【2013年5月】 |
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05/31 |
宅配弁当容器用帯束機を本格化/1号機を有力弁当加工企業に納入――大洋精機 |
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大洋精機(大阪府大東市)は、宅配弁当向け自動帯束機の展開を本格化している。宅配用リターナブル(回収)弁当容器などに対応する新型の高速自動帯束機「COM LBM(ランチ・ボックス・マシン)-240型」の1号機を有力弁当加工企業に納入したのを機に販売を強化するもの。同機種は自動化ラインに対応できる設計で、毎分26結束を実現。食品容器用として多くの実績がある従来機の処理能力(毎分18結束)を大幅に上回る。また、宅配弁当の盛り付けラインの後工程に簡単に組み込めることも大きな特徴。同機は1号機に続き、別地区の有力弁当加工工場への納入も予定されている。(5月31日10:00 包装タイムス5月27日号に詳報)
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05/30 |
「コンバーティングの明日を考える会」発足/業界の持続的成長目指す |
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 けん引役である田口薫委員長を中心に 記者会見に応じる役員陣
生活文化のライフラインを担うグラビア軟包装業界の持続的な成長と食品パッケージに対する社会的認識の向上を目指す新たな組織「コンバーティングの明日を考える会」が発足した。川田善朗全国グラビア協同組合連合会(全グラ)前会長がけん引し優れた成果を上げた「水性問題勉強会」と「環境対策協議会」、そして「地球温暖化防止実行委員会」を発展的に継承する業界ボーダーレス的な組織で、展開の軸足を環境対応だけにとどめず、経営から技術まで「業界企業が最も関心を寄せる旬なテーマ」に置き、従来の取組みを土台に、そのバージョンアップを図る。
第43回関東グラビア協同組合通常総会・理事会に引き続く格好で5月20日、同会場の東京都墨田区のホテルで同会発足の記者会見が開かれた。有力メンバーも揃うなか、あいさつに立った田口薫同会委員長は、国内外の印刷業界で包装とりわけ軟包装への関心が高まる情勢を指摘、軟包装関連の技術が幅広い産業界で応用活用されている現状を語り「技術でもアイデア応用でも、軟包装は高い関心と期待を寄せられている」と強調、こうした諸情勢も勘案し同会は環境だけでなく技術応用など幅広いテーマに向けて展開する方針である事を説き、「業界の全知全能を集め、業界の持続的な成長に寄与したい」と結んだ。
(5月30日10:00 包装タイムス5月27日号「軟包装通信」面に詳報)
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05/29 |
PETバンドで日本市場に進出へ/一部リサイクル原料使用でコスト削減――韓国・大洋STRAPS |
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世界で実績を持つ韓国の有力PET(ポリエステル)バンドメーカー、大洋STRAPS(DAE・YANG・STRAPS、慶尚北道)が日本市場に進出する。重量物梱包結束用PETバンドを主体に、コスト削減を目指す日本国内の包装・物流関連企業に向けて本格販売を開始する。同社製PETバンドの大きな特徴は、弾力性や耐衝撃性に優れ、重量物の結束梱包にも十分対応できる点。熱に強く、鉄鋼などを梱包しても錆びず切れない。また紫外線による腐食もない。原料は日本製や韓国製を使用。種類によるがバージン80%・リサイクル20%の配合を基本としており、国内市場価格の60%程度の価格で供給できるという。(5月29日10:00 包装タイムス5月27日号に詳報)
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05/28 |
一般社団法人として出発/名称は「日本プラスチック食品容器工業会」――全国プラスチック食品容器工業組合 |
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全国食品容器工業組合は5月16日に総会および懇親会を開催した。同工業組合は同日付で組織体系と名称を変更し、「一般社団法人日本プラスチック食品容器工業会」として新たなスタートを切った。懇親会で小松安弘理事長(エフピコ代表取締役会長)は、組織体系が刷新されたことを来賓含め各関係者に報告。また、最近の急激な円安による原材料費の高騰に対して言及し、(値上げに対して)誰がリーダーシップを取るかが重要と述べた。(5月28日09:30 包装タイムス5月27日号に詳報)
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05/27 |
包装業界「節電・省エネ」の現状/各業界で取り組みに“温度差” |
