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【ニュース分類】
包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2021年12月】

12/28 日付印字検査機の標準型/給袋機用ホットプリンターも発売――イーデーエム

全画面保存機能を
標準装備した「PCi300」
 イーデーエム(東京都板橋区)は、日付印字検査機のスタンダードモデル「PCi300」と、給袋包装機用の間欠式ホットプリンター「HP2600T」「HP2600B」を発売した。
 PCi300は、全画像保存機能付きの従来機「PCi170」の後継モデル。USB接続による全画面保存機能を標準装備しており、サーバー導入やネットワークを構築することなく手軽に全画像保存を導入できる。
 HP2600Tと同2600Bは、ロータリー式の給袋包装機用に開発された最新のホットプリンターだ。制御部をデジタル化し、テープ送りや印字時間、活字温度などの各種パラメーターを高精度で管理。またデジタル温調の採用で、電源投入時や活字交換時の印字可能温度到達時間を短縮しており、ダウンタイム削減に貢献する。(12月28日11:00 包装タイムス12月13日号に詳報)
12/27 陶器の廃材から段ボール/瀬戸焼の専用パッケージを開発――マルイチ

せとものダンボールの
内箱正方箱(左から窯垣、十草)
 段ボールメーカーのマルイチ(愛知県瀬戸市)は、11月からサーキュラーエコノミー(循環型経済)梱包資材「せとものダンボール」の提供を開始した。瀬戸焼の廃材から作った紙を用い、瀬戸焼を梱包するための専用ご当地段ボール箱に仕上げ、地域PRと環境配慮を兼ねた取り組みとして注目される。廃棄される瀬戸焼を粉砕して段ボール原紙に配合、オリジナル原紙「瀬戸物混抄紙(こんしょうライナ)」を製造した。なお、通常の段ボールと同様にリサイクル可能である。(12月27日13:10 包装タイムス12月13日号に詳報)
12/24 「トラパレ」Gデザイン賞/荷物を台車ごとパレットへ――TSK

荷物を載せたままの台車を押し込む
 TSK(富山県富山市)の新製品「トラパレ」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞した。同製品は荷物を台車に載せたまま、台車ごと運搬できるパレット。パレットから台車への載せ替えの作業を削減する。台車を押し込んで保持するフレームが採用されており、四つの台車をひとまとめにできる。その状態のままフォークリフトなどで運搬でき、従来のパレットそのままに扱える。
 「従来は当然と考えられていた工程を短縮し、作業効率と作業者の負担を大きく改善できる提案となっている点が評価できる。類似製品がないことから、作業現場に対する実際的な提案としての価値が高い」と評価された。(12月24日15:40 包装タイムス12月13日号に詳報)
12/23 三菱食品煎餅がアワード受賞/分かりやすい包装表示評価――UCDA

「生活志向 おこげ煎ひじき入り」は
アレルギー物質表示を表面に配置した
 ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA、在間稔允理事長)主催の“分かりやすい表示”を表彰する「UCDAアワード2021」で、三菱食品(東京都文京区)の「生活志向 おこげ煎ひじき入り」のパッケージが高く評価された。生活者と専門家による評価が総合的に高い、最高賞に位置付けられる、アワードと同名の賞の、生活・保障カテゴリで受賞した。
 表面にアレルギー物質の表示があり、店頭で手に取る前に注意できる点が親切だ。裏面には見やすい書体「みんなの文字」を用いたうえで十分な余白を取った。これにより原材料名と栄養成分の表示が見やすくなっている。さらに合成着色料や合成保存料不使用なことなど、付随する情報もわかりやすく示した。(12月23日14:35 包装タイムス12月13日号に詳報)
12/22 大きさや動きをリアルで体感/ラベル印刷機と軟包装向けIJPの内覧会――ミヤコシ

