デイリーニュース


DAILY NEWS 包装・環境分野の情報を毎日掲載しております!

 
 ニュース一覧に戻る
【ニュース分類】
包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2018年11月】

11/30 グリーンPE配合カトラリー/12月中旬より販売を開始――ホウケン産業
 プラスチック製のスプーン、フォーク、ナイフなどのカトラリーを製造・販売するホウケン産業(東京都板橋区)は、PS素材にブラスケム社(ブラジル)の植物由来プラスチックであるグリーンPEをバイオ度25%配合した「環境配慮型カトラリー」の生産体制を構築した。環境配慮型製品として積極的に訴求していく構え。「PSとグリーンPEを組み合わせたカトラリー製品の生産は国内外でも初である」と同社担当者が語るように、汎用品とされてきたカトラリーに付加価値を付与して12月中旬から販売を開始する。
 価格帯は従来製品の1.3〜1.4倍を予定している。外観、強度、耐熱性などは従来品以上に品質を向上。割れにくく、安全に使用できる点も見逃せないセールスポイントの一つだ。(11月30日10:00 包装タイムス11月26日号に詳報)
11/29 “手仕事”梱包で通販差別化/紙製の資材が消費者に好評――テトテト
 化粧品メーカー・あきゅらいずのグループ物流会社・TETOTETO(テトテト、東京都三鷹市)は、物流アウトソーシング事業を手仕事で行うことで、通販の差別化・梱包の付加価値化を進めている。
 同社は、荷主企業などの一部の指定品を除いてクラフト紙と片段ボール、送り箱としての段ボールと紙素材のみを使って梱包を行っている。クラフト紙も丸めて使用するのではなく、空間を作り出すように折りこむことで緩衝性をもたせるなど、熟練のスタッフたちの技によって包まれている。手作業のため、商品に対して大きすぎる箱などで届く心配がなく、届く商品だけでなく、届く体験を求める消費者から好評を得ている。(11月29日9:40 包装タイムス11月26日号に詳報)
11/28 民間主導の災害支援に参画/パレットと管理システムを提供――JPR
 日本パレットレンタル(=JPR、東京都千代田区)は、社会貢献活動の一環として民間主導の災害支援プロジェクト「ガーディアン72」に参画すると発表した。仕分けを必要としない支援物資のキット「G72BOX」(以下BOX)を全国の倉庫で備蓄し、災害発生後すぐに近隣から被災地に届けるというプロジェクトで、JPRはBOXを輸送保管するパレットとそれらを追跡管理するシステムを提供する。
 BOXは協賛する企業や自治体に1箱2万円で購入してもらい、これを全国の提携倉庫で備蓄する。全てにシリアル番号がラベルで貼付されており、購入者はどの倉庫で保管され、どこに届けられたのかが把握できる仕組み。JPRは、BOXの輸送や備蓄倉庫での保管に必要なパレットを提供するほか、パレットに装着されたRFIDとBOXのシリアル番号を紐付けて個体単位で追跡管理するシステムの提供でプロジェクトに参画する。(11月28日10:15 包装タイムス11月26日号に詳報)
11/28 紙ストロー成形機展開加速/国内1号機は来年納入予定――アルテック
 アルテック(東京都中央区)は、仏・Pakea社製紙ストロー成形機の国内展開を進めている。1号機が紙管メーカーの大和川紙工(大阪市阿倍野区)に来春納入されることを明かした。
 同機は内径4・5から10ミリメートルまでの紙ストローの高速生産が可能。操作性の良さ、安価なツール費用に加え、オートスリット、自動刃型搭載などの自動化により効率的な生産ができるという。まず、年間5億本以上使用されるコンビニのテイクアウトコーヒー用をターゲットに展開を強めていくという。(11月28日10:15 包装タイムス11月26日号に詳報)
11/27 紙器設計の定型システム/クラウド型が正式リリース――大創
 大創(大阪府大東市)は、約1年間の試験運用を経て「パッケージ設計定型システム・クラウド型SAKURA」を正式版としてリリースした。
 SAKURAは、抜型製造業として1971年の創業以来、同社が培ってきた膨大な設計データを基に自社開発。CADの知識がなくても、紙器・段ボール箱の形状を選択して数値を入力するだけで展開図が作成できる。
 従来のCDインストール版では対応OSがWindowsのみ、OSのバージョンアップ時には買い替えの必要があった。これらの課題解決とMac対応の要望もあって、京都工芸繊維大学(京都市左京区)との産学連携で、Webブラウザで動作するクラウド型のソフト開発に至った。正式版では、同社Webサイトから専用アカウントを購入すると、100種類以上の最新抜型を制限なく使用できる。(11月27日13:10 包装タイムス11月26日号に詳報)
11/27 「中国」で検品作業本格化/“調達力”に企業の信頼高く――ベリカ

