開催挨拶

 

開催のごあいさつ

 

 わが国の食料安全保障を将来にわたって支えていくために、北海道が食の供給基地として担う役割は非常に大きくなっています。また東日本大震災で食品の供給において混乱が生じた経験から、非常時の食糧備蓄基地としての役割もあらためてクローズアップされています。もともと北海道には食に関連するさまざまな技術・ノウハウの蓄積があります。これらをいっそう育成・発展させていくことがいま求められており、そこに包装産業が果たす役割もまた大きくなっているといえるでしょう。

 今日、食の安全・安心に対する消費者の危機意識の高揚を背景に、リスクマネジメント、トレーサビリティー、品質管理などの課題解決における「包装」の重要性は、食品関連産業はもとより一般消費者にも広く認知されています。また昨今は、食品産業・包装産業にとっても、地球環境保全への対応が最重要課題と位置付けられています。包装資材そのものの省エネ・省資源対応だけでなく、500~900万トンにものぼるとされる国内の食品ロス削減にも、包装の役割はますます大きくなっていくことでしょう。さらに、少子高齢化社会への対応、とりわけ“ひとにやさしいパッケージ”としての新しい概念である“アクセシブルデザイン”も今後、包装産業が取り組むべきテーマとしてクローズアップされるに違いありません。

 こうした課題解決の場として、「環境に適した包装と安全・安心の食生活」をテーマに、「札幌パック2013」が2013年6月19日~21日までの3日間、アクセスさっぽろで開催されます。1973年、第1回の同展を開催してから回を重ね、前回は第20回の節目を迎えることができました。当展は初開催から一貫して北海道の食品産業・包装産業の発展への貢献を目指してまいりましたが、おかげさまで今日は、包装産業だけでなく北海道産業における一大イベントとして高いご評価を頂くに至っております。今回、21回目の新たな一歩を踏み出せますことを関係各位に心よりお礼申し上げます。

 今回も社会の要請、時代のニーズに対応した包装業界の優れた製品、最新の技術や情報を結集し、ご提供してまいります。また、製菓や製パン、農水産、食品加工、小売流通、店舗厨房など、食を中心とする関連システム機器や情報技術も多数展示される予定です。

 「札幌パック2013」の開催は、北海道産業のこれからの発展に大きく寄与し、貢献できるものと確信しております。

 関係各位におかれましては、本展開催の趣旨をご理解たまわり、ご支援とご協力をお願い申し上げて開催のあいさつと致します。

 

 

平成24年5月吉日
日報ビジネス株式会社
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