BASF(本社・ドイツ)は、プラスチック廃棄物をガス化・油化する「ChemCycling(ケミサイクリング)プロジェクト」から生まれた新しいリサイクル原料が、同プロジェクトに賛同するパートナー企業4社に採用・導入されたことを発表した。これら4社の試作品は7月の記者会見で初披露されており、10月に行われる「K2019(国際プラスチック・ゴム産業展)」のBASFブースでも紹介される。
パートナー企業で緩衝材メーカーのStoropack(ストロパック、本社・ドイツ)は、温度変化に敏感な医薬品向けの絶縁包装や鮮魚輸送用の魚箱、電子デバイスの保護包装に適しているBASFの発泡スチロール「Styropor P Ccycled(スタイロポールPCサイクルド)」を採用した。一方食品フィルム包材大手のS ü dpack(ズードパック、本社・ドイツ)は、今回のリサイクル原料からポリアミドフィルムとポリエチレンフィルムを製造した。これは食品メーカーのZott(本社・ドイツ)が製造するロール状モッツァレラチーズ「Zottarella」の軟包装に使用されている。(9月25日13:00 包装タイムス9月23日号1面に詳報)