保全エリアで検品作業を行う
 ベリカ(大阪市北区)が中国広東省に設置した「中国工場」が本格的に稼働を開始した。
 今年から稼働を始めた「中国工場」は、華南地域の経済、文化の商都として知られる広東省広州市に隣接する中山市に位置しており、海外につながる港にも近く、陸送や海上輸送も容易に行える好適地となっている。
 検品などの作業も1品毎の全数検品に対応し基準に合格したものだけを日本のユーザーに提供する。高い品質、納期対応力、コスト面が評価され着実に実績を伸ばしている。(11月27日13:10 包装タイムス11月26日号に詳報)
11/26 18年度上期も好調維持/個装・内装機械の国内生産
 2018年度に入っても個装・内装機械の国内生産は好調さを維持しているようだ。経済産業省は先頃、9月分の生産動態統計月報(速報)を発表。これによれば上期(4〜9月)の生産金額は前年同期比で16.1%増となり、過去最高を記録した前年度を超える水準で推移したことが分かった。
 速報値で集計した18年度上期の個装・内装機械の生産金額は984億円となり、前年同期の実績を136億円上回った。また、生産動態統計では、個装・内装機械の生産金額は暦年、年度ともに前年実績で過去最高を記録した。(11月26日13:45 包装タイムス11月19日号に詳報)
11/22 セブ島にグループ会社設立/ウェブ制作、件数ベースで2桁目指す――大阪シーリング印刷
 OSPホールディングス(=OSP、大阪市天王寺区)は1日、フィリピン共和国セブ島に11社目となる海外子会社「OSP CEBU CORPORATION」を設立した。企業向けホームページの制作や日本からのDTP業務をアウトソージングさせるなどウェブ事業の強化に乗り出す。
 同社ではウェブページのソースコードを作成するコーディング作業を担当。日本本社を始め、グループ連携を強化し、WEBサイト製作で実績を築く。現地採用スタッフ18人に加え、日本からの取締役1名が業務運営にあたる。件数ベースでは1年間で2桁以上の実績を目指す。(11月22日10:00 包装タイムス11月19日号に詳報)
11/21 木製ストローがウッドデザイン賞/ザ・パックとの開発技術を応用――三重大学
 三重大学大学院生物資源学研究科(津市)野中寛教授らが開発した木製ストロー「ウッドストロー」がウッドデザイン賞2018(ライフスタイルデザイン部門/技術・研究分野)を受賞した。
 野中教授とザ・パック(大阪市東成区)は、木材に含まれるセルロースの繊維や粉末に対して、食品にも使われるセルロース製品を加え、セルロース系素材のみで三次元成形する技術開発を行ってきた。今回受賞した「ウッドストロー」は、この技術を野中研究室が木粉へと展開し、石油系の樹脂や接着剤を一切使わずに押出成形によって作成。この商品は天然系素材による石油プラスチック代替の可能性を示すものといえる。(11月21日10:25 包装タイムス11月19日号に詳報)

