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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2022年3月】

03/31 つめかえ用外袋を紙化/年間約29tのプラ削減へ――大王製紙

つめかえ用(左)、新本体容器(右)
 大王製紙(東京都千代田区)はこのほど、基幹商品である「キレキラ!トイレクリーナー1枚で徹底おそうじシート」のつめかえ用外装パッケージおよび本体容器を全面刷新し、年間約29tの“減プラ”につなげたことを発表した。新パッケージについては、4月1日から全国でリニューアル発売を開始する。
 つめかえ用外装パッケージでは、従来のプラスチック製から紙を使用した素材に変更。従来品(1袋当たり)と比べ、プラスチック使用量を約31%削減する。本体容器については、高さと厚みを減らすことで従来品と比較し、約13%のプラスチック使用量削減を実現。ちなみに内容量は従来品と同量としている。(3月31日11:05 包装タイムス3月28日号4面に詳報)
03/30 外装表示の基準として「日用品における物流標準化ガイドライン」を公表/従来から一部更新・再整理――日用品物流標準化ワーキンググループ
 日用品メーカー12社と物流事業者9社が参加し、日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(東京都港区)と流通経済研究所(東京都千代田区)が事務局を務めるサプライチェーン物流生産性研究会「日用品物流標準化ワーキンググループ」は、外装表示の基準をはじめとした「日用品における物流標準化ガイドライン」を公表した。外装表示の標準化やパレットの標準化について、従来から業界内にあったプラネット物流(1989〜2016年)が作成した「外装表示基準書」をもとに、基準の一部更新・再整理を行ったもの。(3月30日11:15 包装タイムス3月28日号1面に詳報)
03/29 SNSで大注目のコンテナ容器/日常を支える新業態も好評――淡路屋
 明石名物「ひっぱりだこ飯」でおなじみの淡路屋(神戸市)は、SNSで“バズる”駅弁で、日本中をとりこにしている。今年1月発売の「JR貨物コンテナ弁当〜神戸のすき焼き編〜」がそれだ。全国を縦断する貨物コンテナを精巧にミニチュア化し、駅弁容器にするという画期的な発想は、全国の鉄道マニアはもちろん、多くの消費者の心にも響き、SNSでは数万人の「いいね」を獲得した。(3月29日11:15 包装タイムス3月28日号1面に詳報)

日本を駆け巡る「JR貨物コンテナ弁当」

ひと味違う日常弁当を提案する
新ブランド「櫻小路」も人気
03/29 設計〜廃棄で資源循環へ/プラ法が4月1日施行
 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(=プラ法)が4月1日に施行される。プラスチック製品の設計から廃棄までの一連の流れに関わる全ての事業者、自治体、消費者が、相互連携で資源循環を促進していく取り組みがいよいよスタート。それぞれが重要な役割を担い、積極的な取り組みが求められる。(3月29日11:15 包装タイムス3月28日号1面に詳報)
03/28 バイオ原料のフィルム開発/用途に応じて処方を変更――住友ベークライト

冷凍・チルド食品向けに
 住友ベークライト(東京都品川区)は、バイオマス原料を基材とする構成で、用途に応じて各層の処方を変更した食品包装用フィルムを開発した。このほど新たにラインナップされたフィルムは、安全性や利便性などの機能を維持しながらもバイオマス原料を積層することにより包装材としての機能を損なわず、フィルム1kg当たりに発生するCO2を0.5〜1.4kg削減する。主な特徴として熱成形性に優れ、深絞り包装が可能。加えてイージーピール機能、酸素バリア機能も付与でき、ボイル殺菌、冷凍流通を可能としている。今回開発したバイオマス原料使用のフィルムを同社の多層フィルム・シート「スミライト」CELのラインナップに加える。(3月28日11:40 包装タイムス3月21日号3面に詳報)
03/25 アートフリーダムと業務提携/枚葉タック紙の印刷加工に進出――丸紀印刷
 シール・ラベル・ステッカーの製造、販売を行う丸紀印刷(大阪市平野区)は3月10日、枚葉タック紙の加工を得意とするアートフリーダム(大阪市東成区)と業務提携したことを発表した。10日付で丸紀印刷代表取締役社長の金光雅志氏がアートフリーダムの取締役に就任。同社の経営に参画することで、丸紀印刷の営業部門は、オフセット印刷やシルクスクリーン印刷など枚葉原紙によるタック紙の印刷・加工の進出を図る。現時点で資本関係の提携は予定しておらず、今回の業務提携では生産アイテムの拡充を目的とする。(3月25日11:10 包装タイムス3月21日号8面に詳報)
03/25 超軽量のカゴ台車を発売/従来品よりさらに使いやすく――五常

