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【ニュース分類】
包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2021年9月】

09/30 新ブランド立ち上げを発表/リサイクル技術を活用――住友化学

環境負荷低減への貢献を
 住友化学(東京都中央区)は、リサイクル技術を活用して得られるプラスチック製品として新ブランド「Meguri(メグリ)」(商標登録中)を立ち上げることを発表した。メグリの普及を通じて、温室効果ガス(GHG)排出削減をはじめとする環境負荷低減への貢献を目指す。
 メグリは、ケミカルリサイクルまたはマテリアルリサイクル技術によって生産したポリエチレンやポリプロピレン、アクリル樹脂などのさまざまなプラスチック製品を対象としたブランドだ。2021年8月23日に公表した、愛媛工場(愛媛県新居浜市)に建設予定のケミカルリサイクル実証設備から得られる再生アクリル樹脂を皮切りに、積水化学工業と共同で開発中のごみを原料とするポリエチレンや、廃棄されたプラスチックを再資源化する自動車部材向けのポリプロピレンコンパウンドなどもメグリとして展開していく予定。(9月30日11:15 包装タイムス9月27日号3面に詳報)
09/29 3年ぶりにデザイン刷新/朝焼けの富山湾をヒントに――日の出屋製菓産業
 日の出屋製菓産業(富山県南砺市)が展開する菓子専門店ブランド「富山柿山」の看板商品である「しろえび紀行」のパッケージデザインが3年ぶりのリニューアルを果たした。新デザインのメインカラーには、朝焼けの富山湾をイメージした白と赤紫色を採用した。「コロナ禍で暗くなりがちな世の中を、少しでも明るくできれば」との思いを込めて制作した。
 朝焼けの富山湾については、同社の社員が実際に目にした光景をヒントにデザイン。「今年4月、しろえび漁に参加した際に目に飛び込んできた、富山湾に広がる朝焼けの空と海に広がる水平線をイメージした」(同社・担当者)とする。
 しろえび紀行の発売は1999年。初代パッケージでは、青紫が基調の重厚感あるデザインを採用したのち、時代に合わせたシンプルなデザインへリニューアルを遂げた。(9月29日13:30 包装タイムス9月27日号4面に詳報)

白と赤紫色を基調にした新パッケージ

社員撮影の写真をヒントにデザイン
09/28 FL用AI人検知システム発売/安全な作業環境実現へ――三菱重工/三菱ロジスネクスト

搭載のイメージ
 三菱重工業と三菱ロジスネクストは、フォークリフトAI人検知システム「グッドファインダー」の販売を開始した。多数のカメラ搭載で死角を減らすなど、安全な作業環境の実現等に寄与する。
 同システムは独自のAI映像解析技術により、計11台の監視カメラでとらえた映像から人のみを高速・高精度で判別する。接近を検知すると、警告音とLED点灯により、運転者へ危険を知らせ周囲の安全確認を促す。監視カメラは近距離用と遠距離用の2種類があり、車速によって検知範囲を自動で切り替える。(9月28日13:30 包装タイムス9月27日号2面に詳報)
09/28 中国ACRシステム企業が日本法人/国内販売・導入支援サービスを開始――HAI ROBOTICS

