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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2018年10月】

10/31 レトルト可能なメッシュ仕様/水切り機能付きパウチに追加――極東高分子
 極東高分子(北海道小樽市)は、たけのこの水煮など、調味液入り食品の具材と液分を袋のまま簡単に分離できる水切り機能付きの透明パウチ「水切りたい(袋)」にメッシュタイプを追加した。有孔フィルムなどによる水切り部を内装に持つ二重構造の三方シール袋で、内装材にメッシュフィルムを採用した。従来の穴あけフィルムタイプと比べ、目が細かいため水抜け性が良好であることに加え、小さな具材や形の崩れやすい内容物に利用できるのが特徴。また充填シールにより完全密封が可能なため120℃で30分までのボイル・レトルト殺菌にも対応する。(10月31日10:00 包装タイムス 10月29日号に詳報)
10/31 新表示基準の適用開始/10月30日から「日本ワイン」など義務化に――国税庁
 10月30日付けで「果実酒等の製法品質表示基準」の適用が開始された。いわゆる“ワインのラベル表示”に関する新ルールで、国産ブドウのみを原料として日本国内で製造される果実酒には「日本ワイン」の表示が義務付けられた。
 EUを中心に古くから国際貿易の主要な産品として取り引きされるワインのラベル表示は、その出所や品質の判断要素として重要視されており、主要産出国では公的なワイン表示に関するルールが定められていた。これに対し、日本で一般的に「国産ワイン」と呼ばれていたものには、国産ブドウのみを原料とする「日本ワイン」のほか、輸入濃縮果汁や輸入ワインを原料としたものも混在、「日本ワイン」とそれ以外のワインの違いがラベル表示だけでは分かりにくいなどの問題があった。
 新表示基準は、消費者が適切に商品選択を行えるよう表示を分かりやすくすることなどを目的として、今から3年前に定めたもの(平成27年国税庁告示第18号)。ワインのラベル表示としては国が初めて定めたルールとなる。このほか「国内製造ワイン」と「輸入ワイン」の区分も設けられた。(10月31日10:00 包装タイムス 10月29日号に詳報)
10/30 「モノマテ化」奔流の公算/素材開発「最優先課題」に/“脱従来”巨大商戦への起爆剤
 モノマテリアル化(単一素材化)対応が包装業界、とりわけ軟包装業界で喫緊の重要課題に浮上している。グローバルブランドが相次いで包材の完全リサイクル方針を表明、モノマテリアル化包材への要請が増加し、業界各社は対応を迫られ始めているからだ。「重要課題」の出現は視点を変えれば、新規商戦到来、「従来常識」を打破し、巨大な新市場が誕生する可能性も高い。
 端的にいえば、現在、おそらく世界中のコンバーターの「最優先課題」は、従来複合基材からモノマテリアル化素材による代替・商品化。例えばTOKYO PACK 2018における大日本印刷(PE系・PP系それぞれのモノマテリアル製パウチを前面的に訴求)、凸版印刷(ブース内で連日モノマテリアルをテーマに掲げる講演を繰り広げた)の展示・訴求は、「最優先課題」を映し出して雄弁だったし、年内にも複数のコンバーターからモノマテリアル素材の開発成功(商品化も)が公表されるとの声も高い。(10月30日11:05 包装タイムス 10月29日号に詳報)
10/30 レジ袋の有料化義務化/環境省が戦略素案で提示――プラスチック資源循環戦略小委員会
 環境省は10月19日、海洋プラスチックごみによる汚染防止やプラスチックの資源循環を総合的に推進することを検討する中央環境審議会小委員会(プラスチック資源循環戦略小委員会)で、レジ袋の有料化義務化(無料配布の禁止など)をはじめ、レジ袋を商品として“価値づけ”することを通じて消費者のライフスタイルの転換を促すことを重点戦略の一つとして盛り込んだ戦略素案を提示した。
 ワンウェイのプラチック製の容器包装などでは、2030年までに累積で25%の排出抑制を目指す。プラチック製容器包装を2030年までに6割をリサイクルまたはリユースし、2035年までには全ての使用済プラスチックを熱回収を含め、100%有効利用を目指す。また約200万トンのバイオマスプラスチック導入を目指すとしている。これら目標について、環境省は“世界トップレベルの野心的な目標”と強調した。(10月30日11:05 包装タイムス 10月29日号に詳報)
10/29 MBOグループを買収/後加工分野の提案拡張へ――ハイデルベルグ
 ハイデルベルグ(ドイツ)は12日、MBOグループ(ドイツ)を買収することを発表した。デジタル印刷製品に対応する後加工分野の提案拡張につなげる。シナジー効果を生み出し、医薬品業界への提案に力を注ぐ。買収は2018年末までに完了予定。ハイデルベルグ取締役デジタルテクノロジー担当のシュテファン・プレンツ氏は今回の買収について「後加工分野はポテンシャルのあるマーケット」とする。MBOグループが持つテクノロジーとハイデルベルグの技術を組み合わせることで、成長著しいデジタル分野へ新たなソリューションを提案する。(10月29日11:30 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/26 インパルス式製袋機を提案/極厚フィルムを迅速に加工――キョウエイ