視界をさえぎらない高さ
 五常(千葉市)は、小型軽量タイプの「天使のカゴ台車Light(ライト)」の販売を開始した。誰もが働きやすい社会の実現を目指し、従来品からフレームの軽量化などさらなる改善を加えた。
 同製品は全高110cmとなっており、カゴ台車の標準的な高さよりも大幅に下回る。荷物を高さいっぱいにまで積んでも視界をさえぎることがなく、誰もが安全に運搬できる台車として、好評を博してきた。今回、さらに使いやすさと運びやすさを追求。本体フレームをアルミニウムに切り替えるなどし、自重は動かしやすい16kgになった。また、通常のカゴ台車であれば、片面しかフレームを折り畳むことができないが、同製品は両面折り畳み式。コンパクトで軽量なため、保管時の省スペース化が図れる。(3月25日11:10 包装タイムス3月21日号2面に詳報)
03/24 易開封のサバ缶新発売/開け口を天面に、UD採用も――日本水産

開け方が分かりやすいよう
開封ガイドを丁寧に記した
 日本水産(=ニッスイ、東京都港区)は、3月1日発売の調理済みサバ缶「SuiSuiオープン うまい!鯖匠」シリーズで、易開封蓋とユニバーサルデザイン(UD)を導入している。同社の人気サバ缶商品では開け口を底面にしていたが、新発売の同商品では天面に配し、特にカラーとコントラストで“どんな人でも開け方が分かりやすい”UDにこだわったという。SuiSuiオープンは、シールをはがすような軽い力で開封でき、蓋の開け口が鋭くなく安全な点が特徴。「スルッとふた SABA」シリーズや「スルッとふた さば水煮」などでも展開される。SuiSuiオープンでは、スルッとふたの開けやすさや素材は変えず、開け口を缶の天面に設けた。(3月24日11:30 包装タイムス3月21日号2面に詳報)
03/23 協働ロボットの新製品/ショートアーム化、手元の作業性強化――安川電機

ショートアーム仕様の
「MOTOMAN-HC10SDTP」
 安川電機(北九州市八幡西区)は先ごろ、安全柵を設けずに人と同じ空間で作業ができる協働ロボットの新製品「MOTOMAN-HC10SDTP」を発表した。同社協働ロボット「MOTOMAN-HCシリーズ」の可搬質量10kgタイプのアームを1200mmから900mmにショートアーム化した新機種。ショートアーム仕様にすることで、手元の作業性が強化されるとともに、人と近い領域で作業ができるようになり設備の省スペース化を実現する。人と同じ作業領域に設置しても圧迫感を感じづらいサイズに加え、アームスイング動作によりロボットが旋回する領域の確保が不要で、最短距離での物の搬送が可能。さらなる省スペース化のほか作業時間短縮にも貢献する。(3月23日11:15 包装タイムス3月21日号3面に詳報)
03/22 高タンパク乳製品の容器刷新/紙化でプラ使用量約94%減――日本ルナ
 日本ルナ(京都府八幡市)は、高タンパク乳製品「Isey SKYR(イーセイ スキル)」を環境に配慮したパッケージに刷新し、3月21日に発売した。従来品ではプラスチック製容器を採用していたが、今回の刷新で紙容器に変更。1商品当たり約94%のプラスチック使用量削減を実現した。さらに、商品特徴である「ねっとり濃厚」な舌触りを訴求するデザインに一新し、手に取りやすいパッケージに仕上げた。
 なお、同シリーズは昨年9月にもパッケージのリニューアルを行い、“アイスランドの容器”を再現する要素の1つとしていたオーバーキャップを削減している。今回は容器本体の材質を見直すことで、さらなる削減に取り組んだ。(3月22日14:10 包装タイムス3月21日号2面に詳報)