セルロース系素材のみで成形した「ウッドストロー」
11/21 ジャガイモの生分解樹脂/来春から商業生産を開始――稲畑産業

ウォルマートで採用された青果物袋
 稲畑産業(東京中央区)は、ジャガイモなどのでんぷんを主原料とした生分解性バイオマス樹脂の「NuPlastiQ」のコンパウンド加工およびコンパウンド品の販売に乗り出す。来春をめどに、同社の樹脂コンパウンド事業であるIKPCグループのタイ工場で商業生産を開始する予定だ。
 NuPlastiQは、ポテト加工工場の廃棄物から取り出したジャガイモなどのでんぷんと植物由来のグリセリンのみを組み合わせた熱可塑性樹脂でPE、PP、PSなどとコンパウンドしてフィルムやシート、ボトルなどに加工して展開する。通常の樹脂同様に取り扱うことができ、既存設備で製造できるため機械の改造などは不要。また、従来の生分解性樹脂と競争できる価格帯を実現し、環境適正を有していても高価格帯で見送られることの多かった点を解決する。(11月21日10:25 包装タイムス11月19日号に詳報)
11/20 レジ袋有料化盛込む/「プラスチック資源循環戦略」を了承――プラスチック資源循環戦略小委員会
 11月13日、環境省の諮問機関である中央環境審議会小委員会(プラスチック資源循環戦略小委員会)は、「レジ袋の有料化義務化(無料配布禁止等)」などを重点戦略に盛り込んだ「プラスチック資源循環戦略(案)を承認した。年内に意見公募を実施し、来年6月に大阪で開催するG20までに戦略を策定する。
 小委員会でも大きなテーマの一つにもなったのが、レジ袋に関する対応で、戦略案では、「リデュース等の徹底」の項で、「レジ袋の有料化義務化(無料配布禁止等)をはじめ、無償頒布を止め『価値づけ』をすること等を通じて、消費者のライフスタイル変革を促し」ていくとした。これには業界などからの意見を踏まえ「中小企業・小規模事業者など国民各界各層の状況を踏まえた必要な措置を講じる」こととしている。(11月20日10:45 包装タイムス11月19日号に詳報)
11/20 マレーシアで新工場建設/防錆フィルム増強し優位性図る――アイセロ
 アイセロ(愛知県豊橋市)は、グループ会社・アイセロマレーシアで新工場の建設計画を明らかにした。自動車産業など幅広い分野で実績を持つ防錆フィルム「ボーセロン」のマーケット優位性に拍車を掛ける。
 「ボーセロン」は、1969年に同社が世界で初めて商品化した気化性防錆フィルム。高い防錆効果により自動車、機械、鉄鋼など数多くの分野で需要を得ている。特に、タイなど東南アジア、中国、インドは日系自動車企業が確実にシェアを広げており、拡大するマーケットへの追随と安定供給が常に求められている。新工場が順調稼働すれば加工能力は1.5倍規模になる予定。2020年2月の本格生産を目指す。需要拡大へ世界視野で事業を進め存在感を鮮明にする考え。(11月20日10:45 包装タイムス11月19日号に詳報)
11/19 5日間で10万人超が来場/中国の紙器加工技術に脚光――All in Print China 2018

300人を招待したオープニングセレモニー
 世界最大の印刷機材展「drupa」(ドイツ)の中国版といえる「All in Print China 2018(第7回中国国際印刷技術・機械展)」が10月24〜28日の5日間、中国・上海の上海新国際博覧センター(SNIEC)で開催された。展示エリアは全9ホールの約11万平方メートル、約1030社が出展し、来場者は10万933人に上った。展示規模・来場者数ともに前回より3割ほど上回り、過去最高を更新している。
 全体のテーマには「インテリジェント印刷の時代へ」を掲げ、デジタルプリプレスから総合印刷、ポストプレス(後加工)、包装、インキ、ラベル、フレキソ技術まで幅広い展示が見られた。特に打抜機メーカーの出展は多く、セット替えの速さや再記憶機能がアピールされていて、ブランキング機能の付いた機種も散見された。(11月19日13:10 包装タイムス11月12日号および姉妹誌「月刊カートンボックス」に詳報)
11/16 セブンと丸美屋が特別賞/表示の分かりやすさなど評価――UCDAアワード2018
 ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(=UCDA、在間稔允理事長)が主催する「UCDAアワード2018」の食品分野で丸美屋食品工業の「すきやき(ふりかけ)」とセブン&アイグループの「カルボナーラうどんの素」が特別賞を受賞した。商品表示などの分かりやすさなどを評価するイベントで、10月31日に表彰式が行われた。
 前者は内容テストで生活者が情報を読み取る時間が最も短い点や消費・賞味期限、アレルギー原因物質の見やすい表示が高い評価を受けた。  後者は色覚シュミレーションで、情報伝達が阻害される要因がない点や生活者の総合評価が極めて高かったことなどが受賞の決め手となった。(11月16日10:30 包装タイムス11月12日号1面に詳報)
11/15 国内新規参入製品を初披露/伊社製のセルフ調理パウチ――三菱商事パッケージング