TOKYOPACKで実演展示
 キョウエイ(大阪府富田林市)は、インパルスシール式ボトムシールとサイドシールの兼用型製袋機「PP500AC型インパルスシール」をTOKYOPACKで実演展示した。ボトムシール袋はシール下やシール上をフライングカッターで切断することで製袋でき、サイドシール袋はシール幅の真ん中を切断することで製袋が可能。極厚フィルムを用いた製袋製品の加工など今後、幅広い需要に対応できるとして展示会出展をスタートに営業提案を本格化する。(10月26日10:30 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/25 手結束ひもで特許取得/中芯PET+延伸PPで被覆融着――司化成工業
 司化成工業(東京都千代田区)が開発した、PET素材の繊維を中芯にした手結束用PPひも「HYBRID(ハイブリッド)ペッピーコード」がこのほど、特許として認可された。中芯にPETを使用することで、細くても強度を保持し、伸びないので強く引き締め、結束した後も緩みは生じない特徴を備える。またPETは再生樹脂を使用し、環境にも配慮している。PPひもで被覆することで柔らかな風合いを保ちつつ、周面を融着することで撚りひもなどで生じやすい毛羽立ちを防ぎ、作業性もより向上する。こうした構造や機能などで特許を取得した。(10月25日10:05 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/24 原料より廃棄への注視を/脱プラストロー問題に提言――シバセ工業 磯田拓也社長インタビュー
 “脱プラ”の潮流が世界に広がる中、特に注目されるのがストローの動向だ。国内では、外食チェーンなどが先行してプラ製ストロー削減を表明したほか、一部の地方自治体は10月から紙ストローの試験導入を開始した。だが、ストローの国内トップメーカー、シバセ工業(岡山県浅口市)の磯田拓也社長は「勘案すべきは、原料ではなく廃棄方法だ」と鋭く指摘する。同社独自の見解と展望を聞いた。(10月24日10:10 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/24 物流に関して包括提携/国内外で倉庫自動化など推進――ダイフク、ファーストリテイリング
 物流システム・マテハン機器メーカーのダイフク(大阪市西淀川区)と「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は10月9日、戦略的グローバルパートナーシップ構築について、中長期的・包括的な物流に関するパートナーシップ合意書を締結したと発表した。両社は有明倉庫の自動化を通じて築き上げた信頼関係とイノベーションを通じて社会に貢献するという共通の企業文化の下、中長期にわたる両社のさらなる発展と継続して安定した物流機能の提供を目指す。(10月24日10:10 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/23 段ボール試験の新施設/デザイン部門を併設して始動――ユーパック

