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【ニュース分類】
包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2020年4月】

04/30 バーチャル展示会を開催/5月7日から、新技術を自宅で――シンテゴンテクノロジー

食品や医薬品の製造・包装工程に関わる
ソリューションをウェブ上で披露
 シンテゴンテクノロジー(旧ボッシュパッケージングテクノロジー、日本支社=東京都渋谷区)は、バーチャル展示会「Virtual Syntegon show2020」を開催する。開催期間は5月7〜13日(土日を除く)となっている。食品分野では菓子の製造・成形・包装に関わる機械やシステムだけでなく、紙・モノマテリアル素材に対応した包装機を出品する予定。また医薬品分野では近年需要の多い少量生産対応の充填ラインやAI(深層学習)を活用した外観異物検査システムを紹介する。(4月30日13:00 包装タイムス4月27日号に詳報)
04/30 米社と技術契約、事業化へ一歩/PS樹脂のケミカルリサイクル――デンカ/東洋スチレン

PS食品容器の循環モデルも実現可能に
 デンカ(東京都中央区)は、持分法適用関連会社である東洋スチレン(東京都港区)が使用済みPS(ポリスチレン)のケミカルリサイクル(以下CR)事業化に向け、プラスチックリサイクルのグローバル企業である米アジリックス社(オレゴン州)と日本国内市場における技術ライセンス契約を締結したと発表した。アジリックス社は、PSを高収率で直接SM(スチレンモノマー)に変換する熱分解技術を持つ。東洋スチレンは同社からの技術導入を受けて、デンカ千葉工場(千葉県市原市)内に年間処理能力約3000tの実証設備を建設する具体的検討に着手。2021年末の操業開始を目指す。(4月30日13:00 包装タイムス4月27日号に詳報)
04/28 独自ブランドを新展開/PET改質で製品多彩に提案――中本パックス

「NS-PET」を用いた惣菜袋「エコ・レンジ」
 中本パックス(大阪市天王寺区)は高付加価値製品の提案を積極化している。保有するPET改質技術で独自ブランドを多彩に展開。食品容器や包材用途に優れた耐熱性・保香性を実現しつつ多目的に活用できるシーラント材「NS-PET」、超高耐熱性能を有するシート「NC-PET」などの実績が増加し、関連業界で存在感を鮮明にしている。このうち「NS-PET」は、O-PETフィルムと異なるシーラント材として使用可能で、オレフィン系シーラント材にはない耐熱性・保香性・低吸着性を生かし、多くの採用実績を持つ。(4月28日13:40 包装タイムス4月27日号に詳報)
04/28 自治体と宅配代行が連携/持ち帰りなど飲食店の活路に――デリバリー・テイクアウト動向
 新型コロナウイルスの影響を色濃く受ける飲食事業者においては、行政の要請に対応しつつ、いかに事業を継続していくかが課題といえる。そうした中、注目されるのが“巣ごもり”需要を捉えたデリバリー・テイクアウトビジネス。大手外食チェーンが持ち帰り専用商品の開発やサービス強化に注力しているほか、自治体が宅配代行やテイクアウト支援サービスと連携する動きも広がっている。地元飲食店の販売機会を創出するとともに、外出自粛を促すのが狙いだ。(4月28日13:40 包装タイムス4月27日号に詳報)
04/27 板紙の抄紙機として再稼働/三島工場、輸出で拡販を目指す――大王製紙

改造工事を終えたN7号板紙抄紙機
 大王製紙(東京本社=東京都千代田区)は、三島工場(愛媛県四国中央市)で進めていたN7号抄紙機の改造工事が完了し、予定通り4月1日から営業運転を開始したと発表した。これにより、同機の生産品目は洋紙から板紙に変更された。生産能力は月産2万5000tで、設備投資額は約200億円。同社は2018年5月公表の第3次中期事業計画で、紙・板紙事業の構造改革として「メディア用途の紙」から「梱包・包装用途の紙」へのシフトを掲げる。その一環として、洋紙の製造設備だった同機を昨年10月に停機し、需要が堅調な板紙への設備改造工事を実施していた。(4月27日14:00 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/24 6カ月ぶり前年比プラス/3月のPSP出荷実績――JASFA
 新型コロナウイルスに関連した特需の様相だ。発泡スチレンシート工業会(=JASFA)が発表した2020年3月度の発泡スチレンシート(PSP)出荷実績によると、全項目合計の出荷量は前年同月比(以下前年比)5.7%増の9160tとなり、6カ月ぶりに前年比プラスとなった。前月比も全項目がプラスの16.5%増だった。外出自粛や在宅勤務が広がるなか中食向けトレー容器の需要が増えたほか、免疫力を高めるといわれる納豆、買い置き用のカップ麺といった食品の売れ行きが急伸したことが全体の需要を押し上げた。(4月24日11:30 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/23 自立するフィルム容器を採用/新ブランドを米国で展開――花王

