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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2020年6月】

06/30 「シールドプラス」事業拡充/BioPBSで循環型包材開発――日本製紙/三菱ケミカル
 日本製紙(東京都千代田区=シールドプラス事業推進室)の、紙製バリア素材「シールドプラス」の事業に弾みが付く。シールドプラスを基材に、三菱ケミカルが開発した生分解性樹脂をヒートシール層に生かした新たな循環型包材の共同開発に成功した。紙製ながら酸素・香りの高いバリア性に加え、優れたバイオマス性・生分解性も実現した。両社は新たな環境配慮型包材を、品質劣化に敏感な菓子やコーヒー豆などを主力に、コンバーターなどを通じ国内外でニーズの取り込みに図る。ヒートシール層に用いる生分解性樹脂は「BioPBS(ポリブチレンサクシネート)」で、三菱樹脂が開発、基本特許を持ち、タイのPTTGC社との折半出資子会社で製造している。(6月30日11:15 包装タイムス6月29日号に詳報)
06/30 大型ボトル充填機を開発/多品種少量生産に適す――四国化工機

大容量向け液体調味料用「LB-10」
 四国化工機(徳島県板野郡北島町)は、大容量向け液体調味料用大型ボトル充填機「LB-10」を開発した。各種たれ、ドレッシングなど物性の異なる液体調味料に対応し多品種少量生産に適する。今年3月から大手調味料メーカーに納入、稼働を開始しており、今後本格的な営業提案に乗り出す構え。
 同機は充填部ユニットを2セット搭載し、片側のユニットで生産中にもう片側の洗浄を進めることが可能。機械を停止せずに短時間で効率よく液種切り替えができる。また、CIP(定置洗浄装置)により充填部内を分解・組立せずに洗浄でき、人為差を無くし作業負担の軽減が見込める。(6月30日11:15 包装タイムス6月29日号に詳報)
06/29 生分解性ガスバリア材に評価/プレジデントアワード銅賞――クラレ

PLANTIC RV
 クラレ(東京都千代田区)の豪州子会社プランティックテクノロジーズは、生分解性ガスバリア材「PLANTIC(プランティック)」で、世界包装機構(WPO)が主催する「ワールドスターアワード2020」のプレジデントアワード部門の銅賞を受賞した。
 「PLANTIC」は、オーストラリアの産学連携研究から生まれたバイオマス由来のガスバリア材で、主に豪州・欧米の大手流通・スーパー、食品メーカーで環境対応型包材として採用されている。(6月29日13:35 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/26 専用容器の販売体制強化/大粒ブドウに高級感を――コバヤシ

マチ加工で自立陳列が可能
 農産物包装資材の開発、販売に積極的なコバヤシ(東京都台東区)は、間もなくブドウのシーズンを迎えるに当たり「ぶどうハンディパック」の販売体制を強化する。同容器を使用することでシャインマスカットやピオーネといった大粒ブドウに高級感を付与できる専用容器だ。
 素材にはA-PETを使用した透明容器で、特殊な成形加工を行うことで大粒ブドウの包装を実現している。容器の底部にはマチ加工も施しており自立した陳列も可能。軟弱品種にも対応するため、底潰れ防止用の専用ウレタンも用意している(別売)。(6月26日11:10 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/25 アルミ積層構成フィルム開発/高濃度アルコールに対応可能――共同印刷
 共同印刷(東京都文京区)は、高濃度アルコールに対応可能なアルミ積層構成フィルムを開発した。アルコール成分の浸透によってデラミネーション(層間剥離)を起こさず、安全に充填できるという。食品や飲料向けパウチ包材として提供を開始する。
 同製品は、アルミ積層部のラミネート強度を低下しづらくする同社独自の技術を用いた。これによりアルコール成分の浸透によって起こる層間剥離を防ぎ、高濃度のアルコール成分を含む食品や飲料の、パウチ包装への充填を可能にした。(6月25日11:05 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/24 高密度厚紙に耐水・耐油性付与/TO用など食品容器に対応――大王製紙