主力のACR「ハイピック」
 中国の自動ケースハンドリングロボット(ACR)システムメーカー、HAI ROBOTICS(中国・深圳市)はこのほど、日本法人「HAI ROBOTICS JAPAN」を設立したと発表した。主力のACRシステムを軸に日本国内での販売および導入支援サービスを本格的に開始する。
 国内の物流・EC現場をはじめ、精緻で柔軟性のあるオペレーションが求められる製造・工場現場に向けて、独自のACRシステムを日本市場に合わせて提供。迅速な現場構築と自動化・DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進をサポートする。(9月28日13:30 包装タイムス9月27日号1面に詳報)
09/27 第45回木下賞受賞――DNP/凸版印刷
 大日本印刷(=DNP、東京都新宿区)の単一素材(モノマテリアル)を使用したパッケージと凸版印刷(東京都文京区)のデジタルプリントによるレトルト殺菌対応パウチが、それぞれ日本包装技術協会(磯崎功典会長)が主催する「第45回木下賞」を受賞した。
 DNPは改善合理化部門を受賞。独自のコンバーティング技術を生かし、酸素、水蒸気に対する高いバリア性と遮光性を付与している。凸版印刷は新規創出部門を受賞。こちらは、強密着接着剤「TOPMER(トップマー)」を使用している。 (9月27日13:10 包装タイムス9月20日号7面「特集 軟包装2021」に詳報)
09/24 オリエンの重要さ解説/消費者調査のポイント紹介――JPDA
 日本パッケージデザイン協会(JPDA)が主催するオンライン講習会「パッケージデザインの学校」では「オリエンテーションとリサーチと契約」を8月26日に開催。デザインとマーケティングリサーチを行うプラグの小川亮氏が登壇した。
 同氏は、デザイン会社と良いオリエンをするために準備すべき項目やリサーチの有効な使用方法など、マーケティングリサーチに長けたプラグならではの視点で解説を行った。(9月24日11:10 包装タイムス9月20日号1面「連載 パッケージデザインの学校ルポ」に詳報)
09/24 包装用ナイロン値上げ/10月1日出荷分より改定――グンゼ
 グンゼ(大阪市北区)は、プラスチックカンパニーが販売するグンゼ包装用ナイロンフィルム「ヘプタックス」各種タイプ全般について、10月1日出荷分より価格改定を実施することを決めた。改定幅は一連あたり300円(15㎛換算)。
 生産合理化など徹底したコスト削減に努めてきたが、「自助努力だけでは吸収しきれず、今後も安定したフィルム供給責任を果たしていく上で価格改定(値上げ)が必要」と判断したとしている。(9月24日11:10 包装タイムス9月20日号3面に詳報)
09/22 モーダルシフトで業務改善/オートフロアコンテナを活用――明治

オートフロアコンテナに
荷物を積み込んだようす
 明治(東京都中央区)は、9月27日から、粉末プロテインの物流の一部をトラック輸送から、オートフロアコンテナを活用した鉄道輸送に切り替える。これにより、CO2排出量を年間13t削減するほか、商品の積み降ろし作業の省力化など物流業務の効率化に貢献する。
 オートフロアコンテナは、荷台の床を電動でスライドさせる装置がコンテナに搭載されたもので、積み降ろし時に荷室内での作業がなくなるという。(9月22日13:20 包装タイムス9月20日号1面に詳報)
09/22 シール印刷工場の支援へ/コンサル業、10日より開始――丸紀印刷
 丸紀印刷(大阪市平野区)は、9月10日、シール・ラベル印刷工場向けのコンサルティング業「みやびコンサルティング」を開始した。従業員20人以下の小規模シール印刷会社をはじめ、シール・ラベル印刷の収益化に悩む他業種の印刷会社などを対象に、「技術向上」「ロス削減」「品質の安定化」「その他工場運営の各種マネジメント」「補助金申請のサポート」などをアドバイスする。
 同社では契約社の応募受付と同時に代理店募集も行っている。(9月22日13:20 包装タイムス9月20日号1面に詳報)
09/21 高速ストレッチ包装機を発売/新技術で少量多品種に対応――寺岡精工