「MyKirei by KAO」の3品
 花王(東京都中央区)は、米国の子会社である花王USAを通じて、新ブランド「MyKirei by KAO(マイキレイバイカオウ)」の販売を米国で開始する。4月22日より発売予定のシャンプーなど3品目6品種には、同社が開発した「Air in Film Bottle(エアインフィルムボトル)」を初めて採用する。同ボトルは、容器の外側に空気を入れて膨らませることで、自立する容器として使用できるのが特徴。プラ使用量はポンプ型ボトルに比べると、約50%削減できるという。(4月23日11:30 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/22 植物由来高発泡PEシート上市/環境保全への需要高まり受け――積水化成品工業
 積水化成品工業(大阪市北区)は、無架橋高発泡ポリエチレンシート「ライトロン」の植物由来グレード開発を発表した。「環境リーディングカンパニー」として、環境保全に配慮した製品を求める市場状況に応える姿勢を見せる。「ライトロン」BIOは、石油由来のポリエチレン原料を部分的に植物由来とする再生可能な資源を活用した高発泡ポリエチレンシート。従来品同様の物性を維持し、従来設備で同様の加工ができる。(4月22日11:10 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/22 PETで新たな多層成形/食の安全性や環境配慮で広がり可能に――日精エー・エス・ビー機械

@内層にバージンPET、外層にリサイ
クルPETを用いた飲料容器のイメージ
 日精エー・エス・ビー機械(長野県小諸市)は、PET容器で画期的な「二層成形法」を開発した。これまでの多層成形は、異なる材料の薄い膜を作ることで容器の性能向上を図ってきたが、今回の「二層成形法」は、2種類の材料の組み合わせや使用比率、成形順序を、容器用途に応じて変更できる点に特徴がある。これにより容器作りの選択肢が広がり、安全性・機能性・デザイン性だけでなく、リサイクルPET樹脂の使用を促進し、環境配慮型の容器成形が可能となった(特許出願中)。(4月22日11:10 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/21 環境配慮で存在感鮮明/植物由来原料を10%配合――精工

バイオマスマーク記載の
「グリーンOPP」を本格化
 精工(大阪市北区)は環境配慮製品の提案で競争優位性に拍車を掛ける。年間約60億枚のプラスチック袋を製造する中で、植物由来原料使用のフィルムやインキ、薄肉フィルムを使用したパッケージ商品「グリーンOPP」の販売展開を本格化する。今後、規格袋や別注品も順次、グリーンOPPで使うフィルムに転換。その全てに独自の環境ロゴマークを記載し自社の取り組みと姿勢を広く発信していく考え。(4月21日11:10 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/21 「包装でも食品ロス削減を」/各種の工夫で賞味期限延長などに指針――閣議決定
 「食品保存に資する容器包装の工夫などで、賞味期限の延長に取り組むべし」――。3月31日に閣議決定された「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」(以下、基本方針)では、とりわけ食品製造業者に求められる役割と行動について、条件付きながらも包装の価値があらためてクローズアップされる形となった。食料自給率が37%と低い日本では食品ロス量が年間643万t(2016年度推計)という現状からも「食品ロス削減は重要」と結論付けている。(4月21日11:10 包装タイムス4月20日号に詳報)
04/20 新器材使った輸送サービス展開/環境に配慮した輸送を実現――日本通運