エリプラ+による製品サンプル。
供給は原紙(巻き取り、平判)
 大王製紙(東京都千代田区)は、カトラリー向けのプラスチック代替素材として昨年5月に上市した高密度厚紙「エリプラペーパー」に、新たに耐水性と耐油性を付与した「エリプラ+(プラス)」を追加し、6月から原紙の販売を開始した。食品のテイクアウト(TO)容器など幅広い用途に展開する。
 エリプラペーパーは、ナイフやピック、マドラーなど向けに、プラスチック製から紙製への切り替えを目指して開発した高密度厚紙。複数枚の紙の貼合でなく、1枚の紙でこれらの用途で求められる剛性を備える。これまでにカトラリー以外にもハンガーをはじめ、さまざまな生活アイテムに採用されている。(6月24日11:05 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/24 複合フィルムを再資源化/高品質の再生物が提供可能に――MSC
 プラスチックリサイクルや環境機器の開発・販売事業などを展開するMSC(仙台市太白区)は、「複合フィルムの再生方法」について特許を取得した。この技術は、これまで難しいとされてきた複合フィルムの再資源化を実現したもので、これによりプラスチックパレットなど高品質の再生物を安定的に提供することが可能となる。同技術は2軸押出機のスクリューの組み合わせや混練工程での温度、相溶化剤などについてなど、麦谷貴司社長と共同開発者の坂庭貞夫氏が4年をかけて研究開発した機械と樹脂の融合型技術によって確立した。(6月24日11:05 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/23 超極薄パレストフィルム量産化へ/3PLの現場で高い評価――司化成工業

巻取り工程の自動化など
生産ラインを整備拡充
 パレットストレッチ(以下パレスト)フィルム大手の司化成工業(東京都台東区)は4.8マイクロメートルという厚みで超軽量の手巻き用パレストフィルム「ヨンパチストレッチ」(以下「ヨンパチ」)の生産ラインを整備拡充し、量産できる体制を構築した。3PL(サードパーティー・ロジスティクス=物流外部受託)の現場では深刻化する人手不足対策として、女性やシルバー世代が活躍できる職場づくりを目指す動きが加速している。「ヨンパチ」は、その対策に貢献するとして関心が集まった。(6月23日13:40 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/23 紙製バリア材を新提案/軟包装関連企業に周知図る――宇津商事

「Protego」採用の製品例
 宇津商事(産業資材部=大阪市中央区)はこのほど、韓国・Hansol社が開発した紙に高いバリア性を備える特殊機能紙「Protego(プロテゴ)」の日本市場の共同開拓について合意した。高い酸素バリア性、水蒸気バリア性を備え、優れた加工適性を併せ持つ。今後、日本国内で印刷、ラミネート加工を主体とする軟包装関連企業を中心に製品周知を図り、事業育成に拍車を掛ける。
 同製品は紙をベースにバリアコーティング層で素材を構成している。酸素バリア性、水蒸気バリア性などにおいて高い性能面を保持し、内容物の酸化防止や保香性などに優位性を持つ。ベース素材の紙は、バージンパルプを主原料にFSC森林認証紙を使用し、FDAの認可も取得済み。(6月23日13:40 包装タイムス6月22日号に詳報)
06/22 買い物動作を検知するセンサー/食品のセルフ量り売りをスムーズに――寺岡精工