全長6.3mの「MLP10@」
 オンラインを利用した内覧会を積極的に実施してきたミヤコシ(千葉県習志野市)は、11月25.26日の両日、千葉県八千代市内にある同社八千代事業所で、リアル内覧会「ミヤコシ アドバンスド・ソリューション」を開催した。オンラインでは実機のサイズ感や動きが分かりにくいという来場者から、具体的かつリアルに体感できたとして高い評価を得た。
 会場は「ラベル&パッケージ」と「ブック&データプリント」の二つのエリアに分けて印刷機、後加工機を展示。「ラベル&パッケージ」のエリアではシール・ラベル用間欠オフセット印刷機 「MLP10@」と軟包装用水性インクジェットプリンター(IJP) 「MJP30AXF」が並んだ。(12月22日15:45 包装タイムス12月13日号に詳報)
12/21 バイオ100%PETボトル試作品完成/2030年目標へ本格検証を開始――サントリー
 サントリーホールディングス(東京都港区)は12月3日「サステナビリティ活動」に関する記者発表会を開き、米国のバイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社と共同開発を進めてきた「植物由来100%使用PETボトル」の試作品が完成したことを発表した。2030年を目指し、早期の市場投入を予定。原料調達やプラントの規模、設置場所の検討に乗り出す。同社執行役員でサステナビリティ経営推進本部長の福本ともみ氏によれば、2030年の「サステナブル化100%実現」に向け、今後約500億円を投資する方針を明らかにした。(12月21日15:20 包装タイムス12月13日号に詳報)
12/20 販売・購買管理システム/製造業向け、業務効率化に―――シナプスイノベーション
 製造業向けITなどを手掛けるシナプスイノベーション(大阪市北区)は11月11日、「UM販売管理」をリリースした。製造業に特化したSaaS型販売・購買管理システムで、販売業務や購買業務の効率化に寄与する。購買オーダー発生から支払予定データ作成までを、社内外の関係者とリアルタイムに情報共有できるようになる。SaaS型クラウドサービスにすることで、テレワーク時や外出先からの利用もできるようにした。(12月20日15:15 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/17 フリーズドライ新シリーズ発売/パッケージが食器代わりにも―――永谷園
 永谷園はフリーズドライ技術を活用した新商品「永谷園のFREEZE DRY」シリーズ3品を、11月24日から自社ECサイト「永谷園オンラインショップ」で発売した。「お湯で3分、水なら5分」と手軽に作ることができ、パッケージがそのまま容器になるため、普段使いはもちろん、アウトドアや山登りなど場所を選ばず楽しめる。袋内部には注水量の目安線が付いており、お湯・水の計量も不要だ。5年半の長期保存が可能で、備蓄食としても使用できる。(12月17日11:50 包装タイムス12月6日号に詳報)

お湯・水の計量も不要
12/16 計量・包装機を用途別で/農家や青果工場で包装を自動化―――寺岡精工

自動計量包装値付け機の
「AW-5600FXU」
 寺岡精工(包装事業部・東京都大田区)は「第11回農業ウィーク」に、計量・値付けを1台で行う包装機や新製品の高速包装機を出展した。生産農家や青果工場での包装作業の自動化や、小売店で青果物の個包装需要が高まっていることに対し、自動でスピーディーな包装が可能な製品を紹介した。
 自動計量包装値付け機の「AW-5600FXU」は、タッチパネルで品目を選び商品を乗せると自動で包装を行い、設定した商品ごとのグラム価格のラベルを発行する。新製品の高速ストレッチ包装機「W-5600SRX」は、毎分60パックの高い生産能力が特徴だ。フィルムを2本取り付け可能な2本掛け自動切換え仕様とし、切り替えを3秒ほどで行えるため作業工程の時短につながる。(12月16日11:15 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/15 再資源化農ポリを開発/使用済みプラをMリサイクル――大倉工業
 大倉工業(香川県丸亀市)はこのほど、農業用マルチフィルム「エコカルマルチ」を開発し、関係業界に向けて販売を開始した。同社と「双日プラネット」が協業して開発した再資源化ペレットを配合している。すでに実際の農地で試験展張しており、生産者からは同社従来品と比較しても「遜色なく使用できる」との意見が寄せられているという。
 同製品は、同社が今年7月1日にスタートしたオレフィンリサイクル事業化に向けての取り組み「プラスチック資源循環推進プロジェクト」の一環として発売に至った。(12月15日11:00 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/14 自走式パレタイズロボ開発/中小規模の現場に適した仕様――東京ロボティクス
 東京ロボティクス(東京都新宿区)は、このほど自走式パレタイズロボット「モバイルグリッパ」を開発した。小〜中規模の物流施設向けの仕様で、スペースや費用の悩みを解決するものとなっている。
 同製品は、最大900mmまで開閉する左右独立型制御グリッパが段ボールケースやコンテナなどを把持、運搬する。可搬重量は15kgで、グリッパ位置は最大約1650mmまで昇降するほか、複数の関節によりさまざまな姿勢に対応できる。(12月14日11:10 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/13 無人デリバリーハンド/機能を拡充し、拡販へ――スギヤス