新器材「プロテクトBOX」
 日本通運(東京都港区)は4月1日から、企業から企業への貨物を主体に全国ネットで配送するアロー便と昨年運用を開始した器材「プロテクトBOX」を組み合わせた新しい国内輸送サービスを開始した。積載効率の向上や環境に配慮した輸送を実現できるサービスとして利用可能エリアを順次拡大する。プロテクトBOXは同社が岐阜プラスチック工業と共同開発し、パレットと側壁が一体化した器材。今回のサービスは、都道府県別にパッケージ料金とリードタイムを分かりやすく設定している。(4月20日15:00 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/17 ミントをチャック袋で/特徴的フォルムで視認性向上――ロッテ

新パッケージの「EATMINT クリア
ブルーミント」(左)と「シトラスミント」
 ロッテ(東京都新宿区)は清涼菓子「EATMINT(イートミント)」シリーズのパッケージをチャック付きパウチに一新する。新パッケージは店舗の吊り下げ什器に対応する吊り下げ穴を備えている点などが特徴。従来はプラスチックケースを使用していたが、「ミント製品はバレずにこっそり食べたい」という消費者のニーズに合わせ、ポケットやかばんの中でかさばらず、取り出しやすい包装形態となった。特徴的なフォルムの新パッケージで、伸長するミント菓子市場でのシェア拡大を目指す。(4月17日11:00 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/16 小型レーザー本格発売/最小級ヘッドで組み込み容易に――ビデオジェット社

業界最小クラスのマーキングヘッドを初搭載
 ビデオジェット社(東京都江東区)は、昨年12月に発表した小型ファイバーレーザーマーカー「VJ7340/VJ7440」の国内販売を本格的に開始した。業界最小クラスのマーキングヘッド「Lightfoot」を初めて搭載したモデルで、包装機械や既存設備への組み込みを容易にした。新開発のLightfootは重量が1キロ未満と軽く、サイズも小文字用インクジェットのヘッドに近いコンパクトさを実現。先端から0度方向に照射するタイプと側面から90度方向に照射する2タイプをそろえた。(4月16日11:00 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/15 環境配慮製品を積極提案/バイオ、MR原料で需要に対応――進栄化成

新型A―PETシート製造装置が稼働
 進栄化成(大阪府八尾市)は開発提案企業として環境配慮製品の認知拡大へ営業提案を積極化する。昨秋設置した新型A―PETシート製造装置の稼働でリサイクルシートも増販し、バイオPETシートやメカニカルリサイクル(MR)原料を用いた製品需要も増加。今後、「環境対応A―PETシート」として製品アイテムの充実を図り、競争優位性に拍車を掛ける。同社は硬質塩化ビニールおよびPETシートのメーカーとして事業推進を図り、高品質・スピーディーな対応で全国に向け製品を安定出荷している。(4月15日11:00 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/15 「エフピコ環境基金」創設/環境保全活動の助成を目的に――エフピコ

「エフピコ環境基金」のロゴデザイン
 エフピコ(広島県福山市)は、このほど「エフピコ環境基金」を創設し、助成案件の募集を開始した。近年クローズアップされる海洋プラスチックごみ問題や気候変動などの環境問題に対し、同社は「さまざまな要因が複雑に絡み合い、一企業の活動だけでは解決にならず、各企業・団体が一丸となって対処すべき課題である」との考えを示している。このことから持続可能な社会を実現するべく、2020年度から新たにエフピコ環境基金を立ち上げ、社会的課題の解決をテーマに活動する団体へ助成をすると決めた。(4月15日11:00 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/14 創業80周年を迎える/企業スローガンも刷新――サトーHD

右側の「/」は、
前進・成長、未来へ挑む姿勢を表現
 サトーHD(東京都目黒区)は1940年の創業から80周年を迎える新年度の始まりを機に、グループのスローガンを刷新した。新スローガンは『Powered On Site』で、「現場が私たちの力の源である」という意味を持つという。同社の小瀧龍太郎代表取締役社長兼CEOは「Powered On Site』を)直訳すると「現場駆動の」「現場を動力源とした」という意味になる。現場起点のソリューションを世界で提供していくことにこだわり続ける決意をこの言葉に込めた」と述べた。(4月14日11:20 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/14 包装機用超音波シール機構/必要器具をオールインワンで――精電舎電子工業

