日本経済の景気回復への兆しが見られてきましたが、いまだ予断を許さない情勢にあります。また狂牛病、食品偽装表示問題、鳥インフルエンザと包装業界を取り巻く環境は、厳しい状況下にあります。これらを背景に消費者の「食」への関心は否応なく高くなっております。このようななかでこれらの諸問題を解決するために、リスクマネージメント、トレーサビィリティー、品質管理は重要なキーワードといえます。このうえで包装は消費者から「食」への安心、安全を回復するための役割として非常に大きく期待されております。
リデュース・リユース・リサイクルの3R、グリーン購入などの循環型社会政策のなかで、これに適した包装開発、包装設計が求められております。また環境にやさしい包材・リサイクルのできる包材がユーザーのニーズ・需要とも増大しております。地球環境に立脚した包装の取り組みが本格的に包装業界では推し進められております。
こうしたなかで包装業界において「環境への対応」「安全性の追求」がメインテーマーとなり、新たなる高付加価値のマーケットを創出するポイントになると思われます。
そして今回は「環境に適した包装と安全・安心の食生活」をテーマに札幌パック2005は、開催されます。「札幌パック」は回を重ねるごとに、充実した内容のものになってきており、包装業界だけではなく広く食品業界における一大イベントとして北海道産業界に於いて、高く評価されるまでに至りました。
社会の要請、時代のニーズに対応した包装業界の優れた製品、最新の技術や情報を結集し提供してまいります。包装や物流をはじめ製菓、製パン、農産物、水産、食品加工、流通・情報機器、販促、店鋪、厨房などの関連産業のシステムや情報技術も展示されます。
札幌パック2005が北海道産業の発展に大きく寄与し、貢献できるものとして確信しております。
つきましては、開催の趣意をご理解たまわり、関係各位には本展示会の成功のためのご支援とご協力をお願いして、開催のあいさつと致します。