多様なトレーに対応しつつ、
最大毎分60パックの高速包装を実現
 寺岡精工(東京都大田区)は9月10日、プロセスセンター向け高速ストレッチ包装機「W-5600SRX」を発売した。「ガイド幅自動調整機能」「2本掛け自動切換仕様」「ローラー式トレー押さえ」「ロングヒーターコンベア」といった機能を搭載している。同社のIoTサービスを取り入れると、自動で録画した内部映像などをリモートアクセスで確認が可能。
多様なトレーに対応しつつ、最大毎分60パックの高速包装を実現した点が特徴。少量多品種を扱う生産現場でも使いやすい仕様になった。(9月21日15:30 2021年9月21日掲載/包装タイムス9月20日号1面に詳報)
09/21 グループ化で事業拡大/再生プラの需要促進図る――WPT/グリーンプラ
 ウッドプラスチックテクノロジー(=WPT、東京都文京区)とグリーンプラ(東京都文京区)は、このほどグループとして経営すると発表。両社はそれぞれ現状の経営体制を維持していくが、グループ化による再生プラの事業の効率化と拡大を目指す。
 輸送包装用のストレッチフィルムをWPTが、結束・梱包用のPPバンドをグリーンプラがリサイクルすることなど、効率かつシナジー効果を得ると見られる。 (9月21日15:30 2021年9月21日掲載/包装タイムス9月20日号1面に詳報)
09/17 三信包装と資本提携/生産対応などシナジーに期待――船場化成グループ

三信包装の社屋外観
 船場化成(徳島市)と三信包装(青森県八戸市)は、永続的な発展に向け、互いの成長戦略の一環として8月28日付けで資本提携したことを発表。これにより四国・徳島を中心に東北・青森、九州・福岡の3つのエリアに生産拠点と国内主要都市に営業拠点を擁するグループの構築に至った。
 消費地に近い最適地での生産対応や加工の充実、人事交流などシナジーが存分に発揮されるものと注目されている。(9月17日13:30 包装タイムス9月13日号2面に詳報)
09/16 AIでデザイン傾向把握/海外市場含めブランド開発に貢献――バニスター
 ブランド戦略の専門会社バニスター(東京都渋谷区)は、インテージ(東京都千代田区)と共同で、AI技術とアンケートを用いた「商品パッケージデザイン傾向把握調査サービス」の提供を開始した。
 数十パターンのデザイン案を生成し、ターゲット層へのアンケート調査と深層学習による評価を行い、デザインの傾向性を読み解くことでさらに高い評価のデザイン案を生成する。新規参入のほか、海外現地での分析ができない場合などの課題に対しても有効的としている。(9月16日13:00 包装タイムス9月13日号8面に詳報)
09/16 四角い「プチプチ」登場/手でまっすぐに切れる気泡緩衝材――川上産業

碁盤目状の切れ目に沿って
ちぎるだけで使える
 川上産業(東京都千代田区)は、まっすぐに手で切れる新プチプチ「スパスパ」を発売した。碁盤目状に配置された四角い気泡の粒と粒の間に太い溝があり、これに沿ってちぎるだけで縦横にまっすぐ切れる。
 粒のサイズが10×10mmでメジャー代わりに使用でき、手軽に、梱包するサイズに合わせて使用できる。(9月16日13:00 包装タイムス9月13日号8面に詳報)
09/15 淀川流通センターを開設/中央研究所もリニューアル移転――レンゴー

稼働を始めた淀川流通センターの全景
 レンゴー(大阪市北区)は8月31日、淀川流通センターを開設したと発表した。18年3月末に閉鎖したレンゴー淀川工場の跡地(大阪市福島区)に位置。建物内には中央研究所もリニューアル移転した。
 床面積は2万2257m2。約2万tの段ボール原紙を収容できる西日本における同社グループ最大の物流拠点となった。製品の保管・ピッキングなどでの倉庫内作業を大幅に自動化している。(9月15日11:10 包装タイムス9月13日号8面に詳報)
09/15 リサイクルできる紙包装実現/新型の縦ピロー包装機――シンテゴンテクノロジー
 シンテゴンテクノロジー(日本支社=東京都渋谷区)は、リサイクル可能な紙包装を実現する縦型ピロー包装機「SVE ZAP」を日本で上市した。シール部のみにホットメルトを塗布して包装を行う技術を開発し、紙繊維の含有率が95%以上の紙包装を実現している。
 紙包装へのシーラント加工が不要となり、環境配慮だけでなく包材コストの削減にも寄与する。また、ピロー包装のほか、ガゼット袋、角底袋など多様な製袋が紙素材で可能になっている。(9月15日11:10 包装タイムス9月13日号1面に詳報)
09/14 バイオマスプラ配合素材/刺身向け汎用容器で正式展開――中央化学