今年7月に竣工した「HACO-LABO」
 ユーパック(兵庫県たつの市)は今年7月、試験部門とデザイン部門の新施設「HACO―LABO(ハコラボ)」を開設した。各種の段ボール試験機をそろえており、数値管理による品質保証が強化される。蓄積したデータを活用し、合理的かつ最適な包装も提案していく。ハコラボでは最新の材料・包装貨物試験設備を導入し、同社が使用する段ボールシートおよび製造した箱などの品質基準を検証する。また制作室を併設することで、新仕様の提案や新製品開発にも対応できるようにした。(10月23日10:50 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/23 高温状態でMAPが可能に/食品の風味向上、作業短縮――東京食品機械

アヒージョ、グラタン、煮物など
さまざまな食品に活用できる
 東京食品機械(東京都中央区)はこのほど、80〜90℃の高温状態を保ったままMAP(ガス置換包装)ができる「ホットMAP」を開発した。加熱処理後に冷却工程を挟まずに包装を行うことで、食品の風味を高め、作業時間の短縮につながる。ハンバーグやおでんなど幅広い需要を見込む。従来は製造した食品を加熱処理した後、細菌の繁殖を防ぐために真空冷却機などを使って速やかに温度を下げていたが、食品の風味が失われやすいなどといった課題があった。(10月23日10:50 包装タイムス 10月22日号に詳報)
10/22 保守対応型IJPを初公開/ヘッド自動洗浄、ミストも捕集――日立産機システム

本体左に取り付けられているのが
ヘッド自動洗浄ユニット
 日立産機システム(東京都千代田区)は、先頃開催されたTOKYO PACKで「ヘッド自動洗浄機能」と「ミストコレクタ機能」を新たに搭載した小文字用インクジェットプリンターの保守対応モデル「Gravis UX-C」を初公開した。
 ヘッド自動洗浄機能は、運転終了時など、印字ヘッドの日常メンテナンスで使用。ヘッドのカバーを外して洗浄ユニットにセット後、簡単なパネル操作だけでヘッド内部の洗浄から乾燥まで自動運転する。ミストコレクタ機能は、印字品質の低下や稼働停止の原因となり得る偏向電極へのインクの堆積を軽減。印字の際のインクの跳ね返り(ミスト)をヘッドカバーに取り付けた専用シートで捕集するとともに、独自レイアウトでミスト吸引電極を新たに設け、偏向電極へのミストの付着を抑えた。これらの機能により、日常の保守作業の負担を軽減する。(10月22日13:00 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/19 高さ可変自動調整封函システムを販売/通販業界の人手不足対策で――トーモク、日本製紙、日本製紙ユニテック
 トーモク(東京都千代田区)、日本製紙(東京都千代田区)、日本製紙ユニテック(静岡県富士市)の3社は、米・ランパック社のフランス子会社、ネオパックソリューションズ社が世界で展開し、数多くの実績を持つ高さ可変自動調整封函システム「e3neo」を国内で販売し、包材を供給していくことを発表した。急速に拡大する通販市場において、人手不足問題が深刻化し、物流倉庫で増大している梱包・配送の省力化・効率化ニーズに対応したもの。e3neoは、内容品の固定・保護システムと併せて箱高さを調整することで、適正な空間での梱包を可能とし、ラインの省人化、配送効率アップを実現する。日本製紙グループが段ボール原紙を供給、日本製紙ユニテックは包装機械の販売代理店窓口を務め、納入後のメンテナンスサービスを担う。トーモクはシステムの営業と段ボールの設計・供給を行う。(10月19日16:40 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/18 グッドデザイン賞を受賞/酒造と共同開発の日本酒――ヤンマー

「沢の鶴 ]01」
 ヤンマー(大阪市北区)は、自社がデザインを手掛けた日本酒「沢の鶴 ]01(エックスゼロワン)」が「2018年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。酒類メーカーの沢の鶴(神戸市灘区)とのタッグによる「新しい酒米を作る」というプロジェクトから生まれた純米大吟醸酒で、沢の鶴が求める品質の酒米をヤンマーが生産者とマッチングして提供し、沢の鶴が醸造した。
 デザインは、ヤンマーのデザイン戦略室が担当。ガラス瓶やラベル、化粧箱の紙管は黒が基調のデザインで、"男酒"と呼ばれる灘の酒の特徴を表現。キャップの封緘紙や紙管の内側に挿し色として赤を加え、プロジェクトに掛ける思いを表したという。また、ヤンマーの機械銘板をイメージしたチャームで両社の取り組みを表現した(10月18日10:30 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/17 「aibo」のパッケージ、アジアスター会長賞を受賞/国内に続き二つ目の戴冠

