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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2021年11月】

11/30 1袋単位のトレサビシステムを構築/イシダと共創、工場現場のDX推進――カルビー
 カルビーはこのほど、イシダ(京都市左京区)と共同で新たなトレーサビリティシステムを構築し、湖南工場で製造する「堅あげポテト」の生産ラインの一部に2022年1月からパイロット導入すると発表した。新システムの導入で使用原料から計量・包装・検査・箱詰めなどの生産に関する一連の情報を、1袋単位で一元管理・トレースが可能になる。
 製造工程内に複数の監視機器を導入し、前後工程のデータと紐づけることで一元管理を実現。情報の照会スピードが大きく向上し、消費者が購入した商品に関する問い合わせなどに対して迅速に対応できるようになった。また一元管理された情報を蓄積することで、各工程の作業状況を可視化でき、製品の状態の精緻な把握と品質向上にも貢献する。(11月30日15:10 包装タイムス11月29日号1面に詳報)

新たに構築したトレーサビリティシステムのイメージ図
11/30 脱CO2ブリスターパックを提案/焼却時に60%以上削減――大阪プラスチック工販
 大阪プラスチック工販(大阪市平野区)はこのほど、わずかな量の機能性マスターバッチ“グリーンナノ”をPET原料に加えるだけで焼却の際に発生するCO2を60%以上削減する「脱CO2ブリスターパック」を製品化した。PETシートに機能を付与し、透明包材に成形したのは国内では初めて。雑貨向けブリスターパックで採用されており、今後は機能面の周知を図りながら営業提案を進めていく考え。A-PETシート製造会社の進栄化成(大阪府八尾市)の協力を得てシーティングに成功した。透明度や強度に不安のある植物由来原料の製品とは異なり、通常のプラスチック製品の性能がほぼ維持され、リサイクルにも対応するという。(11月30日15:10 包装タイムス11月29日号1面に詳報)
11/29 Gデザイン・LLデザイン賞を受賞/世界で利活用進む「QRコード」に評価――デンソーウェーブ

活躍の裾野を広げるQRコード
 デンソーウェーブ(愛知県安久比町)は、1994年に開発した2次元コード「QRコード」が2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞(日本デザイン振興会主催)を受賞したと発表した。同賞は、時代を超えてスタンダードであり続けるデザインを表彰する制度で、デンソーとの共同受賞となった。QRコードは、工場や流通などの業務効率化を目的に開発され、四半世紀以上にわたって利活用が進む。その高い読み取り精度や速さに加え、パブリックドメインとしたことから世界標準として採用。近年は、ホームドア制御システムやコロナ追跡システム、ワクチンパスポートなど活躍の裾野を広げている。(11月29日13:30 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/29 全製品10%以上値上げ/12月1日出荷分より――食品容器メーカー各社
 スーパーマーケット向け・飲食店向けなどのプラスチック製食品容器を製造する有力メーカーが、相次いで値上げを打ち出した。その多くでは、12月1日出荷分より自社製品全般を対象とした10%以上の価格改定を実施すると発表しており、おおむね足並みがそろう形となった。原油価格およびナフサ価格の高騰に伴って、ポリスチレン(PS)をはじめとする原料全般の値上げが続いていることに加え、物流費など諸経費の上昇も長期化している。各社は製品価格への転嫁を図るべく、関連業界へ交渉を行っていく構えだ。(11月29日13:30 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/26 箱のコンテナ投入など自動化/世界的シューズメーカーに導入――Mujin

シューズボックスを仕分け用
小型コンテナに投入
 ロボット制御システムを手掛けるMujin(東京都江東区)は、日立物流と共同で、シューズボックスのコンテナ投入と外装箱の処理の自動化を実現したと発表した。グローバル展開するスポーツシューズメーカーの国内唯一の物流センター(千葉県)に、3台の知能ロボット「MujinRobot ピースピッカー」を導入。外装箱の中にある靴の入ったシューズボックスを3Dビジョンが認識し、専用の特殊ハンドで素早く正確にピッキング後、店舗別に仕分けるための小型コンテナに投入する。空になった外装箱の処理もロボットが自動で行う。自動化率が高まり、物量の波動を吸収する安定した労働環境の構築にも寄与しているという。(11月26日13:00 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/25 再生原料80%使用ストレッチ/エコマーク取得で訴求強める――野添産業
 野添産業(大阪府東大阪市)の再生原料使用ストレッチフィルム「アースプロテクト エコ80」がエコマークを取得し、本格販売を開始した。環境問題に取り組む企業としての訴求をさらに強める。同製品は、自社で回収する使用済みストレッチフィルムを再ペレット化した再生原料を80%使用しつつ15μの薄さを実現し、品質も保持。バージン材を使用した製品よりも安価かつ安定的に提供される。再生原料の使用比率はリリース当初から変わらないが、エコマークの取得により「環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品」であると広く周知できる。(11月25日11:10 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/25 ケミカルリサイクルPET採用/化粧品容器を順次切り替え――ファンケル

