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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2021年3月】

03/31 環境優良工場を発表/経産大臣賞は2年連続該当なし――日印産連
 日本印刷産業連合会(=日印産連、藤森康彰会長)が主催する「第19回印刷産業環境優良工場表彰」で経済産業省商務情報政策局長賞に光陽社(埼玉県飯能市)と大川印刷(横浜市戸塚区)のほか、日印産連会長賞3工場、奨励賞5工場が選ばれた。
 受賞工場の総評では、環境問題への取組に対する社会の関心が高まる中、「地球温暖化防止」に寄与する「再生可能エネルギーの採用」「各種の省エネの取組」や、「大気汚染防止」を考慮した「VOC排出抑制施策」「環境に配慮した資材の採用」を実施するほか、より高いレベルの活動に進もうとしている姿がうかがえたとしている。(3月31日11:30 包装タイムス3月29日号8面に詳報)
03/31 店頭作業を効率化/新RRPシステムを紹介――レンゴー

NSDで作られた段ボール箱
 レンゴーは、先の「TOKYO PACK2021」でリテールレディパッケージング(RRP)システムの最新モデル「NSD」(New Smart Display Packaging)を初公開した。
 同システムは、全ての段ボール箱の開口部をトップオープンに統一し、カッターなどを使わず開封できる形状を採用。また、フロントパネルとサイド部には商品コピーなどを入れることで、POPとして使用できる。3機種で5形態を製造可能で、小売店のさまざまなニーズに対応する。(3月31日11:30 包装タイムス3月29日号8面に詳報)
03/30 知能ロボ開発で総理大臣賞/日本オープンイノベ大賞で――Mujin
 ロボット制御システムを手掛けるMujin(東京都江東区)は、内閣府などが主催する「第2回オープンイノベーション大賞」で川崎重工業、不二越、三菱電機、安川電機と共同で内閣総理大臣賞を受賞した。受賞案件名は「汎用的『知能ロボットコントローラ』の開発」。
 5社は「ロボット産業全体を底上げして変革しうる社会的インパクトの大きい成果を出した」という点が評価され、今回の受賞に至った。2月25日に表彰式が行われ、Mujinの滝野一征CEOが受賞スピーチを行った。(3月30日11:15 包装タイムス3月29日号1面に詳報)
03/30 包材表面に抗菌剤塗布/大腸菌・黄色ブドウ球菌に効果――丸東産業
 消費者の衛生意識がますます高まり、衛生的な包材への要求が高まっている。丸東産業(福岡県小郡市)は、優れた抗菌効果を発揮する「抗菌コート包材」を発売した。自社製造の包材表面に抗菌剤をコーティングしており、加工製品には「抗菌SIAAマーク」(抗菌製品技術協議会)を表示することが可能になった。
 小売店の店頭で不特定多数の人が手にする機会の多い商品包材の表面に抗菌剤をコーティングすることで、大腸菌・黄色ブドウ球菌などに優れた抗菌効果を発揮する。(3月30日11:15 包装タイムス3月29日号1面に詳報)
03/29 常設のウェブ展示会オープン/コロナ時代の新しい物流へ――ユーピーアール
 ユーピーアール(東京都千代田区)が企画する常設のオンライン展示会「物流自動化総合展」が、3月5日から本格的に展示を開始した。同展は、物流効率化、ホワイト化、スマート化していくための「非接触」「自動化」のサービス・商品を広く展示するもので、オープン時点で23社が出展している。オンライン展示会開催の背景として同社は、新型コロナウイルスのまん延により、物流現場におけるIoT化やDX化の遅れが浮き彫りになったことを挙げる。同展示会の開催により、密を避けつつDXや新しい働き方の推進につながるソリューション・サービス・商品の情報を、場所や時間に捉われずに発信・キャッチできる場を提供する。(3月29日13:00 包装タイムス3月22日号4面に詳報)
03/29 主力ヘアケアを全面刷新/リユースしやすいバイオ容器へ――I-ne

