーマーケット・トレードショー
会場では5月発売予定の新商品も披露
 ヘッズ(大阪市阿倍野区)は、レジ袋有料化義務化に向け、このほど、“エコを考えるクマ”のキャラクターが描かれたショッパーバッグ「エコクマシリーズ」を発売した。
 親しみやすくメッセージ性のあるデザインで、消費者に向けたアピールに貢献する。バイオマス原料10%混入のPE袋「エコクマレジバッグ」「エコクマPEバッグ」各5サイズと、FSC認証紙使用のハンドル付き紙袋「エコクマペーパーバッグ」4サイズをラインアップ。店頭で有料販売するケースを想定し、全商品にJANコードを印刷している。(3月4日10:20 包装タイムス3月2日号6面に詳報)
03/04 菱形サブセルシンボルを開発/高セキュリティー用途に期待――テララコード研究所
 テララコード研究所(愛知県東海市)は、QRコードスペース内で誰でも読み取れる公開データ領域を持ち、さらに秘匿データ、電子署名の領域をも収容する菱形サブセルQRシンボル「ダイヤモンドシンボル」を開発した。偽造防止、書面認証、キャッシュレス決済など高いセキュリティーを必要とする用途に展開が期待できる。認知拡大へ営業提案を進めていく考え。
 「ダイヤモンドシンボル」は新しい記憶領域を持つQRシンボル。すでにQRコードを用いたシステムが多く稼働する中で、菱形サブセルシンボルの導入後も互換性を損なわずに電子署名を実装可能などの特徴を備えた。(3月4日10:20 包装タイムス3月2日号1面に詳報)
03/03 “減プラ”対策の合成紙/リサイクルPETボトルが原料――東洋紡

ラベルのサンプル
 東洋紡(大阪市北区)は“減プラ”の機運高まる中、PETボトルリサイクル原料を25%以上使用したラベル用ポリエステル系合成紙「カミシャイン」の販売促進を強化する。
 同製品はPETであるためPP合成紙に比べ、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性に優れる。軽量化、低コスト、環境負荷の低減も実現している。また、インキの密着性に優れており、UVレタープレス、オフセット印刷、デジタル印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷といったコンベンショナル方式での印刷はもちろん、インクジェット方式や電子写真方式、サーマル方式といったデジタル印刷にも適応する。(3月3日10:40 包装タイムス3月2日号1面に詳報)
03/03 環境関連製品の販売強化/ライナーレスラベルなど――寺岡精工
 寺岡精工(東京都大田区)は、環境事業部を新設し、ライナーレスラベルやPETボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」などの販売強化に乗り出す。
 ラベル台紙なしで使えるライナーレスラベルはゴミの削減に加え、余分なスペースを作らずにラベルを発行できるためコスト削減につながる。2011年の上市以降、東京ドーム約1899個分の台紙ゴミをなくしたという。
 一方、PETボトル減容回収機は、高い圧縮機能を備えたコンパクト型の装置でPETボトルの資源価値を高める高品質なリサイクルを実現する。
 同社はこれらをスーパーマーケット・トレードショーで展示し、強みを訴求した。(3月3日10:40 包装タイムス3月2日号1面に詳報)
03/02 エコマーク認定ボトルで訴求/宿泊施設向け消臭ミスト――エステー

「Air Forest Botanical」ボトル本体
 エステー(東京都新宿区)は、ホテル・旅館向けの客室専用消臭ミスト「Air Forest Botanical」を3月25日に発売する。中身を詰め替えて繰り返し使うことを想定した仕様で、植物由来プラを配合したエコマーク認定ボトルを採用した。宿泊施設のホスピタリティ向上へのニーズに対応し、詰め替えビジネス事業の拡大を図るのが狙い。
 商品としては「つめかえ用10L」のみを販売し、ボトル本体および客室に設置する際の「スタンドPOP」、「クローゼット用ハンガー(POPつき)」は必要数を無償で提供する。(3月2日16:20 包装タイムス2月24日号に詳報)
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