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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2021年7月】

07/30 水溶性ランドリーバッグ/「感染症対策総合展」でも注目――大成化薬
 大成化薬(大阪市中央区)が手掛ける「水溶性ランドリーバッグ」に高い関心が寄せられている。同製品とは、三菱ケミカルの水溶性フィルム「ハイセロン」を使って感染症リネン用に製品化した包装資材。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、同社の子会社である大成化薬が昨年5月から製造販売を始めた。
 「ハイセロン」とはポリビニルアルコールを原料とした水溶性フィルムで、冷水可溶タイプをはじめ、用途に応じて幅広い商品を揃えている。ヒートシール・水シール性や印刷性などの包装材料としての適性にも優れている。「水溶性ランドリーバッグ」では、同原料の特徴を活用し、体液や血液、排泄物で汚染されたものが溶けはじめないよう、温水(日本では80度で10分)で完全に溶解するタイプで製袋した。(7月30日11:10)
07/29 青果物ピッキングソリューション/ヘタの向きを揃えて移載――イノテック
 イノテック(海外事業推進室=横浜市港北区)は、青果物ピッキングソリューションの提案を開始した。ナスなど青果物のヘタを検知できる点が特徴の一つ。ワークの向きをそろえながら次工程に移載できる。フードスライサーへの投入、包装機コンベヤーへの整列作業などの自動化に寄与する。
 具体的にはOSARO(米・サンフランシスコ)のAIビジョンを搭載することで、青果物に対応する自動ピッキングシステムの構築を実現した。形状データを一切使わず、経験に基づいて状況判断を行うことで、青果物の最も把持しやすいポイントを瞬時に検出できる。(7月29日14:15)
07/29 混載パレタイズシステム発売/カゴ車にも積み込み可――オークラ輸送機
 オークラ輸送機(兵庫県加古川市)は、新開発の6軸ロボット「Ai6F」を活用し、段ボールケースをパレット、カゴ車、カートラックなどに混載積みできる「混載パレタイズシステム」を開発。受注を開始している。
 同システムは、6軸ロボット「Ai6F」本体とロボットハンド、配置側と供給側に2種類の3Dカメラ、AI搭載コントローラで構成。カメラで読み取った把持位置や荷降ろし位置などの情報に基づいて、コントローラが最適な積み付けパターンを自動生成し、フレームのあるカゴ車やラックでもパターン通りに積み込んでいく。高性能のカメラにより、大小さまざまなケースを混載できる。(7月29日14:15)
07/28 印字チェック業務の効率化支援/AI-OCR活用の版下照合システム――敷島製パン
 敷島製パン(名古屋市東区)は、製品パッケージの印字チェック業務の効率化を支援するAI-OCRを活用した「版下照合システム」をフューチャー(東京都品川区)と共同開発し、このほど運用を開始した。AI(人工知能)とOCR(光学文字認識)技術を活用した新しい版下照合システムで、細心の注意を要する印字チェック業務の効率化を効果的にサポートする。同システムでは、製品パッケージの版下の文字をAI-OCRで読み取り、製品表示確認書(Excel)の記載内容と自動照合させ、表示の不一致が発生した際にアラートが発出される仕組み。運用前の検証で約200パターンのダミー版下で有効性を確認したところ、印字の粗さに起因する読み取りエラーを除き、主要な表示箇所のほぼ全てを正しく判定することができた。(7月28日14:10)
07/28 アルミ蒸着フィルムをリサイクル/微細化・せん断溶融してペレットに――MSC

新技術による成型例(右)。
アルミ成分が目立たない
 プラスチックリサイクルプロデュースなどを手掛けるMSC(仙台市太白区)はこのほど、アルミ蒸着フィルムを高品質の再生ペレットに加工する技術を開発した。アルミ成分を独自の粉砕技術で超微細化し、2軸押出機で高速せん断溶融することで、アルミ成分をある程度分子化させ、プラスチック成分に均一に練り込み、物性を安定化する。分子化できなかった大径のアルミ成分は後段に設けた独自開発のスケルパーフィルターで除去する。これらの技術の一連化を可能にしたことで特許を申請した。(7月28日14:10)
07/27 独自開発の吸着ハンド/液体充填包材の集積・箱詰め――大和エンジニアリング
 大和エンジニアリング(愛媛県松前町)は、液体など中身を充填した軟包材を集積し、箱詰め作業を行う「ロボット吸着ハンド」を開発した。ラップラウンドケーサー(パラレルロボット式)と組み合わせた初号機を出荷しており、今後本格的な提案活動を開始する。