開けた瞬間の「生命の誕生・出会い」を演出
 アジア包装連盟(APF)主催のパッケージングコンテスト「アジアスター2018」の入賞作品が決まり、最上位賞である会長賞にソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(以下ソニーGMO)の「"aibo"パッケージ」が輝いた。同パッケージは今年8月に発表された「2018日本パッケージングコンテスト」(主催・日本包装技術協会)でも最上位賞のジャパンスター経済産業大臣賞を受賞しており、国内に続いて二つ目の戴冠となった。
 同パッケージはソニーGMO、ソニー、大塚産業マテリアル、ツジトミ、フェニックスエンジニアリングが共同開発。犬型家庭用AIロボット「aibo」を"生きもの"として扱うように包み込む新たな形態を提案。環境面に考慮し、材料には「市場回収PETボトル」を50%使用したPETを採用した。またフェルト成型によりaiboを袋などに入れて隠すことなく保護することで、開けた瞬間の「生命の誕生・出会い」を演出した。(10月17日13:30 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/17 新構造のロボットハンドを市場投入/あらゆるワークを効果的に吸着搬送――妙徳

TOKYOPACKで披露されたデモのもよう
 妙徳(東京都大田区)は、これまで把持が困難だったワークを効果的に吸着搬送できる新構造のロボットハンド「バルーンハンド SGBシリーズ」を市場投入した。真空発生器(コンバム)一体型で、コンバムで発生した真空圧でグリッパ内部を吸引すると同時に、外側のゴム膜にコンバムの排気エアを取り込み風船のように膨らませ、対象物を包み込むようにして吸着する仕組み。腕型ロボットの先端部に装着することで、野菜や果実といった不定形物を効果的に把持できる。先のTOKYOPACKでは同装置を装着した協働ロボットによるデモを実施。一連の正確な作業に多くの関心が寄せられた。(10月17日13:30 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/16 IoT対応のトレーシーラー/水洗いしやすい構造も特徴――第一包装機製作所

タブレット端末で遠隔操作ができる
 第一包装機製作所(埼玉県蓮田市)は、IoT対応のトレーシーラー「SL521-iCS-Map(V)」を開発した。総生産数、機械の回転数などのデータを収集でき、計画的な生産体制の確立に生かせる。機械を水洗いしやすい構造とした点も特徴。惣菜などさまざまなワークでの需要を見込む。
 9月末開催のSOUZAI JAPAN2018で初披露した。タブレット端末を使った遠隔操作が可能で、管理室などで機械を停止できるため想定外のトラブルが起きた際に、現場に向かうことなくすぐに対処できる。一方で作業者の安全面を考慮し、タブレット操作では機械が作動しない仕組みとした。また、コンベヤーをホースで丸ごと水洗いしたいといったニーズに応えるため、水が溜まりにくい機械構造を採用。コンベヤー下の機械カバー中央部が隆起した設計とした。(10月16日16:35 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/16 COMEXI社と提携/軟包装向けEBオフなどの総代理店に――メディアテクノロジージャパン

