環境関連セミナー 廃棄物・環境セミナーウィーク2017in関西

御礼

 このたびは「廃棄物・環境セミナーウィーク2017in関西」に多くのご参加をいただき、また、開催前後には、さまざまなお問い合わせを頂戴しましたこと、誠にありがとうございました。廃棄物処理法改正や太陽光パネルリサイクル、木質バイオマス利活用など、4日間にわたり合計7本のセミナーを開催し、のべ392名のご参加を賜りました。
 2012年に始まりました「廃棄物・環境セミナーウィークin関西」は、おかげさまで今回で通算6回目の開催となりました。環境・廃棄物分野を取材する当社編集部と現場を熟知した、話題豊かな講師陣とともに、最新動向とビジネスのヒントをお届けしております。
 今回、ご参加いただきました聴講者からもよかった点、改善を要する点、さまざまご意見を頂戴しておりますが、これからも弊社媒体はもちろん、こうしたセミナーの実施などを通じ、読者・参加者の皆さまに向けたよりよい情報発信をできるよう努めて参りたいと存じます。今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。
2017年10月 セミナー事務局

各セミナーTOPIC

【A】ごみ処理事業の民間委託〜委託先に求められる要素と受託のポイント〜
ごみ処理事業の民間委託に関する基調講演、自治体による取り組み報告などがありました。事例紹介では災害時の廃棄物処理に関する一部事業受託や、家庭系・事業系含む可燃ごみの新方式による再資源化事例の進捗報告があり、活発な質疑が行われました。
【B】勃興!太陽光パネルリサイクル〜撤去、収運、国内外リユース、再資源化の可能性〜
太陽光パネルのリサイクルについて、概況からビジネス化した事例までを紹介しました。2030年ごろに本格的な排出が始まるとの指摘をはじめ、様々な視点からパネルリサイクルの現状を報告。ビジネス化した2つの事例では、ともに「リユースとリサイクルを両輪とするビジネスモデルを構築」「パネルガラスの資源価値に注目した技術開発」を共通の課題としていました。
【C】木質バイオマス発電の新たな可能性〜未利用材、竹、PKS、パーム油、灰処理〜
FITの施行により、国内の林地残材の燃料利用に火がつき、木質バイオマス発電事業が活発化し、新たな業界が形成されました。同セミナーでは、同業界を牽引する5人の講師に、今後の可能性や将来性についてお話し頂きました。FIT先行国であるドイツと比較した日本の現況や未来像の他、竹・パーム油・PKSによる木質バイオマス発電、焼却灰の再利用など幅広い分野の報告がありました。
【D】解体・建廃処理ビジネス最前線〜混廃・ふるい下・労務対策で攻めのビジネス〜
解体需要が続く中、今後の建設系廃棄物の発生予想と処理業者の再資源化の取り組み、そして近年問題となっている労使トラブルについて考えるセミナーでした。特に、人口知能(AI)を用いた選別施設の事例では「ここまで機械で選別できるのか」と、驚きの連続でした。また、急増している労使トラブル。事業を経営していく上で、法令順守がいかに大切かを考えさせられました。
【E】廃棄物処理法令の動向〜最新の改正ポイントから水銀関連の規則改正、今後の処理業者のあり方まで〜
廃棄物処理に携わる事業者にとって法令遵守の維持・徹底は不可欠です。このセミナーでは、2017年6月16日に公布された改正廃棄物処理法の知っておくべきポイントを解説した他、10月1日施行の改正規則等(水銀関係)についても実務担当者目線での疑問に回答。また、これらの変更を踏まえた上で、今後も顧客や社会から求められる処理業者であるために必要な情報を紹介しました。
【F】食品リサイクル最前線〜注目の飼料化とバイオガス化に迫る!〜
昨今、食品リサイクル分野で特に注目度の高い飼料化とバイオガス化に焦点を当てました。各方面の第一線で活躍される講師からは、昆虫を活用した革新的な食品リサイクル手法、メタン発酵消化液の活用方法、エコフィード製造と畜産に取り組む中での苦労や未来像、バイオガス化事業の現況と課題についての報告があり、現場の実情が垣間見える実践的なセミナーとなりました。
【G】<産廃NEXT提供>廃棄物ビジネスの新ステージ発見〜高まる最終処分受入単価、廃プラ中国停止ほか〜
処理事業の明日を考えたときに、社会に対して何ができるかを講師の先生方と一緒に考えました。学識者との付き合い方や、新しい技術でもある三豊市の「トンネルコンポスト方式」、ダチョウの飼育で食品リサイクルを進めるといったユニークな事例。最終処分場の受入単価や中国の環境規制による循環資源の輸出動向などの報告がありました。

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