リニューアル前のプラ容器

リニューアル後は形状も刷新
03/22 詰め替え容器にパルプ/好評につき2度目の採用――アルビオン

パピプレスを使用した詰め替え容器
 アルビオン(東京都中央区)は、2月18日に発売した「アルビオン シュクルホワイト パウダレスト」の詰め替え容器に、王子ホールディングス(東京都中央区)が開発したパルプ製容器「PaPiPress(パピプレス)」を採用している。2021年8月発売のファンデーション「アルビオン プリンプ パウダレスト」に採用後、好評だったため2回目の採用となった。パピプレスは、木材やバガス、麦わらなどの素材から作られるパルプ100%のペーパーパッケージ。平面や曲面が滑らかに表現され、継ぎ目が無く複雑な形状が成形できることを特徴としている。(3月22日14:10 包装タイムス3月21日号1面に詳報)
03/18 荷台の空きスペース有効活用/段積み不可荷物の物流効率向上――エーディエフ

荷物を出し入れできる観音開きのパネル
 エーディエフ(大阪市西淀川区)は、折り畳み式物流ボックス「ダンカーゴ」で、輸送・保管時の空きスペースの有効活用へ取り組んでいる。
 同製品はパレットを胴枠で囲い、フタをかぶせる仕組み。この上にパレットなどを積み重ねて使用する。段積みが難しいとされている荷物の効率的な輸送に貢献するほか、フォークリフトで運べる点も特長。また倉庫等での保管時にもパレットラックの代替としての活用も提案している。(3月18日11:05 包装タイムス3月14日号2面に詳報)
03/17 打ち抜き技術生かして開発/“プラ新法”睨んで提案加速――東京紙器
 東京紙器(埼玉県新座市)は打ち抜き加工の技術を生かした“脱プラアイテム”の開発、製造に力を注いでいる。今月には、ハニカム構造型の孔を施した紙製ファイル「ハニカムファイル」のリニューアル製品を発表した。同時に「カミハンガー」の製作も正式に開始する。
 従来から孔数を半分に減らし、引っかかりにくさなどで改良を加えたが、強度を担保させつつ、中身の書類が見えるようハニカム構造型の孔を施し、使いやすさと機能性を持たせている。(3月17日11:05 包装タイムス3月14日号4面に詳報)

強度と中身の見える化両立

アパレル分野など顧客の声を反映
03/17 85%再生プラのコンパクト/ブランド初のリサイクル素材採用――コーセー

容器の85%にリサイクルプラを使用
 コーセー(東京都中央区)は、メイクアップアーティストブランド「アディクション」から約85%のリサイクル素材を使用したコンパクト容器を採用した2アイテムを発売すると発表した。
 リサイクル材には廃プラスチックを使用しており、用いる材料や使用方法によってデザインが異なることに着目し、ブラックとゴールドのパールをあしらった大理石のようなマーブル成形を再現した。(3月17日11:05 包装タイムス3月14日号6面に詳報)
03/16 “ゼロ”をコンセプトに展示/モノマテ化と紙化に焦点――JapanPack2022「包装ライフサイクル展示コーナー」

ライフサイクル全体の現状や
課題についてまとめた
 2月に開催された「JapanPack2022」内の特別展示企画「包装ライフサイクル展示コーナー」で、ライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現すべく、テーマ別に現状や課題がまとめられた。
 中でも包装業界で注目度の高いモノマテリアル包材と紙製包材を、従来の包材と比較した際に削減できるCO2排出量の数値なども示した。(3月16日11:10 包装タイムス3月14日号1面に詳報)
03/16 包装企業も新たに資本参加/使用済みプラの再資源化へ――アールプラスジャパン

再資源化技術の概念図
 使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組むアールプラスジャパン(東京都港区)に、複数社が公式ホームページなどでアールプラスジャパンへの資本参加に関するリリースを発表した。容器・包装関連では、コバヤシと廣川ホールディングスが、消費財メーカーでは、サラヤと資生堂が資本参加を表明。ほかに、三井住友信託銀行や、原料・中間財関連でデクセリアルズが新たに加わった(いずれも社名は順不同)。これにより、今年2月時点で参画企業は38社に拡大したとみられる。(3月16日11:10 包装タイムス3月14日号1面に詳報)
03/15 デバンニングロボットの新製品/物流現場の荷降ろし作業を効果的に支援――川崎重工業

