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【 開催挨拶 】


●展開の再構築求める“踊り場”局面

 軟包装業界が歴史的な踊り場に直面している事情は論を待ちません。
 ほぼ5年前から始まった印刷加工賃の下落や3年半前から続く原料諸費続騰・製品価格転嫁の不調などにより、業界各社とりわけ印刷加工業各社の経営的蚕食が悪化を続けているからです。ところが、軟包装市場自体は堅調な推移を続け、グラビア印刷機の受注状況等から判断すればここ当分、マーケット自体は堅実に拡大する公算が高い。要するに情勢は、「業界曇天・市場好天」の様相をいよいよ鮮明にしていると指摘できそうです。ただし、こうした形容はあくまで最大公約数的なそれに止まり、業界天気図も全てが曇天に覆われているわけではありません。一部の企業は素材加工への取組みで新たな離陸に成功し、あるいは一部の企業はむしろ展開の軸足を汎用品特化に傾け経営基盤の強化に成果をあげる等々という具合で、こうした点を強調すれば、業界天気図は雷雨から好天までが揃うまだら模様というのが実際とも言えます。 全体では堅調に推移する同じ市場が土台ながら、明暗際立つ業界天気図。こうした現実は、ほぼ4半世紀以上にわたりほぼ一貫して成長を続けた軟包装業界が時代的な岐路に直面している事情を伝えて雄弁であるに違いありません。時代は業界各社に既存展開の見直し、収益改善への再構築を求めているのです。


●評価と改善の声を考慮

 逆に言えば、「見直し」・「再構築」を講じることがいよいよ急務になっているのが現状だと指摘できます。中身需要家の業界各社に向けたコスト、品質、環境対応への要求がさらに厳しくなる情況下、業界各社にはわずかな無駄わずかな不合理も許されません。「競争力強化」は文字通り待ったなしの課題です。同様の判断は関連業界にも共通しており、事実、市場にはここ数年でも、「競争力強化」を促す各種の素材、技術、機器、システムが相次いで登場しています。ただ現状は、その情報流通が必ずしも思うに任せない。「提案」を望む側と「提案」を説きたい側との音信不通もいよいよ改善が必要な情勢です。
 日報アイ・ビーではこうした事情を勘案、平成17年の6月15日(水)16日(木)の両日、『軟包装キャリア塾』を開催し、できるだけ多くの最新情報・改善提案等を、できるだけ多くの業界関係者に報告・周知し、未知の同業者同士の新たなビジネスネットワーク構築の演出、後援に取り組みました。
 従来のいわゆる展示会とは性格が違い、いわゆるセミナーとも席を同じくせず、いわゆる親睦会とは次元の異なる小規模な専門的業界講習会・商談会でしたが、おかげさまで多数の関係者から高い評価と、同じく多数の関係者から改善要求をいただきました。ただ、評価・改善の声を併せ「再開催」の要求は閉会時から高く、日報アイ・ビーではさまざまな考慮を重ね、来る平成19年の7月11(水)12日(木)の両日、同じ会場内で内容を一部見直し、同じ趣旨の催しの開催を決めた次第です。


●いよいよ有益な専門講習・商談会

 基本的な構成に前回と変化はありません。業界の最新課題に応じる多彩な「セミナー」、関連各社がコンバーター、ラミネートメーカー等に向け提案・訴求を繰り広げる「展示ホール」、そして新たなビジネスネットワークの構築に有効な「業界交流パーティー」の構成で、業界各社の「競争力強化」を実際的に援護します。
 セミナーは3教室21プログラム(予定)を企画、別項の通り、コンバーター、ラミネートメーカー等にとり正確な現状認識、課題への具体的な対応、また実際的な企業経営の改善・向上を刺激する講演内容が揃います。
 展示ホールは、基本的には前回と同じく、小規模ブースの多列展示で、講演ではなじまないシステム・機器等をより多く紹介することを狙いとします。来場者数こそ従来の総合包装展示会のような多数ではないけれど、会場にはそれぞれ目的をもつ業界関係者の「プロ」が足を運ぶわけで、効率的な商談が実現します(従って展示側企業にも展示ブースでの対応者は「プロ」を希望します)。展示規模は各社とも基本的に1小間ですが、ただし今回は前回のように「1小間厳守」ではなく、機械・システムに関しては一定規模までの拡大は可能となります。前回、展示側からも来場者側からも最も多かった改善要求の声に応えた判断で、訴求する側もされる側も、カタログやビデオ展示だけでは消化不良のうらみを残す懸念の解消を図ります。
 初日に開催される業界交流パーティーは、事実上の「商談会」。同時に、新しいネッワーク構築に向けた生産的な親睦会でもあります。今回は会場の規模を拡大しており、「商談会」「ネッワーク構築」の舞台としてより有効に活用できるはずです。


●「最小コストで最大効果」を実現

 『軟包装キャリア塾』は、出品各社にとり、“費用対効果”の面で、従来展示会とは比較になりません。セミナーに参加する関係者も、会場に足を運ぶ関係者も、なるほど数万単位の総入場者数こそ見込めないものの、それぞれ「提案・解決」を求めているわけで、その限りで「空振りゼロ」。来場者はおそらく100%が未来の顧客であり、展示ホールへの出品は「最小コストで最大効果を発揮」するからです。
 来場する関係者は、現状からの脱皮を求め、新たな飛躍の鍵を求め、経営基盤の再構築を求め、新たなアイデアを求め、新たな出会いを求めています。
 同じ軟包装業界に関わる提案する側と提案を期待する側との専門講習・商談会。従来にはないこの業界版「新たな出会いの場」をご活用いただき、業界各社を生産的に鼓舞・刺激していただくとともに、貴社のビジネスが成長・発展されることを祈念し、開催のご挨拶とさせていただきます。


株式会社 日報アイ・ビー