 「ロボット吸着ハンド」の概要は、吸引ブロワーと1カ所の吸引口で接続された内部空間を有し、「複数の吸着用パットで形成されたダストボックス」「吸着用開閉部を開閉する開閉弁」で構成されている。これまで集積が難しい、不可能とされていた製品の吸着が可能となり、刺身状、田の字などに集積形成することができる。(7月27日11:10)
07/26 新開発の吊り下げパッケージ/手間削減や改ざん防止を訴求――廣川
 廣川(大阪市)はこのほど、吊り下げ販売に適した「不正開封防止パッケージ」を開発し、意匠登録を完了したと発表した。製造ラインでの箱詰め作業における手間やコストの削減、売り場での不必要な開封の抑止・発見に貢献する。新型コロナウイルスの影響で衛生観念が変化する中、消費者の安心感にもつながるパッケージとして、化粧品や文房具のほか、衛生用品などに広く提案する。
 上蓋を閉じて差し込むだけでロックが掛かる独自構造が特徴。係止片によって箱本体の内側でロックされ、一度差し込むと抜けなくなる形状になっており、製造ライン上で封緘シールやテープを貼る手間やコストを削減できる。(7月26日15:00 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/26 パルプ成型容器の合弁設立/安定供給へ台湾企業と連携――ケーピープラテック
 ケーピープラテック(兵庫県加東市)は、テイクアウト向け食品容器などパルプモールド製品事業の裾野拡大に力を注ぐ。このほど、台湾の製造加工メーカーの合弁会社設立を発表。顧客への安定供給を図るとともに、品質、製造における競争力を高め、将来的な国内生産も視野に事業を展開する。今後は本業であるプラスチックに加え、環境問題や脱プラ、SDGsに配慮した環境対応製品の開発に特化していく。
 新会社の名称は「株式会社KeFco(ケフコ)」。食品容器などのパルプモールド製品の輸出入販売を主な事業内容とし、本店を東京都千代田区に設置する。(7月26日15:00 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/26 毎時1200個のピッキングを実現/「RightPick」の新モデル発売――オカムラ
 オカムラ(横浜市西区)は先ごろ、最大毎時1200個のピック処理能力を備えるロボットピースピッキングシステム「RightPick(ライトピック)」の新モデルを発売した。
 協働ロボットを活用し、物流施設の作業者や物流システム機器と連携して商品のピッキング作業を行う省人化システムの第三世代モデル。プロセッサーの処理能力向上により、高速・高精度なピッキングを実現し、さらに幅広いアイテムを取り扱うことが可能になった。(7月26日15:00 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/21 紙包材への対応を実現/利便性高い新型縦ピローで――東自機
 東京自働機械製作所(=東自機、東京都千代田区)は、包装能力や利便性を高めた新型縦型ピロー包装機「TWFX」で、一次包装に使用できる紙包材への対応を実現した。紙包材には大日本印刷製「DNPスーパーハイバリア紙包材」を使用する。
 新型セーラーを開発し、繰り出し抵抗を減らして紙へのダメージを少なくした。紙包材で発生しやすい折じわを抑え、商品価値の向上に寄与する。
 紙包材は、プラ包材と比べて空気漏れが生じやすいため、紙包材専用のヒーターブロックを開発。紙へのダメージを可能な限り抑えつつ、空気漏れが発生しにくい包装を実現した。(7月21日13:00 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/21 EPS有効利用率90.8%/原料出荷は5年連続の減少――JEPSA
 発泡スチロール協会(=JEPSA、青井郁夫会長)は7月1日、都内で記者会見を開き、2020年の発泡スチロール(EPS)の業界動向や再資源化動向を発表した。使用済みEPSの有効利用率は前年から1.3ポイントプラスの90.8%で、18年実績と並んで過去最高タイとなる一方、原料出荷は5年連続のマイナス成長となった。
 20年のEPS有効利用率の内訳は、マテリアル・リサイクルが52.9%(ケミカルリサイクル0.8%を含む)、エネルギーリカバリーが37.9%。それ以外の未利用の単純焼却、埋め立てなどが9.2%だった。(7月21日13:00 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/20 デザイン変更で売上20%増/コロナ禍の新需要も後押し――ピップ
 ピップ(大阪市中央区)が発売した「スリムウォーク Shape&Keep ストッキング」が好調だ。今年2月にパッケージデザインをリニューアルして以降、前年比約20%増の売上を推移。コロナ禍で生まれた新たな“ストッキングニーズ”が後押ししたことも、大きな要因としている。