「e.Sense」を取り付けた商品陳列容器
 寺岡精工(東京都大田区)は、セルフの量り売りにおいてさまざまな商品を販売可能とするモーションセンサー「e.Sense(イー・センス)」を6月1日から発売した。買い物客が商品を購入する動作をイー・センスが検知することで、購入時の商品の選び間違いを防ぎ、スムーズな販売を可能にする。500円玉硬貨ほどのサイズで重量は12gと軽量。商品陳列容器(またはディスペンサーレバー)に取り付けて使用する。
 すでに欧州では2019年から販売しており、量り売りが買い物文化として根付いている海外では注目度の高い製品となっている。(6月22日11:20 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/19 新会長に日本製紙野沢社長/第49回定時総会――日本製紙連合会
 日本製紙連合会は、5月20日に開かれた書面決議による第49回定時総会において、野沢徹氏(日本製紙社長執行役員)が会長に就任したことを発表した。野沢新会長は1959年生まれ。昨年6月、日本製紙の社長に就任、7月に日本製紙連合会の副会長に就任した。野沢会長は就任あいさつ(書面)で、今後製紙連として取り組む事業分野として「地球温暖化、環境保全対策」「調査研究と広報活動」「労働安全衛生問題」「紙・板紙及び原材料の需給統計、海外製紙産業」の情報収集業務を掲げた。(6月19日11:10 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/18 安全に業務を行える環境確保/安全対策ソフトを3カ月無償で――オリックス・レンテック
 ロボットレンタル事業を手掛けるオリックス・レンテック(東京都品川区)は、セキュリティ対策ソフトウエアを3カ月間無償で提供する。新型コロナウイルスの感染予防対策のために自宅でのテレワークを実施する企業が増えているが、安全に業務を行える環境の確保が課題となっている。
 今回提供を行う「Shadow Desktop」(アール・アイ製)は、PC内にデータを残さず、データを自動的にクラウドに保存して暗号化すると同時にPC内のデータを削除できるソフトだ。盗難などによるデータ漏洩、故障や破損によるデータ消失といったリスクを低減する。(6月18日11:05 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/17 廃棄ごみ軽減に貢献/使用済み化粧品容器を回収――ネイチャーズウェイ

水で軽くすすいだのち、直営店で回収
 自然化粧品の製造から輸入卸、販売を手がけるネイチャーズウェイグループ(名古屋市中区)は5日、テラサイクルジャパンと協業で、同グループが運営するオーガニックコスメブランド・ウェルダの使用済み化粧品容器の「リサイクル・アップサイクル」を開始したことを発表した。直営店6店舗で回収し、新たな資源として生まれ変わらせる。容器材質については、ガラスボトル、アルミ容器、紙が対象で、水で軽くすすいだのち、店舗まで直接持ってくる仕組みとしている。世界的に注目されているプラスチック問題や廃棄ゴミの軽減に貢献する。(6月17日11:05 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/17 ハム包装をLCA評価/環境負荷抑える機能性包装――プラスチック循環利用協会
 プラスチック循環利用協会は、ハム包装において小分けスキンパック(以下、機能性包装)が、トレー包装などに比べて環境負荷削減に高い効果があるという調査結果をまとめた。
 同協会では今回、機能性包装が適用されたハムの消費スタイルに基づいて、環境負荷削減効果に係る定量的解析を行った。多用されているハム包装が適用されたハムの消費シナリオを、機能性包装、トレー包装、経木包装に適用し、現在のライフスタイル維持を前提としたLCAを実施。結果、環境負荷(GHG排出量、エネルギー消費量、水消費量)は、機能性包装品の負荷を基準として、トレー包装品は1.5倍、経木包装品は3.3倍になることが分かった。(6月17日11:05 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/16 新処方の再生樹脂を発表/集積シュリンク用途向け――ダヴ

バージン樹脂に匹敵する性能を提供
 ダウ(米国ミシガン州)は5月27日、アジア太平洋での集積シュリンクフィルム用途向けに新しい再生(PCR:Post-Consumer Recycled)プラスチック樹脂を開発、商品化したと発表した。
 この樹脂は主に多層フィルムのコア層での使用に適し、PCR材を40%含みながら、バージン樹脂に匹敵する剛性、靭性を持つ。樹脂は100%ポリエチレンで、最終的な配合でPCR材含有率13〜24%のフィルムの開発を可能とする。同社はPCR樹脂の提案を進め、製品の安全供給への貢献と、環境に放出されるプラスチック廃棄物の削減を目指す。(6月16日11:10 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/16 関東工場の増築が完了/東日本の需要拡大に迅速対応――梅田真空包装