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節電・省エネは、とりわけ東日本大震災を契機に、業種業態を超えてオール産業界共通の重い課題に変じ、各家庭でも共通の有力テーマに浮上した。背景には、省エネがさらに待ったなしの社会的要請に転じ、電気料金がさらに各企業・各家庭の懐事情を左右する要因に転じた事情が大きい。「節電」とは、換言すればデマンド(需要電力)で決められる基本料金と使用電力分の金額からなる電気料金の削減であり、言葉を換えればエネルギーの無駄の削減。だが、この時代的な命題への対策は、各家庭にも増してオール産業界各社では、必ずしも共通の特効薬があるわけではなく、共通のエネルギーマネジメントがあるわけでもないようだ。何より特効薬を打ち出す土台である“業界特性”が業界各社で異なるからだが、こうした“差”はおそらく包装業界ではとりわけ大きい。包装各業界の節電・省エネ対策の現状あるいは進捗・成熟ぶりを、有力3業界に則して報告する。(5月27日11:30 包装タイムス5月27日号に掲載) |
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05/24 |
「振動式センサー」時代の幕開け/インキ粘度コントローラー市場 |
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インキ粘度コントローラー市場が、わが国でも「振動式センサー時代」の幕開けを迎えそうだ。すでに欧米市場では従来式粘度計測からの代替が進むバイブレーション式センサー搭載のコントローラーが、わが国にも登場、普及しはじめたからだ。振動式センサーで計測、設定値に対する粘度に応じ、溶剤を溶剤タンクから循環タンクへと、点滴が落ちるように必要なだけ精妙に供給する。その優れた効用は印刷品質の向上(とりわけ微妙なグラデーションや淡色など)に発揮され、高品質印刷への要請が高まり続けるわが国でも、今後さらに支持の拡大が見込まれる。「グラビア王国」が謳われ、高度な印刷品質が説かれるわが国グラビア軟包装製品だが、濃度安定により印刷仕上がり全体に決定的な影響を及ぼすインキ粘度コントローラーは、例えば循環用も粘度計測用もさらに溶剤供給用も同じポンプを使用する“コスト至上主義”対応が主力で、「王国」との乖離はいかにも大きい。最新の世界的粘度計測技術をインキ粘度測定に応用した振動式センサーによるインキ粘度測定。高まる高品質印刷要請を背景に、わが国インキ粘度コントローラー市場でも、従来版図からの塗り替えが生じる可能性は高そうだ。(5月24日12:00 包装タイムス5月20日号『軟包装通信』面に詳報)
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05/23 |
新工場が操業スタート/本社に関西2工場を集約化――中川パッケージ |
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中川パッケージ(京都市右京区)は、業務効率化などを図るため本社工場を整備し、関西地区の2工場を移転・統合した。従来は旧関西事業所(京都市南区)で段ボール箱を製造し、旧滋賀加工所(滋賀県東近江市)で化成品緩衝材やフィルムを加工。しかし各素材を組み合わせた製品の場合、工場間の物流コストや納期対応の面で課題があったことから1月に本社を移転するとともに新工場の整備を進めていた。新工場には各工場の製造設備を集約するだけでなく、生産能力向上のため梅谷製作所製のフレキソ2色印刷機も導入した。(5月23日13:00 包装タイムス5月20日号に詳報)
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05/22 |
移動可能な自動倉庫開発/多品種の仕分けを一括管理――中西金属工業 |
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中西金属工業(大阪市北区)は、工事不要で移動が可能な小型自動倉庫「楽倉棚(らくそうだなー)」を開発した。アルミフレーム採用により軽量でありながら衝撃に強い構造。コンパクト設計で場所を取らないうえ、キャスターと取っ手を標準装備しており、倉庫内の移送が容易に行える。また200Vのコンセントがある場所ならどこでも設置することができ、工事を必要としない。
仕分け箱は、同社独自の大型サイズで20箱、中型サイズの箱で40箱まで収納可能。取り出し時間は1箱平均30秒ほどで、10kg以下の仕分け箱を最大12個まで同時管理できる。独自の管理ソフトが事前にインストールされたタッチパネルを搭載しており、誰でも簡単に操作でき、遠隔地からの在庫の把握も可能。(5月22日12:30 包装タイムス5月20日号に詳報)
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05/21 |
強固な物流体制構築へ/全国フルカバーする拠点を拡充――エフピコ |
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エフピコ(広島県福山市)は、全国をフルカバーする物流ネットワークを構築する。7月および10月の稼働に向けて九州地区(佐賀県神埼市)、関西地区(神戸市)のピッキングセンターを中心とした物流設備の建設に着手。さらに、東京都八王子市に約7万2000m2の用地を取得し、新たな物流拠点の建設に着手するほか、来夏の完成を目指して広島県福山市にクロスドックセンターを建設する。