環境配慮型新素材「バイオCF」
使用の単品刺身容器
 中央化学(埼玉県鴻巣市)は、バイオマスプラスチック配合の新素材「バイオCF」を使用した刺身向け容器を8月から正式展開し、小売店に向けて提案している。
 バイオCFは、同社独自の低発泡PF素材に植物由来のバイオマスプラを配合したもの。また、蓋材にもリサイクルPET素材を使用した。環境配慮型製品の拡充に注力しているほか、「刺身もツマもおいしく食べられる」をコンセプトにフードロス削減にも寄与するという。(9月14日11:30 包装タイムス9月13日号1面に詳報)
09/14 C-PET容器の販売強化/トップシール実現で新規開拓へ――信越ファインテック

レトルト殺菌にも対応可能という
高密封のトップシール技術を確立
 信越ファインテック(ライフ・マテリアル事業部=東京都台東区)は、高耐熱素材であるC-PET容器「Shin-Fine PET」の販売を強化する。レトルト殺菌にも対応可能な高密封トップシール技術の確立により、無菌米飯やレトルト食品など新規用途の開拓を図る。
 耐熱温度220度で食材へのにおい移りも少ないなど、食品容器として優れた機能を持つためトップシールに対する要望は以前からあった。今回、トップシール材や容器の素材構成などを見直すことで従前の課題もクリアした。(9月14日11:30 包装タイムス9月13日号1面に詳報)
09/13 ロボの導入効果高める新ソフト/導入シミュレーションや走行データ分析――オムロン

複数モデルの自動搬送ロボを最適制御
 オムロン(京都市下京区)は先ごろ、工場現場で自走しながらあらゆる物を運搬する自動搬送モバイルロボット用の新ソフトウェア「Flow core 2.1」の提供を開始した。ロボットを設置する前に導入効果を検証できるシミュレーション機能をはじめ、複数ロボットタイプの統合コントロール機能などを備える点が大きな特徴。実際にロボットを配備することなく、デジタル空間上で自動搬送ロボットのフリート(複数台のモバイルロボットを群れと見立てて制御する機能)のワークフローと走行量をシミュレーション。潜在的なボトルネックを特定し、導入期間を短縮させ、ワークフローの最適化を図ることができる。(9月13日13:50 包装タイムス9月6日号3面に詳報)
09/10 消毒剤用仕様が初採用/差し替え式紙パック容器で――日本製紙

スプレーノズルタイプの
アタッチメントも新たに採用
 日本製紙は、差し替え式紙パック容器「SPOPS(スポップス)」の消毒剤用特別仕様「SPOPS Hygiene(ハイジーン)」が、プログレス(群馬県前橋市)の除菌消臭剤「強アルカリイオン電解水 純水のぴゅあちゃん」の容器として初採用されたと発表した。商品は9月1日に発売された。
 SPOPSは、専用ディスペンサーを持ち上げ、中のカートリッジ(紙パック)を新品に取り替えて再びディスペンサーを下げるだけで交換ができる「差し替え式」の容器。消毒・除菌商品向けの同Hygieneは、紙パックの耐浸透性能をアルコールや界面活性剤など浸透性の高い内用液に対応するレベルまで引き上げた特別仕様だ。初の採用事例となった今回の容器では、従来のポンプタイプのディスペンサーではなく、スプレーノズルタイプのアタッチメントを新たに採用している。(9月10日11:20 包装タイムス9月6日2面に詳報)
09/10 環境配慮の粘着テープ開発/リコーなど2社、導入決定――日東電工CSシステム