増築工事が完了した「関東工場」
 梅田真空包装(大阪府東大阪市)は、東日本の生産拠点として機能向上が進む「関東工場」(埼玉県東松山市)の増築工事が完了したことを明らかにした。増築工事は今年4月に竣工し稼働を開始している。「成型能力は2倍、包装加工の処理能力は3倍に、製品倉庫も倍増した」と説明しており、受注拡大が進む東日本の需要に迅速かつ高精度に製品出荷に努め、関連業界の存在感を一段と鮮明にするものと注目されている。(6月16日11:10 包装タイムス6月15日号に詳報)
06/15 需要予測システムを発売/欠品なしの在庫削減を実現――キヤノンITソリューションズ
 キヤノンITソリューションズ(東京都港区)は6月1日、欠品のない在庫削減の実現を支援する需要予測・需要計画ソリューションの新バージョン「FOREMAST(フォーマスト)Ver.3.2」の販売を開始した。
 フォーマストは科学的な需要予測に基づき在庫管理を行い、在庫削減、需給計画業務の改善を実現するシステムだ。今回新たに「負荷自動調整機能」「計画立案支援機能」「深層学習予測モデルの追加」の3つの機能を追加した。(6月15日13:20 包装タイムス6月8日号に詳報)
06/12 軟包装向け水性IJP開発/高速印刷・高解像度、来春発売へ――SCREEN GA
 SCREENグラフィックソリューションズ(=SCREEN GA、京都市上京区)は軟包材用途に向けた高速水性インクジェット印刷機「PacJet FL830」を開発した。2021年春から販売を開始する予定。SCREENホールディングス(本社・京都市上京区)の協力の下、開発が推進され、最大基材幅は830mm、印刷速度は毎分75mを実現する。食品安全規制に準拠したCMYK+Wの5色の水性インクを搭載、1200dpiの高解像度を実現することで、軟包材の主力用途である食品業界で求められている高い安全性と豊かな色彩表現を両立する。(6月12日14:30 包装タイムス6月8日号に詳報)

PacJet FL830

PacJet FL830で印刷したサンプル
06/11 4種の運搬台車を販売/低価格と保管性を追求――MonotaRO

折りたたみ台車2段式
コンテナ付き
 MonotaRO(兵庫県尼崎市)は、プライベートブランドから折りたたみ運搬台車4種の販売を開始した。製造や自動車整備、倉庫、各種メンテナンス業といった現場からオフィス内での使用まで、あらゆる場面で活躍する。
 今回ラインアップに追加したのは「折りたたみ台車2段式 コンテナ付き」と3色で展開する「折りたたみ式カート アルミ製コード付 コンテナ取付可能タイプ」の4種だ。いずれも低価格性と保管性を追求した。2段式台車は、上段と下段の間の支柱により運搬・保管時に高い安定感を発揮する。折りたたみ式カートは、耐荷重60kgまでの重量物の積載・運搬が可能な積載力をもつ。(6月11日11:10 包装タイムス6月8日号に詳報)
06/10 総合カタログを創刊/“いっしょに、いいエコ”を――折兼
 折兼(名古屋市西区)は“いっしょに、いいエコ”をコンセプトにエコパッケージ総合カタログ「weeco(ウィーコ)」を6月1日に創刊した。電子カタログ版も順次展開していく予定だ。
 同カタログは、業界内に数多くある環境対応型の使い捨て容器や消耗品の中から折兼がセレクトしたカタログとなっている。紙や木材などの非プラスチック原料、バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック、リサイクル原料など一部の商品に偏ることなく、あらゆる側面からエコに貢献できる商品を選定している。(6月10日11:05 包装タイムス6月8日号に詳報)
06/10 創造性を促進する新オフィス/モノ作りのクリエイティブ拠点――シバタセスコ