業務提携で拍手を交わす
ジフラー社長(左)と木谷社長
 メディアテクノロジージャパン(=MTJN、東京都江東区)は、軟包装向け印刷機およびラミネーターやスリッターなどの加工機メーカーとして海外約100カ国・地域に輸出しているスペイン・COMEXI社(カタルーニャ州ジローナ)と業務提携した。10月3日に東京ビッグサイトの会議室で行われたCOMEXI社の最新技術セミナーの席上、あいさつに立った木谷活MTJN 社長が発表した。COMEXI社のマネイ・ジフラー社長も同席した。
 木谷社長は、MTJNのサポートサービスの強みを発揮し、COMEXI社の総販売代理店として、軟包装向けセンタードラム方式(CI型)のEB(エレクトロンビーム)オフセット印刷機「COMEXI CI8」などを「これから日本市場で販売していく」と強い意欲を示した。ジフラー社長は「日本市場は品質の要求度が高い。その日本市場において品質の解決になる軟包装向けのソリューションを提供していきたい」と抱負を述べた。(10月16日16:35 包装タイムス10月15日号に詳報)
10/15 アジア初導入、来夏稼働へ/HP社の高速IJ輪転印刷機――レンゴー
 レンゴーは、段ボール分野へのデジタル印刷の本格的な導入に向けて、HP社の高速インクジェット(IJ)輪転印刷機「HP PageWide T1190 Press」の採用を決定し、2019年夏までの稼働を目指す。9月25日、日本HPが発表した。アジア太平洋地域での同機導入は初めて。
 HP社によると、同機は「世界で最も生産性の高い包装資材向けデジタル印刷機」。毎分305mの生産能力、先進的なワークフローソリューション「HP One Package workflow suite」により、業界最新のプレプリント・ソリューションを提供していくという。ユーザー側は柔軟な在庫管理、短期間での製品の市場投入、多様なメディア選択や忠実な色再現といったメリットがある。また、UV反応性の化学物質を含まない水性インクなので、臭いにセンシティブな用途での使用にも適しているという。(10月15日10:40 包装タイムス10月8日号に詳報)
10/12 ラベルは80%の割合で/全資材で植物由来原料を一部使用――アサヒ飲料
 アサヒ飲料は、全資材に植物由来原料を一部使用した「三ツ矢サイダー」PET1.5Lを9月25日から32万本限定で発売した。2015年から環境負荷低減への取り組みとして植物由来原料を使用した同商品を発売。今年は、ラベルで使用する植物由来原料の割合を高め、PETボトルとキャップは30%、ラベルは80%の割合で植物由来原料を使用した。また、ラベルの印刷に新たに「ライスインキ」を使用。米ぬかを搾油する際に生じる絞りかすを原料に合成した樹脂を使ったもので、商品への採用は清涼飲料業界で初だとしている。これらの取り組みにより、約10tのCO2排出量削減が可能という。(10月12日15:10 包装タイムス10月8日号に詳報)
10/12 豆乳製品ラインを新設/大型容器の商品製造にも対応――ポッカサッポロフード&ビバレッジ
 ポッカサッポロフード&ビバレッジは、新たに群馬工場内に豆乳の搾汁設備を含む豆乳ヨーグルトの製造設備を設置すると発表した。新設するのは2ラインで、従来からある約100gの小型容器に加え、約400gの大型容器の製造にも対応する。小型容器は年380万、大型容器は年340万ケースの生産能力。現在同社では「ソヤファーム 豆乳で作ったヨーグルト」や今年発売した新ブランド「SOYBIO(ソイビオ)」といった豆乳ヨーグルト商品を販売しているが、いずれも内容量約100gの小型商品。新たに大型容器の製造が可能になったことで、消費者ニーズに合う商品展開を進める。(10月12日15:10 包装タイムス10月8日号に詳報)
10/11 保温ラベルを業界初採用/ロングセラー飲料を刷新で――アサヒ飲料

「ほっとレモン」PET280ml(左)とPET325ml
 アサヒ飲料は、ロングセラーブランド「ほっとレモン」をリニューアルした。「PET325ml」には、業界初となる“保温ラベル”のほか、温かさがより伝わる設計の新容器を採用。見た目と触感の両方で温かさを感じられるデザインとした。新採用のラベルとボトルは「2018年日本パッケージングコンテスト」で飲料包装部門賞に選出された。
 リニューアルに伴い、「時間が経つと冷めてしまう」というユーザーの不満解消を図った。同社によれば、“保温ラベル”は通常ラベルと比較して液温を2℃高く保ち、寒い季節でも温かいおいしさを長く楽しめるという。新形状の容器は、特に冷えを気にする女性を想定して、機能をデザイン。日本人女性の平均的な手や小指の大きさも考慮し、持った時の「温まり」がより伝わり、持ちやすさ向上にもつながるフィット感のある仕様とした。(10月11日13:30包装タイムス10月8日号に詳報)
10/11 駅弁の魅力を海外に/仏パリ・英ロンドンで販売実施――東日本旅客鉄道、NRE