デリバリーハンド「ABM15LL」
 スギヤス(愛知県高浜市)は、先の国際物流総合展で無人で動くデリバリーハンド「ABM15LL」を披露した。磁気テープ上のルートを移動し、パレットの運搬を行う。最大で1.5トンまで運べる上にカーブや進行方向の変更にまで対応した。新しく搭載した機能として、自動的に曲線などの進行が可能となり、より狭いスペースで往復運行ができるようになった。
 スギヤスのデリバリーハンドは、他社の無人台車よりも安価で、人が操作するハンドパレットトラックなどと近い安全性と操作性を誇る。(12月13日13:05 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/10 賞味期限を自動認識/世界初、搬送中に読み取り――IHI物流産業システム

コンベヤー搬送中に読み取る
 IHI物流産業システム(東京都江東区)はこのほど、食品の段ボールに表示された賞味期限を、コンベヤー搬送中に自動で読み取るシステム、賞味期限自動読み取り入出荷検品システム「Show Me Date」を開発した。画像認識するカメラ、AIで読み取るアプリ、バーコードリーダーの3点からなるシステムで、搬送中の段ボールから賞味期限を読み取るシステムは世界初。
 コンベヤーで搬送されるケース側面の写真を撮影し、読み取りアプリのAI文字認識技術によって賞味期限を読み取る。その結果と、バーコードリーダーで読み取るバーコード情報を紐づけることで、賞味期限を含む商品情報を一元的に管理することができるようになる。(12月10日13:40 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/09 みそ汁カップを紙製に/プラスチック削減へ取り組み――ほっかほっか亭
 持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」を運営するほっかほっか亭総本部(大阪市)は、プラスチック製包装の削減へ取り組む姿勢を鮮明にしている。このほど、「みそ汁」のカップ、弁当と共に提供する箸や木製スプーンの袋を、従来のプラスチック製から紙製のものに随時変更していくと発表した。
 汁物容器として使用している「みそ汁」の容器は、10月下旬から変更を進めている。蓋は従来通りプラスチック製だが、カップを紙製に切り替える。また「オリジナルカレー」などにセットで提供している木製スプーンの袋は11月下旬から、箸袋は12月初旬から随時変更していく。(12月9日11:15 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/08 モーダルシフト事業者表彰/17件17社が優良事業者に選定――物流連

大賞を受賞した鈴与(左)と
鈴与カーゴネット(右)、池田会長(中)
 日本物流団体連合会(=物流連、池田潤一郎会長)は11月25日、東京都千代田区の海運クラブで、モーダルシフト取り組み優良事業者表彰式および記者会見を開催した。8回目となる今回は、オンライン併用で行われた。大賞を受賞した鈴与および鈴与カーゴネットの2社による「食品等の海上輸送へのモーダルシフト」を含む、17件17社が優良事業者として選定された。内訳は大賞が1件、実行部門が4件、改善部門が1件、有効活用部門が8件、新規開拓部門が3件。いずれもCO2排出量削減、ドライバーの労働時間削減に大きな役割を果たした。(12月8日11:00 包装タイムス12月6日号に詳報)
12/07 完全ラベルレス実現/リコーのレーザーマーキングで描画――アサヒ飲料
 アサヒ飲料(東京都墨田区)は、PETボトルの表面に商品名および原材料やリサイクルマークなどをリコー(東京都大田区)のレーザーマーキングで描画した飲料商品「アサヒ十六茶 ダイレクトマーキングボトル」(PET630ml)を12月21日から、アマゾン通販サイトにより1200箱限定のテスト販売で実施する。リコーのレーザーマーキング技術を活用しており、従来のラベルレス商品で表示に使用していたタックシールやネックリンガーなどを使用しない完全ラベルレス飲料商品は食品業界で初めて。(12月7日15:10 包装タイムス12月6日号に詳報)