ヴィンテージ感漂う
おしゃれな外観
 粘着・接着加工メーカーのシバタセスコ(大阪市東住吉区)はこのほど、本社工場近くに新オフィスを開設した。モノ作りの創造性を促進するクリエイティブ拠点と位置付け、新製品のアイデア創出を後押しする。
 新オフィスのテーマは「ヴィンテージ&インダストリアル」。オフィス内にはアンティーク調のアメリカン雑貨や家具を配置し、アウトプットの質を高める心地良い空間を演出している。オフィスの2階には、海上コンテナを使ったスペースを設置した。工業用ミシンや工具、生地サンプルなどを置き、縫製加工をメインとした新製品の試作を行う。(6月10日11:05 包装タイムス6月8日号に詳報)
06/09 二軸延伸OPBT本格販売/減容化と環境負荷低減を図る――興人フィルム&ケミカルズ
 興人フィルム&ケミカルズ(東京都港区)は包装材料の減容化と環境負荷低減を図れる、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム(OPBT)「ボブレット」の本格的な販売に乗り出した。同社のコア技術であるチューブラー法同時二軸延伸製造技術を応用することで、これまで延伸加工が困難とされてきたポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂の二軸延伸を成功させ、市場投入を始めた。(6月9日11:40 包装タイムス6月8日号に詳報)
06/09 クラフト包装機の新型/包装能力は従来機比2倍――東京自働機械製作所

オートサイズチェンジ機能を
搭載。(写真は自動タイプ)
 東京自働機械製作所(東京都千代田区)はこのほど、クラフト包装機の新型「PK2」を開発した。包装能力は最大毎時480包で、従来機と比べて約2倍になる。紙・チラシ・中綴じしたカタログなど向けに開発した機械だが、食品業界にもプラ削減につながる点を訴求している。強みの一つはタイトで美しい仕上がりの包装が可能な点。自動タイプのほか、手動タイプをラインアップする。(6月9日11:40 包装タイムス6月8日号に詳報)
06/08 操作インターフェースの新型/フードディフェンス対策等に――イーデーエム

カラータッチパネル
コントローラー「EUI2+」
 イーデーエム(東京都板橋区)は、カラータッチパネルコントローラー「EUI2+」を開発し、提案を進めている。フードディフェンス対策に役立つ「顔ログ機能」、省スペース化や作業の効率化につながる「検査機モニタレス仕様」などの機能を追加したモデルで、同社のサーマルプリンター現行全機種に対応する。同社共通の操作インターフェース「EUI2」と同様に操作性などの面で使い勝手の良い仕様になっている。(6月8日14:00 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/05 協働型ロボットを上市/独自ソフトで簡単操作――三菱電機

同社初の協働型ロボット
「MELFA ASSISTA」
 三菱電機(機器計画部=東京都千代田区)は5月20日、同社初の協働型ロボット「MELFA ASSISTA」を上市した。独自開発のプログラム作成ツールを使うことで、ロボットの導入・立ち上げが直感的な操作で簡単に行える。米国のNSF H1認証を得た食品機械用グリースを使ったモデルを用意するなど幅広い分野での活用を見込む。特徴の一つはロボットアームに専用操作ボタンを搭載した点。動作の記録・再生といったロボットへの教示作業ができるようになり、ティーチングボックスを搭載せずに使えるようになった。(6月5日11:20 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/04 半自動斜めピストン充填機を開発/コンパクトで優れた性能――ジャパン・パッケージ