リヨン駅での販売店舗イメージ
 インバウンド需要を契機に、外国人の“和食”に対する関心が高まっている。中でも、日本ならではの文化としてスポットライトを浴びるのが「駅弁」だ。東日本旅客鉄道と日本レストランエンタプライズ(NRE)は、全国の駅弁事業者と共同で10月30日から11月30日まで、フランス国鉄パリリヨン駅で駅弁の臨時販売を実施。また、イギリス・ロンドン市内でも駅弁販売を行う。
 パリリヨン駅での駅弁販売は、2016年に続き2回目。花善(秋田県)、斎藤松月堂(岩手県)、日本ばし大増(東京都)、大船軒(神奈川県)、淡路屋(兵庫県)の5社と共同で7種類の駅弁を販売する。一方ロンドンでは、市内4カ所で期間限定販売を実施。NREがレシピ監修し、日本でも人気の駅弁4種類に、英国限定のメニューを取り入れる。(10月11日13:30 包装タイムス10月8日号に詳報)
10/10 日本勢が3部門で受賞/フレキソ初、ジンクス覆す作品も/第29回世界ラベルコンテスト「Best of the Best」

左から進和ラベル印刷の垂石常務、
タカラの津田社長、サトーの櫛田取締役
 第29回世界ラベルコンテスト審査会は9月25日、米・イリノイ州ローズモントで行われた「ラベルインダストリーグローバルアワード2018」の式典・表彰式で、5部門(フレキソ、レタープレス、オフセット、複合、デジタル)別の世界ナンバーワンの賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト(Best of the Best)」を発表。日本勢が3部門でその栄誉に輝いた。フレキソ部門でタカラ、レタープレス部門でサトープリンティング(現サトー)、オフセット部門で進和ラベル印刷の全日本シール印刷協同組合連合会(=JFLP)3社が受賞。
 JFLP主催の国内コンテスト「第27回シールラベルコンテスト」で最高位の「経済産業大臣賞」を受賞した進和ラベル印刷が今回受賞したが、これまで日本一になった作品は世界一にはなれないというジンクスも見事に覆した。これまで欧米の牙城であったフレキソ部門でもタカラが日本企業として初受賞。サトーはレタープレス部門で2年ぶり2度目の受賞となった。(10月10日16:40 包装タイムス10月8日号に詳報)
10/10 2年連続プラチナ賞の快挙/新潟市の石川竜太氏がコメ包装で/Pentawards2018
 パッケージデザインの世界的なコンテスト「Pentawards(ペントアワード)2018」の結果が発表された。最高位の“ダイヤモンド賞”はイタリアのデザイン事務所、Auge Designがトマトソースブランド「Mutti」の限定版で受賞したが、それ以上に注目すべきは、日本から応募したフレーム(新潟市)の石川竜太氏が、昨年に引き続き2年連続で主要カテゴリー最高賞の“プラチナ賞”を受賞したニュースだ。2007年に始まったペントアワードで、同じデザイン事務所の同一デザイナーが2年連続でプラチナ賞を受賞したのは初の快挙。
 石川氏が今回受賞したのは、新潟市の米穀企業、白熊が販売する新潟県産コシヒカリ「しろくまのお米」ブランドのパッケージデザイン。包装形態はクラフト袋とスクウェア形状の真空パウチで、といだ白いコメ粒を北極のシロクマの体に見立てた2バージョン(縦と横)と、シロクマの鼻と口周辺に見立てたバージョンをそろえた。ちなみに昨年は麒麟山酒造(新潟県)の最高級酒「麒麟山 紅葉金」でプラチナ賞を受賞している。(10月10日16:40 包装タイムス10月8日号に詳報)