刷新された「マイルド
クレンジングオイル」
 ファンケル(横浜市中区)は、11月18日にリニューアル発売した「マイルドクレンジングオイル」の容器を、ケミカルリサイクル技術により作られた100%再生由来のPET素材に切り替えた。石油由来のバージンPETに比べ、約47%のCO2排出量が削減されるという。この技術によって、化粧品の容器に使われるような着色や加飾のあるPET素材もリサイクルでき、再生を繰り返すことによる劣化も生じず、バージンPETと同等の品質を有することが可能。同社は2023年3月末までに、一部製品を除く化粧品のPET容器を同様に順次切り替えていく方針を示している。(11月25日11:10 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/24 新バイオマス素材を開発/卵の殻を汎用樹脂に配合――コバヤシ
 コバヤシ(東京都台東区)は、鶏卵の殻を汎用樹脂に配合したバイオマス素材「Reseam(レジーム)ST-E」を新たに開発し、本格的な販売に乗り出した。石油系材料の代替を目的とした新素材であり、環境対応型材料の先駆けであるレジームSTに次ぐ第2弾製品。一般的に埋め立てや焼却処理される卵の殻をパウダー状に粉砕し、ポリプロピレンやポリエチレンなどのプラスチック材料に配合する(配合率50%以上が可能)。従来の汎用プラスチック同様にインジェクション成形をはじめ、ブロー成形などさまざまな成形・用途に対応。成形後も吸湿しにくく、寸法安定性にも優れている。(11月24日11:20 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/24 AI使い欠陥自動分類/結果を音声告知する検査装置――ダックエンジニアリング

「Crossover HSシリーズ」
を内覧会で提案
 ダックエンジニアリング(京都市南区)は、AIによる欠陥自動分類と最新機能で分類した結果を音声で告知する新機能搭載の「Crossover HSシリーズ」を製品化し、京都本社のショールームで開催の内覧会で公開した。グラビア印刷に特化した最高峰の検査装置で、画像処理回路をカメラボックス一体型としたコントローラレス。自動設定により検査開始が早く、高速で流れる生産ラインにおいても高精細な高分解能100%検査を実現している。来年1月26日から東京ビッグサイトで行う「コンバーティングテクノロジー総合展」でも展示実演する計画で来場者に向け広く提案する構えだ。(11月24日11:20 包装タイムス11月22日号に詳報)
11/22 ISCC認証を取得/関東・徳山の全工場で――サン・トックス
 サン・トックス(東京都台東区)は、ISCC認証を関東工場と徳山工場の全工場で取得した。認証方式はマスバランス(MB)で、今後同認証のバイオマス原料を割り当てたバイオマスポリプロピレンフィルムを展開していく。原料のバイオマスPPは、植物由来ナフサと石油由来のナフサを混合して生産しているが、フィルムの品質・安全性は従来製品と同等だ。
 ISCC認証を取得することで、サプライチェーンとしてマスバランスのトレーサビリティが担保され、持続可能宣言書の発行を可能とする。環境配慮型製品群を拡大することにより、SDGsの実現を推進し社会への貢献を果たしていく考え。(11月22日13:20 包装タイムス11月18日号に詳報)
11/19 鎌倉銘菓の一次包装等紙化/年間100tのプラ削減へ――日本製紙/豊島屋
 日本製紙(東京都千代田区)と豊島屋(神奈川県鎌倉市)は、紙パッケージとパルプモールドを共同開発し、豊島屋が販売する銘菓「鳩サブレー」に採用した。一次包装のピロー包装、緩衝材、仕切りトレーの紙化で、プラスチック使用量を年間約100t削減する。10月から順次切り替えを行っている。外装の紙箱は日本製紙のコートボール「JETスターF」を使用した。マイクロミシン加工を施した再封機構付き。ピロー包装と緩衝材は「白銀F」を使用した包材とした。漂白パルプを使用し、片面だけ平滑に仕上げた片艶クラフト紙で、鮮やかな白さが特徴だ。紙箱および缶容器で使用する仕切りトレーは、サトウキビ由来のバガスのパルプモールドとした。(11月19日11:05 包装タイムス11月15日号に詳報)