ピロー包装機向けの
「回転式超音波シールユニット」
 精電舎電子工業(東京都荒川区)はこのほど、包装機用超音波シールユニットを開発した。ピロー包装機、給袋式包装機、チューブシール機などに搭載できる。別々にそろえる必要のあった専用器具をオールインワンで提供できるようにしたのが特徴。立ち上げの迅速化、コスト削減などにつながる。超音波シール機は、超音波発振器、振動部、工具ホーンで構成する。こうした器具の製作は別会社がそれぞれ行っているケースが多く、最終的な組み立てはユーザー自身で行う必要があった。(4月14日11:20 包装タイムス4月13日号に詳報)
04/13 物流の自動化支援事業を強化/ロボットSierと業務提携――オリックス・レンテック
 オリックス・レンテック(東京都品川区)は、ロボットSierと業務提携を行い、物流の自動化支援事業の強化に乗り出す。今回の提携によって、物流倉庫内のシステムからロボット導入までをワンストップで担えるようになる。提携するのは生産設備の自動化システムの設計などを手掛けるオフィスエフエイ・コム。協働型ロボットや自動搬送ロボットなどのレンタルだけでなく、搬送工程の調査・分析や、現場に合った搬送システムの構築などを一括して提供できるようになった。(4月13日13:30 包装タイムス4月6日号に詳報)
04/10 成長市場に専用ケース/手土産用に最適と話題に――スミ

「ラウンド食パンケース」
 各種嵌合容器で広く知られる、スミ(東京営業所=東京都千代田区)はこのほど、「ラウンド食パンケース」を製品化し、営業提案を開始した。食パン市場において丸い型を使い焼き上げる「ラウンド食パン」は人気商品の一つ。試作に協力した店舗オーナーは、「初めてケースを紹介してもらった時、これがあれば手土産用に買うお客様が増えると思いテスト販売に協力した。ケースだと型崩れがなくネット通販などに活用できるのでは」と期待を寄せる。(4月10日11:10 包装タイムス4月6日号に詳報)
04/09 エコ対応の化粧品容器・原料を開発/バイオポリマー使用、優れた強度――日立造船
 日立造船(大阪市住之江区)はこのほど、バイオポリマー「トチュウエラストマー」を使った化粧品の容器・原料開発をポーラ化成工業(横浜市戸塚区)と共同で行うと発表した。新たに開発するエコ対応の化粧品容器は、一般的な植物由来のプラスチックと比べ耐衝撃性に優れる点が大きな特徴。トチュウエラストマーは、落葉樹のトチュウから抽出・生成した100%植物由来のバイオポリマーで、柔軟性に優れ衝撃に強く、水をはじく性質をもつ。ポリ乳酸(PLA)にトチュウエラストマーを5%の割合で混ぜると耐衝撃性が約2.4倍にまで高まるという。(4月9日11:05 包装タイムス4月6日号に詳報)
04/08 段ボール箱が陳列ケースに/作業効率と廃棄物の削減にも貢献――コトコ
 プラスチック・ファスナーの総合メーカーであるコトコ(静岡県沼津市)は、商品を納めた段ボール箱やプラ段のフラップを開けた状態で固定する止め具「フラッパー」をこのほど開発した。止め具にはPOPや値札などが差し込める切り込み(スリット)があり、段ボール箱がそのまま商品の陳列や展示用のショーケースになるという特徴を備える。段ボール箱のフラップを開いて、対角線上のコーナー2カ所に「フラッパー」を刺し込むだけで、蓋を開けたままの状態を保つことができる。これにより箱から商品を取り出す作業が容易になる。(4月8日11:00 包装タイムス4月6日号に詳報)

段ボール箱を開けた
状態に固定し、POP機能も

中身が見えて
多段積みも可能に
04/08 韓国ヤクルトが初採用/エア自立袋を無菌充填飲料2品に――エコリーン
 Ecolean(=エコリーン、スウェーデン・ヘルシンボリ)は、側部の空気層で包材の自立性とハンドリング性を高めるパッケージソリューション「エコリーン」について、そのアセプティックタイプが韓国ヤクルトで同社初の無菌充填飲料2種「ヤクルトHyfresh RTD-ティー」と「ヤクルトHyfresh RTD-野菜スープ」に採用されたと発表した。エコリーンの自立式パウチは“水差し”の形をしており、空気を注入した持ち手(エアハンドル)も主要な特徴の一つ。包材の約40%は炭酸カルシウムで構成され、包材サイズは200〜1500ml、チルド用と常温用(アセプティック)などをそろえる。(4月8日11:00 包装タイムス4月6日号に詳報)
04/07 紙製POPシール上市/減プラへ紙製基材の応用加速――大阪シーリング印刷