電子レンジで実演が行われたフレスクック
 三菱商事パッケージング(東京都中央区)は、10月に開催されたTOKYO PACKに出展し、Goglio社(本社=イタリア)製セルフ調理パウチ「fres-cook(フレスクック)」をPRした。国内市場では新規参入となる。
 フレスクックは、2種類の中身が上下別々のパウチに充填されており、電子レンジにかけると数分後に内部の蒸気で、特殊加工のV字センターシール部分が開き、上下の食材が混ざり合う仕組み。事業開発本部担当者は「例えば、上部はソース、下部はパスタにすれば、パスタ料理にできる。2つにスペースを分けることで、食材の食感の維持が可能などのメリットがある」と語った。(11月15日10:30 包装タイムス11月12日号に詳報)
11/14 JPIコンテストでジェトロ理事長賞/海外市場への可能性にも期待――宮崎大学

陶器の質感を塗料で表現
 宮崎大学のオリジナル焼酎「薫陶」は「2018日本パッケージングコンテスト」(主催・日本包装技術協会、JPI)でジャパンスター賞のジェトロ理事長賞を受賞。「自然・歴史・環境への視点をもとに、ガラスびんに特殊吹き付け塗装による『陶器』の質感表現にこだわり、水引や和紙、県産飫肥杉によるカップ、黒化粧箱とあわせ、独自の世界観を作り上げた」と評価された。
 今回のパッケージデザインはまず商品名の決定から始まった。「宮崎大学らしさや話題性、独創性のある名称であること」「自然豊かなイメージや五感への刺激を誘発するものであること」「環境に配慮し、物語性とともに永く多くの人に愛されること」をイメージして命名したのが「薫陶」だ。広辞苑第五版によると、薫陶の語意には「香をたいて香りをしみこませ、粘土を焼いて陶器を作り上げる意」から転じ「徳をもって人を感化し、優れた人間をつくること」とある。自然・歴史・環境への配慮をもとに、高等教育機関としての宮崎大学の姿をなぞらえ、その名にふさわしいパッケージの制作を進めた。
 パッケージの素材は、ボトルをはじめ全てリサイクル可能なものを使用し、環境に配慮する同学の姿勢を追求。質感や色合いなどにも試行錯誤を重ねた。(11月14日10:15 包装タイムス11月12日号1面および姉妹誌「月刊食品包装」11月号に詳報)
11/14 ホットメルトでリシール機能/利便性と生産性向上に寄与――積水フーラー
 積水フーラー(東京都港区)は、新開発のリクローズホットメルト接着剤「JM‐6261」の市場投入を開始した。新たな包装形態として「かんたんリシールパック」と銘打ち、提案する。
 各種フィルムに再剥離可能なホットメルトを使用することで、フィルム袋などにリクローズ機能を付与する。チャック袋よりも簡単にシールできることや、ヒートシールと合わせて使用できることから生産性向上に役立てることができる。食品や日用品などあらゆる商品での活用可能性が広く、展示会でも来場者から大きな反響を得た。(11月14日10:15 包装タイムス11月12日号1面に詳報)
11/13 プラ問題で懇談会開催/「地球にやさしいプラスチックの資源循環推進会議」――農水省
 農林水産省は10月29日に、食品産業においてさまざまな用途で利用されているプラスチックについて、より一層の3Rの促進が可能であるかなどを話し合う第1回目となる有識者懇談会「地球にやさしいプラスチックの資源循環推進会議」を開いた。これには学識者をはじめ業界団体や外食チェーン店の代表者らが出席した。