新潟県産コシヒカリ
「しろくまのお米」

石川竜太氏
10/09 フレキソCI洗浄装置/ダウンタイムの削減を実現――日本ボールドウィン
 日本ボールドウィン(東京都港区)は、CIフレキソ印刷機用CI洗浄装置の提案を進める。同装置は手拭きやドクターブレードで行っていた洗浄作業を自動化し、洗浄時間の短縮やダウンタイムの削減を実現する。印刷中に圧胴表面の汚れを常時拭き取り続けることで、原反を通過したインキを除去し、異物混入による印刷抜けを予防。また印刷間の洗浄は、原反の蛇行や収縮によってCIを直接印刷したインキに、洗浄液を吹き付けて不織布で拭き取ることで汚れを防ぐ。(10月9日10:40 包装タイムス10月1日号に詳報)
10/05 「バイオマテックインキ」開発/SDGs実現への取り組み拡充――大日本印刷
 大日本印刷(DNP)は植物由来の原料を使用した「バイオマテックインキ」を開発した。既存のグラビア印刷用インキから切り替えることができる。同社のSDGs実現に向けた展開がさらに拡充する。
 同社は2006年に植物由来の原料を使用した包装用フィルム「DNP植物由来包材バイオマテック」を開発。「バイオマテックPET」「同IB-PET」「同VM-PET」などシリーズ製品を拡充し、幅広い用途で商品化が進んでいる。これらバイオマテック基材と今回開発のバイオマテックインキを組み合わせることで、包装材全体として温室効果ガスの排出抑制削減も可能になる。(10月5日10:30 包装タイムス10月1日号に詳報)
10/04 タイに2拠点目の成形工場/梱包資材の生産を開始――積水化成品工業

タイ国ラヨーン県の新工場外観
 積水化成品工業(大阪市北区)は、タイ国で2拠点目となる成形工場を同ラヨーン県に新設し、高機能および汎用発泡プラスチック成形品の生産を開始している。グループ会社のタイ現地法人Sekisui Plastics(Thailand)が開設した。高機能発泡性樹脂「ピオセラン」などを生産する。すでに同社は2013年から同国サラブリ県で発泡プラスチックの生産を開始しており、独自の技術を用いた各種梱包材や自動車部材の供給を続けている。アジアでも成長が見込まれる自動車市場など向けに、両工場の連携で安定供給を図る。(10月4日10:00 包装タイムス10月1日号に詳報)
10/04 ミニ丼容器を製品化/2種類の蓋で広がるメニュー――積水ヒノマル
 積水ヒノマル(福岡本社=福岡市博多区)は、多用途にメニュー提案が行えるミニサイズの丼容器「HTシリーズ 宅DON-140」を開発し、近く本格的な営業活動を始める。容器の口径が140mmで高さ57mmの丼容器と、メニューに応じて選べる2種類の高さの内嵌合蓋をそろえた。手の中に収まるサイズで高齢者や女性向けメニュー、テイクアウトのサブメニューなど多彩な提案が行える。高さの違う2種類の蓋との組み合わせで、従来なかった購買層にも商品提案が行えるとして早くも引き合いを得ている。(10月4日10:00 包装タイムス10月1日号に詳報)