最大毎時600個の処理能力を備える
 川崎重工業(神戸市中央区)は、物流現場で人に代わって荷降ろしを行うデバンニングロボットの新製品「Vambo」を発売した。同社の中型汎用ロボット「RS080N」にAGV(無人搬送車)を組わせた物流分野向けの混載対応デバンニングロボットで、大小さまざまな重量物の荷降ろしを行う。高速・高精度3次元ビジョンシステムにAI機能を付加したことで、あらゆる条件での荷降ろしに適応。また、設置工事が不要など、導入が容易な点も特長。(3月15日13:40 包装タイムス3月14日号1面に詳報)
03/15 軟包装の利益確保を提案/左右ズレをリアルタイム表示――ダックエンジニアリング/New IWASHO

製袋業界の不良を低減する
「EYE Vision W」
 ダックエンジニアリング(京都市南区)はこのほど、グループの製袋機メーカー・New IWASHOと開発し、製袋業界の不良を低減する「EYE Vision W」の営業活動を本格化した。フィルム両端の見当マークを同時に監視し、印刷やラミネート時の“左右のズレ”を確認しながら変化量をモニター表示し製袋時のシワの発生およびカールを低減させ製袋不良の発生を防ぐ。「軟包装業界での利益確保につながる」として関係業界からの引き合いも多く、実績を伸ばすものと期待されている。(3月15日13:40 包装タイムス3月14日号1面に詳報)
03/14 卵殻をガラスに再利用/石灰石の一部代替原料に――石塚硝子ハウスウェアカンパニー

ガラスの4主原料と卵殻(右)
 石塚硝子ハウスウェアカンパニー(愛知県岩倉市)は、サーキュラーエコノミーの観点から、卵加工会社から廃棄物として排出される卵殻をガラス原料に再利用する取り組みを開始した。同用途での卵殻の産業利用は業界初という。同社が製造しているガラス食器の4つの主原料のうち、石灰石(炭酸カルシウム)の一部に代替利用する。岩倉工場で生産する一部の製品ですでに運用を開始しており、年間で使用する石灰石のうち、まずは100t程度の切り替えを見込む。
 従来廃棄されていた卵殻を原料として使用することで廃棄量を削減し、環境負荷を低減する。同社の試算によると、この取り組みにより卵殻を1t使用した場合、既存の石灰石よりも約180kgのCO2削減が可能だという。(3月14日13:00 包装タイムス3月7日号2面に詳報)
03/11 自分だけの「ワンカップ」/オンデマンドサイトでラベル作成――大関

思い出のシーンをラベルに印刷
(イメージ画像)
 酒造メーカーの大関(兵庫県西宮市)は、オリジナルラベルで自分だけのワンカップを作ることができるオンデマンドサービス(特許出願中)を開始した。30本単位から発注が可能で、記念日や子供の成長記録など、冠婚葬祭の思い出のシーンをラベルに印刷することができる。
 作成は至って簡単で、同社が運営する公式オンラインショップ内のオンデマンドサービスサイトにアクセスし、トップページの「オリジナルワンカップを作ってみる」ボタンをクリック。テンプレートからラベルのベースデザインを選んだあと、画像の挿入やテキストの編集を行えば世界に1つだけのオリジナルラベルが完成する。(3月11日11:00 包装タイムス3月7日号4面に詳報)
03/11 ドローン物流の実証実験実施/スマート物流で地域課題に挑む――NEXT DELIVERYなど3社

商品を配送し戻るドローン
 NEXT DELIVERY(山梨県北都留郡)、セイノーホールディングス(岐阜県大垣市)、エアロネクスト(東京都渋谷区)の3社はこのほど、千葉県勝浦市において、地方商店街の商品をドローンで輸送するドローン物流の実証実験を行った。
 同実験は、高齢化が進む地域での買い物難民問題の解決や地方商店街の活性化を目的に「地域商店街との密着型ドローン物流」のモデルケースとするべく実施された。勝浦中央商店街、興津商店街の商品を、別荘地や大学などへ向け、ドローンで配送する物流を想定。配送する商品を集約する「ドローンデポ」と発送先となる「ドローンスタンド」を仮設し、住民の理解度向上や定期飛行に向けた課題の洗い出しも行われた。(3月11日11:00 包装タイムス3月7日号2面に詳報)
03/10 2月から提供、小林製薬で採用/パッケージ制作の校正自動化サービス――凸版印刷
 凸版印刷はこのほど、校正自動化サービス「review-it!」シリーズの第2弾として、商品パッケージの校正作業を自動化する「review-it! For Package」を開発し、2月中旬から提供を始めた。同サービスは、小林製薬に採用され、商品パッケージ制作・校正業務における業務効率化を目的に運用を開始する予定。
 採用に先だち、凸版印刷と小林製薬は共同で、同サービスの実証実験を約半年間実施。実証実験において、商品パッケージ制作における校正業務に同サービスを活用することにより、作業者の負荷削減やヒューマンエラーの減少などの業務効率化が確認され、有効性が実証された。(3月10日11:00 包装タイムス3月7日号4面に詳報)
03/09 新感覚の線香ギフト/パッケージには紙管を採用――丸叶むらた
 線香・ろうそくの老舗メーカーである丸叶むらた(埼玉県桶川市)がこのほど、パッケージに紙管を採用した新商品「香茶葉-kouchayou-」を開発した。3月1日より発売を開始。コロナ禍で拡大する線香のギフト需要に合わせて提案強化を図る。
 パッケージには茶筒にも使用されることが多い紙管を採用。デザインについては、それぞれの香りが分かる色味を配し、シンプルかつ和と洋を融合させたオシャレなパッケージとした。伝統と革新がひと目で伝わるスタイリッシュな風合いに仕上げた。(3月9日13:10 包装タイムス3月7日号1面に詳報)