 農水省は各企業・業界団体の自主的な取り組みにも焦点を当て、プラスチック問題については政府内と産業界との連携を図りながら多方面から検討していく有識者懇談会を開催するに至った。併せて、「プラスチック資源循環アクション宣言」と題する、各企業・業界団体のプラスチック資源循環の自主的な取り組みの募集も始めた。
 有識者懇談会の第2回目の開催は11月下旬を予定しており、募集した自主的な取り組みの中間報告もそこで行われる予定だ。(11月13日11:00 包装タイムス11月12日号1面に詳報)
11/13 分包された製品を一包に/海外の化粧品市場で人気――中島金属箔粉工業
 箔事業をはじめパウダー事業、パッケージ事業の加工製造販売を行っている中島金属箔粉工業(東京都中央区)は、海外の化粧品市場で人気を博している「3Step Mask」の国内製造、販売に乗り出した。海外から輸入した独自機械により、分包された2種類の液剤とマスクの3品種を一包のパウチとして供給できる。
 化粧品や乳液などがバラバラに包装されているケースが多かったアメニティグッズなどを1つのパッケージとして提供できる。切り取りミシン目加工を施しており、使用時に切り離すだけ。充填できる液剤は低粘度から高粘度タイプまで対応している。同社はこれを“Made in JAPAN”として、国内化粧品業界を中心に営業を仕掛けていく方針。(11月13日11:00 包装タイムス11月12日号1面に詳報)
11/12 タブレットで荷物の計測実現/現場作業を効率化――パナソニック
 パナソニックは、かねてより現場で使える頑丈なタブレットとして定評があるTOUGHPAD(タフパッド)の3Dカメラ搭載モデルを公開した。約40センチ〜10メートル離れた対象物を撮影し、わずかな時間で対象物の寸法を計測できる。
 先の国際物流総合展で同社はタフパッドFZ-M1に3D/サーモグラフィカメラを搭載し、さまざまな計測・点検作業の効率化を図れるモデルを出品した。発送物の採寸をその場で行える点で庫内業務の効率化に寄与できる。ニーズに合わせ、利便性が向上しただけでなく、従来からのタフパッドの魅力である高い耐落下性能と防塵防滴性能も備えている。(11月12日10:30 包装タイムス11月5日号10面に詳報)
11/09 個装・内装機械が過去最高/総生産高も史上4番目の高水準――包装・荷造機械の17年度実績
 2017(平成29)年度の個装・内装機械の国内生産高が過去最高を更新した。日本包装機械工業会(=日包工、大森利夫会長)が10月末にまとめた「包装機械及び荷造機械 生産高・輸出入高統計資料」で明らかになった。外装・荷造機械を含めた総生産高でみても史上4番目の高水準。輸出高は5年連続で過去最高を更新した。
 個装・内装機械は8年連続の増加で、前年度比(以下同)4.0%増の3728億円を記録。これまで最高額だった1992年度の3656億円を上回り、25年ぶりに過去最高を更新した。外装・荷造機械は3年連続の増加で、2.5%増の730億円だった。
 同統計は17年4月〜18年3月の国内メーカー各社の生産実績をまとめたもの。なお、各社の計画値を集計した18年度予測は1.6%増の4529億円となっている。(11月9日13:40 包装タイムス11月5日号1面に詳報)
11/08 洋菓子店のCIなどで実績/限られた条件下で多彩な工夫――ハヤブサ