これにより12拠点約1万3200m2のピッキングセンターと、8拠点約42万90002の物流センターで全国をフルカバーする物流ネットワークを構築。「いかなる状況にも柔軟に対応できる体制づくりを進め、衛生的な環境で高品質な物流サービスを全国レベルで提供」していく構え。(5月21日12:30 包装タイムス5月20日号に詳報)
 10月完成予定の「関西ピッキングセンター」
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05/20 |
無版で実現ボイル包材/HPインディゴ機で世界初――福島印刷工業 |
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インキ(トナー)の性質から電子写真方式のデジタル印刷機では、ボイル殺菌包材やレトルト殺菌包材への印刷は難しいとされていたが、福島印刷工業(東京都板橋区)はこのほど、インキの耐性を補う特殊な構成によりデジタル印刷機でも100℃前後の加熱加圧殺菌向けのフィルム包材に印刷できるコンバーティング技術を確立した。これにより100℃未満で40分間の加熱に耐えるボイル殺菌包材も、110℃で30分間の加熱加圧処理するレトルト殺菌包材も、小ロット対応で製作できる体制を構築した。
同社は昨年、HPインディゴのデジタル印刷機を「WS4050」から最新の「WS6600」に更新したのを機に、タックラベルやシュリンクラベルだけでなく、軟包装分野にも領域を拡大し、各種コンバーティング技術の開発を進めてきた。併せて、導入機の仕様に合わせて、340mm幅以下のロール(R2R)フィルムをコンバーティングできるよう整備。これまでにOP/CP袋、蒸着CP袋の印刷加工のほか、アルミ箔ナイロンのチャック袋(平袋、自立袋)や、自動的に蒸気が抜ける電子レンジ対応包材の加工技術を確立している。
HPインディゴが世界各国に納入したユーザーの中で、100℃未満の加熱に耐えるボイル殺菌包材と110℃加熱加圧するレトルト殺菌包材にデジタルプレスで印刷できる技術を確立したのは、福島印刷が唯一であり、世界初としている。(5月20日12:30 包装タイムス5月20日号に掲載) |
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05/17 |
目視による印字確認作業を効率化/商品を自動反転、検品作業の手間省く――タカハシ包装センター |
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 自動反転装置 「てまいらず」 タカハシ包装センター(島根県浜田市)は、逆ピロー包装機から排出される商品を自動で反転させる装置「てまいらず」を開発した。商品を通すことで、消費期限などが印字された面を上側にして連続的にコンベヤーに排出。人海戦術による消費期限の目視チェックを効率化するほか、作業負担が減ることで検品ミスの防止にもつながる。
同装置は円筒形の設計で、動力を使用しない。包装機から排出された商品を円周に沿って滑らせて反転させる仕組み。シンプルな構造でメンテナンス性に優れ、さまざまな包装サイズに柔軟に対応できる。既存の生産ラインへの組み込みも可能。(5月17日11:30 包装タイムス5月13日号に詳報)
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05/16 |
新社屋・新工場落成/グループの中核担う生産拠点――タカムラ産業 |
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段ボールや三層段ボールのトライウォールを活用した独創的な商品を製造するタカムラ産業(栃木県大田原市)は4月27日、新社屋・新工場の落成式典・祝賀会を開催した。式典は二部形式で、第一部は落成式、第二部は祝賀会がそれぞれ執り行われ、取引先など訪れた多数の来賓が同社の来し方と今後の発展を信じ称えた。祝賀会であいさつに立った代表取締役の梁瀬忠夫氏は「新工場には最新鋭の設備を導入しており、スタッフには多くの熟練者がおり、若いスタッフも含め当社の技術力を発揮してまいりたい」と述べた。
新工場・新本社は、木材から段ボール、強化段ボール、マイクロフルートはもちろん、梱包資材を幅広く取り扱う“新生タカムラグループ”の中核を担う生産拠点という位置付け。工場は2600坪の敷地、建屋1500m2の規模。印刷機やカッティングマシンなど最新鋭の設備が導入されている。(5月16日10:00 包装タイムス5月13日号に詳報) |
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05/15 |
どこまで理解?容リ法/編集部から |