丸みのあるボトル形状に一新
 ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」を展開するI-ne(大阪市北区)は、このほどスタンダードラインである「ボタニカルシャンプー・トリートメント」を全面刷新した。全容器を石油由来のプラスチックからバイオPETに変更。サトウキビの搾りかすを原料とするバイオエタノールを一部に使用しており、CO2総排出量を抑えられるという。また、ボトルデザインも一新。丸みを出し、詰め替え時に洗いやすくすることで、より清潔に、繰り返し同じ容器を使えるよう配慮している。ブランドを象徴する白と黒のロゴを生かしつつ、よりクリーンでシンプルなデザインに仕上げた。(3月29日13:00 包装タイムス3月22日号6面に詳報)
03/26 軟包材用接着剤の展開加速/25年には売上高10億円を目指す――DIC
 DIC(東京都中央区)は、バイオマス原料を使用した軟包装材用ラミネート接着剤 「ディックドライBMシリーズ」の市場展開を加速する。国内外でも販売を拡大し、2025年には売上高10億円を目指す。同製品は、植物由来の原料を一定比率以上使用することでバイオマス度10〜20%を実現している。すでに食品や日用品などの軟包装材料用途として販売を開始している。
 DICグループは、中期経営計画「DIC111」で地球環境のサステナビリティに貢献するパッケージソリューションの提供を目指している。パッケージングマテリアル事業では、プラスチックの3Rを切り口に今後もリサイクルや環境面に配慮した代替素材の開発に注力し、循環型社会の実現に貢献する方針を打ち出している。(3月26日11:05 包装タイムス3月22日号3面に詳報)
03/25 充填・包装工程のDXを支援/生産性の向上に寄与――凸版印刷
 凸版印刷(東京都千代田区)は、充填・包装工程のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するソリューションを先のTOKYO PACKでPRした。充填機や包装機にIoT機能を標準搭載。充填包装ライン全体の情報監視・参照、製品ごとの製造・検査情報トレース、充填機や包装機の制御を可能にし、生産性向上に寄与する。同サービスは製造DX支援ソリューション「NAVINECT」を活用したもの。凸版印刷は自社工場でDXによる生産現場の効率化に取り組んでいたが、そこで得たノウハウを活用して2019年4月からNAVINECTの提供を開始。充填機・包装機の販売、包装材料の供給で培ってきた経験を生かし、2021年2月から充填・包装ライン向けのDXソリューションの提供を開始した。(3月25日11:05 包装タイムス3月22日号3面に詳報)
03/24 防爆対応シーラーの新型/ロータリー式、水蒸気の熱利用し封緘――富士インパルス

TOKYO PACKで初公開
した「ロータリー
スチームシーラー」
 富士インパルス(大阪府豊中市)はこのほど、防爆対応の新型シーラー「ロータリースチームシーラー」を開発した。圧縮空気と水蒸気の熱を利用し、電気を使わず機械駆動とシーリングを実現する防爆仕様の新型機。防爆対策が必要な現場環境でも安全かつ効率的にシーラーによる封緘作業が行える。粉体や溶剤等の包装工程など防爆対策が不可欠となる作業現場でもシーラーが安全に使用できるよう、粉じんの発火要因となり得る電気的要素を効果的に排除した。ロータリー式で重量のある大きな袋なども安全かつ効率的にシール作業が可能。粉体を扱う中小の食品加工企業などを軸に需要の取り込みを狙う。(3月24日13:30 包装タイムス3月22日号3面に詳報)
03/24 コンセプトは“地産地消”/低炭素社会の実現に向けて――東洋製罐グループ
 東洋製罐グループは、低炭素社会の実現に向けた環境への取り組みを加速させている。中でも先の「TOKYO PACK」で初披露した「aTULC(エータルク)コンパクトライン」は“地産地消”をコンセプトにした環境負荷低減につながるシステムとして大々的にアピールしている。製缶システム「aTULCコンパクトライン」は、2020年に上市した東洋製罐の2P缶「aTULC」を省スペースで製缶・充填できる。電気と水を使用せず廃水がない点が特徴で、これにより従来ラインの約1/3のスペースに縮小することができる。コンパクトラインの提案で、飲料の製缶、充填、販売までのフローを一貫してサポートする。地方などでの小規模生産にも対応し、結果的に物流費の削減、輸送時の温室効果ガスの低減を狙う試みだ。(3月24日13:30 包装タイムス3月22日号2面に詳報)