デザイナーの田中氏。
渡森主催のゆめっせ2018にも出展
 デザイン会社のハヤブサ(新潟市)は、県内外の洋菓子店のコーポレートアイデンティティ(CI)を担うなど活動幅が広い。パッケージデザインにおいても豊富な経験に裏打ちされた提案力の高さを武器に、少ない予算の中で工夫を多彩に凝らし、ユーザーの信頼を得てきた。
 特に洋菓子店の場合は包材に費やせる予算が少ない店が多いが、紙箱に箔押し加工を施してその上にトレーシングペーパーを巻いて上品さを演出するなど、限られた条件下でもデザインを制作。手作業で試行錯誤しながら包装設計を丹念に練るなど、ユーザーに寄り添ったデザイン制作で心を掴んでいる。(11月8日10:15 包装タイムス11月5日号10面に詳報)
11/07 マレーシアでも段ボ製造/現地企業を12月に子会社化へ――ダイナパック
 ダイナパック(名古屋市中区)は、マレーシアで段ボール製品を製造販売するグランド・フォーチュン・コーポレーション(以下GFC社)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は12月下旬の予定。
 GFC社は段ボール製品の製造販売を行うボックスメーカーで、マラッカ市内に所在する。ダイナパックグループでは、マレーシアにパルプモールド工場を有する一方、段ボール製品は直接製造していなかった。しかし、同国は今後も高い経済成長が期待されており、段ボール製造機能を持つことで、拡大する包装資材需要をさらに獲得していく方針。(11月7日10:20 包装タイムス11月5日号2面に詳報)
11/07 関東工場 新たな製造拠点/東日本での営業拡大に向け――ナニワ紙工

4月から稼働している
 軟包装資材の加工・断裁・ドライラミネート・成型加工を行うナニワ紙工(大阪市生野区)は、4つ目の製造拠点として今年4月に関東工場(埼玉県八潮市)を設けた。多様化する市場に対してより迅速、的確に対応できる体制作りと企業としての今後を見据える。
 関東工場では、フィルムの断裁・抜き加工したシートを主に製造する。1階にはクリーンルーム、2、3階には事務所、会議室、休憩室、製品倉庫などを備えている。第二期工事も視野に入れているため、今後は人員強化や稼働率を上げ、2階にも製造室を構える予定だ。
 立ち上げで注力したポイントは衛生面。食品に直接触れる製品群を扱っているため、10万クラスのクリーンルームを設けた点はセールスポイントの一つ。また、西日本と東日本に製造拠点を有することで天災などが発生した際に、製品供給が滞らないようリスクヘッジを目的にもしている。(11月7日10:20 包装タイムス11月5日号1面に詳報)
11/06 立体加工施した紙コップ/SCAJに出展し、関心集める――東罐興業

立体加工を施した紙コップ「モーグル」
 東罐興業(東京都品川区)は、紙に立体加工を施した紙コップ「モーグル」を「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2018」に出展し、PR活動を進めている。
 同製品は新たな加工技術によりこれまで以上に洗練された紙の立体加工を可能としており、デザインに奥行きと新触感を演出できる。立体的なデザインに合わせて印刷が可能なため、マークやロゴを部分的に強調することも可能だという。
 同時に開発中の植物由来原料のポリエチレンをラミネートした紙コップ「バイオPE紙コップ」なども出品し来場者の関心を集めた。(11月6日11:35 包装タイムス11月5日号2面に詳報)
11/06 LLの新グレード提案/コシ感と耐熱性を向上――フタムラ化学