傾斜式シリンダーを採用した
「TAF-450」
 ジャパン・パッケージ(愛知県あま市)は、コンパクトで優れた充填精度を備える半自動式斜めピストン充填機「TAF-450」を開発した。一般的な半自動式充填機とは異なり、充填機の中核を担うピストン式のシリンダーを斜めに傾け配置されている点が特徴だ。独自の傾斜式シリンダーを新たに採用したことで接液部のエアー溜りを効果的に解消し、高精度充填を実現。優れた充填精度に加え、煩雑なエアー抜き作業を最小限に抑え充填現場の生産性向上に貢献する。(6月4日11:05 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/03 PL、HACCPが制度化/関連規定が6月1日施行――改正食衛法
 2018年6月公布の改正食品衛生法で新たに設けられた容器包装のポジティブリスト(PL)制度導入および、HACCPに沿った衛生管理の制度化に関する規定が6月1日から施行される。PL制度は「食品用器具・容器包装」の製造工程において安全性が評価され、使用が認められた物質以外は使用を原則禁止する仕組み。まずは熱可塑性の合成樹脂を対象にスタートし、段階的に他の材料に拡大していく予定となっている。(6月3日11:05 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/03 粘着アングルを新発売/梱包時の工数削減に貢献――日本紙管工業

低粘着と高粘着を
ラインアップ
 日本紙管工業(大阪市旭区)は、エッジの保護や荷崩れ防止に使用する紙製アングルに粘着タイプのラインアップを追加した。仮止めやアングルを支えるなど梱包時の手間を削減する。同製品はアングル内面に再剥離性の粘着剤を塗布したもので、段ボールに直接粘着することも可能。通常のアングル材同様にエッジ保護、荷崩れ防止、袋製品などの固定に使用できる。低粘着と高粘着の2種類を用意した。肉厚は2〜5mm、長さは最大1500mmに対応する。(6月3日11:05 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/02 新型コイル採用の金属検出機/フードロス削減に寄与――システムスクエア
 システムスクエア(新潟県長岡市)はこのほど、金属検出機の新シリーズ「メタホーク3 PLUS」を開発した。新型の検査コイルを採用し、検査の妨げとなる外部ノイズへの耐性を強化。装置の誤作動が減って安定稼働が可能となり、フードロス削減に寄与する。同社が手掛ける金属検出機の全てのラインアップを同シリーズに切り替える方針。漬物、味噌、ハムなど水分や塩分が多く含まれるワークの検査で効果を発揮する。(6月2日11:40 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/02 低温環境下でも貼れるラベル/4アイテム日本市場にも投入――リンテック

冷凍・冷蔵食品や物流・搬送用の
段ボールへの表示ラベルに適している
 リンテック(東京都文京区)は、環境負荷の少ないホットメルトタイプの粘着剤を使用し、北米市場で好評の低温環境下でも貼付性に優れるラベル素材「CHILL(チル)AT」を日本市場にも投入。5月18日から合成紙、塗工紙、ホイル紙(金色)、サーマル紙ベースの4アイテムをラインアップして、本格販売に乗り出した。米国子会社のマックタック・アメリカ社が製造しているもので、マイナス5度から30度までの幅広い温度環境に適応する。(6月2日11:40 包装タイムス6月1日号に詳報)
06/01 生鮮・宅配向けなど需要拡大/20年3月期決算で過去最高収益――エフピコ
 エフピコ(広島県福山市)は、このほど2020年3月期連結決算を発表した。売上高は10期連続で増収、営業利益・経常利益も2期連続増益となり、過去最高を更新した。電子レンジ対応やCO2削減など、機能を備えたオリジナル製品の売上が堅調。特に「エコトレー」など環境配慮製品の需要が拡大した。人件費や減価償却費、物流費などのコスト増加があったものの、原材料価格の値上がりに伴う価格改定の影響、オリジナル製品や新製品の販売が好調に推移したことなどによる利益改善が増益に結び付いた。(6月1日14:10 包装タイムス5月25日号に詳報)
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