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ここ数年の間に業界の「容器包装リサイクル法」(容リ法)に対する関心が薄くなり、特に理解度は低くなっているように感じられる。同法の成立時(平成7年)と改正法の成立時(同18年)前後は、包装業界でも、利用者(ユーザー)業界でも同法に対する関心は高まった。ところが、法制定から18年が経過し、企業内で当時の容リ担当者が異動や定年になったり、容リだけを専門とする担当者を置かない企業も増えている。
法律を間違って解釈している関係者も増えている。例えば、「植物由来のバイオプラスチック製のパッケージは、容リ法の対象外だ」として、堂々と営業活動をしているサプライヤーもある。実際には、生分解性プラスチック製あるいはバイオマスプラスチック製であっても、「高分子を必須成分として含み、加工時に流動性を利用して賦形、製品化する材料」であれば、法律上は「プラスチック製容器包装」として事業者には再商品化の義務が課せられるのである。
そこで問題。
Q. プラスチック容器の製造業者で「売上高が5億円、従業員は10人」の事業者と、「売上高が2.5億円、従業員が21人」の事業者、再商品化義務を負うのはどちらか?(5月15日15:00 包装タイムス5月13日号に答えと詳報)
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05/14 |
ハワイに段ボール工場/2014年半ばの開業に向け着工――レンゴー |
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レンゴー(大阪市北区)の100%子会社で、米・ハワイ州で段ボール箱などの包装資材を販売するレンゴー・パッケージングはこのほど、段ボール工場の建設に着手した。ホノルル市西部に位置するマラコレ工業団地内に建設し、2014年半ばの開業を目指す。現在、ハワイ州には段ボール工場がなく、全量を米国西海岸から海路輸送している。最新鋭設備を備えた新工場が完成すれば、受注から納品までのリードタイムを大幅に短縮できる。(5月14日14:00 包装タイムス5月13日号に詳報)
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05/13 |
卓上型シーラーの新製品/コンパクトで確実なシール性能確保――キムラシール |
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 高い省エネ効果も期待できる 「スマート」 キムラシール(兵庫県宝塚市)は、卓上型ベルト式シーラーの新製品「スマート」を発表した。新たな設計思想や新シール機構といったこれまで培ってきた独自技術を随所に取り入れることで小型化によるシール能力の低減を徹底的に排除し、コンパクトながらも安定かつ確実なシール性能を確保。稼働時の電力消費を最小限に抑え、高い省エネ効果が期待できる機能などを標準で装備した。量産体制が整う今年6月ごろをめどに本格的な受注活動に着手する予定。初公開された先のモバックショウでは、一連の機能性などが評価され、出品と同時に受注が決まるなど、早くも食品業界を中心に幅広い需要家から高い関心が寄せられており、今後の販売活動にも弾みが付きそうだ。(5月13日16:00 包装タイムス5月13日号に掲載)
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05/10 |
新規格の段ボールを開発/B段とE段の中間、厚さ約2mm――レンゴー |
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レンゴー(大阪市北区)は、全く新しい規格の段ボール「デルタフルート」を開発した。厚さは、缶飲料などの包装に使用されるBフルート(約3mm)と、贈答箱などに用いられるEフルート(約1.5mm)の中間の約2mm。30cm当たりの段山数は約60。Bフルートよりも輸送・保管効率が高く、包装の効率化、合理化に寄与するほか、平面圧縮強度も高いためより美しくシャープな印刷が可能。段ボールの軽量化を通じてCO2排出量など環境負荷を低減できる。また、Eフルートよりも高強度のため中間箱を兼ねた外装段ボールとして使用できる。今春から順次、全国の同社段ボール工場で生産を開始する予定。
(5月10日10:30 包装タイムス5月6日号に詳報)
 EフルートとBフルートの中間にあたる新規格
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05/09 |
ボトルtoボトル事業で新会社/台湾・遠東グループと合弁で――石塚硝子 |
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石塚硝子(愛知県岩倉市)は、台湾のPET樹脂事業大手、遠東グループと合弁で新会社を設立し、日本国内でボトルtoボトルによる再生PET樹脂の製造販売事業に取り組むことを明らかにした。新会社の商号は「遠東石塚グリーンペット」、本社は石塚硝子東京工場(茨城県境町)内に置く。代表取締役会長には曾裕賢氏(遠東新世紀化繊総部総経理)、代表取締役社長には長島信幸氏(日本パリソン取締役)が就任。資本金は1億5000万円で、出資比率は遠東グループ80%、石塚硝子20%。PETボトルのメカニカルリサイクル樹脂生産能力は年間約3万2000トンで、平成26年4月の操業を予定している。(5月9日11:00 包装タイムス5月6日号に詳報)