「aTULCコンパクトライン」を
大々的にアピール

従来ラインの約1/3にスペースを縮小可能
03/23 新しい時代の展覧会開催/作品や会場の様子、毎日配信――Pakection!
 関西在住のパッケージデザイナー6人で構成されたPakection!(パケクション)が3月23〜28日の6日間、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)で、パッケージデザイン展覧会「New Normal やってみた展」を開催する。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮し、オンライン配信も企画。新しい生活様式が余儀されるなか、ニューノーマルなパッケージデザインを発表する。オンラインでは、全作品の紹介と会場の様子を動画で配信。このほか展覧会のロゴマークなどを手掛けたグラフィックデザイナーの佐藤浩二氏(コージィデザイン)も登場し、パケクションメンバーとのインタビュー動画も配信する。(3月23日14:20 包装タイムス3月22日号4面に詳報)
03/23 SIAAマーク認証取得/「Cufitec」活用のラベルで――シーレックス

「貼るプロ サニタリーラベル」で
取得したSIAAマーク
 シーレックス(東京都台東区)は、銀系のUV硬化型抗菌ニスを用いた「抗菌ラベル」に続き、このほど「Cufitec(キュフィテック)」を用いた「貼るプロ サニタリーラベル」についても、抗菌製品技術協議会(SIAA)基準の抗菌試験に合格し、SIAAマークを取得した。「Cufitec」は、スクリーン印刷用資材などを製造販売しているNBCメッシュテック(本社・東京都日野市)の一価銅化合物ナノ粒子を応用した抗ウイルス・細菌制御技術だ。一価銅化合物から溶出する一価銅イオンは、酸化されやすい性質があるため、活性酸素が発生する。これが高い抗ウイルス・抗菌効果を発揮する。(3月23日14:20 包装タイムス3月22日号1面に詳報)
03/22 新たなグレードを開発/延伸性、収縮性を向上――クラレ
 クラレ(東京都千代田区)は、ガスバリア性樹脂「エバール」の延伸性、収縮性を向上させた新たなグレードであるSC銘柄を開発した。
 エバール樹脂SC銘柄は、延伸性と収縮性を高めたほかに一般的なEVOH銘柄と同等以上のガスバリア性を維持。ポリエチレンなどのオレフィン系素材と積層し、多層構造にすることでシュリンクバッグ、スキンパックなどの食品包装に使用される二軸延伸多層フィルムなどに展開できる。(3月22日14:10 包装タイムス3月15日号3面に詳報)

シュリンバック(左)とスキンパック(右)の応用例
03/19 非常用簡易トイレが受賞/徳島県の「UDまちづくり賞」――大塚包装工業

長濱副社長(左)と福井副知事(右)
 大塚ホールディングス子会社の大塚包装工業(広報部=徳島県鳴門市)は、2020年1月から販売中の災害用備蓄品「トワレス」ブランドの非常用簡易トイレ エチケットタイプで、徳島県の令和2年度「とくしまユニバーサルデザインによるまちづくり賞」(ものづくり部門)の栄誉に輝いた。
 受賞した非常用簡易トイレ エチケットタイプは、アース製薬(東京都千代田区)との共同開発品。組み立て式の便器本体は段ボール製で、その内側には防汚加工が施され、抗菌剤配合の消臭凝固剤を用いる。(3月19日11:00 包装タイムス3月15日号4面に詳報)
03/18 テイクアウト向けなど拡充/新型・新製品を多数リリース――中央化学