展示会出展で用途を提案
 フタムラ化学(名古屋市中村区)は、コシ感と耐熱性を向上させた新たなLLDPEフィルム「LL-MH1N」を上市した。一般LLフィルムや耐熱LLフィルム双方の中間製品としての役割を担い、市場の細かなニーズに対応する。
 社内試験で一般LLと比較して高剛性試験でコシ感が2割向上、耐ピンホール性では耐熱LLに比べ、ゲルボ試験によるピンホール個数測定で半分以下にまで減少したとしている。
製品タイプはノンパウダー処方で、100度で30分ボイルも可能となっている。「TOKYOPACK」では来場者からの反響も大きく今後、一段と認知拡大に提案活動を積極化する考え。(1月6日11:35 包装タイムス11月5日号1面に詳報)
11/05 包装版“メルカリ”登場/高い反響で「軟包装版」も想定――プラサーチ
 包装業界版“メルカリ”の出現か。新興企業が立ち上げた新たなサイト事業が反響を広げている。プラサーチ(東京都港区)がこの10月から運営に乗り出したサイト「プラエコマッチングサイト」がそれで、販売希望者は使用しなくなった樹脂、フィルム、あるいは各種プラスチック加工設備等をサイト上に公開するだけ。マッチングサイトは販売希望者と購入希望者との「商談」成立を支える。サイトへの掲載は基本的に無料だが、サイトを開くことができるのは会員に限定される。
 同社は2005年3月の設立。化学業界専門紙から許諾を得て提供されたプラスチック成型材料商取引便覧をデータベース化、独自の検索機能を持たせ利用者の利便性を図る樹脂検索サイト「プラさっち」の運営を展開してきた。合成樹脂約8300グレードの「材料物性データ」を収録、メーカー別、樹脂別、製品別、グレード別、物性別の5カテゴリーで即時の一発検索ができる。やがて樹脂市況を同じくカテゴリー別に即時に見ることのできる冊子の定期刊行事業にも乗り出し、こちらも好評を得て現在に至る。「プラエコマッチングサイト」事業は、こうした従来展開で蓄積したノウハウ等を活かした取り組みで、TOKYO PACK2018で初めてお披露目した。(11月5日10:30 包装タイムス 10月29日号に詳報)
11/02 緩衝材がグッドデザイン賞受賞/開発技術生かし各方面へ展開広げる――川上産業

日本酒などを粋な装いに
 川上産業(東京都千代田区)の「浮世絵ぷちぷち」がグッドデザイン賞2018を受賞した。浮世絵というインバウンド需要に応えるアイデアと気泡緩衝材にフルカラー印刷を施した商品が評価された。従来から有する気泡緩衝材と、江戸時代の日本では浮世絵の刷り損じを緩衝材として陶磁器を輸出していたというストーリーにマッチさせることで酒などを包む袋として「浮世絵ぷちぷち」を発売。海外へのギフトとして喜ばれそうだ。
 日本酒人気の高まりもある中、酒メーカーとコラボした販売方法も評価を受けている。なお、同製品は日本パッケージングコンテスト2018でも包装アイデア賞を受賞した。また物流展にも出品し、緩衝材開発の技術を各方面へ発揮していることをアピールした。(11月2日13:00 包装タイムス 10月29日号に詳報)
11/01 駆け抜けた“挑戦の100年”/記念祝賀会に700人――山田ダンボール

業界関係者など700人が集った
 山田ダンボール(東京都中央区)は10月17日、東京・千代田区の帝国ホテルで創業100周年記念祝賀会を開催、約700人の招待客で賑わった。中川孝昭社長はあいさつで千利休の格言「人の行く裏に道あり花の山」を引用しながら、「先輩たちが進めてきた素材革命への挑戦は、道がないところに道を作りながらやってきた。これからも段ボール産業と共に成長と進化を続けていく」と述べた。
 祝賀会では、同社の一世紀の歴史が映像で紹介された。同社は1918年(大正7年)、名古屋市東区で紙器製造業を手がける「山田兄弟商会」として創業。以降、業態転換や新事業を重ねた“挑戦の100年”の歴史が幕を開ける。1930年(昭和5年)に段ボール製造に進出。戦後の復興期には木箱から段ボールへの転換の流れに乗り事業を拡大した。1963年には段ボール製量産襖「ダンフスマ」を開発。日本住宅公団(現都市再生機構)の認定品として需要を伸ばし、段ボールの新しい用途展開に道筋をつけた。1967年には、国内で初めて重包装用三層段ボールの製造を開始。1969年には千葉工場に米国S&S社製コルゲーターを導入し、世界初の四層段ボールの製造を実現した。1993年には段ボール製パレット「ユニパル」の製造・販売を開始。同製品は現在、主力製品の一つに成長している。(11月1日10:15 包装タイムス 10月29日号に詳報)
 ニュース一覧に戻る