内嵌合蓋はドーム蓋と平蓋の2種類をそろえた
10/03 セット替えを大幅短縮/省力化実現の新機構を提案――トタニ技研工業
 トタニ技研工業(京都市南区)は、安定品質、高性能製袋に加え、省力化を実現する新機構搭載の製袋機「BH-60DL54S」を10月2日から東京ビッグサイトで開催中のTOKYO PACK 2018に出品し、実演を行っている。「プリセット機能」によりセット替え時間を大幅に短縮。熟練が必要とされた工程が誰でも均一、迅速に行える。同機は昨秋の包装展にも参考出品したが、さらに構造的改良を加え、同じ性能でコスト低減に取り組んだ開発機を今回展示している。(10月3日10:00包装タイムス10月1日号に詳報)
10/03 固形物や長繊維にも対応/新市場視野の紙容器無菌充填システム開発――日本製紙、四国化工機
 日本製紙(東京都千代田区)と四国化工機(徳島県北島町)は、固形物・長繊維・高粘度充填に対応しつつ、常温保存のできる新コンセプト紙容器無菌充填システム「NSATOM(エヌ・エス・アトム)」を開発、2019年度から市場に投入する。容器は口栓の採用で再封性があり、持ち運び可能。またいたずら防止機能付きワンステップオープン口栓で簡単に開封できる。容量は200、250、300mlの3タイプ。充填機については、部品交換不要で充填部を含む自動洗浄機能を搭載したブランクス型紙容器無菌充填機として世界初のシステムとしている。
 飲料市場では昨今、健康志向の高まりで本格的な食感を持つ中身が好まれ、固形物や長繊維、高粘度の製品(スムージーなど)が求められるようになっている。また消費者のライフスタイルや飲用シーンが多様化し「好きな時に好きな場所で飲みたい」という声に合わせ、持ち運びやすい容器へのニーズが高まっている。さらに飲料メーカーの生産現場では、近年の労働力不足で省力化・イージーオペレーション化の要請が日増しに高揚。新コンセプトシステムはこれらのニーズに対応した。(10月3日10:00 包装タイムス10月1日号に詳報)
10/02 包装技術の祭典、本日開幕/史上最多700社が出展――TOKYO PACK 2018
 2年に一度の包装技術の祭典「TOKYO PACK 2018(2018東京国際包装展)」が本日10月2日に開幕した。東京ビッグサイトの東1〜6ホールで10月5日まで開催される。今回は史上最多の700社・団体が出展。小間数も2609で、2002年展以来16年ぶりに2600小間を超えている。「考えよう 地球をまもるパッケージ」のメインテーマの下、展示会場では包装に関する最新の技術や情報が一堂に集まる。また恒例の企画展やセミナー、フォーラムなど併催イベントも多彩。主催の公益社団法人日本包装技術協会では、総入場者数19万人を見込んでおり、業界有数のビッグイベントは今回も大きな盛り上がりをみせそうだ。(10月2日15:05)
10/01 断熱性を備えた特殊段ボ容器/海鮮市場等で導入広がる――ジャパンパック

簡単に組み立てて使用できる
「Nクール テイクアウト」
 ジャパンパック(富山県滑川市)の断熱性を備えた特殊段ボール容器「Nクール テイクアウト」が好調な引き合いを得ている。段ボールに断熱素材を部分接着した特殊段ボール容器で、一般的な発泡スチロール容器と同等の断熱性能を備える。同じ容量の一般的な発泡スチロール箱と比べ、厚みがなくひと回りコンパクトな点が特徴。ひと回り小さいサイズで配送が可能になるなど配送料金を効果的に抑えることができるほか、従来の発泡スチロール容器とは違い、薄く畳んで保管できる点が評価されており、北陸地区の海鮮市場などを中心に導入が広がっている。価格は従来の発泡スチロール容器並みとしており、今後も全国の海鮮市場などへ積極的な提案を行っていく構え。(10月1日4:30 包装タイムス9月24日号に詳報)
10/01 可変速駆動で省エネ実現/油回転式スクリュー真空ポンプ――ライボルト

操作画面はタッチパネル式で
直感的な操作が可能
 ライボルト(横浜市)は、可変速駆動で作業場の省エネを実現する油回転式スクリュー真空ポンプ「VACUBE」の提案を進めている。必要な分だけ真空を生成することで効率性を高め、消費電力の抑制につなげる。固定速度の真空ポンプなどと比べて、諸費電力を最大50%削減できるという。同製品は、圧力センサー、コントローラーなどをユニットとして内蔵。排気圧力を分散してモーターの回転を制御できるようになり、省エネにつながる仕様となった。操作画面はタッチパネル式で直感的な操作が可能。現場のオペレーターが圧力のモニタリング、速度の制御、ガスバラスト(水蒸気などを吸引する装置)のオン・オフなどといった操作を簡単に行える。(10月1日4:30 包装タイムス9月24日号に詳報)
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