 近年、オフィスシーンに限らず、プライベートや生活シーンなどあらゆる場面でストッキングが使用される実態に合わせ、オフィススタイルに限らないパッケージデザインのリニューアルを図った。表面のグラフィック部分では、フォーマルな印象から、ピンク主体のスカートスタイルを楽しむイメージに変更し、幅広い使用シーンを連想させるデザインに仕上げた。(7月20日13:30 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/20 プラ回収の実証実験スタート/日用品など10社以上が連携――九州サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ
 九州サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(以下K-CEP)は、北九州市での使用済みプラスチック回収実証実験「MEGURU BOX(めぐるボックス)」プロジェクトを7月9日に開始した。日用品メーカーなど10社以上の企業・団体が連携し、ICTの活用により資源回収の促進に向けた仕組み化を検証するとともに、回収したプラスチックの水平リサイクルなどを推進する。
 参加する日用品メーカーはエステー、花王、クラシエホールディングス、小林製薬、サンスター、シャボン玉石けん、P&Gジャパン、マンダム、ユニリーバ・ジャパン、ライオン(50音順)の10社。北九州市、小売業のハローデイ、CLOMAが協力・連携する。(7月20日13:30 包装タイムス7月19日号に詳報)
07/19 養生テープをリニューアル/原料にバイオマスプラ採用へ――ダイヤテックス
 ダイヤテックス(東京都千代田区)はこのほど、ポリエチレン(PE)クロス養生用テープ「パイオランテープ」の原料に、バイオマスプラスチックを2021年夏から使用していくと発表した。CO2排出削減と石油資源への依存度軽減を図るため、基材の一部の原料にバイオマスプラスチックを採用することに踏み切った。まずは主力製品から採用。最終的には全ての養生用途の同製品に展開していく。バイオマス原料の使用割合が10%以上であることから、日本有機資源協会の「バイオマスマーク」を今夏中にも認証取得する予定。(7月19日13:00)
07/16 卓上真空包装機が好調/切り身の買い置き需要増加で――東京食品機械
 東京食品機械(東京都中央区)が取り扱う卓上型真空包装機の引き合いがスーパーで増えている。真空包装機を使って魚の切り身をパックして販売するニーズが伸びているのが理由の一つ。コロナ下で消費者がスーパーなどに足を運ぶ頻度が減少傾向にあるなか、買い置きできる食品への需要が増えているようだ。
 卓上型のため狭小なスペースに設置できる点も大きなメリット。店舗のバックヤードに設置すれば、スタッフの手が空いた時間を利用して商品を生産できるようになる。(7月16日11:10)
07/15 廃材活用の木製パレット/販売強化で今期10社導入目指す――太谷
 物流副資材やアパレル資材を取り扱う専門商社の太谷(石川県金沢市)は、廃材で作った「やさしいパレット」の販売強化に乗り出した。昨年末には金沢市内の印刷会社へ導入が決定。今期10社の導入を目指す。
 やさしいパレットとは、国友製材(滋賀県長浜市)が開発した木製パレット。材料には建築廃材(MDF)を活用。従来の木製パレットより安価で供給できるうえ、優れた強度と耐久性を備える。
 やさしいパレットの販売強化に対し、太谷の新田賢吾氏は「木材価格の高騰やSDGsの広がりを背景に、同パレットの切り替えを検討する企業が増えている」とし、高い期待感を示す。 (7月15日13:00)
07/14 自動箱詰め設備を導入/業務用商品の製造工場で――オタフクソース
 オタフクソースは日光工場(栃木県日光市)にポリ袋自動箱詰め設備を導入し、5月24日から本格稼働を開始している。自動車部品を手掛けるヒロテック(広島市佐伯区)と新たにポリ袋自動箱詰め設備を共同開発。人手を要するのは資材の補給作業のみ。これまでの2分の1の人員での箱詰めや作業精度の安定化が可能になるなど、生産効率の向上につなげている。
 今回導入した設備は、同様の課題を抱える本社工場(広島市西区)への展開を見据えた設備設計となっており、両工場での相乗効果を図る。(7月14日11:05)
07/14 再生原料80%以上で製膜/モノマテで透明性と自立性実現――進栄化成
 進栄化成(大阪府八尾市)は、モノマテリアル(単一素材)包材の提案を本格化した。シーラント基材には、再生原料使用率80%以上のリサイクル原料を用いて製膜した無延伸A-PETフィルム「KA-10(60㎛厚)」を使用。スタンディングパウチとして製袋加工が可能で、高透明性と自立性を実現している。