伝統と革新が伝わるスタイリッシュな風合い

仏壇にそのまま置ける筒型を採用
03/08 3月から共同輸送を開始/物流課題解決に向けた取り組み――サッポロ/日清食品

重量・容積どちらにも高い積載率に
 サッポログループ物流(=サッポロ)と日清食品は、ビールと即席麺を組み合わせる共同輸送を静岡〜大阪間で開始した。往路で静岡県焼津市にあるそれぞれの工場から両社の製品の種類や数量の組み合わせを調整しつつ混載し、関西の倉庫まで輸送。復路で、サッポロの空き容器と日清食品の空きパレットを静岡の拠点まで運ぶ。製品輸送と資材輸送を組み合わせることで積載率を高め、100%の実車率を実現する。従来と比べ、新たな輸送では、トラックの使用台数は約20%減少し、CO2排出量は年間で約10t削減が見込まれている。(3月8日11:00 包装タイムス3月7日号2面に詳報)
03/08 生分解性ポリマーの生産増強へ/2024年1月に稼働予定――カネカ

Green Planetの製品例
 カネカ(東京都港区)は、このほど「カネカ生分解性ポリマーGreen Planet」(以下、Green Planet)の大型能力増強を決定したと発表した。約150億円を投じ、同社の高砂工業所(兵庫県高砂市)内に年15000tの生産設備を増設する。技術開発途上の実証プラントという位置付けで、2024年1月に稼働予定。今回の設備増強により、生産能力は既存の約4倍にあたる年2万tまで引き上げられる見込み。
 同社では、Green Planetの用途は今後ますます拡大すると見ており、実証プラントを用いて新製品開発やプロセス革新による生産性の向上、コストダウンを進めていく計画。今回の増設を皮切りに、地産地消の方針の下、需要が広がる欧米での増設を順次進めていく方針を示している。(3月8日11:00 包装タイムス3月7日号1面に詳報)
03/07 ベスト ラベル プリンター賞受賞/欧州の印刷業界誌団体EDPから――SCREEN GA
 SCREENグラフィックソリューションズ(=SCREEN GA、京都府久御山町)が開発・販売するUVインクジェットラベルプリンティングシステム「Truepress Jet L350UV SAI S」(以下L350UV SAI S)はこのほど、欧州の印刷業界誌団体「EDP(European Digital Press Association)」の「Best Label Printer賞」を受賞した。
 同製品は前モデルと比べ生産性を向上し、7色同時搭載による色域の拡大、それに伴う使用インク量削減、インクヘッドの追加、省スペース化、特色調整の精度向上、調整時間の短縮化などさまざまな機能を備える。
なお「EDPアワード」は、生産性、コスト、操作性、機能性、環境対応などの項目においてデジタル印刷業界に大きな影響を与えた革新的な技術をたたえ、授与されるもの。(3月7日14:15 包装タイムス2月28日号4面に詳報)
03/04 定温輸送パッケージを訴求/バイアル1本からパレットまで――カネカ