紙を主原料としたマプカ街デリBOX
 中央化学(埼玉県鴻巣市)は、先の「スーパーマーケットトレードショー2021」に出展し、新型の容器も含めた新製品を多数紹介した。
 紙を主原料とし、プラスチックを50%未満混成させた「MPK(マプカ)街デリBOX」も披露。裏面には、バイオマス原料が全体の50〜54%を占めることを示す「バイオマスマーク50」を刻印。耐熱、耐水性に優れ、レンジアップも可能だ。
 このほか、環境配慮素材として、タルク(滑石)を50%以上含有した「タルファー」、リサイクルPET素材である「C−APG」、バイオマスプラスチックを10%以上含有した「バイオCT」も提案した。(3月18日13:15 包装タイムス3月15日号8面に詳報)
03/17 共同輸配送実験の結果報告/配送・在庫管理を効率化――大手コンビニ3社
 セブン−イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンの3社が2020年8月に実施した、チェーン横断的な共同輸配送物流の実証実験結果がこのほど公表された。同実験は、個別に最適化・高度化されてきたコンビニの物流において、配送・在庫といった物流の共同化による効果を検証するもの。
 実証実験の結果、配送距離を13.8%短縮、納品1店舗あたり295gの二酸化炭素排出量削減、1日あたりのトラック回転率0.8回工場など、多くの評価指標において改善効果を確認できた。一方で店舗の納品時間を調整できずに納品店舗数が低下したため、トラック1台あたりの納品店舗数は0.2店舗低下した。(3月17日11:20 包装タイムス3月15日号1面に詳報)
03/17 ストレッチフィルム包装機に新型登場/大型の台車等対応で負担軽減――大阪タイユー

大きめの輸送機器も巻ける
 大阪タイユー(大阪府箕面市)は、ストレッチフィルム包装機「マワールでんラッパー」のシリーズに大型の貨物・台車に対応できる「MDU-W15型」を新たに追加した。
 同製品はターンテーブルの直径が1400mm、耐荷重1500kgと従来機種ではできなかった大型パレットやメッシュパレット、6輪台車などのストレッチフィルム包装作業に対応。小売店などに大型の輸送機器で納入する物流倉庫やメーカーの出荷現場で作業負担軽減に貢献する。(3月17日11:20 包装タイムス3月15日号1面に詳報)
03/16 IoT対応の深絞り包装機/生産性向上、予知保全に寄与――東京食品機械

動作の最適点を収集して
さまざまなエラーを未然に予測
 東京食品機械(東京都中央区)は、IoT対応の深絞り・ガス置換包装機「RX4.0」を先の「TOKYO PACK」で国内初披露した。
 同機は独・ムルチバックの次世代型包装機「X-lineシリーズ」の製品で、従来機の性能を向上させつつ、製造現場のデジタル化に寄与する機能を持つ点が特徴。最新制御システムなどの導入で生産性を高めたほか、エラーを未然に防ぐ機能を搭載することで予知保全に役立つ機械になった。(3月16日11:40 包装タイムス3月15日号1面に詳報)
03/16 柏第三工場を拡張/化粧品向け生産を強化――トーイン

AGVによる搬送で物流工程を強化
 トーイン(東京都江東区)が2020年4月から取り組んできた柏第三工場(千葉県柏市)の拡張工事が完了した。化粧品市場を中心に高付加価値パッケージの拡販を図る。
 同工場は、委託品・化粧品専用工場として1996年に建設された。今回の工事で敷地面積を5600平方メートル拡張し、4300平方メートルの建屋を増設。拡張部分には製函機を従来の工場から移設したほか、原紙倉庫、製品倉庫(自動倉庫)などを設置。無人搬送車の導入など物流の自動化を図ることで、リードタイム短縮と人手不足への対応を行った。(3月16日11:40 包装タイムス3月15日号1面に詳報)
03/15 ポリ袋直販サイトを開設/500アイテム以上の取り扱い――オルディ