紙でありながら訴求面の
「自立性」と「透明性」を両立
 大阪シーリング印刷(大阪市天王寺区)は、紙製のPOPシール(以下ペーパーアテンション)を上市した。特許出願中の独自加工を用いて開発。環境負荷低減を前面に打ち出し、販売提案を加速させる。ペーパーアテンションは、独自開発の紙製基材をベースに構成した環境対応製品だ。透明性を有する紙を取り寄せ、糊塗工を実施。自社でタック紙に仕上げた。容器に貼付した際も文字隠れが起きないほど、透け感のあるタック紙となっている。(4月7日10:10 包装タイムス4月6日号に詳報)
04/07 セルロースでラベル化/トッパンIMと福島印刷が相次ぎ発表
 持続可能な社会の実現に向け、資源の有効利用や海洋プラスチックごみ問題など官民一体で推進する動きに呼応し、生分解性樹脂原料としてセルロースやPETボトルリサイクル原料を用いてラベル化するというソリューションをラベル印刷会社のトッパンインフォメディア(=トッパンIM、東京都港区)と、福島印刷工業(=福島印刷、東京都板橋区)が同時期に相次いで発表した。トッパンIMは、ラベル基材の生分解フィルムとして2種類を上市。福島印刷は基材に欧米でインダストリアルコンポスト基準をクリアしたセルロースフィルムと、再生PET原料を使用したフィルムでラベル化を実現した。(4月7日10:10 包装タイムス4月6日号に詳報)
04/06 新型超音波溶着機を上市/手のひらサイズ、用途多彩――スズキマリン
 スズキマリン(浜松市南区)は、手のひらサイズで多彩な用途に対応する超音波溶着機「AUH30CW」を上市した。本体とハンドピース(手持ち部分)の組み合わせで業界最小クラスの大きさを実現。ブリスターパックや食品容器、エラストマーなどの新素材まで主に薄物熱可塑性樹脂製品の溶着ができる。
 ハンドピースの先端部に取り付けるホーンは従来別売りが普通だったが、本体・ハンドピース・標準ホーンを標準仕様でパッケージ化した。ユーザーの要望に応じて特殊ホーンの製作にも対応する。
 ハンドピース内部に冷却通路を設け、エア用継手を装着することで連続して使えるようにした。またオプションの外部入出力ユニット(IO-UNIT)を装着することで外部機器からの入出力が可能になり、専用機器やロボットに搭載して活用できる。(4月6日13:25 包装タイムス3月30日号3面に詳報)

超音波溶着機「AUH30CW」

ブリスターパックや新素材の溶着に
04/06 食品ロス削減へ、包装刷新/約14日賞味期限伸長を実現――一六本舗

凸版印刷のGL BARRIERを採用。
「一六タルト」の新パッケージ
 一六本舗(松山市)は、主力商品「一六タルト」のパッケージに透明バリアフィルム「GL BARRIER」を導入した。定番商品の「一六タルト柚子」や新発売の「一六タルト宇治抹茶」のパッケージにも採用し、3月16日から新パッケージで販売展開を進めている。
 これまで「和紙+バリア層+シーラント層」の3層構成を用いた包材を使用していたが、「バリア層+シーラント層」の2構成で設計するGL BARRIERに変更することで、バリア性能を大幅に改善。1〜2週間程度賞味期限の伸長を実現した。同社の発表では、GL BARRIERの導入で、従来比51.4%の食品ロス削減を見込んでいる。
 「一六タルト柚子」に関しては、包材と同時にパッケージデザインも一新した。和紙からナイロンに素材を変更したことで、マット調の表面加飾を施し、品のある風合いを演出している。(4月6日13:25 包装タイムス3月30日号6面に詳報)
04/03 仕分けできる自律走行ロボ/人手介さない汎用性高い運搬能力――フィブイントラロジスティクス