 無延伸A-PETフィルム「KA-10(60㎛厚)」は、同社が保有するシート製造装置を駆使するなか開発したもの。リサイクル原料率最大85%まで混入が可能。延伸PETフィルムとのラミネート構成により「PET基材100%のモノマテリアルパウチパッケージとして利用可能」(同社)としている。(7月14日11:05)
07/13 超低温保冷材を開発/ドライアイス代替で量産化に成功――トライ・カンパニー
 保冷材製造大手のトライ・カンパニー(静岡県沼津市)がこのほど、ドライアイス代替のマイナス35度の温度帯に設定した超低温保冷材を開発し、その量産化にも成功した。
 今回発表の保冷材の最大の特長は、フィルム包装仕様のワンウェイタイプでありながら、マイナス80からマイナス120度の超低温冷凍庫(ディープフリーザー)内でも、フィルムが破袋しないという点だ。製袋方法を“封筒貼り”方式にすることで、破袋の問題をクリアした。冷凍庫メーカーが製造するマイナス120度用の冷凍庫や、マイナス60度用の冷凍庫と合わせて提案していく。(7月13日13:00)
07/13 カセット式の新世代機/サーマル中位モデルで登場――イーデーエム
 イーデーエム(東京都板橋区)は7月から、連続式サーマルプリンターのミッドレンジモデル「THP2000c」を発売した。上位モデルで好評のカセットユニットを採用。同社独自の新世代プリンター規格「Generation3(Gen3)」に準拠する高い処理性能を備え、印字印刷と安定性が向上した。低温環境でもかすれのない安定した初期印字を実現するプレヒート機構を標準で搭載。印字解像度は300dpi、最大印字速度は毎分30mとしている。汎用モデルの「THP200c」と高速仕様の上位モデル「SDC40c/60c」の中間に位置するミッドレンジモデルとして提案する。(7月13日13:00)
07/12 産業用短焦点レンズの新製品/幅広い波長帯域での高解像度撮影に対応――タムロン
 タムロン(さいたま市見沼区)は先ごろ、産業用短焦点レンズの新製品「SMA11F12」を発売した。可視光領域から短波赤外光領域まで1本で対応できる産業用短焦点レンズの新製品。食品の欠陥検査や異物検査工程での活用など、幅広い分野で需要の取り込みを狙う。
 新製品は、可視光領域から短波赤外光領域までシームレスな撮影を可能とする高度な光学技術を採用。400〜1700nmの広い波長領域にわたり、異なる波長帯に対するピントずれの発生を極限まで低減することで、通常必要とされる波長帯ごとでのピント調整を行うことなく幅広い波長帯域での高解像度撮影を可能にした。(7月12日14:45 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/09 国内初のバイオOPP製造へ/マスバランス式で食品包装フィルム――フタムラ化学
 フタムラ化学(名古屋市中村区)は、植物油廃棄物などの再生可能資源を用いたマスバランス(物質収支)方式によるバイオマスプラスチックを使用した食品包装フィルムを展開するため、バイオマスの認証制度として欧州で広く採用されているISCC(国際持続可能性カーボン)認証取得へ準備を進め、今夏にも正式取得を見込んでいる。すでに第三者認識機関による監査は完了。まずバイオマスポリプロピレンを投入し、同社名古屋工場で、食品包装フィルム業界では国内初のバイオマスOPPフィルムの製造を開始する。(7月9日11:15 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/08 包装・容器は3.3%減/20年の包装産業出荷統計――JPI
 日本包装技術協会(=JPI、磯崎功典会長)はこのほど、2020年の包装産業出荷統計を発表した。これによると、包装・容器の出荷額は前年比(以下同じ)3.3%減の5兆5618億円で、3年ぶりにマイナス成長となった。
 材料別では、紙・板紙製品が0.2%増の2兆4969億円で唯一のプラス。それ以外は、プラスチック製品が9.3%減の1兆5519億円、金属製品が2.3%減の8139億円、ガラス製品が7.6%減の1076億円、木製品が0.5%減の1455億円、その他が1.5%減の4460億円と軒並み前年実績を下回った。(7月8日11:10 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/07 再生PET合弁へ資本参加/年間5万tの新工場が今冬稼働――J&T環境/協栄産業/セブン&アイHD
 JFEエンジニアリンググループのJ&T環境(横浜市鶴見区)と協栄産業(栃木県小山氏)、セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、以下セブン&アイ)の3社はこのほど、PETボトルリサイクル樹脂製造合弁会社「協栄J&T環境株式会社」にセブン&アイが資本参加することで合意したと発表した。協栄J&T環境は、セブン&アイが店頭で回収した廃PETボトルを原料として安定的に受け入れることが可能となる。(7月7日11:15 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/07 高意匠NFCラベル開発/高級感損なわず通信性能維持――凸版印刷