ピロー包装を片艶クラフトに

缶容器内の仕切りトレーはパルプモールド
11/18 関東で初、トモヱ乳業が採用/ストローレスの学乳紙容器――日本製紙

「School POP」の採用は
高知、北九州、鹿児島に
続いて全国4件目
 日本製紙(東京都千代田区)のストローレス学乳紙容器「School POP」が、トモヱ乳業(茨城県古河市)の学校給食用牛乳(学乳)の容器として採用された。来年4月から供給を開始する。同容器の採用は高知、北九州、鹿児島に続いて全国4件目で、関東では初採用。同容器は、使い捨てプラゴミ削減と教育の場でのSDGs教育効果を狙いに開発した、ストロー不要の学乳向け小型紙パックだ。ゲーブルトップの下部に工夫を施すことで指の入れやすさと開封性を向上。独自の罫線によりスムーズに中身を注出でき、ストローなしで飲用できる。従来型のストロー孔も残しており、低学年の児童などは従来同様にストローが使える。(11月18日11:10 包装タイムス11月15日号に詳報)
11/17 SIAAマーク認証取得/ラベル原紙用合成紙では国内初――ユポ・コーポレーション
 ユポ・コーポレーション(東京都千代田)は、医療現場で使用する医薬品ラベルや、食品ラベルなどを主用途とする原紙「ユポタック」の「SGS80」と「SGSG80」の2製品で、抗菌製品技術協議会(東京都渋谷区)が制定した抗菌SIAAマークを認証取得した。印刷・ラベル原紙用合成紙で、同マークの認証取得は国内初。本来のラベル原紙としての適性に加えて、製品表面(粘着加工品含む)に付着した細菌の増殖を100分の1以下に抑制し、SIAAが独自に定める安全性基準に適合。しかも、人の皮膚に付着してもその安全性の基準を満たしている。(11月17日11:15 包装タイムス11月15日号に詳報)
11/16 包材不足の懸念濃厚/中国の供給制限で国内軟包装業界に余波――酢酸エチル問題
 予断は許されないが、国内で今後、食品向け軟包装が不足する懸念を完全には否定できない。中国政府の環境規制などを背景として、ラミネートや印刷の溶剤となる酢酸エチルの供給が急激に制限されているためで、ここにきて国内の軟包装メーカーにも影響が出始めてきたからだ。大手量販店を主要顧客とする食品商社からは10月中旬、取引先の中小食品メーカーなどに対し、使用包材に関する状況調査の文書も出回っている。(11月16日11:30 包装タイムス11月15日号に詳報)
11/15 青果向け汎用容器をPR/コンテナ対応など新製品も多数――エフピコチューパ

新製品「VFC」は汎用コンテナ
に収まるサイズに設計
 エフピコチューパ(東京都新宿区)は「第11回農業ウィーク」内の6次産業化EXPOに、青果向け新製品を多数出展した。青果物汎用コンテナにぴったり収まるサイズに設計した「VFC」のほか、汎用容器を内容物ごとに分けたブースで紹介し、来場者の耳目を集めた。VFCは、一般的な青果物コンテナの内寸57×37cmに合わせてサイズ設計した10種類の汎用容器シリーズ。段ボールの削減につながるほか、流通時の積載効率向上、またコンテナのまま売り場に出せるため品出しの効率アップも見込む。また、柑橘類やサクランボ、キウイなどに適した大型パックの売り場提案、環境配慮型製品の紹介などもあった。(11月15日11:35 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/12 自動採寸計量器を展示/小型荷物の発送業務をサポート――寺岡精工