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05/08 |
OCRで賞味期限など管理――東亜エレクトロニクス |
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東亜エレクトロニクスのハマトウカンパニー(浜松市北区)は、OCR(光学文字認識)を使った賞味期限管理の新たなシステム提案に乗り出した。パッケージに印字された賞味期限やロット番号をFAカメラやハンディー端末で読み取り、画像処理によりテキストデータに変換。業務システム側にこのテキストデータを渡すことで入出庫時の目視による入力作業を自動化し、ヒューマンエラー防止や業務効率化に役立てる。同社ではサンプルワーク用のデモ機を開発しており、食品業界を中心に提案を進めている。(5月8日14:00 包装タイムス5月6日号に詳報)
 文字の傾きにも柔軟に対応
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05/07 |
包装印刷業界で高まる困惑と怒り/“胆管がん騒動”で火の粉/「例外的企業による特殊事例」 |
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「あれはオフセットの校正印刷企業、しかも例外的存在の企業が引き起こした事件。印刷企業全体が同じイメージで認識されては堪らない」――。“大阪の印刷会社・胆管がん発症”問題で、事態が刑事事件にまで至り騒動がさらに拡大する様相を濃くするなか、包装印刷業界では困惑と怒りの声が一段と音量を高めている。とりわけ約半世紀にわたり印刷業界でも先駆的に労働安全衛生の改善に取り組んできたグラビア印刷業界では不満が強い。有力関係者の発言を引けば「我々の業界こそ安全対策は万全と胸を張るつもりなどないが、安全衛生は長い期間、身銭を投じ対策を重ねてきた。工場を地下に構え換気対策も講じないなど通常では信じ難い一部企業のために、これまで積み重ねてきた努力が吹き飛ばされ、全ての印刷企業が色眼鏡で見られる風潮には強い憤りを覚える」と。グラビア業界はもちろん、事情を知る業界関係者なら誰もが、首肯する台詞に違いない。(5月7日11:00 包装タイムス5月6日号に掲載) |
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05/02 |
開催迫る!年次大会――全日シール連/北海道シール協組 |
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全日本シール印刷協同組合連合会(小宮山光男会長)主催の「第55回年次大会・北海道大会」が6月14日、札幌市・京王プラザホテル札幌で開催される。年次大会の運営は北海道シール印刷協同組合(大和誠理事長、組合員27社)が行う。年次大会を同協組が担当するのは5回目となる今回の「北海道大会」も、開催日まで残り40日余りとなった。(5月2日14:00 包装タイムス5月6日号に詳細)
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05/01 |
オフ間欠5色機を中国から輸入――太陽機械製作所 |
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ナローウェッブの印刷機および周辺加工機を製造している太陽機械製作所(東京都大田区)は、中国のラベル印刷機メーカーである淅江 岡机械(淅江省温州市)が製造するオフセット間欠輪転ラベル印刷機を日本国内で輸入販売すると発表した。3月15日には太陽機械と 岡机械との間で、日本国内のラベル印刷機市場における総輸入元契約を締結するとともに、将来の共同開発を含めた業務提携に関しても基本合意した。
太陽機械が今回、 岡机械との間で総輸入元契約を締結したオフセット間欠輪転ラベル印刷機は、5色機で、ウェットタイプの「ZX-320」。印刷駆動に、セクショナルドライブ方式のACサーボモーターを採用。機長は約11m。最大紙幅が320mmで、最大印刷幅300mm、最大印刷長350mm。メディアの厚さは40〜350g/m2まで印刷できるので、ラベル印刷のほかナローウェッブのパッケージ印刷にも対応できる。メンテナンスを含むアフターサービスは、太陽機械が全面的に行う。7月初旬には同社の山形工場(山形県寒河江市)内に「ZX-320」を置く。また、10月2〜5日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「JGAS2013」で、同印刷機を一般公開する。ライン型5色機の「ZX-320」の価格は、運送から据え付けまでの費用も含め4千万円未満を予定している。(5月1日17:00 包装タイムス5月6日号に詳細)
 中国製ライン型5色機の間欠オフが日本に上陸
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