上部にコンベヤーを搭載
 フィブイントラロジスティクス(神戸市中央区)は、仕分け機能を持つ自律走行運搬ロボット「ジェニアント」を上市した。人の手を介さずに荷物を運搬でき、不定形物も仕分ける高い汎用性を持つ。
 ベルトコンベヤーなどから荷物を上部の小型コンベヤーへ移し、運搬。そのままカゴ車やケースへの直接仕分けができる。コンベヤー式のため標準品から小物、搬送が難しい不定形品にも対応している。
 セル枚数やサイズ、最大に持つサイズの異なる5仕様をラインアップ。動作中にバッテリーを充電し。最適経路を自動計算するため、少ない台数でも高能力を発揮できるという。(4月3日10:20 包装タイムス3月30日号2面に詳報)
04/02 新発想の紙製ストロー/片面段ボールの仕組みを活用――タナックス

従来の紙ストローより
低コストで耐久性もある
 タナックス(京都市下京区)は、長年の製造実績を誇る片面段ボールの仕組みを生かし、新発想の紙製ストローを開発した。従来品よりも低コストで耐久性に優れているとし、外食産業を中心に順次営業・販売活動を開始していく。
 新たに開発した紙製ストローは、片面段ボールのように平らな紙と波状に成形した紙を貼り合わせ、段目に沿ってフルート部分を1つずつ切り離す。耐水紙を使用し、表面ラミネートを熱で溶かして貼合、接着剤などは使わない。これにより耐久性が高められ、コストを抑えられたという。また、直刃ではなく波刃で切断することで、口当たりや手触りに配慮した。日本食品衛生協会、日本食品分析センターによる検査も実施済み。
 現在、特許を出願中で、今後はFSC森林認証紙での製造も予定する同社。営業・販売活動を展開する中で、一定の受注が見込めれば、専用製造機やストローの個包装機など量産に向けた設備増強も検討する意向だ。(4月2日10:40 包装タイムス3月30日号1面に詳報)
04/01 新型コロナウイルスの影響を調査/遅延などサプライチェーン混乱――JILS
 日本ロジスティクスシステム協会(=JILS、渡邉健二会長)は3月11〜13日の3日間、JILS会員を対象に「新型コロナウイルスの感染拡大による物流への影響」について緊急アンケートを実施した。荷主および物流企業の会員182社が回答。サプライチェーンの混乱が浮き彫りになる結果となった。なお、同アンケート結果はJILSホームページ上で公開している。
 荷主企業では、新型コロナウイルス感染拡大により約20%が物流面で全社的な課題が発生したと回答。一部に課題が発生したという回答と合わせると約58%が何らかの影響を受けたと言える。特に中国発着の輸出入ルートの遅延、保存食品や日用品の急激な発注増による調整といった回答が多かった。
 物流企業でも、業務上の課題発生について約14%が全社的な課題が発生し、一部に課題が発生したという回答と合わせて約58%が感染拡大の影響を受けた。荷主企業からマスク着用を義務付けられ、入手困難ななか苦慮しているという意見や、輸送量の増減、急な出荷対応といった課題が挙げられた。(4月1日10:50 包装タイムス3月30日号5面に詳報)
04/01 BIBに台座で注ぎやすい/コーヒー12杯分を持ち帰り――スターバックスコーヒージャパン
 スターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)は、持ち運びやすく注ぎやすい設計のバッグインボックス(BIB)を採用した持ち帰り専用コーヒーポッドサービス「スターバックス コーヒートラベラー」の全国展開を開始した。ホットのドリップコーヒー約12杯分(ショートサイズ換算)をどこでも楽しむことができる。
 専用ボックスには持ち手がついており運びやすいよう工夫されている。利用時は添付の台座を組み立てて上部に挿し込み、台座が下になるように天地をひっくり返すことで、コックの高さがコーヒーを注ぎやすい位置になる。利用後の店舗への返却は不要。なお、専用ボックスにはFSC認証段ボールを使用している。
 同サービスは海外の一部店舗で導入事例があり、日本では昨年7月からトライアルをスタートした。その際、箱の機構を改善したものを導入している。(4月1日10:50 包装タイムス3月30日号1面に詳報)

持ち手設計で運びやすい

台座で高さを出し、注ぎやすく
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