マイクロ SMART QBING
 寺岡精工(東京都大田区)は、製造・物流現場の課題解決を目指すソリューションを先の国際物流総合展で紹介し、来場者の関心を集めた。展示されたのは自動採寸計量器「マイクロ SMART QBING」と、そのオプションである自動仕分け機「コンパクトソーター」。宅配や運送業、空港などでも採用実績があるという。赤外線センサーで2.5mm単位での採寸、レーン下のはかりによる10?単位の計量という業界初の高精度な計測が行えることが特長。送り状や受注番号、JANコードなどのバーコード読み取りも可能で、計測データと紐付けも自動で行う。コンパクトソーターを使えば毎時3600個、10方面に仕分けができる。また、近日発売の側面貼りオートラベラー「GP Auto Labeler System」も連結して展示された。(11月12日11:25 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/12 食品工場向けロボットの新製品/衛生確保した仕様、工場現場の自動化支援――安川電機
 安川電機(北九州市八幡西区)は先ごろ、食品工場向け小型ロボット「MOTOMAN-GP8」を発売した。特殊な表面処理と食品機械用の潤滑剤を使用することで、食材に直接触れるような食品加工用途でも使用できる新仕様の小型ロボット。異物混入・汚染などを防ぎ衛生を確保した新仕様により、食品加工工程の自動化を効果的にサポートする。雑菌の繁殖や腐敗を防ぐため、食材の保存や作業現場は低温で管理する必要が多々あるが、低温でも通常動作を確保できる潤滑剤を使用して生産性への影響を回避。可搬質量は8kgで最大リーチが727mm、食品加工工程での食材の開梱・加工・梱包や、食品、化粧品等の衛生品の箱詰めなど幅広い用途で需要を見込む。(11月12日11:25 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/11 工場現場の作業を遠隔サポート/高画質映像、遠隔地から的確に指示――ザクティエンジニアリングサービス

独自の業務用ウェアラブルカメラ
「CX-WEシリーズ」を活用
 ザクティエンジニアリングサービス(大阪市北区)は、ブレない独自の業務用ウェアラブルカメラ「CX-WEシリーズ」を活用した遠隔作業支援ソリューション「遠場監督」の提案を加速する。人手不足への対応、コロナ禍で非接触・リモート型ワークなどへの転換に対し、映像を使った新ソリューションで工場現場の作業を遠隔から効果的にサポートする。システムは、高耐久で小型軽量の「CX-WEシリーズ」と既存の通信アプリケーション、スマートフォン等の通信端末などで構成される。優れたカメラ機能をはじめ汎用のWEB会議アプリケーションが利用可能で、通信端末にフルHD記録できる点なども大きな特徴。現場で撮影されたブレのない高画質の映像で、遠隔地からの指示など現場とのコミュニケーションをスムーズかつ的確に行える。(11月11日 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/10 GD賞にプラ紙一体化容器/コンビニのスープに採用――伊藤忠プラスチックス/アテナ工業

ファミリーマートで11月から展開
 伊藤忠プラスチックス(東京都千代田区)は、アテナ工業(岐阜県関市)と共同開発した「一体化容器(プラスチック/紙)」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。この容器は、本体内カップが薄いプラスチック素材で、紙製スリーブの口元に内カップを装着した宙吊り構造。プラスチック使用量を削減しつつ、紙素材と組み合わせることで、容器としての機能性と環境への配慮を両立。使いやすさと安全性を追求しながら、生活シーンに調和するデザインに取り組んだことが評価された。
 同社はこのほど、ファミリーマート(東京都港区)向けに同製品の供給を開始。各種スープ容器を切り替え、11月2日から順次発売されている。石油系プラスチックを従来品より1食当たり約15%削減し、年間約39トンの削減を見込む。(11月10日11:10 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/09 共同輸送マッチング技術を開発/協力効果高い輸送ルート瞬時に列挙――JPR/群馬大学
 日本パレットレンタル(=JPR、東京都千代田区)と群馬大学(情報学部)はこのほど、多数の輸送ルートが登録されたデータベースの中から、効率が高い共同輸送の組み合わせを瞬時に列挙して提案する、共同輸送マッチング技術を開発した。数学分野で知られる「距離の公理」など背後に潜む不等式を活用し、正確さを犠牲にすることなく探索する範囲を絞り込む。1台のトラックで3本の輸送を逐次的に処理する三角輸送、3本の輸送を混載して同時に運ぶ混載輸送に対応する。同技術は、JPRが提供する共同輸送マッチングシスム「TranOpt(トランオプト)」にコアエンジンとして搭載され、10月21日から一般ユーザー向けのサービスとしてリリースした。(11月9日 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/09 沖縄初の軟包装一貫ライン/納期、コストの負担軽減に貢献――近代美術