わかりやすい商品ページ
 オルディ(大阪市中央区)は、企業向け専用のポリ袋直販サイト「オルディ ダイレクト」を3月1日にオープンした。今後の新常態対応として、情報発信と販売の両側面を持つサイトとして運用していく。同サイトは、ポリ袋を中心に日用品・業務用品を500アイテム以上取り扱う。商品分類、商品サイズ、色などさまざまなカテゴリから商品検索が可能で、それぞれ色、寸法、透明度なども確認できる商品ページを用意した。メーカー直販の強みを生かし、ラインアップの豊富さと午前中の注文であれば当日配送といったスピード感も備える。今後は新商品やトレンドなど最新情報を顧客へ発信する場としても展開していく考え。(3月15日13:10 包装タイムス3月8日号6面に詳報)
03/12 海洋生分解認証を取得/パルプ由来の球状セルロース粒子――レンゴー
 レンゴー(大阪市北区)は、木材パルプを原料とした球状セルロース粒子「ビスコパール」が海洋生分解の認証を取得したと発表した。今回取得したTÜV(テュフ)オーストリアの「OK Biodegradable MARINE」認証は、土中に比べ微生物が少ない海水中での生分解性を証明する国際認証。海水中で6カ月以内に90%以上生分解するか、基準物質(セルロース)に対して90%以上の生分解度を示す条件をクリアし、分解生成物の生体への安全性も認められた。
 ビスコパールは、FSC規格で認証された木材パルプを原料とし、森林の環境保全に配慮。自然界(土中や海水中)の微生物により、水と炭酸ガスに分解される。粒径範囲は広く、独自の技術で多孔化、軽量化を図ることもでき、機能性薬剤の担体、樹脂やゴムなどへの添加剤、研磨剤、化粧品原料ほか、さまざまな用途展開が考えられる。(3月12日11:35 包装タイムス3月8日号4面に詳報)
03/11 光選別機の新製品/優れた処理能力、高精度選別――サタケ

玄米中の異物などを高精度で
選別する「SAXES Knight3.5」
 サタケ(東広島市)は、8インチ籾摺機対応型の光選別機「SAXES Knight3.5」を発売した。籾殻機直結型としては、業界最大の毎時3.5t(玄米)の処理能力を備えた8インチ籾摺機対応型の最新鋭光選別機。玄米中の異物や着色粒、未熟米などを高精度で選別する。
 今回発表した新型機では、ピエゾバルブを採用。従来型ソレノイドバルブの約1.7倍のバルブ開閉速度により、選別時の製品ロスを効果的に低減する。加えてバルブ開閉部に特殊素材を採用しており、摩擦低減効果により従来型ソレノイドバルブの約3倍の長寿命化を実現した。また4色LEDの採用や、フルカラーカメラを搭載するなどして選別精度の向上が図られた点も大きな特長だ。(3月11日14:45 包装タイムス3月8日号6面に詳報)
03/10 コンパクトな軟X線検査装置/フリーズドライ食品等で採用――サイエナジー

機長を360mmとするなど
省スペース化を実現
 サイエナジー(相模原市中央区)は、コンパクトサイズの軟X線検査装置「FIX-7」の訴求を強めている。高精度かつ高性能な装置でありながら、機長を360mmとするなど省スペース化を実現した。すでにフリーズドライ食品、ドリップコーヒー、菓子などのかみ込み検査機として採用実績がある。検査速度は最大毎分60mで、高速搬送に対応できる点もメリット。毎分250個の検査実績があるという。品質検査の自動化に役立ち、生産ラインの高速化や効率化につながる。
 搬送時のワークの傾きを認識する角度補正機能も搭載する。高度な画像処理技術を活用することで最大45度の傾きを補正し、誤検知の発生を低減する。(3月10日11:05 包装タイムス3月8日号3面に詳報)
03/10 欧州の鮮度管理ラベル/日本で販売開始、食品ロス削減へ――丸昌化学工業
 粘着製品の製造販売を手掛ける丸昌化学工業(大阪市中央区)は、「フレッシュラベル」(スコットランド製)の販売を始めた。パッケージに貼るだけで食品の鮮度がひと目で分かり、食品ロス削減に貢献する。日本国内の総代理店として、食品業界を中心に販売提案に力を注ぐ。フレッシュラベルの中心部には、不可逆性の特殊インクで印刷されたサークル模様が生成されている。温度変化と時間経過を感知したのち、そのサークル模様が徐々に変色。不可逆性の特殊インクを用いているため、一度高温状態にさらされると元の色には戻らないため、青果物や生鮮食品の鮮度管理がひと目でできる仕組みとしている。(3月10日11:05 包装タイムス3月8日号3面に詳報)
03/09 2枚の写真、登録するだけ/ロボット自らプログラム生成――キックロボティクス
 産業用ロボットの研究開発を手がけるスタートアップ企業のKiQ Robotics(キックロボティクス、北九州市)はこのほど、プログラムの自動生成システムを搭載した箱詰め自動ロボット「Quick Factory(クイックファクトリー)」を開発した。出荷工程の省力化、省人化に貢献する。特徴は、プログラミングに必要なソースコードを自動生成する点だ。作業前と作業後の写真2枚をシステムに登録するだけでロボット自身が自動で動作のプログラムを生成する。専門エンジニアによるコード生成や設定作業などをはじめ、現場での細かな調整作業が一切不要。これまで3日程度かかっていたプログラミング作業をたった15分に短縮することができるという。(3月9日14:35 包装タイムス3月8日号6面に詳報)