 凸版印刷(東京都文京区)は、高級感を表現できる金属調加飾を施しながら、NFCタグに求められる通信性能も維持した高意匠ラベルとして、金属調装飾タイプと金属調鏡面タイプの2種類を開発した。
 特に、パッケージのデザイン性が重視される高級酒や高級化粧品などのブランド製品において、NFCラベルを貼付することによるデザイン性の棄損を心配することなく、NFC機能を活用した製品のID管理や商品情報の提供、真贋判定、デジタルプロモーションなどの顧客サービスの提供を可能にした。(7月7日11:15 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/06 高剥離性備えた容器/食品製造ラインでの活用に期待――丸善
 丸善(岡山県笠岡市)はこのほど、「丸善高剥離性トレー」を製品化し、本格的な営業提案を開始した。食品製造ライン上の搬送や製造など広い用途で活用が期待できる。すでに加工現場で導入するユーザーから「餅など従来くっついて困っていた商品を、トレーに入れても簡単に取り出すことができる」と評価の声が寄せられており、今後需要の裾野を広げるものとして期待されている。
 同社はこれまでにも剥離性の高い機能性シート「丸善高剥離PPシート」を提案しており、これに加えて提案するのが今回の「高剥離トレー」だ。例えば餃子などは通常、製造日より1〜2日で餃子内部から染み出る水分でトレーへの皮のくっつきが発生するが、剥離トレーなら何日たっても皮が破れずに取り出せる。打粉が不要で製造工場をきれいに保つメリットもある。(7月6日11:25 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/06 プチプチでピロー包装/作業効率化に期待かかる――川上産業
 川上産業(東京都千代田区)は、先の関西物流展で「プチプチ自動包装機」を初披露した。エア緩衝材「プチプチ」でピロー包装(意匠登録出願中)ができるとあって、作業効率化への期待が寄せられた。
 同製品は60〜190mmまで対応のピロー包装機。上位機種ではさらに大きな幅も対応可能。国内の自動包装機メーカーと共同開発を行った。一般的なプチプチだけでなく、バイオ原料「グリーンポリエチレン」配合のバイオプチやクラフト紙をラミネートしたクラフトプチ、アルミプチ、印刷対応など特殊品にも対応できる。(7月6日11:25 包装タイムス7月5日号に詳報)
07/05 働く母親の買い物事情/梅雨と食中毒に負けない食材選び――日本テトラパック

ロングライフ紙パックの商品
 日本テトラパック(東京都千代田区)は、子どもを持つ働く母親を対象に、梅雨時期における食材購入と収納に関する意識調査を実施した。同社の調査によれば、働く母親の7割以上が、梅雨時期の食中毒対策を「意識している」と回答し、梅雨時期の食材管理に頭を悩ませていることが明らかになった。食材の購入においては「雨の日に買い物に行かなくて済むよう、ストックを多くしている」と21.4%が回答し、家事負担の軽減に工夫も見られた。(7月5日13:25 包装タイムス6月28日号に詳報)
07/02 ドレッシング容器に再生プラ/プラ排出量の削減目指す――キユーピー

「キユーピー テイスティドレッシング」
全5品
 キユーピー(東京都渋谷区)は「キユーピー テイスティドレッシング」シリーズ全5品に、再生プラスチックを含む容器を採用すると発表した。6月下旬から順次出荷する。今回採用するのは、メカニカルリサイクル(物理的再生法)による再生プラスチックを使った容器。メカニカルリサイクルでは、清涼飲料水用などの使用済みPETボトルを回収後に粉砕、洗浄した後に、高温化で一定時間処理し、汚染物質を除去することで品質を向上する。(7月2日11:10 包装タイムス6月28日号に詳報)
07/01 抗ウイルス段ボを開発/ニス加工で接触感染防止にも期待――サクラパックス
 サクラパックス(富山市)は、段ボールに抗ウイルスニスを塗布した抗ウイルス段ボールを開発した。人が集まる場所でのウイルス感染拡大リスクを軽減するため、パーティションや段ボールベッドへの用途展開を想定する。段ボールに抗ウイルスニスを塗布し、段ボールを抗ウイルス化した。ニス加工を施した部分は、特定ウイルスを99%減少させる効果がある薬剤を使用し、接触感染防止にも効果が期待されるという。(7月1日11:25 包装タイムス6月28日号に詳報)
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