クリーン化工場で稼働する
「多目的フレキソ印刷8色機」
 沖縄で初めて、印刷から製袋までを同一工場内で加工する「軟包装一貫ライン」が稼働を開始した。印刷や広告事業を手掛ける近代美術(沖縄県南風原町)が糸満工場(同県糸満市)に設置。すでに、菓子や加工食品向けの軟包材用途に商業生産を開始している。今年3月には同工場で内覧会が開かれ、食品メーカーや小売関係者に印刷機を披露、180社が参加する盛況なものとなった。沖縄では、軟包装印刷のほぼ全量を本土に頼っている現状があり、同社が整備した一貫ラインの稼働で包装ユーザーが抱える納期、コストの負担軽減、およびCO2削減にもつながるという。インキ、接着剤共に完全無溶剤ラインを実現し、両面検査装置を搭載した多目的フレキソ印刷8色機(NILPETER New FA-22)、沖縄初のノンソルラミネーターほか、スリッターや検品巻変え機、2台の製袋機が並ぶ。(11月9日 包装タイムス11月8日号に詳報)
11/08 A-PETシート価格改定/再生系1kg40円、10月21日から――RP東プラ
 アァルピィ東プラ(大阪府吹田市)は、10月21日出荷分から再生原料を混入した再生系A-PETシートの価格改定を実施している。改定幅は1キログラムあたり40円。今年5月1日出荷分に続く2度目の取引先への案内となるが、「コスト合理化努力を継続して講じてきたが、大幅な原料コストの上昇分を自助努力だけでは吸収することが困難な状況」にあるとして今回の製品価格改定に踏み切ることになったとしている。同社によれば、容リ協ルートの一廃ボトルフレークの原料価格についても上昇していることに加え、最近の石油化学基礎原料の高騰でA-PETシート原料価格も上昇基調にあるとしている。そうした外部環境を踏まえ、今回の価格改定を決めた。(11月8日13:30 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/05 PTPシートにバイオプラ/医薬品一次包装で採用――アステラス製薬
 アステラス製薬は、医薬品の一次包装であるPTPシートにバイオマスプラスチックを採用した。新PTPシートには、バイオマスプラスチックであるサトウキビ由来のポリエチレン原料を50%使用している。2021年度中に日本国内向けの下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー錠5μg」(一般名・ラモセトロン塩酸塩)から同PTPシートの採用を開始する。今後、他製品でも従来の石油由来プラスチック製PTPシートからの切り替えを検討する。またサステナビリティの観点でより優れた包装材料の活用にも取り込んでいく構えだ(11月5日11:00 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/04 リフィルタイプのジャー容器/高級感と使いやすさも両立――グラセル

エコなクリームジャー容器「QUATRE」
 化粧品容器メーカーのグラセル(大阪府茨木市)はこのほど、リフィル容器の新シリーズ「QUATRE(キャトル)」を発売した。中蓋対応のクリームジャー容器で、デザインやユーザビリティにもこだわった設計が特長。カスタマイズ性にも優れ、商品イメージに合わせたカラーリングや、エコ原料・加飾にも対応する。新発売の「QUATRE-30」は、近年市場ニーズが高まっているリフィルタイプの環境対応容器だ。本体はインサート成形により、インナー部とアウター部のカラーリングで多彩な表現が可能。アウター部だけでなく、インナー部の転写にも対応する。本体キャップは重厚なツーパーツ仕様となっており、詰め替えタイプのエコ容器でありながら、高級感も兼ね備えた上質なデザインを演出できる。(11月4日11:10 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/02 御殿場工場が操業50周年/高付加価値製品などで伸長――日本テトラパック

