開催挨拶

2017札幌パックの開催に向けて

 食と観光において「北海道」はいまや世界的ブランドとなっています。アジアを中心に海外からの観光客は年々増加しており、これを地域産業の振興につなげようとする動きが活発化しています。例えば土産品であれば、商品の企画立案から開発、パッケージの作成、販促計画まで、包装関連企業の担いうる役割は大きく、そこに新たなビジネスチャンスも生まれています。また、食の一大生産基地として、安全・安心ニーズを背景とする品質・衛生管理の高度化や、社会命題である環境負荷低減への対応など、道内の産業界から包装関連企業に新たなソリューションの提案が求められる場面は増えています。


 とりわけ「食の安全・安心」に対する消費者の危機意識の高揚を背景に、リスクマネジメント、トレーサビリティー、品質管理等における包装の重要性は、今日、食品関連産業はもとより一般消費者にも広く認知されています。また昨今は、「地球環境保全」への対応が食品産業や包装産業において最重要課題と位置付けられ、包装資材そのものの省エネ・省資源、軽量化にとどまらず、国内の食品ロスを削減する方策の一つとして包装の機能と役割が見直されています。そして、少子高齢化社会への対応、とりわけ“人にやさしいパッケージ”としての新しい概念である“アクセシブルデザイン”も今後、包装産業が取り組むべきテーマとしてより大きくクローズアップされるに違いありません。


 こうした課題を解決する場として、「2017札幌パック」を2017年6月21日(水)~23日(金)の3日間、アクセスサッポロで開催いたします。本展は1973年の初開催から23回目を迎え、今回は当社創業60周年の記念開催になります。当初から一貫して北海道の食品産業・包装産業の発展への貢献を目指してまいりましたが、おかげさまで今日では、包装産業だけでなく北海道の食品産業における一大イベントとして高いご評価を頂くに至っております。ここにあらためて、これまでご支援ご協力をいただいた関係各位に心より深くお礼申し上げる次第です。


 今回は「環境に適した包装と安全・安心の食生活」をテーマに、時代のニーズに対応した包装分野の優れた製品と最新技術・情報はもちろん、製菓や製パン、農水産、食品加工、小売流通、店舗厨房などに関連する設備機器や最新技術を集結し、出展社・来場者の皆さまにとって実りあるビジネスマッチングの場をご提供してまいります。
 「2017札幌パック」の開催は、北海道産業のさらなる発展に大きく寄与し、貢献できるものと確信しております。
 関係各位におかれましては、本展開催の趣旨をご理解たまわり、ご支援とご協力をお願い申し上げて開催に向けてのごあいさつと致します。

平成28年3月吉日
日報ビジネス株式会社