21世紀という新しい時代を迎えて、90年代の長期景気低迷を脱して、日本経済の回復が期待されていますが、経済環境は依然として厳しいようです。さらには日本産業の動向だけでなく、世界経済、特に中国を核とするアジア経済の動向が注目されています。

 また今世紀は「環境の時代」でもあります。すでに「容器包装リサイクル法」は平成12年にスタートし、再商品化義務となる品目は処理費用を負担するなど、包装業界に大きな影響を及ぼしていますが、これに続いて、家電リサイクル法、食品リサイクル法、グリーン購入法など循環型社会形成推進基本法がスタートしており、環境問題への対応なくして企業は存続しえないという状況です。さらに品質管理ISO9001、環境管理のISO14001など、関連業界でも認証取得が進んでおり、食品業界では、衛生問題に関してHACCP(危害分析重要管理点方式)への対応が大きなテーマとなっています。

 こうしたなか、(株)日報 主催、日報イベント(株) 企画運営、(株)日報アイ・ビー 特別協力、九州包装機械懇談会 協力、(社)日本包装技術協会・日本包装技術協会西日本支部 後援により「福岡食品加工・包装&リサイクル展 2003」が、平成15年11月6日(木)から8日(土)までの3日間、福岡市内のマリンメッセ福岡において開催される事になりました。

 本展示会は「福岡パック」の名称で、これまで2年に1回のペースで開催され、九州地区の包装業界及び関連業界の技術向上、商談の場としての役割を果してきたと考えておりますが、食品加工・リサイクル問題などより幅広いニーズに対応するべく、今般一部名称を変えて、スタートするものです。

 従って出展内容も従来の包装展で出品される包装機械、資材などに加えて、リサイクル・再資源化製品、環境対応包材、HACCP(衛生管理)関連商品、食品加工機械などの出品が増えるものと期待されます。

 また福岡市は韓国、中国などに最も近い都市であり、九州地区のみならず海外からの参加、見学も期待できるところです。

 つきましては、開催の趣旨をご理解賜り、関係各位のご支援、ご協力をお願いして開催の挨拶と致します。

平成14年10月
日報イベント株式会社