国内で流通するテトラパック紙容器
の95%を製造
 日本テトラパック(東京都千代田区)の御殿場工場が今年10月、操業50周年を迎えた。テトラパックがグローバルに展開する30カ所の包材加工工場の一つで、現在、国内で流通する同社紙容器の95%を製造。少子高齢化などで国内市場が縮小傾向にある中、より付加価値や機能性が高い製品を投入することで製造量と売上を大きく伸ばしている。御殿場工場は1971年10月16日に操業を開始。チルド製品用の屋根型容器「テトラ・レックス」や、常温で長期保存が可能なレンガ型容器「テトラ・ブリックアセプティック」など、120種類以上の包材を製造している。同工場は環境面の取り組みにおいても先進的で、再生可能エネルギーとしてグリーン電力の利用を開始している。またFSC CoC認証を取得しており、取引先にFSC認証マーク付きの容器を供給。さらに22年秋以降、植物由来ポリマーを使用したコート包材を製造するための体制構築を図っている(11月2日11:10 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/02 次世代の水性インキ開発/乾燥性向上、既存機で対応――東洋インキ
 東洋インキ(東京都中央区)はこのほど、ハイソリッド水性グラビアインキ「アクワエコールSX」を開発、販売を開始した。従来のグラビアインキと同等レベルの生産性確保に成功したうえ、既存の標準印刷設備に対応する。同インキの特徴は、これまで課題であったインキの乾燥性向上にある。独自技術によって実現したインキの超高濃度化による溶媒分の削減と、グラビア版の浅版化のよるインキ塗布量の削減でインキの乾燥性の向上に結び付けた。OPP、PET、NYなどの各種フィルム基材に使用できる。(11月2日11:10 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/01 落下型金属検出機を開発/ドライ品の包装前検査に――アンリツ

金属検出機「M6-hシリーズ」
の検出ヘッドを採用
 アンリツ(神奈川県本厚木市)はこのほど、ドライ品の包装前検査に適した落下型金属検出機を開発した。高い検出感度と安定性を誇る金属検出機「M6-hシリーズ」の検出ヘッドを採用している。原料工程に異物検査を追加することで、生産ライン内での異物の拡散や流出リスクの低減につながる。検出ヘッドを自由落下で投入される原料の検査に特化した構造にすることで、金属異物を高感度に検出できるようになった。信号処理機能を搭載することで誤検出の要因となるノイズや振動を低減。既存の設備に組み込んでも安定した運用を行える。(11月1日13:15 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/01 海洋プラ一部使用のパレット導入/荷役台として順次切り替えへ――日清食品
 日清食品は、海辺などに廃棄されたプラスチックごみをリサイクルして素材の一部に活用したプラスチックパレットを国内企業で初めて導入する。11月から順次、製品の輸送、保管で使用を開始していく。海に流れ出る可能性のあるプラスチックごみを回収、リサイクルしたOBP(オーシャン・バウンド・プラスチック)を素材の一部に活用したパレットの使用を開始することで、環境負荷の低減を図る。(11月1日13:15 包装タイムス11月1日号に詳報)
11/01 2022年4月に新会社設立/板紙事業、担当組織を統合――三菱商事パッケージング/日本紙通商
 三菱商事パッケージング(東京都中央区)と日本紙通商(東京都千代田区)は、両社の板紙事業および担当組織を統合し、2022年4月1日付で新会社を設立することを発表した。
 新会社の商号は発表時点では未定。資本金は3億1000万円、代表者には三菱商事パッケージングの黒田竜史氏の就任を予定している。出資比率は三菱商事パッケージングが66%、日本紙通商が34%。事業内容は段ボール原紙・製品、クラフト紙、包装資材・製品の販売。(11月1日13:15 包装タイムス10月25日号4面に詳報)
11/01 FSC認証紙でICタグラベル/独自技術により通信性能も維持――凸版印刷

厚さも同社従来品に比べ約20%薄く
 凸版印刷(東京都文京区)は、商品情報を管理できる低価格のUHF帯ICタグ「SMARTICS-U(スマーティックス・ユー)」シリーズの新たなラインナップとして、FSC認証紙をアンテナ基材にした環境配慮型ICタグラベルを開発し、10月から販売を始めた。
 ICタグのアンテナは、基材上に導電性インキを用いて印刷によって形成。しかし、アンテナ基材に紙を用いると、通信距離が短く、十分な通信性能が得られなかった。今回同社が開発した紙のアンテナは、独自技術により通信性能を維持。これによりプラスチックを使用しない環境配慮型ICタグラベルを実現した。従来品と比較し、100万枚で約110kgのプラスチック使用量削減に相当する。厚さも従来品に比べて約20%薄肉化しており、貼付した書類を重ねてもかさばらないなど、利便性も向上させた。(11月1日13:15 包装タイムス10月25日号4面に詳報)
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