商品名および原材料やリサイクルマークを直接描画
12/06 モールド容器のEC販売開始/ブランド力向上を訴求――特殊東海製紙

シルキーモウルドA5ボックス
 特種東海製紙(東京都中央区)は、11月よりグループ会社のモルディア(岐阜市上川手)の「シルキーモウルドA5ボックス」を同社ECサイトで販売開始した。平滑性に優れた表面と、ウェット製法ならではのゼロテーパー形状により身蓋の嵌合性が高い紙製容器を実現。プラスチック代替品としてだけでなく、導入企業のブランド力向上を訴求していく。(12月6日13:15 包装タイムス11月30日号に詳報)
12/03 新発想のエアー緩衝材/フィルム袋として再利用――エル・ショップ

空気を抜いた後は、
口を縛って巾着状にもなる
 オンラインで展開するセレクトショップのエル・ショップ(東京と港区)は、ネクサスエアー(川崎市多摩区)の協力のもと開発した、空気を抜くとフィルム袋として使えるエアー緩衝材「Bubble Bag For Reuse(バブルバッグ フォー リユース)」の運用を開始した。11月上旬の発送から順次使用している。同製品は、ゼロにすることが難しいエアー緩衝材を廃棄ではなく再利用するという発想で、エル・ショップを運営するハースト婦人画報社が企画開発し、ネクサスエアーが製造した。緩衝材としての役目を終えても、縦50×横40cmのフィルム袋として使えるポリエチレン製のエアー緩衝材だ。バイオマスを10%含有しているため、バイオマスマークも取得している。両サイドを切り離せば袋口を結ぶことが可能で、同社ではごみ箱にはめる用途を提案する。(12月3日11:15 包装タイムス11月30日号に詳報)
12/02 配送センターにパワースーツ/初期導入に加え5拠点で――GBS
 GBS(東京都中央区)はこのほど、同社が販売するパワースーツ「Cray X」が、エフピコ物流(広島県福山市)で導入されたと発表した。多くの拠点、他の工程でのさらなる活用を目指し、九州配送センター(佐賀県神崎郡)で初期導入する。また、他5拠点の配送センターでの活用も予定する。同製品は、重量物の持ち上げや運搬時に作業者を支援し、事故や疾病を予防するパワースーツ。同社が提供するIoTプラットフォーム「German Bionic IO」に接続する機能を持つ。現場での作業内容やサポート総量が、ブラウザーで確認できる特徴がある。商品の保管・在庫管理・出荷・配送など複数の作業シーンで活用される。(12月2日11:15 包装タイムス11月30日号に詳報)
12/01 酢酸エチルの販売開始――中島金属箔粉工業
 金属箔や金属粉の素材・加工品販売、パッケージ事業などを展開する中島金属箔粉工業(東京都中央区)は、需給がひっ迫する酢酸エチルの販売を開始した。同社では中国国内のネットワークをフル活用し、製品の輸送ルートを確保することで比較的早い調達を実現したという。同社が販売する酢酸エチルは、中国大手メーカーの製品で99.5%の高純度を誇る。供給不足を解決する大量納入も可能。また在庫販売により短納期を実現したとしている。納入単位はドラムで、価格や数量については応相談。購入は同社ウェブサイトの問い合わせから。(12月1日15:10 包装タイムス11月30日号に詳報)
12/01 世界初、アルミ素材を採用/2品同時使用の試供品で――アルビオン
 アルビオン(東京都中央区)は10月18日からIGNIS iOシリーズ「フラッフ マシュマロスキン 30g」、「もちスキン 30g」と「マルチシロップ25ml」を発売した。発売に伴い「もちスキン」と「マルチシロップ」の同時使用を提案する試供品にアルミ素材のポーション容器「パキッテ」を採用した。アルミタイプの「パキッテ」が採用されるのは世界で初めてだという。同社は、2種類の異なる内容物を同時に取り出すことができる形状に着目し、ドレッシングやケチャップなどに使用されるディスペンパックジャパン(神奈川県南足柄市)の「パキッテ」を試供品容器に採用した。(12月1日15:10 包装タイムス11月30日号に詳報)

アルミ素材の「パキッテ」が採用された試供品。外装(左)、中身(右)
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