テープ基材にはPETボトルを主原料
とする再生PET(25μm)を採用
 日東電工CSシステム(愛知県豊橋市)は、PETボトルリサイクル原料を使った包装用粘着テープを開発し、今年7月よりリコーとSBSリコーロジスティクスでの一部採用が決定した。環境配慮型粘着テープとしてさらに改良を重ね、2022年度の量産化を目指す。
 テープの構成は、「粘着剤+基材+印刷インキ」で形成。粘着剤にはゴム系粘着剤を、基材には市場で回収されたPETボトルを主原料とする再生PET(25μm)を採用し、表面の印字にはバイオマスインキで印刷を施した。これにより、粘着テープにおける再生材料の比率を約60%向上した。今後はさらなる展開として、CO2排出量削減や資源循環に貢献できる多彩な製品開発を実施するとしている。(9月10日11:20 包装タイムス9月6日号1面に詳報)
09/09 群馬新拠点の建設に着手/関東圏の物流・生産基盤強化へ――シーピー化成
 シーピー化成(岡山県井原市)は、群馬県板倉町に計画する営業・物流・生産新拠点の建設に着手したと発表した。関東圏における自社製品の需要拡大や、さらなる販路開拓への布石と位置付ける。まずは営業拠点および物流拠点を整備し、その後に新たな生産工場を稼働する計画で、各施設は完成次第、順次操業。2023年には営業・物流・生産の全ての設備を整え、本社に次ぐ一大拠点としての本格稼働を目指す。(9月9日13:30 包装タイムス9月6日号1面に詳報)

来年11月に操業予定の「首都圏物流センター(仮称)」の完成予想図
09/08 ALL段ボール製へ改良/製造は福島県の協力工場へ依頼――大村印刷
 大村印刷(山口県防府市)はこのほど、紙製のVRゴーグル「Auggleシリーズ」(商標登録済)から、段ボール製のVRゴーグル「Auggle S2 eco(オーグル エスツー エコ)」を発表した。環境配慮の観点から、本体素材をALL段ボールで設計。梱包資材もOPP袋から紙テープ巻きへ刷新するなど、プラスチック使用量の削減に取り組む。
 今回発表した「Auggle S2 eco」は、従来品のコンストラクションを踏襲しつつ、本体の素材を段ボールで設計したアイテム。印刷も黒1色で施し、リサイクルに貢献する。製造については、福島県にある協力工場に依頼。同アイテムの製造を介し、地球環境問題と地域経済の活性化に取り組む。(9月8日13:00 包装タイムス9月6日号4面に詳報)

工作が苦手な人でも簡単に組み立て可能

梱包は紙テープのみ
09/07 EC商品返品時の利便性向上へ/デジタルシステムを提供開始――ヤマト運輸
 ヤマト運輸(東京都中央区)は、EC商品返品時の利便性向上に向け、EC事業者向け「デジタル返品・発送サービス」の提供を開始した。返品手続きや業務をデジタル化することで、消費者による電話での返品依頼、伝票作成の手間などの手続きを簡便化するとともに、宅急便センターやPUDOステーション、一部コンビニエンスストアなどから伝票レスでの返送が可能となる。ファーストユーザーとして、ギャップジャパンが運営する「Gap」および「Banana Republic」の公式オンラインストアで利用を開始している。(9月7日13:10 包装タイムス9月6日号2面に詳報)
09/07 大型装置の輸送梱包に最高賞/積載率と作業工数を大幅改善――2021日本パッケージングコンテスト