T11型パレットに載せたまま
定温輸送が可能
 カネカ(東京都港区)は、医薬品・化学物質・食品など、温度管理が必要な品物向けの定温輸送パッケージ「TACPack」の訴求を行う。バイアル1本からパレットサイズまで、温度ならば-70〜38℃で、豊富なラインアップで定温輸送のトータルソリューションを提案する。
 カネカとグループ企業が外装資材の原料調達から加工、製作、果ては梱包業務まで請け負う点も特徴。担当者は「自社の一括提供でニーズに対応できるのがカネカの強みだ」と述べた。(3月4日12:50 包装タイムス2月28日号2面に詳報)
03/03 プラ不使用の包装採用/3月発売の歯ブラシ3製品で――GSKコンシューマー・ヘルスケア

ブリスターパックから全体が
紙のパッケージに変更。
窓部分は透明セルロースフィルム
 グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア(=GSKコンシューマー・ヘルスケア、東京都港区)は、3月14日に発売する歯ブラシ3製品で、環境に配慮した100%プラスチック不使用のパッケージを初採用する。
 従来のブリスターパックから全体が紙素材のパッケージに変更。中のハブラシが見える窓部分は、植物由来の透明なセルロースフィルムで覆う。同パッケージへの変更により、年間約10トンのプラスチック削減につながるとしている。(3月3日11:00 包装タイムス2月28日号2面に詳報)
03/02 選別・配送センター新設へ/兵庫新工場近くに用地取得――エフピコ

9月完成予定の「関西工場」のイメージ
 食品容器メーカー大手のエフピコ(広島県福山市)は、兵庫県小野市に建設中の関西工場の近隣に、使用済み容器の選別センターおよび配送センターを新設する計画を発表した。
 同社は、今年9月に完成予定の関西工場および関西ハブセンターの敷地から約300メートルの距離にある別区画の土地を取得した。消費者の環境意識の高まりを背景に、今後使用済み容器の回収量の増加が見込まれるため、新たな選別・配送センターの建設により、使用済み容器の選別能力増強および運送コストの低減と、安定供給のための保管能力確保を図る。(3月2日14:15 包装タイムス2月28日号2面に詳報)
03/02 抗菌マスターバッチ開発/ウイズコロナ時代を見据え――パールパッケージ企画

主原料はホタテ貝殻
 パールパッケージ企画(山形県天童市)は1000℃超の高温下で特殊焼成されたホタテ貝殻由来の無機抗菌剤(水酸化カルシウム、商品名=「パールシェルカルシウム」)を高濃度で配合したマスターバッチ「パール抗菌マスターバッチ」を開発し、上市した。
 新開発品の用途は広く、@生鮮野菜・果物の鮮度保持フィルムA悪臭防止袋B床下収納庫C抗菌まな板Dその他抗菌が必要なプラスチック製品などを想定。今後のポストコロナ・ウイズコロナの時代の抗菌・抗ウィルス樹脂製品へのニーズの高まりを見据えて積極的に販売を展開していく。(3月2日14:15 包装タイムス2月28日号1面に詳報)
03/01 新2次元シンボル開発/円形でカラー、デザイン、美観高く――テララコード研究所

世界初のラウンド型シンボル
「ICコード」。
白黒2色、カラー8色の色選択が可能。
 テララコード研究所(愛知県東海市)は新たな2次元シンボル「ICコード」を開発した。中心から広がる同心円を、中心から放射線状に伸びる直線で等分割した扇形セルで構成される世界初のラウンド型2次元シンボルだ。
 広く普及しているQRコードはウェブ参照の際、確実な情報受渡しの役割を果たしているものの白黒のモノカラーが主流。デザイン性に欠けるとの声に応え、今回提案する「ICコード」は、円形でカラー、美観などに焦点を当て開発した。BtoC用途での幅広い活用が期待される。(3月1日16:00 包装タイムス2月28日号1面に詳報)
03/01 フジキカイが5年ぶり大賞/超高速の超音波横ピロー機で――JAPAN PACK2022 AWARDS

大賞の賞状を受け取る
フジキカイの宮田本部長
 「JAPAN PACK2022 AWARDS」が2月17日に決定し、最高賞である大賞にフジキカイ(名古屋市中村区)の「高速超音波加熱シール横形ピロー包装機 FUW3400/WKα8」が選ばれた。
 この包装機は、業界初という超音波加熱シールでの新方式を採用。毎分400ショットの超高速密封包装を実現し、高能力が求められる商品でも超音波加熱シールを可能にし、従来実現できなかった業界への展開、生産性の向上、環境問題の解決およびモノマテリアル化に寄与する。(3月1日16:00 包装タイムス2月28日号6面に詳報)
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