作業前と後の写真をもとに、自動で箱詰め
03/09 射出容器を約30%薄肉化/超臨界流体も活用し食品包装などへ――凸版印刷

「超薄肉射出成形容器」のサンプル
 凸版印刷(東京都千代田区)は、プラスチック射出成形に超臨界流体の活用と独自の成形技術を組み合わせ、成形するプラスチックの厚みを従来よりも約30%薄くできる「超薄肉射出成形容器」を開発した。すでに食品メーカーやトイレタリーメーカーに向けたサンプル提供を開始している。超臨界流体とは、物質の温度と圧力が臨界点を超えた時の状態で、気体と液体の両方の性質を持っている。同技術は、この超臨界流体を溶融樹脂に溶解させることで、プラスチック樹脂を射出成形金型の隅々まで効率よく行き渡らせられる。これまで射出成形で成形が難しかった0.35mm厚までの成形が可能となるため、大幅にプラスチック使用量を削減できる。また流動性が向上することで、従来は成形自体が困難だった生分解性樹脂やバイオマスポリエチレンなどにも対応可能となった。(3月9日14:35 包装タイムス3月8日号1面に詳報)
03/08 紙を使ったラミチューブ/キャップにも紙パウダー混成――共同印刷

紙の風合いを生かしたデザインや、
バイオマスインキによる印刷も可能
 共同印刷(東京都文京区)は、素材の一部を紙に変更することでプラスチック使用量を1割削減したラミネートチューブを開発した。キャップにも紙パウダーが主原料の成形材料「MAPKA(マプカ)」を採用し、容器全体にわたって環境に配慮した設計を取り入れた。
 製品全体でのプラスチック使用量削減に加え、紙ならではの風合いをデザインに生かせるほか、紙部分には一部植物由来の原料を使ったバイオマスインキによる印刷が可能なことも特徴となっている。(3月8日14:45 包装タイムス3月1日号6面に詳報)
03/05 サイクロン掃除機で包装改善/発想の転換で包装適正化――日立物流
 日立物流(東京都中央区)はサイクロン掃除機の包装において、余剰空間の活用ならびに収納・配置方法の見直しを実施し、従来比で包装サイズ20%縮小、材料費17%低減、トラック積載台数33%拡大、輸送費25%低減、二酸化炭素排出量27%低減を実現した。
 開発検討にあたって3D CADを使った包装の見直しを実施すると、2次元の図面や実際の荷姿からは見えなかった余剰空間が見えてきた。3Dデータを活用して余剰空間の利活用方法を追求するうちに、従来の包装から大きく発想を転換した包装方式にたどり着いたという。(3月5日11:25 包装タイムス3月1日号6面に詳報)
03/04 4月に合弁会社を設立/高意匠のモウルド容器を提供――特種東海製紙/上六印刷/名古屋モウルド
 特種東海製紙(東京都中央区)、上六印刷(東京営業所=東京都港区)、名古屋モウルド(愛知県扶桑町)は、4月1日付で、合弁会社「(株)モルディア(MOLDEA)」を設立する。本社は特種東海製紙の岐阜工場に置く。
 新会社では各社の強みを生かし、色のバリエーションや意匠性、機能性などに特徴を持たせた「シルキーモウルド」の製造販売を行う。同製品は(1)ゼロテーパーを実現(2)滑らかな表面(3)サイドカット加工といった特長を持つ。(3月4日13:00 包装タイムス3月1日号1面に詳報)
03/03 インパムに新機種導入/生産性向上、生産工程の合理化へ――日本HP
 日本HP(東京都江東区)から発売の「HP Indigo 6900デジタル印刷機」が2月にインパム(岡山市)に導入された。インパムはシール・ラベル印刷加工メーカー。同機を活用することで、パーソナライズやカスタマイズラベル印刷、軟包装パッケージング印刷サービスを拡充し、主に地域のブランドとのつながりの強化を図る。
 今回導入された印刷機は、狭幅サイズのラベルのほか、軟包装パッケージ、スリーブ、インモールドラベルなどの製造が可能。基材の種類についても、厚さ12〜450μの合成素材や紙素材まで幅広い基材に対応できる。(3月3日11:05 包装タイムス3月1日号1面に詳報)
03/03 環境対応樹脂を追加/ラインアップの拡充図る――三井化学