経済産業大臣賞を受賞した
「大型装置の国内輸送梱包材開発」
 日本包装技術協会は8月25日に「2021日本パッケージングコンテスト」の入賞作品を発表した。日立物流東日本(茨城県日立市)の「大型装置の国内輸送梱包材開発」への取り組みが最高賞の経済産業大臣賞に選ばれた。半導体検査装置輸送時の、積載率の向上と作業工数の削減を実現している。
 今年の応募点数は383点で、入賞作品132点のうち上位13点がジャパンスター賞となった。協会は入賞作品発表日にオンライン形式での表彰式と上位3作品入賞企業による開発事例発表会を行った。(9月7日13:10 包装タイムス9月6日号1面に詳報)
09/06 容器内に特殊ボールなど付与/振ってナノバブルが発生――三葵コーポレーション
 三葵コーポレーション(愛知県岡崎市)は、日本コルマー(大阪市中央区)との共同開発で、容器の中に特殊なボールやストローを付与して微細な気泡(ナノバブル)を発生させる「ナノバブル発生容器」を提案した。容器を振って中身を混ぜることでナノバブルが発生し、内容物であるクレンジング化粧品などの洗浄力や浸透力の向上を見込む。上記2社は化粧品産業技術展「CITEJAPAN2021」に出展し、同製品の特徴やナノバブルの効果について紹介を行った。(9月6日11:35 包装タイムス8月30日号に詳報)
09/03 飲料カップに石灰石新素材/成形メーカーと協働で量産化――TBM/旭化成パックス

LIMEX製飲料カップのイメージ
 TBM(東京都中央区)が手掛ける「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」が、このほど旭化成パックス(東京都千代田区)の飲料カップに採用された。LIMEXは、炭酸カルシウム(石灰石)などの無機物を50%以上含む複合材料。そのため石油由来プラスチックの使用量削減や、原料調達から処分までのCO2排出量抑制にもつながる。同社は今後、食品容器などの真空・圧空成形製品の開発・製造および販売を、成形メーカーと共に強化していく方針だ。(9月3日11:20 包装タイムス8月30日号に詳報)
09/02 「物流センター」が22年末竣工/物流DXへモデルを構築――福助工業
 福助工業(愛媛県四国中央市)は、大規模「物流センター」を建設することを明らかにした。四国島内13か所の工場から出荷されていたものを、本社と同じ四国中央市内のセンターで一元化し、IT技術による物流現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を狙う。物流センターは四国中央市土居町に造成される工業団地に建設を計画する。敷地面積は約6万6000m2で、年内に着工し来年末の完成を目指す。(9月2日11:05 包装タイムス8月30日号に詳報)
09/01 資源循環型社会を目指し/3社でコンソーシアムを設立――三井化学
 三井化学(東京都港区)と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM 東京都中央区)、野村総合研究所(東京都千代田区)はコンソーシアムを設立すると発表した。資源循環型社会の実現を目指し、「トレーサビリティを基盤とした、プラスチックリサイクル材の利用促進」「資源循環に関するステークホルダー間の連携支援」「資源循環に貢献した人や企業へのインセンティブ制度構築」を目的とする。三井化学と日本IBMは、今年4月に協働を開始した。そこに野村総合研究所が加わった形となる。(9月1日13:00 包装タイムス8月30日号に詳報)
09/01 キャップ分別率など向上/BtoB実証運用の結果公表――小田急電鉄

4種の分類ができる
リサイクルステーション
 小田急電鉄(東京都新宿区)は、PETボトルの「ボトルtoボトル(BtoB)」実現に向け、今年3月から3カ月にわたり小田急線新宿駅の6番ホームに独自の分別回収ボックス「リサイクルステーション」を設置し、キャップやラベルの分別状況などを調査した実証運用の結果を公表した。この回収ボックスはPETボトル、キャップ、ラベル、飲み残しの4種を分けて投入でき、キャップの分別率は従前の4%から56%に向上。またラベルとキャップをともに分別していた割合(3分別回収率)は1%から32%に上昇した。同社は、改良しながら設置し、ほかの駅や施設への設置も検討していくとしている。(9月1日13:00 包装タイムス8月30日号に詳報)
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