アドマーEFを使用した多層ボトル
 三井化学(東京都港区)は、多層ボトルやチューブ、フィルム・シートなどに使用される接着性ポリオレフィン樹脂アドマーから環境に対応した「アドマーEFシリーズ」を追加。バイオマス化度50%以上を実現したバイオマスアドマーと、リサイクル時の強度や耐衝撃性などの物性低下を改善させるリサイクル助材の2つを開発した。
 今回開発したリサイクル助材をリサイクルプロセスにおいて添加することで、そうした強度や耐衝撃性の低下を抑えられる。そのため同社では、包装材料をはじめとするプラスチック成型品のマテリアルリサイクルの普及に貢献できると期待している。(3月3日11:05 包装タイムス3月1日号1面に詳報)
03/02 群馬に大型物流センター稼働/倉庫集約し物流クライシスに対応――リスパック

新物流センターのイメージ
 リスパック(岐阜市)は3月3日、群馬県太田市に新たな物流センターを稼働する。敷地面積約6万6000平方メートル、鉄骨造平屋建てで、床面積は約3万6300平方メートル。北関東自動車道の太田藪塚ICから4キロメートルという良好なアクセスにより、首都圏および関東、甲信越エリアの配送を広域的にカバーする。
 新施設の稼働により、トラックの集荷場所を大幅削減できる。さらに集荷及び待機時間を約30%削減するほか、荷役生産性、庫内作業の省人化、在庫保管能力、出荷対応力などを向上させ、あらゆる面で物流クライシスへの対応を図っている。(3月2日15:10 包装タイムス3月1日号1面に詳報)
03/02 カップ用無菌充填の新型/生産能力2倍、コスト約30%カット――四国化工機

「ULA-320」は毎時最大3万2千本生産
 四国化工機(徳島県北島町)は、カップ用無菌充填機で新たに「ULA-320」「ULA-400」の2機種を開発し、発売した。従来シリーズに比べ生産能力は2倍、仕様の最適化で機械コスト約30%の削減を実現する。製品の常温流通が可能で中国、東南アジアなど海外ユーザーへの販売展開にも力を注ぐ。初年度約4億円、次年度から約8〜10億円の販売を見込んでいる。
 「ULAシリーズ」はカップ入りドリンクやデザート商品の完全無菌生産が行え、常温環境で食品の保存期間を6〜8か月に延長できる。そのため冷蔵流通網が発展していない市場でも需要があると同社は予測している。(3月2日15:10 包装タイムス3月1日号1面に詳報)
03/01 コロナ禍の安全・安心を訴求/抗菌SIAAマークを認証取得――トーイン

抗菌加工を施した紙器サンプル
 トーイン(東京都江東区)は昨年12月、抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定したSIAAマークの認証を取得した。今後顧客の要望に応じて、紙器やラベル、フィルムなどに同マークを表示し、パッケージの安全・安心を訴求していく。
 同社が認証取得したのは、UV硬化型抗菌ニスを使用した印刷物。UVインキと併用することにより優れた抗菌性能と高光沢、耐摩擦性を付与することができる。トーインでは今後、化粧品パッケージなどで積極的に提案していく。(3月1日15:15 包装タイムス2月22日号に詳報)
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